CHAPTER 1 心エコーを診療に活かす
A.病態に応じた心エコー検査の適応と依頼
[1]身体所見の考え方
a) 視診
b) 触診
c) 聴診
[2]胸部X線写真との対比
[3]心電図との対比
B.報告書の書き方
C.他院での心エコー検査の解釈と再検査
CHAPTER 2 正常像を学ぶ
A.心エコー所見
[1]Mモードエコー法をいかに利用するか
[2]左室の大きさと壁運動
[3]壁厚の求め方
[4]高齢者でみられる中隔上部の突出(S字状中隔)
[5]僧帽弁動態と腱索
a) 鞍型を呈する僧帽弁輪
b) 非病的SAM(僧帽弁の前方運動)
c) 弁輪石灰化(MAC,MRC)
[6]大動脈弁の形態
[7]ランブル疣贅とストランド
[8]心膜エコー,エコーフリースペース,および心外膜下脂肪
[9]大動脈
a) 左房背方の下行大動脈
b) 腹部大動脈
[10]左房
[11]肺静脈隔壁
[12]心房中隔領域:卵円窩,卵円孔開存,心房中隔瘤
[13]右室と右房
[14]静脈洞弁とChiari's network
[15]三尖弁
[16]肺動脈と肺動脈弁領域
[17]冠静脈洞
[18]下大静脈
[19]肝静脈
B.カラードプラーと流入・駆出波形
[1]流入血ドプラー
[2]正常者駆出血ドプラー
a) 左室流出路ドプラー
b) 右室流出路と肺動脈弁口部ドプラー
[3]肺静脈血流波形
[4]健常者の弁逆流ドプラー
[5]健康な高齢者に見られる孤立性,あるいは非弁膜症性心房細動の僧帽弁・
三尖弁閉鎖不全
CHAPTER 3 心機能障害と心不全を理解する
A.収縮機能の指標
[1]Mモード法による駆出率(Teichholz法)と左室内径短縮率
[2]断層法による(シンプソン変法)駆出率
[3]systolic time intervals(STI)
[4]心拍出量
[5]EPSS(E point septal separation)
[6]peak dP/dt
B.拡張不全
C.拡張機能の指標
[1]Mモードエコーによる評価
a) 僧帽弁エコーによるB-B'ステップ
b) 左室後壁の拡張早期スロープ
[2]ドプラー法による評価
a) 僧帽弁流入ドプラー
b) 拡張中期“L”波
c) 肺静脈血流ドプラー
d) 肺動脈弁逆流ドプラー
e) Mモードカラーによる左室流入血流伝播速度(FPV)
f) 組織ドプラーE/e’(E/E’)
[3]左房容積
[4]孤立性拡張不全
[5]高心拍出量症候群
D.Tei index
CHAPTER 4 虚血性心疾患を見落とさない
A.冠動脈ドプラー
a) 左右冠動脈起始部(#5,6,11,#1)
b) 左前下行枝(#7,8付近)
c) 中隔枝
d) 左回旋枝(#14,15の遠位部)
e) 右冠動脈遠位部の後下行枝(PDA)
B.壁運動異常の検出
[1]前下行枝(LAD)領域
[2]左回旋枝(LCX)領域
[3]右冠動脈(RCA)領域
C.虚血によらない壁運動異常
D.急性冠症候群
E.たこつぼ心筋症
F.脳血管障害の心電図異常と心筋障害
G.虚血性心筋症
[1]no reflow現象
[2]バイアビリティ
[3]リモデリング(再構築)
H.負荷エコー
I.心筋梗塞の心不全と合併症
[1]左室内血栓
[2]僧帽弁閉鎖不全
[3]自由壁の破裂と心タンポナーデ
[4]心室中隔穿孔
[5]右室梗塞
[6]心室瘤,仮性心室瘤,心外膜下心室瘤
J.冠動脈粥状硬化によらない冠動脈疾患
CHAPTER 5 心肥大と肥厚を評価する
A.高血圧と心肥大
B.心機能