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書籍詳細

プライマリケアで診る慢性心不全 改訂2版

プライマリケアで診る慢性心不全 改訂2版

品川弥人 著

A5判 228頁

定価4,400円(本体4,000円 + 税)

ISBN978-4-498-13679-3

2026年02月発行

在庫あり

心不全パンデミックを食い止めるための実践バイブル

「心不全パンデミック」が現実となった今,生活習慣病を診るプライマリケア医こそが心不全診療の最前線です .本書は最新ガイドラインや臨床試験結果を踏まえ,「日常診療での使いこなし」に焦点を当てて内容を刷新しました .無症候な「前心不全」を捉えるBNP活用の勘所から,リスク群として位置づけられた慢性腎臓病(CKD)の管理,増悪を防ぐ初期対応まで網羅 .より良い診療の根幹となる実践的な知恵が詰まった,かかりつけ医必携の最新版です .

第2版の序文


 2022年に刊行した初版『プライマリケアで診る慢性心不全』は,多くの一般内科医・プライマリケア医の先生方からご好評をいただきました.日常診療に直結する内容が「すぐに役立つ」「開業医に最適」といった声とともに,多くの現場で活用されてきたことに心より感謝申し上げます.
そして2025年,日本循環器学会/心不全学会による心不全診療ガイドラインが改訂されました.新しいガイドラインでは,“前心不全”の早期発見と一次予防の重要性がこれまで以上に強調され,BNP/NT-proBNPの測定を通じて,無症候性の段階から心不全を捉える診療が推奨されています.また,慢性腎臓病(CKD)を“ステージA:心不全リスク群”として正式に位置づけ,心不全の発症予防のためにも早期からの管理が必要であると明記されました.これはまさに,生活習慣病を日常的に診るプライマリケア医が,心不全診療の最前線に立つ時代が来たことを意味しています.
 本書の改訂版では,2025年の最新ガイドラインや最新の臨床試験結果を踏まえ,「日常診療でどう使いこなすか」に焦点を当てて,必要箇所をアップデートいたしました.
特に,前心不全の段階からの介入,BNP/NT-proBNPの測定と臨床判断,心不全増悪の予防と初期対応など,現場で押さえておきたいポイントをわかりやすく解説しています.
かかりつけ医の先生方は,心不全を専門外とすることなく,むしろ最も重要な初期対応者として,予防から治療さらには増悪予防までの要を担っています.本書が,そんな皆さまの日常診療において,よりよい判断をもたらす一助となることを心より願っております.

2026年1月
品川弥人

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目  次
 
■I  基礎編1
 
1.心不全の基礎知識
 (1) 心不全パンデミックとプライマリケア医の役割
 (2) 心不全の定義と疾患概念
 (3) 病態生理
 (4) 自覚症状と身体所見
2.心不全の検査と診断
 (1) 心不全の診断
 (2) ナトリウム利尿ペプチド(BNP,NT-proBNP)
 (3) 血液検査
 (4) 胸部X線
 (5) 心電図
 (6) 心エコー図
3.心不全の分類
 (1) 複数の切り口による病型分類で病態の理解を深める
 (2) 慢性心不全の重症度分類
 (3) 血行動態に基づく心不全の分類 〜治療方針の指針〜
4.心不全治療の総論
 (1) 慢性心不全の治療
 (2) 急性非代償性心不全の初期対応
5.治療薬各論
 (1) ACE阻害薬/ARB
 (2) ARNI
 (3) β遮断薬
 (4) ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)
 (5) 利尿薬
 (6) SGLT2阻害薬
 (7) イバブラジン
 (8)sGC刺激薬(ベルイシグアト)
 (9) 硝酸薬
 (10) ジゴキシン
 
 
■II  実践
 
6.慢性心不全を悪化させない外来管理
 (1) 血行動態からみる心不全の悪化とは?
 (2) 患者さんのセルフケア
 (3) 診察室での血行動態チェック
 (4) プライマリケア医が行う心不全増悪時の対処
 (5) どのタイミングで専門医に紹介するか?
 (6) 心不全患者さんを病院から紹介を受けたときに行う作業
 (7) 心不全入院の退院後に直接紹介を受けたときはさらに注意が必要
 (8) 高齢者心不全の特徴と注意
 (9) 心不全の訪問診療
7.併存疾患の管理
 (1) 高血圧症
 (2) 糖尿病
 (3) 心房細動
 (4) 慢性腎臓病(CKD)
 (5) 虚血性心疾患
 (6) 貧血と鉄欠乏
 (7) 心臓弁膜症
 (8) COPD・気管支喘息
8.日常生活の管理
 (1) クリニックで行う患者指導と多職種介入
 (2) フレイルと心臓リハビリテーション
 (3) 心不全の栄養管理
9.心不全の緩和ケア
 (1) アドバンスケアプランニングの実施
 (2) 緩和ケアの導入
 (3) 症状と薬物療法
 
 
■III  Q & A
 
 (1) 患者さんからの質問
 (2) メディカルスタッフからの質問
 (3) 非専門医からの質問
 
索引
 
【コラム一覧】
  1.心不全では血圧が低くても,降圧薬を安易に中止してはいけない理由
  2.病態生理から考える心不全の治療薬
  3.夜間頻尿の鑑別
  4.足のむくみの鑑別 〜治療の必要性をどう判断する?〜
  5.BNP/NT-proBNP測定を行動変容に活かす 〜ステージA・Bでの早期介入のために〜
  6.HFrEF治療のパラダイムシフト 〜The fantastic four〜
  7.心不全が悪化したときにβ遮断薬を中止してはいけない?
  8.経口薬と静注薬でフロセミドの使い分けは? 効果の比較は?
  9.何をみて利尿薬の量を調整するのか?
 10.トルバプタンを継続内服している患者さんが病院から紹介されたときの注意点
 11.心不全患者の至適血圧の考え方
 12.患者さんを診るうえで大切なこと 〜看護師・心不全療養指導士の視点から〜 〈古藤絵美〉
 

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品川弥人 しながわ内科・循環器クリニック院長 著

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プライマリケアで診る慢性心不全 改訂2版
   定価4,400円(本体4,000円 + 税)
   2026年02月発行
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