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書籍詳細

私のPCI その分析と再構成

私のPCI その分析と再構成

落合正彦 著

B5判 310頁

定価8,800円(本体8,000円 + 税)

ISBN978-4-498-03486-0

2005年03月発行

在庫なし

PCIテクニックを理論的に分析し、精緻に解説した斬新なテキスト。再現性のある真の意味での手技を身につけ、技術を向上させるために必読。

目 次

1章 総論
 1.PCIの目的と筆者のスタンス
 2.技術を向上するには

2章 手技を円滑に行うためのカテーテル室での準備
 1.器機の準備
  1.視線をなるべく動かさないようなモニターの配置
  2.カテーテル台の上を flat にする
  3.パーフュージョンバルーンと心嚢穿刺キット
  4.Y コネクター
  5.ガーゼを濡らしておくための小容器
 2.前投薬

3章 ガイドカテーテルの選択と操作
 1.ガイドカテーテルの選択に際する留意点
 2.サイズ
  1.6Fr
  2.7Fr
  3.8Fr
  4.5Fr
 3.シャフトの性状
 4.形状
 5.push testの有用性
 6.ガイドカテーテルの交換

4章 ワイヤの選択と操作
 1.ワイヤの種類とその特性
  1.汎用品
  2.サポートワイヤ
  3.stiffワイヤ
  4.ロータブレータ用ワイヤ
  5.プラスチックワイヤ
 2.ワイヤ先端の曲げ方
  1.曲げの角度と大きさについての原則(1):ガイドカテーテルの方向と病変の位置
  2.曲げの角度と大きさについての原則(2):狭窄によるカーブの伸展と狭窄出口付近の側枝による影響
  3.曲げの作り方
 3.ワイヤ操作の基本概念
  1.回転させながら狙いをつけて押し・引きする
  2.高速に回転させて進める
  3.先端を反転させ,ループを作って進める
 4.ワイヤ操作の実際
  1.非CTOでのワイヤ操作
  2.CTOでのワイヤ操作
 5.マイクロカテーテルの応用
  1.ワイヤを交換する
  2.ワイヤで複雑病変をクロスする
  3.ワイヤを屈曲血管末梢まで進める
  4.側枝にワイヤを挿入する
  5.対側造影に用いる
  6.マイクロカテーテルの抜去方法(南都法)
 6.特殊なテクニック
  1.パラレルワイヤテクニック
  2.ダミーワイヤテクニック
  3.フローティングワイヤテクニック
 7.症例

5章 バルーンの選択と操作
 1.バルーンの種類とその特性
  1.通過性
  2.耐圧性
  3.プロファイル
  4.リラップ
  5.ワイヤムーブメント
 2.バルーンの操作法
  1.SOEバルーンの操作法
  2.OTWバルーンの操作法
 3.バルーン通過困難例に対する対応
  1.バイブレーションをかけながら操作する
  2.いったん拡張し,deflateする瞬間にバルーンを押す
  3.ガイドカテーテルを交換する
  4.anchoringを用いる
  5.親子カテーテルを使用する
  6.ロータブレータやトルナスなどの特殊デバイスを使用する

6章 冠動脈ステントの選択と操作
 1.冠動脈ステントの種類とその選択
  1.balloon-expandableかself-expandableか?
  2.coilかtube か?
  3.ステントの選択に影響を及ぼす種々の機械的特性
  4.bare metalかdrug elutingか?
 2.DESがPCIに与えたインパクト
  1.慢性期の結果を施術時に予想できるようになった
  2.ステント植え込みの手技がより安全になった
  3.CTOに対するPCIの重要性がより高まった
  4.分岐部病変に対するDESならではの使用法が提案された
  5.DESに残された問題点
  4.そして,心臓外科医の役割は?
 3.ステント植え込みに際しての技術的な諸問題
  1.ガイドカテーテルの選択
  2.direct stentingの適応について
  3.前拡張してのステントの植え込み
  4.位置決めに際しての工夫
  5. 前拡張時に使用したバルーンに対する抵抗感の把握
 4.delivery困難例への対応
  1.まず,無理をしてステントを押さない
  2.ワイヤを引きながらステントを進めてみる
  3.buddy wire
  4.deep engagement
  5.ロータブレータ
  6.cutting balloon
 5.ステントの拡張
 6.脱落への対応

7章 TRI(trans-radial coronary intervention)
 1.術前の準備
  1.カテーテル室に入るまでの準備
  2.右TRIか左TRIか?
  3.上肢の位置
 2.橈骨動脈の解剖学的異常
  1.シース挿入までに遭遇する解剖学的異常
  2.上行大動脈までのガイドカテーテル挿入中に遭遇する解剖学的異常
  3.tourtuous brachiocephalic trunk
 3.右TRIにおけるガイドカテーテルの選択と操作
  1.LAD
  2.LCx
  3.RCA
 4.左TRIにおける諸問題
 5.ステント持ち込み困難例への対応
  1.deep engagementによるactive back-upの取り方
  2.RCA左Valsalva洞起枝
  3.double orifice LCA: dummy wire techniqueを用いたガイドカテーテルの移し変え
  4.合併症

8章 ロータブレータ
 1.適応とburrサイズの選択
  1.適応
  2.burrサイズの選び方
 2.手技の実際
  1.ガイドカテーテルの選択
  2.前処置
  3.ロータブレータ用ワイヤの選択
  4.回転数の調整
  5.platformの設定と冠動脈内へのburrの持ち込み
  6.ablationの実際
  7.ロータブレータ用ワイヤの再交換
  8.platformの移動
 3.合併症
  1.順行性冠血流の消失
  2.側枝閉塞
  3.冠動脈穿孔
  4.通過不能
  5.burrのstuck

9章 DCA(directional coronary atherectomy)
 1.適応
 2.デバイスの選択
  1.アプローチとシースの選択
  2.ガイドカテーテルの選択
  3.ワイヤの選択
  4.インデフレータ
  5.Y コネクター
 3.IVUS読影の基本
  1.side-branch法
  2.wire bias法
  3.inter-relation
  4.血管径の測定と最終加圧の予測
  5.長軸方向でのplaque分布の把握
  6.石灰化の評価
  7.work viewにおけるCAG・IVUS所見の統合
 4.DCAの実際
  1.Flexi-cutの挿入
  2.病変のクロス
  3.テストカット
  4.本格的なplaqueの切除
  5.エンドポイント
 5.合併症
  1.冠動脈穿孔
  2.側枝閉塞
  3.末梢塞栓
  4.切除不能
  5.ワイヤ断裂
  6.解離

10章 分岐部病変(bifurcation lesion)
 1.分岐部病変の定義とPCI戦略
  1.分岐部病変の定義とplaque分布
  2. PCIのendpoint
 2.定型的なbifurcation stenting
  1.ガイドカテーテルの選択と挿入
  2.ワイヤクロス
  3.前拡張
  4.ステント植え込み
  5.ストラットのリクロスと拡張
  6.kissing inflation
 3.bifurcation stentingに対する論理的考察
  1.ワイヤ先端のカーブと操作
  2.ステント植え込みに際して側枝にワイヤをjailさせることの意義
  3.ステントストラットへのワイヤの通過方法
  4.ステントストラットへのバルーンの通過と拡張
  5.kissing inflationの意義
  6.kissing inflationにおけるバルーン径
 4.3.0mm以上の側枝を有する分岐部病変に対するbifurcation stenting

11章 非保護左主幹部病変(non-protected left main trunk)
 1.非保護左主幹部病変の特徴
 2.灌流域とIABPサポート
 3.病変部位とPCI戦略
  1.入口部(aorto-ostial)
  2.体部(body)
  3.分岐部(bifurcation)
 4.デバイスの選択と手技の留意点
  1.ガイドカテーテル
  2.アプローチ
  3.ワイヤ
  4.バルーン
  5.ステント
  6.IVUS
  7.DCA
  8.ロータブレータ
 5.follow-up

12章 慢性完全閉塞(CTO: chronic total occlusion)
 1.CTOの病理学的構造とPCI戦略
 2.CTOに対するワイヤリング概念の変化−“Drilling Strategy”から“Penetration Strategy”へ
  1.CAG所見の把握
  2.ガイドカテーテルの選択と挿入
  3.ワイヤの選択と操作
  4.proximal fibrous capの穿通
  5.CTO内でのワイヤ操作とdistal fibrous capの穿通
  6.バルーンなどによる拡張
 3.CAG所見の把握と血管走行の予測
  1.ante-grade channelかbridge collateralか?
  2.パターン認識による冠動脈走行の予測
  3.血管走行を予想するための手がかり
  4.single planeかbi-planeか?
 4.ガイドカテーテルの選択と挿入
  1.ガイドカテーテルが満たすべき要件
  2.LADに対するガイドカテーテル
  3.LCxに対するガイドカテーテル
  4.RCAに対するガイドカテーテル
  5.冠動脈近位部非CTO病変の処理
  6.対側造影用診断カテーテルとの“干渉”
  7.先端造影について
 5.ワイヤの選択と基本的操作法
  1.ワイヤの種類とその特長
  2.bare wire 法かover-the-wire(OTW)法か?
  3.ワイヤをどう曲げるか?−double bend 法−
  4.基本的操作法
 6.proximal fibrous capの穿通
  1.proximal fibrous capまでの道のり
  2.tapered typeにおけるproximal fibrous capの穿通
  3.側枝分岐部でのabrupt typeにおけるproximal fibrous capの穿通
  4.side branch occlusion technique
  5.proximal fibrous cap穿通困難例におけるその後のワイヤ選択
 7.CTO内でのワイヤ操作とdistal fibrous capの穿通部位
  1.CTO内でのワイヤ操作
  2.distal fibrous capの至適穿通部位
 8.parallel wire technique
  1.概念
  2.方法 1: マイクロカテーテル 1 本で行う方法
  3.方法 2: マイクロカテーテル 2 本で行う方法(seesaw wire technique)
  4.distal fibrous capの穿通における基本形
  5.標準的なワイヤの選択
  6.特殊なワイヤの選択 その1: プラスチックワイヤとのコンビネーション
  7.特殊なワイヤの選択 その2: 逆行性ワイヤリング
  8.parallel wire techniqueのpit fall
 9.side branch technique
  1.概念
  2.parallel wire techniqueのside branch techniqueへの応用
 10.バルーン不通過例における対処の方法
  1.anchoring
  2.ロータブレータの使用
  3.トルナスの使用
  4.汎用品ワイヤへの変更
  5.parallel wire techniqueによるlumenの拡大
 11.ステントの植え込みとdebulking
  1.1.5mmバルーンによる拡張とIVUS
  2.ロータブレータ
  3.ステントサイズ・ステント長の選択とshrinkageの関与
 12.CTOへのPCIをいつ中止するか?
  1.造影剤
  2.透視時間あるいは被曝線量
  3.遠位部冠動脈の造影性
  4.術者側の精神的・肉体的疲労
 13.ワイヤの穿通力とsub-intimal spaceへの先端迷入の関係について
 14.トルナスを用いた新しいワイヤリング手法
  1.back-upサポートの増強
  2.CTO後の屈曲に対応するためのワイヤ交換
  3.side branch techniqueへの応用
  4.sub-intimal space内からの遠位部冠動脈近位端へのre-entry形成
 15.トルナス不通過病変への対処法
 16.脂肪片を用いた冠動脈塞栓術

13章 急性心筋梗塞(AMI: acute myocardial infarction)
 1.AMIに対するPCIの特殊性
  1.AMIに対するPCIの基本概念
  2.梗塞責任病変に対するprimary PCIの適応
 2.緊急CAGにいたるまでの過程
  1.前投薬
  2.アプローチと補助循環装置
  3.緊急CAGの手順とポイント
 3.primary PCIの実際
  1.ガイドカテーテルの選択
  2.病変のクロス
  3.血栓の処理
  4.distal protection deviceの使用
  5.ステントの植え込み
 4.心不全合併例の非梗塞責任病変をどうするか?
 5.PCI後の薬物療法とリハビリテーション

14章 合併症とその対応
 1.冠動脈解離と冠動脈内血腫
  1.冠動脈解離
  2.冠動脈内血腫を疑う状況
  3.冠動脈内血腫の確認
  4.冠動脈内血腫への対処法
 2.no(slow)flow
  1.no(slow)flowの予測とdistal protection
  2.PercuSurgeの使用法
  3.no(slow)flowが生じた場合の対応
  4.no flowと冠動脈解離・冠動脈内血腫の鑑別
 3.冠動脈穿孔
  1.heparin reverse の適否
  2.ワイヤによる冠動脈末梢の穿孔: 予防とそのマネージメント
  3.拡張操作に伴う冠動脈体部の穿孔: IVUS所見からみた予防法
  4.拡張操作に伴う冠動脈体部の穿孔: 特にblow-out typeのマネージメント

あとがき および 索引へのまえおき
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