目 次
総論
1. エビデンス精神医療は臨床の場に定着したか?<岩本邦弘 尾崎紀夫>
2. 治療に関するエビデンスのレベルはどのように判断するか?<中川敦夫>
各論
I. 統合失調症
1. 非定型抗精神病薬は定型抗精神病薬と比較してアドヒアランスを改善するか?<長田泉美>
2. 非定型抗精神病薬は定型抗精神病薬と比較して患者の社会的機能を改善するか?<宮本聖也>
3. 抗精神病薬は神経保護作用? 神経毒性?<松澤大輔 清水栄司>
4. 薬物遺伝学からみた合理的な薬物選択は?<加藤正樹>
5. SSTは認知機能を改善するのか?<池淵恵美>
6. 認知矯正療法,認知リハビリテーションは脳機能・認知機能・社会的機能を改善するのか?<池澤 聰>
7. 早期介入(薬物・心理社会的治療)は発症予防効果があるか?<森田桂子 水野雅文>
8. ACTは患者の社会参加にとってどの程度有効か?<伊藤順一郎 園 環樹>
9. CATIE Studyの意味するもの<藤井康男>
10.Clozapineの有用性を最大限にする適用条件とは?<大下隆司 石郷岡 純>
II. 気分障害
A. 大うつ病性障害
1. うつ病治療でドラッグアドヒアランスの重要性は?<尾鷲登志美>
2. うつ病治療は寛解を目指すべきか?<中村 純>
3. Activation syndromeとDiscontinuation syndromeの診断,治療<辻 敬一郎 田島 治>
4. SSRIのσ受容体に対する影響と臨床的意味は?<橋本謙二>
5. Kirsch論文の評価と問題点<石郷岡 純>
6. STAR*Dの結果の意味するもの<中林哲夫 山田光彦>
7. うつ病治療にベンゾジアゼピン誘導体を用いることの是非について<尾鷲登志美>
8. うつ病にプラセボは有効か? 経過観察(watchful waiting)はよいか?<原井宏明>
9. 気分障害の診断,治療に近赤外線スペクトロスコピィは有力か?<福田正人 滝沢 龍>
B. 双極性障害
1. 双極スペクトラム障害の診断,治療<菅原裕子 坂元 薫>
2. 気分安定薬の投与はいつまで持続すべきか?<辻 敬一郎 田島 治>
C. 特殊な病型,ライフサイクル
1. 非定型うつ病の診断と治療<多田幸司>
III. 神経症性障害,ストレス関連障害および身体表現性障害
1. 強迫性障害の治療アルゴリズムはあるのか?<多賀千明>
2. パニック障害では認知療法と行動療法どちらが有効か?<高塩 理>
3. パニック障害で薬物療法はいつまで続ければいいのか?<竹内龍雄>
4. パニック障害に仮想現実による曝露は有効か?<福井 至>
5. 社交不安障害に集団認知行動療法は有効か?<中野有美 古川壽亮>
6. 疼痛性障害に有効な治療法は?<長田賢一>
7. 外傷後ストレス障害に有効な薬物療法は?<藤井 猛 藤堂直之 金 吉晴>
8. 外傷後ストレス障害に持続エクスポージャー療法(Prolonged Exposure Therapy)は有効か?<小西聖子>
9. 外傷後ストレス障害にEMDRは有効か?<吉川久史 岡田太陽 市井雅哉>
IV. 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群
A. 摂食障害
1. 摂食障害への家族療法は有効か?<中村伸一>
2. 摂食障害の経過と予後は?<大和田里奈 堀田(鈴木)眞理>
B. 非器質性睡眠障害
1. 精神生理性不眠に対する非薬物的アプローチは?<大川匡子>
2. 睡眠覚醒スケジュール障害に対する有効な治療は?<内山 真>
3. 各種精神疾患における不眠に対してベンゾジアゼピン系薬物でよいのか?<粥川裕平 稲田俊也>
4. 生理的な睡眠物質の臨床応用は?<井上雄一 浅岡章一>
C. 性機能不全
1. 男性更年期の治療アルゴリズムは?<石蔵文信>
2. 薬剤性の性機能不全への対応は?<太田共夫>
V. 器質性精神障害
索 引