臨床誘発電位ハンドブック
黒岩義之 他編
B5判 340頁
定価17,600円(本体16,000円 + 税)
ISBN978-4-498-02926-2
1997年12月発行
在庫なし
臨床誘発電位ハンドブック
黒岩義之 他編
B5判 340頁
定価17,600円(本体16,000円 + 税)
ISBN978-4-498-02926-2
1997年12月発行
在庫なし
最近,進歩の著しい誘発電位の臨床応用の実際を最新の知見により,わかり易く解説したもの.刺激法から,記録法,分析法,その正常波形の読み方と臨床応用等にわたり,臨床の場で実践的に役立つよう具体的に示した.また技術をうまく応用するために必要な機械装置についても説明されているので初学者でも方法論やその解釈についての臨床,生理学的根拠のみならず最新の手技に至るまで理解することができる.
目 次
第1章 視覚誘発電位
A.フラッシュ刺激による視覚誘発電位
1.フラッシュ刺激による網膜電図(ERG)…〈川名ふさ江〉
1.刺激法
a.ストロボスコープERG
b.全視野刺激ERG
2.記録法,分析法
a.ストロボスコープERG
b.全視野刺激ERG
3.正常波形
a.ストロボスコープERG
b.全視野刺激ERG
4.臨床応用
a.ストロボスコープERG
b.全視野刺激ERG
2.フラッシュ刺激による短潜時視覚誘発電位…〈吉本紅子〉
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.電極配置
b.フィルタ条件
c.記録条件
d.分析法
3.正常波形
4.臨床応用
3.フラッシュ刺激による大脳誘発電位(VEP)…〈吉本紅子〉
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.電極配置
b.記録条件
c.分析法
3.正常波形
4.臨床応用
B.パターン反転刺激による視覚誘発電位
1.パターン反転刺激による網膜電図(ERG)
1.刺激法…〈黒岩義之〉
2.記録法,分析法…〈黒岩義之〉
3.正常波形…〈黒岩義之〉
4.臨床応用…〈柴田興一〉
a.網膜・視神経障害例におけるパターン反転刺激による網膜電図(PERG)と視覚誘発電位(PVEP)の同時記録
b.視神経炎,多発性硬化症(MS)
c.Parkinson病
d.皮質盲
2.パターン反転刺激による短潜時視覚誘発反応…〈川島幸夫〉
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
a.波形成分
b.正常波形の分析
c.電位発生源
d.反転頻度による波形変化
e.時間周波数応答について
f.空間周波数による検討
g.半側視野による検討
4.臨床応用
3.パターン反転刺激による大脳誘発電位…〈飛松省三〉
1.刺激法
a.パターン反転刺激と視覚路の生理機構
b.刺激パターンの種類
c.刺激装置
d.パターンの刺激頻度
2.記録法,分析法
a.電極装着法
b.導出モンタージュ
c.反応記録
d.被検者
3.正常波形
a.刺激頻度によるVEPの分類
b.正常波形に影響を及ぼす諸因子
4.臨床応用
a.異常の判定
b.病態診断
c.視交叉前病変
d.視交叉後病変
C.色,コントラスト,動き刺激による視覚誘発電位…<飛松省三>
1.刺激法
a.視覚路の並列情報処理と刺激法の原理
b.視覚刺激の種類と作成法
2.記録法,分析法
3.正常波形
a.色刺激とコントラスト刺激によるVEP
b.仮現運動によるVEP
4.臨床応用
a.最適刺激によるVEP
b.眼科および神経疾患への応用
第2章 聴覚誘発電位-聴性脳幹反応を中心に <加我君孝>
1.聴覚誘発電位の種類
a.外因性聴覚誘発電位
b.内因性聴覚誘発電位
2.聴性脳幹反応(ABR)の刺激法
a.レシーバーおよび0dBHLの設定
b.音刺激の種類(クリックかトーンピップか)
c.音刺激間隔
d.音の強さ
e.片側耳刺激と両側耳刺激
3.聴性脳幹反応の記録法・分析法
a.機 器
b.電極の装着
c.検査する場所:防音室とシールドルーム
d.被験者の状態
e.フィルタ帯域
f.分析時間
4.聴性脳幹反応の正常波形
a.波形成分と起源
b.発達と老化
5.聴性脳幹反応の臨床応用
a.聴性脳幹反応による難聴の早期診断と注意点
b.聴性脳幹反応の神経学的応用
第3章 体性感覚誘発電位
A.正中神経電気刺激による体性感覚誘発電位(SEP)…〈園生雅弘〉
1.正中神経電気刺激による短潜時体性感覚誘発電位
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.記録電極とモンタージュ
b.記録分析方法
c.アーチファクト対策
3.正常波形
a.導出される成分
b.SEP成分発生のメカニズム
c.各成分の起源
d.正常値
4.臨床応用
a.SEPの臨床的意義総論
b.脱髄性ニューロパチー
c.脊髄空洞症,頚椎症
d.多発性硬化症
2.正中神経電気刺激による大脳誘発電位
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.記録電極位置とモンタージュ
b.増幅器の周波数応答
c.分析方法
3.正常波形
4.臨床応用
a.giant SEP
b.Parkinson病といわゆるN30
B.脛骨神経電気刺激による体性感覚誘発電位(SEP)…<柿木隆介>
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.電極の配置
b.周波数応答,加算回数,分析時間
3.正常波形
a.短潜時電位と大脳誘発電位
b.波形に影響を及ぼす因子
4.臨床応用
C.三叉神経電気刺激による体性感覚誘発電位(TSEP)…<白井康之>
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
4.臨床応用
D.CO2レーザー刺激による体性感覚誘発電位(SEP)…<柿木隆介>
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
a.波形成分
b.痛覚SEPの伝導速度
c.痛覚SEPの発生起源
d.痛覚認知機構に作用する種々の条件
4.臨床応用
E.他動的手指関節運動による体性感覚誘発電位(SEP)…<尾崎 勇>
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
4.臨床応用
F.腱叩打による体性感覚誘発電位(SEP)…<櫻井信夫>
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
a.波形成分
b.脊髄単シナプス反射との関係
4.臨床応用
第4章 脊髄誘発電位 〈町田正文〉
A.感覚性脊髄誘発電位
1.末梢神経刺激による脊髄誘発電位
1a.体表面導出法
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.記録法
b.分析法
3.正常波形
4.臨床応用
1b.硬膜外腔導出法
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.記録法
b.分析法
3.正常波形
4.臨床応用
2.脊髄刺激による脊髄誘発電位
2a.硬膜外腔導出法
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.記録法
b.分析法
3.正常波形
4.臨床応用
B.運動性脊髄誘発電位
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.記録法
b.分析法
3.正常波形
4.臨床応用
第5章 事象関連電位
A.視覚刺激による事象関連電位(ERP)…〈大澤美貴雄〉
1.P300
1.刺激法
a.課 題
b.反応課題
2.記録法,分析法
a.記録法
b.データ処理・分析法
3.正常波形
4.臨床応用
2.MMN
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
4.臨床応用
3.NA
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
4.臨床応用
B.音刺激による事象関連電位(ERP)…<平田幸一,田中秀明>
1.刺激法
a.能動的課題(オッドボール課題)
b.受動的課題
2.記録法,分析法
3.正常波形
4.臨床応用
a.P300と神経心理学的検査との相関
b.神経疾患における臨床応用
c.精神疾患における臨床応用
d.脳代謝賦活・循環改善薬の効果判定とERP
C.運動関連脳電位(MRCPs),随伴陰性変動(CNV)…<池田昭夫,柴崎 浩>
1.運動関連脳電位
1.記録法
a.随意運動の方法
b.脳電位の記録
c.off-line分析による加算平均
2.正常波形
a.運動前成分
b.運動後成分
c.発生機序
3.臨床応用
a.Parkinson病
b.不随意運動との鑑別
c.小脳・脳幹病変
d.大脳の局在病変
e.鏡像運動
f.書 痙
2.随伴陰性変動
1.記録法
a.刺激の提示
b.刺激に対する反応課題
c.運動課題の記録
d.脳電位の記録
e.off-line分析による加算平均
2.正常波形
a.前期CNV
b.後期CNV
c.命令刺激後陰性変動
d.発生機序
3.臨床応用
a.内因性精神病
b.神経症,心身症
c.発達障害
d.脳内局在病変
e.神経内科的疾患
第6章 運動誘発電位 <寺尾安生,宇川義一>
1.大脳皮質磁気刺激
1.刺激法
a.コイルの種類・刺激装置
b.コイルの置き方と刺激法
2.記録法,分析法
3.結果の解釈と注意点
2.脳幹部電気刺激
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.結果の解釈と注意点
3.神経根の磁気刺激
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.結果の解釈と注意点
4.小脳刺激による大脳運動野の興奮性の変化
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.結果の解釈と注意点
第7章 誘発電位の双極子追跡 <武者利光>
1.脳波の電源は何か
2.電流双極子モデル
3.等価電流双極子の求め方
4.体性誘発電位の双極子追跡
5.EEG/DTとMEG/DT
第8章 誘発脳磁界
A.聴覚誘発脳磁界…〈今田俊明〉
〈脳神経磁界の一般的解説〉
1.刺激法
2.記録法,分析法
a.記録法
b.分析法
3.正常波形
4.臨床応用
B.視覚刺激による誘発脳磁界…<小高和己>
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
a.視覚刺激の属性と誘発脳磁界
b.生体の状態と誘発脳磁界
C.体性感覚刺激による誘発脳磁界…<中里信和>
1.刺激法
2.記録法,分析法
3.正常波形
4.臨床応用
D.運動関連誘発脳磁界…<上坂義和>
1.刺激法,記録法
2.正常波形
a.運動関連脳磁界の成分
b.RFとBP,NS′との比較
第9章 誘発電位関連MEの進歩
A.刺激法の進歩…〈鎗田 勝〉
1.磁気刺激装置
2.エアパフ刺激装置
3.Ganzfeld刺激装置
4.文字刺激装置
5.音声刺激装置
B.記録・分析法の進歩…<白沢 厚>
1.誘発電位検査装置の変遷
2.素子の進歩に伴う新しい検査法の確立
3.ソフトウェアによる新しい機能の実現
a.アーチファクトリジェクション機能
b.刺激識別加算機能
c.リアルタイムチャンネル間加減算機能
d.術中モニター
e.マルチトレンドモニター
f.マニュアル加算機能
g.FFT(高速フーリエ変換)によるデジタルフィルタ
4.装置の原理を活かした測定テクニック
a.ハムノイズの軽減方法
b.電気刺激のアーチファクト対策
C.誘発電位へのsource derivation法の応用…<石山陽事>
1.SD法の原理
2.SD法を用いた頭皮上体性感覚誘発電位による中心溝同定
3.トポグラフィーへの応用
4.誘発電位起源の深浅分離への応用
D.パソコンを使った誘発電位トポグラフィ検査システム…<山崎敏正>
1.誘発電位トポグラフィ検査システムの機能概要
2.誘発電位トポグラフィ検査システムの機能詳細
a.加算平均・波形表示ソフト
b.電極位置計測ソフト
c.脳内等価電流双極子推定ソフト
b.推定結果表示ソフト
索 引
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黒岩義之 他編
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