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書籍詳細

上肢外傷 手術の朝に読む本

上肢外傷 手術の朝に読む本

市原理司 編著

A5判 248頁

定価6,930円(本体6,300円 + 税)

ISBN978-4-498-05492-9

2024年05月発行

予約受付

“朝”で間に合う!?上肢外傷手術の事前準備をかつてない程時短する,新しい解説書が登場.



整形外科ビギナーに朗報!上肢外傷手術前の最終確認をかつてないほど時短できる,新しい実践書の登場です.当直で寝られなかった翌朝も,プランニングがまとまらなかった朝も,夜中の緊急手術で時間が削られた朝の手術でも,これ一冊で無問題.しっかり手術がイメージできる平易な解説と症例提示で,主要な上肢外傷手術をシンプルに各3ステップでまとめ,教科書には載っていないような突っ込んだ手術のコツまで易しくナビゲート.研修医や救急医などの非専門医に,これから専門医を目指すあなたに,もちろん中級者の学び直しにも最適な一冊です.

「上肢外傷 手術の朝に読む本」の刊行にあたって

 ひとことで上肢外傷と言っても,手指外傷(切断指など軟部組織損傷を含む)・前腕外傷(橈骨遠位端骨折を含む)・肘関節周囲外傷・肩関節周囲外傷と範囲が広く,これらを短時間の学習で正確に理解することは至難の業である.また,ここ数年で上肢外傷をテーマにした教本が数多く出版されており,どの書籍が知識を習得するのに最適かを判別するのは初学者には難しくなってきている.「上肢外傷 手術の朝に読む本」は,これらの悩みを解決するために作成された短時間で必要十分な知識を得られる一冊である.
 各章の構成は大きく4つに分かれている.まず冒頭で「手術の朝に確認すべきポイント」を3つ掲げている.3つのポイントは執筆いただいた各外傷のスペシャリストが,手術の朝に意識して確認している重要なポイントであり,成書では得ることが難しい経験に裏付けされた先人の知恵で溢れている.さらに,各外傷の特徴や治療指針の中で特に確認し注意すべきポイントを明快に解説して頂いている.加えて,「術前に準備すべきこと」として麻酔法・手術器械の準備・手術室のセッテイングなどに関するアドバイスが詳説されている.既にここまでで出版に十分価値のある内容だが,さらに執筆者が経験した症例を「術前のイメージトレーニングに最適な症例」として提示頂き,どこに気をつけて治療を行ったかを説明頂いている.手術の朝にここまで理解すれば事前準備は万端であり,安心して手術室へ向かえるであろう.
 本書は,上肢外傷治療の中心的役割を果たす中堅医師から,経験症例数の少ない専攻医・研修医でも理解しやすいように,日常診療の中でよく見る上肢外傷に限定して掲載している.当直中の緊急手術や救急処置に追われて十分な事前学習ができなかった若手医師の執刀前確認や,家庭の事情や働き方改革により自己研鑽の時間が十分に確保できない働き盛りの中堅医師の術前最終確認にはもちろんのこと,専攻医・研修医・医学生の講義やクルズスを行う前の準備にも最適なバイブルと成りうると確信している.
 最後に本書の作成に協力頂いた手外科・上肢外傷を専門とする21名の先生方,ご多忙のなか推薦の言葉を寄稿頂きました産業医科大学整形外科学講座主任教授の酒井昭典先生,キャッチーで本書の特徴を最大限に活かす帯文を寄稿いただきましたNTT東日本関東病院院長の大江隆史先生,昭和大学北部病院整形外科教授の川崎恵吉先生に深謝いたします.そして,本書作成に際し,企画編集者の無理難題を快く受け入れてくれた中外医学社の牧田里紗様に心より感謝致します.

2024年吉日
順天堂大学医学部附属浦安病院整形外科准教授
市原理司

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ChapterI
手指外傷 
 I—1.骨性マレット指 〈加地良雄〉
 I—2.PIP脱臼骨折 〈長谷川英雄〉
 I—3.ステナー損傷 〈加地良雄〉
 I—4.第1中手骨骨折(Bennett骨折・Rolando骨折) 〈長尾聡哉〉
 I—5.ボクサー骨折(中手骨頚部骨折) 〈木下真由子〉
 I—6.CM関節脱臼・脱臼骨折 〈市原理司〉
 I—7.MP関節伸筋腱脱臼 〈長尾聡哉〉



ChapterII
手関節周囲外傷 
 II—1.手根骨損傷(有鉤骨鉤骨折・舟状骨骨折・月状骨周囲脱臼) 〈河村健二〉
 II—2.橈骨遠位端骨折 〈遠藤大輔 岡崎真人〉
 II—3.TFCC損傷 〈村田景一〉



ChapterIII
肘関節周囲外傷 
 III—1.肘頭骨折 〈佐野善智〉
 III—2.橈骨頭骨折・橈骨頚部骨折 〈佐野善智〉
 III—3.Terrible Triad Injury(TTI) 〈吉田史郎〉
 III—4.単純脱臼 〈吉田史郎〉



ChapterIV
上腕・肩・鎖骨骨折 
 IV—1.上腕骨遠位端骨折 〈頭川峰志〉
 IV—2.上腕骨近位端骨折 〈守屋秀一〉
 IV—3.鎖骨骨折 〈山口幸之助〉



ChapterV
感染 
 V—1.ヒト咬傷(knuckle tooth injury) 〈山口幸之助〉
 V—2.化膿性屈筋腱腱鞘炎 〈長谷川英雄〉



ChapterVI
腱損傷 
 VI—1.屈筋腱損傷新鮮例 〈森谷浩治〉
 VI—2.伸筋腱損傷新鮮例 〈森谷浩治〉



ChapterVII
神経・血管損傷 
 VII—1.急性期神経・血管損傷 〈林 洸太〉
 VII—2.陳旧性神経損傷 〈多田 薫〉



ChapterVIII
小児外傷 
 VIII—1.橈骨遠位端骨折・骨端線損傷 〈堀内孝一〉
 VIII—2.前腕骨幹部骨折(遠位1/3含む) 〈鈴木雅生〉
 VIII—3.小児上腕骨顆上骨折 〈根本菜穂〉
 VIII—4.小児上腕骨外顆骨折・内上顆骨折 〈山内大輔〉
 VIII—5.手指骨骨折:小児の突き指(Seymour骨折,骨端線損傷) 〈森崎 裕〉



索引

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執筆者一覧

市原理司 順天堂大学医学部附属浦安病院整形外科 准教授 編著
加地良雄  キナシ大林病院手外科診療センターセンター長 
長谷川英雄  奈良県立医科大学整形外科学教室診療助教 
長尾聡哉  板橋区医師会病院整形外科部長 
木下真由子  白報会王子病院整形外科/順天堂大学医学部整形外科学講座助教 
河村健二  奈良県立医科大学玉井進記念四肢外傷センター准教授 
遠藤大輔  埼玉協同病院整形外科医長 
岡崎真人  河北総合病院整形外科診療部長 
村田景一  市立奈良病院四肢外傷センターセンター長・副院長 
佐野善智  新百合ヶ丘総合病院外傷再建センター科長 
吉田史郎  久留米大学医学部整形外科教室講師 
頭川峰志  富山大学医学部整形外科助教 
守屋秀一  順天堂大学医学部附属静岡病院整形外科助教 
山口幸之助  香川大学医学部整形外科助教 
森谷浩治  新潟手の外科研究所所長 
林 洸太  JA山口厚生連 小郡第一総合病院整形外科 
多田 薫  金沢大学保健学類作業療法学専攻教授 
堀内孝一  東京都済生会中央病院整形外科医長 
鈴木雅生  順天堂大学医学部附属浦安病院整形外科助教 
根本菜穂  埼玉県立小児医療センター整形外科医長 
山内大輔  福井県済生会病院整形外科部長 
森崎 裕  NTT東日本関東病院整形外科室長 

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