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アルツハイマー病の謎を解く
岩田修永 著
A5判 314頁
定価5,060円(本体4,600円 + 税)
ISBN978-4-498-12870-5
2010年06月発行
在庫あり
アルツハイマー病研究の最前線をダイナミックに解説した書.複合的なアプローチによる研究成果を鮮やかにまとめている.
目 次 第1章 アルツハイマー病の病理 1.アルツハイマー病の定義と診断 2.アルツハイマー病の基本病変 3.神経原線維変化 4.老人斑 5.アミロイドアンギオパチー 6.アルツハイマー病病理の時系列: 老人斑と神経原線維変化 7.孤発性アルツハイマー病と家族性アルツハイマー病 8.アミロイド仮説 第2章 アルツハイマー病の遺伝的因子 1.アルツハイマー病の多因子性 2.APP遺伝子の変異 a.ロンドン型およびγ切断部位近傍の変異 b.スウェーデン型変異 c.Aβ内部配列の変異 d.劣性遺伝型変異 3.PSEN1,PSEN2遺伝子の変異 4.アポリポタンパク質E(ApoE)の多型 第3章 Aβの産生 1.Aβの脳内動態 2.APPからのAβの切り出し 3.APPの構造と生理機能,APP様タンパク質(APLP)の発見 4.βセクレターゼ(BACE1) 5.γセクレターゼ a.PS研究の潮流 b.γセクレターゼ複合体の形成 c.切断部位の特異性 d.活性修飾分子 e.PSの生物学 6.αセクレターゼ 7.Aβの産生部位: APPの細胞内トラフィッキングとの関連 第4章 Aβの分解 1.Aβ分解システム a.Aβ分解酵素の検索 b.ネプリライシンの酵素学 c.ネプリライシンのアルツハイマー病病理との関係 d.ネプリライシン活性の調節 e.ネプリライシン遺伝子の多型 2.線維型Aβの分解システム 3.Aβの血中への排出システム 4.Aβの産生・分解と脂質代謝 第5章 Aβの研究 1.Aβの構造 a.分泌型Aβ b.蓄積型Aβ 2.Aβの重合と凝集: 溶解性と沈着の関係 3.Aβのオリゴマー化および線維化過程 4.Aβの重合・凝集開始機構 5.Aβの重合部位およびAβオリゴマーの局在部位 6.Aβの凝集・蓄積にかかわる因子 7.Aβの神経・シナプス毒性 a.in vitro解析 b.in vivo解析結果 c.APP tgマウスを用いた解析結果 d.ネプリライシン欠損マウス×APP tgマウスを用いた解析結果 8.シナプス機能に関連したAβの生理機能 9.アルツハイマー病のモデルマウス 10.Aβと神経原線維変化(NFT)の接点 a.タウのリン酸化と凝集 b.Aβとタウのリン酸化と凝集 第6章 アルツハイマー病の予防・治療に向けて 1.予防・治療の作用点 2.予防・治療薬またはその標的分子 a.AChE阻害薬 b.NMDA受容体拮抗薬 c.βセクレターゼ阻害剤 d.γセクレターゼ阻害剤およびγセクレターゼ活性調節剤 e.非ステロイド性抗炎症薬(NSAID) f.スタチン g.金属キレート剤 h.Aβワクチン i.Aβ分解系 j.タウリン酸化阻害剤 k.カルパイン l.遺伝子治療および神経幹細胞治療 3.今後の研究の展開 索 引
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