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血液ガスをめぐる物語
諏訪邦夫 著
A5判 208頁
定価2,420円(本体2,200円 + 税)
ISBN978-4-498-03172-2
2007年10月発行
在庫なし
血液ガスをめぐるさまざまなエピソードを,鮮やかな筆致で書きおこしたガイドブック.興味深い図や写真を多数盛り込みながらまとめた.
血液ガスの歴史クイズ 第1章 血液ガスの基礎を築く ●血液ガスの曙:ラボアジェから19世紀末まで 酸素の発見と役割 業績は「ヤング率」だけに留まらない ラプラスの法則 転換は肺か末梢組織か 一酸化炭素が酸素運搬を障害する事実の発見 ガスの動きは分泌か拡散か:分泌の主張 ガスの動きは分泌か拡散か:拡散と決定 ●フィックの原理と物理学 機械論と生気論の対立 フィックの人となりと「拡散の法則」のこと ●ボーア効果 第1の論文 第2と第3の論文 ボーアの家系 ●ヒルの酸素解離曲線計算 切れる頭脳と血液ガスを越えた業績:ヒルとヒルの式 酸素解離曲線のヒルの式 ヒルの式は直線に直せる 非整数nの意味とkの表現 酸素解離曲線を越えて ●クロー:マイクロトノメーターとマイクロ気泡 呼吸器学と機械論と生気論 機器と薬物開発者としてのクロー ノーベル賞と循環器面の研究 ●ヴァン=スライク:現在も残る含量測定の標準法 方法の解説 長文でこのまま参照できる ヴァン=スライク法から電極法への道 大量の業績を長期に ●ライリー:気泡法の完成 ライリーによる気泡法Po2測定の完成 ●オキシメーターの開発と完成 オキシメーターの開発と完成:ミリカンとウッド ●ヘンダーソンとハッセルバルフ ヘンダーソンとハッセルバルフ ヘンダーソンについて ハッセルバルフについて ヘンダーソン-ハッセルバルフ式の使い道 ヘンダーソン-ハッセルバルフ式の意味 ●ホールデンの多彩な業績 実験は身体を張って:ホールデンの業績とその生涯 呼吸の調節が二酸化炭素によるとの発見 「酸素分泌説」におけるホールデンの役割 機械論と生気論の対立 酸素療法創設者としてのホールデン ●炭酸脱水酵素と拮抗薬 炭酸脱水酵素と拮抗薬 炭酸脱水酵素の役割 拮抗薬ダイアモックス(アセタゾルアマイド,アセタゾルアミド) ●ヴァン=スライクの生涯 生い立ちからロックフェラー研究所まで 臨床化学の創始とガス測定法の開発 友人たちと寄付金のことなど 自分の研究史 (以下,小項目は省略) 第2章 電極への道 ●酸素を電流ではかる:ダニールの先駆 ●ネルンスト:「電気化学」 ●初期のガラス電極とpH の概念の確立 ●ヘイロフスキーと水銀滴下電極 ●pH測定装置と塩橋による血液pH測定 ●アストラップとPco2測定 ●クラークと酸素電極の創始 ●ストウ氏/セブリングハウス氏のCO2電極 第3章 血液ガス装置を使う ●情報をまとめる:血液ガス装置:セブリングハウス氏 ●血液ガス装置の製品化:ラジオメーターとILなど ●シガード=アンダセン氏とそのソフトウェアOSA ●Great Trans-atlantic Acid-base Debate ●麻酔と呼吸不全でのA-aDo2:ベンディクセンとナン氏 ●酸素と二酸化炭素の移動と貯蔵 ●全自動血液ガス装置登場 ●酸素飽和度と含量の測定と装置の商品化:レイヴァー 第4章 血液ガス測定装置の現況と近未来 ●血液ガス測定装置の現況と近未来 第5章 パルスオキシメトリーとカプノメトリー ●青柳/山西 両氏によるパルスオキシメトリー創始 ●ニュー氏によるパルスオキシメーター完成 ●医療過誤とモニターの標準との関係 ●パルスオキシメトリーの現況と近未来 ●ガス相二酸化炭素の測定:赤外線吸収 第6章 血液ガスの経皮測定 ●経皮測定の創始と進展:フッフ夫妻の功績 付録 運動競技と酸素 付録 血液ガスの自分史 索引
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