目次
I章 小児の生活習慣病
1.生活習慣病とは〈大関武彦〉
A.生活習慣病の概念とその変遷
B.子どもにとって生活習慣病の重要性とは
C.生活習慣病のリスクとその評価
D.小児の生活習慣病への対応
2.生活習慣病の疫学〈河野 斉〉
A.生活習慣の背景
B.生活習慣病の現状
C.成人への移行と生命予後
3.生活習慣病の病因・病態〈有阪 治〉
A.生活習慣病の病因
B.生活習慣病の病態
4.DOHaDからみた生活習慣病〈板橋家頭夫〉
A.胎児プログラミング仮説
B.Developmental origins of health and disease(DOHaD)仮説
C.インスリン抵抗性・耐糖能の低下
II章 各種疾患と小児の生活習慣病
1.肥満症〈高谷竜三,玉井 浩〉
A.肥満,肥満症,メタボリックシンドロームについて
B.肥満発症の要因
C.肥満の判定
D.小児肥満症の判定基準
E.肥満症の治療
F.症候性肥満
2.糖尿病・耐糖能異常〈松岡尚史,杉原茂孝〉
A.ヒトの生命活動と血糖制御機構
B.インスリン抵抗性の臨床症状
C.生活習慣病およびメタボリックシンドロームにおけるインスリン抵抗性の位置づけ
D.インスリン抵抗性形成のメカニズム
E.生活習慣病としての2型糖尿病の治療
3.高脂血症〈太田孝男〉
A.高脂血症の診断
B.学童期の高脂血症
C.治療
4.高血圧〈菊池 透〉
A.小児の血圧測定と高血圧基準値
B.小児の本態性高血圧の発症機序
C.小児期の高血圧者の予後
D.生活習慣病としての高血圧の予防のための小児期からの対応の実際
5.メタボリックシンドローム〈土橋一重〉
A.メタボリックシンドロームとは
B.小児のメタボリックシンドローム
C.小児メタボリックシンドロームの診断基準
D.小児肥満症と小児メタボリックシンドローム
6.脂肪肝・非アルコール性脂肪性肝障害〈原 光彦〉
A.脂肪肝・非アルコール性脂肪性肝障害・非アルコール性脂肪性肝炎の定義
B.NAFLD・NASHの疫学
C.NAFLD・NASHの病因・病態
D.NAFLDやNASHの診断
E.NAFLDやNASHの予後
F.NAFLDやNASHの治療
7.その他の生活習慣病(胃食道逆流症・高尿酸血症・骨粗鬆症)〈北村知宏,清水俊明〉
A.胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease: GERD)
B.高尿酸血症
C.骨粗鬆症
III章 小児の生活習慣病の早期発見
1.低出生体重児におけるリスク因子〈東海林宏道〉
A.糖質代謝と生活習慣病
B.リポ蛋白,アポ蛋白,脂質代謝と生活習慣病
C.低出生体重と血圧との関連
2.幼児の生活習慣アンケート〈木村真司,花木啓一〉
A.対象
B.方法
C.結果
D.アンケート調査からわかること
3.思春期の生活習慣・食習慣と心血管危険因子値〈吉永正夫〉
A.対象
B.方法
C.結果
4.小児の肥満の実態〈小坂喜太郎,衣笠昭彦〉
A.わが国の小児肥満の現状
B.小児肥満対策上の課題
IV章 小児の生活習慣病の予防と対策
1.周産期からの生活習慣病予防〈岡田知雄〉
A.リポ蛋白濃度に関する胎児・新生児栄養の結果としての長期予後について
―ヒトと実験動物から
B.母体の栄養状態や疾病の有無と脂質代謝障害の関係
C.HDLの多様性と胎児・新生児期への推移
D.胎児・新生児期におけるLDLプロフィール
E.エピジェネティクスメカニズム―食品成分によるDNAメチル化制御
2.幼児期・学童期における生活習慣病予防〈藤原 寛〉
A.幼児・小学生の生活状況
B.小児期の生活習慣の特徴
C.生活習慣病の予防
3.思春期における生活習慣病予防〈浅見 直〉
A.肥満,高血圧,高脂血症,メタボリックシンドローム
索引