トラブル各論
　　1）突発した医療事件への対応
　　　1．千葉県精神科医療センターでの実践から　　〈浅野　誠〉　
　　　　1）当事者となった医者と責任者がまずなすべきこと　　
　　　　2）被害者・加害者とその関係者への対応の基本　　
　　　　3）訴訟に発展させない普段の心構え　　

　　　2．栃木県立岡本台病院での実践から　　〈堀　彰〉　
　　　　1）当事者となった医師と責任者がまずなすべきこと　　
　　　　2）被害者・加害者とその関係者への対応の基本　　
　　　　3）訴訟に発展させない普段の心構え　　

　　　3．精神科領域における事故の特徴　　〈安部秀三〉　
　　　　1）精神科，一般科でも同様に頻度の高い項目　　
　　　　2）一般科では頻度が低く精神科に特有の項目　　
　　　　3）精神科における安全対策　　

　　　4．対談で学ぶ医療事故における過失の考え方：転倒事故を例に　　〈山口卓男，朝田　隆〉　

　　　5．忘れてならないとっさの手順
　　　　　5-1．採血で指に針刺し．患者さんが「何とか肝炎と言われた
　　　　　　　　ことがありますが…」どうする？　〈栗原陽子，人見重美〉　
　　　　　　　1）針刺し・血液暴露が起こった場合　　
　　　　　　　2）個々の感染症対応　　
　　　　　5-2．自殺・傷害の可能性の高い患者さんが離院．
　　　　　　　　さあどうしよう．　　〈安部秀三〉　
　　　　　　　1）無断離院の確認　　
　　　　　　　2）捜索・連絡・届出　　
　　　　　　　3）患者の所在が確認できたとき　　
　　　　　　　4）二次的な事故が生じた場合　　
　　　　　5-3．自殺に遭遇したら−対応の勘どころ　　〈高沢　彰〉　
　　　　　　　1）自殺の現場に遭遇したら　　
　　　　　　　2）現状の保全　　
　　　　　　　3）主治医・管理者・家族への連絡　　
　　　　　　　4）既遂例の場合：その後の対応　　
　　　　　　　5）既遂例の場合：心理的影響への対応　　

　　2）司法・警察・法
　　　A．情報開示に関わる問題　〈堀　孝文〉　
　　　　1．診療録の開示を求められたら　　
　　　　　1）誰が開示を請求しているか　　
　　　　　2）何のために開示を請求しているのか　　
　　　　　3）診断は何で，それを患者や家族に告知説明して
　　　　　　　あったか（その記載があるか）　　
　　　　　4）どのような患者か（判断能力，病識）　　
　　　　　5）患者の現在の状態はどうか　　
　　　　　6）患者との治療関係はどのようなものであったか　　
　　　　　7）患者と家族，周囲の関係はどうか　　
　　　　　8）診療録には，紹介状を含め第三者からの情報が
　　　　　　　含まれているか　　
　　　　2．診療録の開示は拒否できるか？　　
　　　　3．紹介状の取り扱いに関する注意点は？　　
　　　　4．法を踏まえて日常臨床場面でなすべき備えは？　　
　　　　　1）診療録に適さない内容　　
　　　　　2）決してしてはならないこと　　
　　　　　3）今後さらに検討すべき問題　　

　　　B．患者の希望を断りたい場面
　　　　1．詐病が疑わしい人が診断書を希望しているが，どう対処する？
　　　　　　〈水上勝義〉　
　　　　　1）臨床現場で　　
　　　　　2）対応に際しての法的な根拠　　
　　　　2．薬物依存者とおぼしき人が，依存している薬物を請求するが
　　　　　　どう対処する？　　〈水上勝義〉　
　　　　　1）ベンゾジアゼピン系（BZ系）薬剤依存への対応　　
　　　　　2）メチルフェニデート（リタリン）依存への対応

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朝田　隆　　他編著