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書籍詳細

WHO分類第5版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学

WHO分類第5版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学

木崎昌弘 編著 / 田丸淳一 編著

B5判 678頁

定価18,700円(本体17,000円 + 税)

ISBN978-4-498-22552-7

2024年12月発行

在庫あり

造血器腫瘍診療に欠かせない好評書、WHO分類の最新改訂に準拠した待望のupdate
WHO分類に従い,白血病・リンパ系腫瘍の各疾患について定義,疫学,浸潤部位,臨床像,病因,形態学,免疫マーカー,染色体・遺伝子,細胞起源,予後等をエキスパートが解説し,読者の支持を得てきた本書が,WHO分類のアップデートに基づき2019年以来5年ぶりの大幅改訂.最新のWHO分類第5版に完全準拠して構成を改め,各疾患の典型写真を豊富に掲載し,臨床の場や検査室で活用できるよう図った.WHO分類改訂の要点について知り,あらゆる造血器腫瘍の正確な診断と疾患の理解に役立てられる,すべての血液内科医に贈る必読書.



 WHO分類の改訂に合わせ,この度4冊目となる本書を出版することとなった.造血器腫瘍の分類として広く普及しているWHO分類は造血器腫瘍診断の基本であり,日々の診療に欠かせないものである.ゲノム解析の結果に基づいた病態解明の急速な進展は疾患分類にも大きな影響をもたらすが,今回のWHO分類の改訂はこれまでとやや異なる様相を呈している.
 WHO分類第5版は,2022年Leukemia誌に掲載され,その後細かい修正を重ね2024年8月にBlue Booksとして刊行された*.Part A(骨髄系腫瘍)とPart B(リンパ系腫瘍)の2分冊となりボリュームもかなり増え大幅な改訂であったことが示されている.しかも,前回の改訂第4版が2017年に発表されてからわずか5年という,これまでの改訂より短い期間に大きな改訂がなされた.さらに,同時にBlood誌にInternational Consensus Classification (ICC)分類が並立する形で発表された.WHO分類第5版とICC分類の2つの分類が出版された背景には,WHO分類の出版元であるIARCの意向が強く働いた執筆者の人選がなされたようで,WHO分類第5版の執筆には若手を含む新たな人選がなされ,これまでのWHO分類の主要な執筆者はICC分類に移ったようである.両者を比較してみると,WHO分類第5 版は臨床病理学的所見を比較的重視しているようだが,ICC分類はゲノム解析の結果などの知見を積極的に取り入れているような印象がある.
 WHO分類第5版は,骨髄系,リンパ系の系統の中で分化に基づいて疾患カテゴリーが定義され,その中でクラス,タイプ,サブタイプと階層的に疾患分類がなされているのに加え,今回の改訂では遺伝性腫瘍症候群の章が取り上げられた.そのため,分類の階層的な構成がしっかりと示され,疾患分類の明確性と実用性が大きく改善された.さらに,Human Genome Variation Societyの表記法を用いて融合遺伝子の表記を関与する遺伝子を二重コロンで区切る(BCR::ABLなど)ことや,腫瘍の大きさをcmではなくmmで示すなど,ゲノム命名や長さの単位の標準化が試みられている.また,診断基準として“Essential and desirable diagnostic criteria”が設けられたことも特徴である.Essential criteriaはその疾患の診断に必須な項目であり,desirable criteriaは診断に高度あるいは高価な検査を要するものである.例えば,MDSにおいてのessential criteriaは血球数や骨髄中の芽球割合であり,desirable criteriaはクローン性造血の証明やゲノム解析の結果などであり,各疾患においてこうした診断プロセスは分かりやすく重要であり,本書においても「診断基準」の中で「必須項目」,「望ましい項目」としてできるだけ取り上げるように工夫した.
 WHO分類第5版もICC分類も骨格となる概念や基本的考え方に大きな相違はない.2つの分類は2027年を目処に統一しようとの動きもあると言われている.その点では,細かい相違にこだわり疾患の捉え方の基本的概念を損なうことのないように注意する必要がある.今回の改訂では,多くの日本人研究者が改訂作業に加わった.本書は,そうした方々も含め,わが国の血液学の第一線で活躍している先生方に執筆をお願いし,診療や研究の場で役に立つような実践的な書籍を目指した.これまでと同じく,骨髄系腫瘍は木崎が,リンパ系腫瘍は田丸が担当し全体の統一を図った.本書執筆時においては,書籍刊行前のオンラインで発表されている内容を基にしたが,校正の際になるべく刊行物に基づいた記載に近い内容になるように校正を行ったつもりである.もし,記載内容に齟齬などがあれば遠慮なくご指摘願いたい.本書がこれまでと同じく血液学に関係する多くの職種の皆様のお役に立つことを心より願っている.
 最後に,ご多忙の中に執筆いただいたエキスパートの先生方と時々変化する内容に追われながら丁寧な校正と編集作業を行っていただいた中外医学社の担当者の皆様に感謝申し上げる.

2024年9月
木崎 昌弘
田丸 淳一

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略語表

1章 総論
 1節 WHO分類とICC分類〈加留部謙之輔〉
 2節 WHO分類とICC分類における遺伝子異常の位置づけと臨床的意義〈片岡圭亮〉
  
2章 骨髄系腫瘍
 1節 骨髄性前駆病変
  クローン性造血
   クローン性造血〈中島秀明〉
   意義不明のクローン性血球減少症〈中島秀明〉

 2節 骨髄増殖性腫瘍
  骨髄増殖性腫瘍
   はじめに〈後藤明彦〉
   慢性骨髄性白血病〈高橋直人〉
   慢性好中球性白血病〈杉本由香,永春圭規〉
   慢性好酸球性白血病〈杉本由香〉
   真性多血症〈赤羽大悟,後藤明彦〉
   本態性血小板血症〈森山 充,後藤明彦〉
   原発性骨髄線維症〈竹中克斗,北澤理子〉
   若年性骨髄単球性白血病〈長谷川大輔〉
   骨髄増殖性腫瘍,非特定型〈竹中克斗,北澤理子〉

 3節 肥満細胞症
   はじめに〈水木満佐央〉
   皮膚肥満細胞症〈水木満佐央〉
   全身性肥満細胞症〈水木満佐央〉
   肥満細胞肉腫〈水木満佐央〉

 4節 骨髄異形成症候群
   はじめに〈宮㟢泰司〉
  特定の遺伝子異常を有する骨髄異形成症候群
   低芽球比率と5番染色体長腕欠失を伴う骨髄異形成症候群〈宮㟢泰司〉
   低芽球比率とSF3B1変異を伴う骨髄異形成症候群〈宮㟢泰司〉
   両アレルのTP53不活化を伴う骨髄異形成症候群〈宮㟢泰司〉
  形態により定義された骨髄異形成症候群
   低芽球比率骨髄異形成症候群〈宮㟢泰司〉
   低形成性骨髄異形成症候群〈宮㟢泰司〉
   芽球増加を伴う骨髄異形成症候群〈宮㟢泰司〉
  小児骨髄異形成症候群
   はじめに〈江口真理子,石前峰斉〉
   低芽球比率小児骨髄異形成症候群〈江口真理子,石前峰斉〉
   芽球増加を伴う小児骨髄異形成症候群〈江口真理子,石前峰斉〉

 5節 骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍
   はじめに〈市川 幹〉
   慢性骨髄単球性白血病〈市川 幹〉
   好中球増加症を伴う骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍〈市川 幹〉
   SF3B1遺伝子変異と血小板増加症を伴う骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍〈市川 幹〉
   骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍,非特定型〈市川 幹〉

 6節 急性骨髄性白血病
   はじめに〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   特定の遺伝子異常を有する急性骨髄性白血病
   PML::RARAを有する急性前骨髄球性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   RUNX1::RUNX1T1を有する急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   CBFB::MYH11を有する急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   DEK::NUP214を有する急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   RBM15::MRTFAを有する急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   BCR::ABL1を有する急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   KMT2A遺伝子再構成を伴う急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   MECOM遺伝子再構成を伴う急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   NUP98遺伝子再構成を伴う急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   NPM1遺伝子変異を伴う急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   CEBPA遺伝子変異を伴う急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   骨髄異形成関連急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
   他の特定された遺伝子変化を伴う急性骨髄性白血病〈脇田知志,山口博樹〉
  細胞分化により規定された急性骨髄性白血病
   最小分化型急性骨髄性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   未分化型急性骨髄性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   分化型急性骨髄性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   急性好塩基球性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   急性骨髄単球性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   急性単球性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   急性赤芽球性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
   急性巨核芽球性白血病〈菊繁吉謙,宮本敏浩〉
  骨髄肉腫
   骨髄肉腫〈加藤 淳,大喜多 肇,松下弘道〉

 7節 2次性骨髄性腫瘍
  先行する事象や胚細胞系列素因を伴う骨髄性腫瘍/増殖症
   はじめに〈森田 剣,黒川峰夫〉
   細胞傷害性治療後の骨髄性腫瘍〈永沼 謙,木崎昌弘〉
   胚細胞系列の素因を有する骨髄系腫瘍〈森田 剣,黒川峰夫〉
   ダウン症候群に伴う骨髄増殖症〈森田 剣,黒川峰夫〉

 8節 骨髄性/リンパ性腫瘍
  好酸球増加症とチロシンキナーゼ遺伝子の融合を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍
   はじめに〈久冨木庸子,下田和哉〉
   PDGFRA遺伝子再構成を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍〈久冨木庸子,下田和哉〉
   PDGFRB遺伝子再構成を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍〈久冨木庸子,下田和哉〉 
   FGFR1遺伝子再構成を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍〈久冨木庸子,下田和哉〉
   JAK2遺伝子再構成を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍〈久冨木庸子,下田和哉〉
   FLT3遺伝子再構成を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍〈久冨木庸子,下田和哉〉
   ETV6::ABL1融合遺伝子を有する骨髄性/リンパ性腫瘍〈久冨木庸子,下田和哉〉
   他のチロシンキナーゼ遺伝子融合を伴う骨髄性/リンパ性腫瘍〈久冨木庸子,下田和哉〉
  
 9節 混合性あるいは系統不明な急性白血病
   はじめに〈清井 仁〉
  特定の遺伝子異常を伴う系統不明な急性白血病
   BCR::ABL1融合遺伝子を伴う混合表現型急性白血病〈清井 仁〉
   KMT2A遺伝子再構成を有する混合表現型急性白血病〈清井 仁〉
   他の定義された遺伝子変化を伴う系統不明な急性白血病〈清井 仁〉
  系統不明な白血病,免疫表現型による定義
   はじめに〈山内高弘〉
   混合表現型急性白血病,B細胞性/骨髄性〈山内高弘〉
   混合表現型急性白血病,T細胞性/骨髄性〈山内高弘〉
   混合表現型白血病,稀少型〈山内高弘〉
   系統不明な急性白血病,非特定型〈山内高弘〉
   急性未分化白血病〈山内高弘〉

3章 組織球性および樹状細胞腫瘍
  はじめに〈高橋恵美子〉
 1節 形質細胞様樹状細胞腫瘍
  形質細胞様樹状細胞腫瘍
   骨髄性腫瘍を伴う成熟形質細胞様樹状細胞増殖症〈田丸淳一〉
   芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍〈田丸淳一〉

 2節 ランゲルハンス細胞および他の樹状細胞腫瘍
  ランゲルハンス細胞腫瘍
   ランゲルハンス細胞組織球症/ランゲルハンス細胞肉腫〈高橋恵美子〉
  他の樹状細胞腫瘍
   不確定型樹状細胞腫瘍〈大島孝一〉
   指状嵌入樹状細胞肉腫〈大島孝一〉

 3節 組織球/マクロファージ腫瘍
  組織球性腫瘍
   若年性黄色肉芽腫〈岩淵英人〉
   エルドハイム・チェスター病〈沢田圭佑〉
   ロサイ・ドルフマン病〈佐藤康晴〉
   ALK陽性組織球症〈高橋恵美子〉
   組織球肉腫〈高橋恵美子〉

4章 B細胞性リンパ増殖症およびリンパ腫
  はじめに〈村上裕之,直井友亮,遠西大輔〉
 1節 B細胞優位の腫瘍様病変
   はじめに〈佐藤康晴〉
   リンパ腫と類似しうる反応性B細胞豊富型リンパ増殖症〈佐藤康晴〉
   IgG4関連疾患〈錦織亜沙美,佐藤康晴〉
   単中心性キャッスルマン病〈西村 碧 フィリーズ,佐藤康晴〉
   特発性多中心性キャッスルマン病〈錦織亜沙美,佐藤康晴〉
   KSHV/HHV8関連多中心性キャッスルマン病〈西村 碧 フィリーズ,佐藤康晴〉
  
 2節 前駆B細胞腫瘍
  B細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫
   はじめに〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   B細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   高度高二倍体を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   低二倍体を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   iAMP21を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉 
   BCR::ABL1融合遺伝子を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉 
   BCR::ABL1融合遺伝子様特徴を有するB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   KMT2A再構成を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   ETV6::RUNX1融合遺伝子を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   ETV6::RUNX1様特徴を有するB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   TCF3::PBX1融合遺伝子を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   IGH::IL3融合遺伝子を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   TCF3::HLF融合遺伝子を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   その他の特定の遺伝子変化を伴うB細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
   B細胞性リンパ芽球性白血病/リンパ腫,非特定型〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
  
 3節 成熟B細胞腫瘍
  前駆腫瘍性および腫瘍性小リンパ球増殖症
   はじめに〈青木定夫〉
   単クローン性B細胞リンパ球増加症〈青木定夫〉
   慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫〈青木定夫〉
  脾B細胞リンパ腫/白血病
   はじめに〈中峯寛和〉
   有毛細胞白血病〈茅野秀一〉
   脾辺緑帯リンパ腫〈武田麻衣子,中峯寛和〉
   脾びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫〈中峯寛和〉
   顕著な核小体を有する脾B細胞リンパ腫/白血病〈中峯寛和〉
  リンパ形質細胞性リンパ腫
   リンパ形質細胞性リンパ腫〈稲垣 宏,正木彩子〉
  辺縁帯リンパ腫
   はじめに〈正木彩子,稲垣 宏〉
   節外性粘膜関連リンパ組織型辺縁帯リンパ腫〈正木彩子,稲垣 宏〉
   皮膚原発辺縁帯リンパ腫〈正木彩子,稲垣 宏〉
   節性辺縁帯リンパ腫〈正木彩子,稲垣 宏〉
   小児節性辺縁帯リンパ腫〈岩淵英人〉
  濾胞性リンパ腫
   はじめに〈加留部謙之輔〉
   濾胞限局型B細胞腫瘍〈加留部謙之輔〉
   濾胞性リンパ腫〈加留部謙之輔〉
   小児型濾胞性リンパ腫〈岩淵英人〉
   十二指腸型濾胞性リンパ腫〈加留部謙之輔〉
  皮膚濾胞中心リンパ腫
   原発性皮膚濾胞中心リンパ腫〈今井 裕〉
  マントル細胞リンパ腫
   マントル細胞リンパ腫〈岡崎ななせ,松野吉宏〉
   白血病性非節性マントル細胞リンパ腫〈岡崎ななせ,松野吉宏〉
   マントル帯限局型マントル細胞腫瘍〈岡崎ななせ,松野吉宏〉
  低悪性度B細胞リンパ腫の形質転換
   低悪性度B細胞リンパ腫の形質転換〈大石直輝〉
  大細胞型B細胞リンパ腫
   はじめに〈橋本優子〉
   びまん性大細胞型B細胞リンパ腫,非特定型〈東 守洋〉
   T細胞/組織球豊富型大細型B細胞リンパ腫〈東 守洋〉
   MYCおよびBCL2再構成を伴うびまん性大細胞型B細胞リンパ腫/高悪性度B細胞リンパ腫〈百瀬修二〉
   ALK陽性大細胞型B細胞リンパ腫〈田丸淳一〉
   IRF4再構成を伴う大細胞型B細胞リンパ腫〈岩淵英人〉
   11q異常を伴う高悪性度B細胞性リンパ腫〈橋本優子,山田匠希〉
   リンパ腫様肉芽腫症〈浅野直子〉
   EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫〈浅野直子〉
   慢性炎症関連びまん性大細胞型B細胞リンパ腫〈織田麻琴,中村直哉〉
   フィブリン関連大細胞型B細胞リンパ腫〈伊藤淳史,中村直哉〉
   体液過剰関連大細胞型B細胞リンパ腫〈生駒 悠〉
   形質芽球性リンパ腫〈田丸淳一〉
   原発性免疫優位部位大細胞型B細胞リンパ腫〈羽賀博典〉
   原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫,下肢型〈新井栄一〉
   血管内大細胞型B細胞リンパ腫〈竹内賢吾〉
   原発性縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫〈前島亜希子〉
   縦隔(胸腺)グレイゾーンリンパ腫〈前島亜希子〉
   高悪性度B細胞リンパ腫,非特定型〈百瀬修二,沢田圭佑〉
  バーキットリンパ腫
   バーキットリンパ腫〈百瀬修二〉
  KSHV/HHV-8関連B細胞性リンパ増殖症およびリンパ腫
   はじめに〈片野晴隆〉
   原発性体腔液(滲出性)リンパ腫〈?田尚良,一迫 玲〉
   KSHV/HHV8陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫〈飯田 俊,片野晴隆〉
   KSHV/HHV8 陽性胚中心向性リンパ増殖異常症〈峰 宗太郎,片野晴隆〉
  免疫不全/免疫調節障害関連リンパ増殖症およびリンパ腫
   はじめに〈佐藤 啓〉
   免疫不全/免疫調節障害に起因する過形成〈佐藤 啓〉
   免疫不全/免疫調節障害に起因する多型性リンパ増殖症〈佐藤 啓〉
   EBV陽性粘膜皮膚潰瘍〈佐藤 啓〉
   免疫不全/免疫調節障害に起因するリンパ腫〈佐藤 啓〉
   先天性免疫異常によるリンパ増殖症およびリンパ腫〈佐藤 啓〉

 4節 ホジキンリンパ腫
   はじめに〈田丸淳一〉
   古典的ホジキンリンパ腫〈田丸淳一〉
   結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫〈田丸淳一〉

 5節 形質細胞腫瘍および他のパラプロテイン異常症
   はじめに〈木崎昌弘〉
  単クローン性ガンマグロブリン血症
   寒冷凝集素症〈?橋康之,木崎昌弘〉
   意義不明のIgM型単クローン性ガンマグロブリン血症〈?橋康之,木崎昌弘〉  
   意義不明の非IgM型単クローン性ガンマグロブリン血症〈?橋康之,木崎昌弘〉
   腎障害を伴う単クローン性ガンマグロブリン血症〈?橋康之,木崎昌弘〉
  単クローン性免疫グロブリン沈着症
   免疫グロブリン関連アミロイドーシス〈菊池 拓,石田禎夫〉
   単クローン性免疫グロブリン沈着症〈菊池 拓,石田禎夫〉
  重鎖病
   はじめに〈伊藤薫樹〉
   μ重鎖病〈伊藤薫樹〉
   γ重鎖病〈伊藤薫樹〉
   α重鎖病〈伊藤薫樹〉
  形質細胞腫瘍
   はじめに〈黒田純也〉
   形質細胞腫〈黒田純也〉
   形質細胞骨髄腫/多発性骨髄腫〈黒田純也〉
   関連する傍腫瘍症候群を伴う形質細胞腫瘍〈黒田純也〉

5章 T細胞性およびNK細胞性リンパ増殖症およびリンパ腫
  はじめに〈佐々木裕哉,坂田(柳元)麻実子〉
 1節 T細胞優位の腫瘍様病変
   菊池・藤本病〈川口佳乃,大島孝一〉
   自己免疫性リンパ増殖症候群〈佐藤康晴〉
   低悪性度Tリンパ芽球増殖症〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉

 2節 前駆T細胞腫瘍
  Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫
   Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫,非特定型〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉  
   初期T細胞前駆リンパ芽球性白血病/リンパ腫〈中川 諒,福原規子,一迫 玲〉
  
 3節 成熟T細胞およびNK細胞腫瘍
  成熟T細胞およびNK細胞白血病
   はじめに〈鈴木律朗〉
   T細胞性前リンパ球性白血病〈鈴木律朗〉
   T細胞性顆粒大リンパ球性白血病〈鈴木律朗〉
   NK細胞性顆粒大リンパ球性白血病〈鈴木律朗〉
   成人T細胞白血病/リンパ腫〈加留部謙之輔〉
   セザリー症候群〈今本鉄平,大島孝一〉
   アグレッシブNK細胞白血病〈鈴木律朗〉
  原発性皮膚T細胞リンパ増殖症およびリンパ腫
   はじめに〈今井 裕〉
   原発性皮膚CD4陽性小型/中型T細胞リンパ増殖異常症〈今井 裕〉
   原発性皮膚末端性CD8陽性T細胞リンパ増殖異常症〈今井 裕〉
   菌状息肉腫〈武藤礼治,大島孝一〉
   原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症:リンパ腫様丘疹症〈菅谷 誠〉 
   原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症:原発性皮膚未分化大細胞型リンパ腫〈菅谷 誠〉
   皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫〈中別府聖一郎,大島孝一〉
   原発性皮膚γδT細胞リンパ腫〈今井 裕〉
   原発性皮膚CD8陽性アグレッシブ表皮向性細胞傷害性T細胞リンパ腫〈今井 裕〉
   原発性皮膚末梢性T細胞リンパ腫,非特定型〈今井 裕〉
  腸T細胞およびNK細胞リンパ増殖症およびリンパ腫
   はじめに〈冨田さくら,中村直哉〉
   低悪性度胃腸管T細胞リンパ腫〈田丸淳一〉
   低悪性度胃腸管NK細胞リンパ増殖症〈田丸淳一〉
   腸症関連T細胞リンパ腫〈冨田さくら,中村直哉〉
   単形性上皮向性腸管T細胞リンパ腫〈冨田さくら,中村直哉〉
   腸T細胞リンパ腫,非特定型〈冨田さくら,中村直哉〉
  肝脾T細胞リンパ腫
   肝脾T細胞リンパ腫〈冨田さくら,中村直哉〉
   未分化大細胞型リンパ腫
   はじめに〈竹内賢吾〉
   ALK陽性未分化大細胞型リンパ腫〈竹内賢吾〉
   ALK陰性未分化大細胞型リンパ腫〈山下高久〉
   乳房インプラント関連未分化大細胞リンパ腫〈大石直輝〉
  節性T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫
   はじめに〈三好寛明〉
   節性T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫,血管免疫芽球型〈三好寛明〉
   節性T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫,濾胞型〈三好寛明〉
   節性T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫,非特定型〈三好寛明〉
  他の末梢性T細胞リンパ腫
   末梢性T細胞リンパ腫,非特定型〈?田尚良〉
  EBV陽性T細胞およびNK細胞リンパ腫
   EBV陽性節性T細胞リンパ腫〈加藤省一〉
   節外性NK/T細胞リンパ腫〈加藤省一〉
  小児EBV陽性T細胞およびNK細胞リンパ増殖症およびリンパ腫
   はじめに〈大島孝一〉
   重症蚊刺アレルギー〈大島孝一〉
   種痘様水疱症様リンパ増殖異常症〈大島孝一〉
   全身性慢性活動性EBV感染症〈大島孝一〉
   小児全身性EBV陽性T細胞リンパ腫〈岩淵英人〉

6章 リンパ組織の間質由来腫瘍
   はじめに〈佐藤 孝〉
 1節 間質性樹状細胞腫瘍
  濾胞樹状細胞腫瘍
   濾胞樹状細胞肉腫〈榊原綾子,加留部謙之輔〉
   EBV陽性炎症性濾胞樹状細胞肉腫〈榊原綾子,加留部謙之輔〉
   線維芽細胞性細網細胞腫瘍〈榊原綾子,加留部謙之輔〉

 2節 筋線維芽腫瘍
  筋線維芽腫瘍
   節内柵状筋線維芽腫〈田丸淳一〉

 3節 脾臓特異的血管間質腫瘍
  脾臓血管間質腫瘍
   リットラル細胞血管腫〈佐藤 孝〉
   脾過誤腫〈佐藤 孝〉
   脾硬化性血管腫様結節性形質転換〈佐藤 孝〉

7章 遺伝性腫瘍症候群
   はじめに〈滝田順子〉
   ファンコニ貧血〈滝田順子〉
   ブルーム症候群〈滝田順子〉
   毛細血管拡張性運動失調性症候群〈滝田順子〉
   RAS/MAPK症候群〈滝田順子〉
  
索引
  

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執筆者一覧

木崎昌弘 埼玉医科大学名誉教授よみうりランド慶友病院副院長 編著
田丸淳一 埼玉医科大学名誉教授PCL JAPAN病理・細胞診センター所長 編著
加留部謙之輔 名古屋大学大学院医学系研究科臓器病態診断学/附属病院病理部教授/部長 
片岡圭亮  慶應義塾大学医学部血液内科,国立がん研究センター研究所分子腫瘍学分野  
中島秀明  横浜市立大学医学部血液・免疫・感染症内科学主任教授 
後藤明彦  東京医科大学血液内科学分野主任教授 
高橋直人  秋田大学医学系研究科血液腎臓膠原病内科学教授 
杉本由香  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学准教授 
永春圭規  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学/Division of Molecular Hematology, Lund Stem Cell Center, Lund University 
赤羽大悟  東京医科大学血液内科学分野  
森山 充  東京医科大学血液内科学分野  
竹中克斗  愛媛大学大学院医学系研究科血液・免疫・感染症内科教授 
北澤理子  愛媛大学医学部附属病院病理診断科(病理部)特命教授 
長谷川大輔  聖路加国際病院小児科医長 
水木満佐央  大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学准教授 
宮崎泰司  長崎大学原爆後障害医療研究所血液内科学研究分野教授 
江口真理子  愛媛大学大学院医学系研究科小児科学教授 
石前峰斉  愛媛大学医学部附属病院周産母子センター准教授 
市川 幹  NTT東日本関東病院血液内科部長 
菊繁吉謙  九州大学病院遺伝子細胞療法部講師 
宮本敏浩  金沢大学医薬保健研究域医学系血液内科学教授 
脇田知志  日本医科大学血液内科准教授 
山口博樹  日本医科大学血液内科大学院教授 
加藤 淳  慶應義塾大学医学部血液内科専任講師 
大喜多 肇  慶應義塾大学病院病理診断科准教授/部長 
松下弘道  慶應義塾大学医学部臨床検査医学教授 
森田 剣  東京大学大学院医学系研究科血液・腫瘍病態学講師 
黒川峰夫  東京大学大学院医学系研究科血液・腫瘍病態学教授 
永沼 謙  埼玉医科大学総合医療センター血液内科 
久冨木庸子  宮崎大学医学部内科学講座血液・糖尿病・内分泌内科分野講師 
下田和哉  宮崎大学医学部内科学講座血液・糖尿病・内分泌内科分野教授 
清井 仁  名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科教授 
山内高弘  福井大学血液・腫瘍内科教授 
高橋恵美子  愛知医科大学病院病理診断科准教授 
大島孝一  久留米大学医学部病理学教室 
岩淵英人  静岡県立こども病院病理診断科医長 
沢田圭佑  埼玉医科大学総合医療センター病理部助教 
佐藤康晴  岡山大学学術研究院保健学域分子血液病理学教授 
村上裕之  岡山大学病院血液腫瘍内科 
直井友亮  岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター・血液腫瘍内科医員 
遠西大輔  岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター・血液腫瘍内科准教授 
錦織亜沙美 岡山大学学術研究院保健学域分子血液病理学 
西村 碧 フィリーズ 岡山大学学術研究院保健学域分子血液病理学講師 
中川 諒  東北大学病院血液内科助教 
福原規子  東北大学大学院医学系研究科血液内科学准教授 
一迫 玲  東北大学病院造血器病理学教授 
青木定夫  新潟薬科大学医療技術学部臨床検査学科血液学教授 
中峯寛和  日本バプテスト病院中央検査部主任部長 
茅野秀一  埼玉医科大学保健医療学部臨床検査学科特任教授 
武田麻衣子  奈良県立医科大学病理診断学准教授 
稲垣 宏  名古屋市立大学大学院医学研究科臨床病態病理学教授 
正木彩子  名古屋市立大学大学院医学研究科臨床病態病理学准教授 
今井 裕  三重大学病理診断科准教授 
岡崎ななせ  北海道大学病院病理診断科 
松野吉宏  国立病院機構北海道がんセンター病理診断科 
大石直輝  山梨大学大学院総合研究部医学域人体病理学講座准教授 
橋本優子  福島県立医科大学病理病態診断学講座教授 
東 守洋  埼玉医科大学総合医療センター病理部教授 
百瀬修二  埼玉医科大学総合医療センター病理部教授 
山田匠希  福島県立医科大学病理病態診断学講座助教 
浅野直子  長野県立信州医療センター遺伝子検査科部長 
織田麻琴  東海大学医学部基盤診療学系病理診断学 
中村直哉  東海大学医学部基盤診療学系病理診断学教授 
伊藤淳史  東海大学医学部基盤診療学系病理診断学助教 
生駒 悠  東海大学医学部基盤診療学系病理診断学助教 
羽賀博典  京都大学医学部病理診断学教授 
新井栄一  埼玉医科大学名誉教授・総合医療センター病理部客員教授 
竹内賢吾  がん研究会がん研究所副所長 
前島亜希子  国立がん研究センター中央病院病理診断科医員 
片野晴隆  国立感染症研究所感染病理部室長 
高田尚良  富山大学学術研究部医学系病態・病理学講座教授 
飯田 俊  国立感染症研究所感染病理部主任研究官 
峰 宗太郎  国立感染症研究所感染病理部 
佐藤 啓  名古屋大学医学部附属病院病理部准教授 
高橋康之  埼玉医科大学総合医療センター血液内科助教 
菊池 拓  日本赤十字社医療センター血液内科 
石田禎夫  日本赤十字社医療センター血液内科部長 
伊藤薫樹  岩手医科大学血液腫瘍内科教授 
黒田純也  京都府立医科大学大学院医学研究科血液内科学教授 
佐々木裕哉 筑波大学血液内科病院講師 
坂田(柳元)麻実子 筑波大学血液内科学教授 
川口佳乃  名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学 
鈴木律朗  島根大学医学部血液・腫瘍内科学教授 
今本鉄平  久留米大学医学部病理学教室 
武藤礼治  独立行政法人国立病院機構熊本医療センター病理診断科 
菅谷 誠  国際医療福祉大学医学部皮膚科 
中別府聖一郎 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科血液・膠原病内科学分野 
冨田さくら  東海大学医学部基盤診療学系病理診断学講師 
山下高久  埼玉医科大学総合医療センター病理部 
三好寛明  久留米大学医学部病理学講座主任教授 
加藤省一  佐賀大学医学部病因病態科学講座診断病理学分野教授 
佐藤 孝  岩手医科大学医学部病理診断学講座 
榊原綾子  名古屋大学医学部附属病院病理部病院准教授 
滝田順子  京都大学大学大学院医学研究科発達小児科教授 

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WHO分類第5版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学
   定価18,700円(本体17,000円 + 税)
   2024年12月発行
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