1 骨髄腫の基礎知識
(1) 骨髄腫とは 〈村上博和,半田 寛〉
A.免疫グロブリンとその異常
B.細胞の分化と骨髄腫細胞
C.多発性骨髄腫の疾患概念
(2) 疫学 〈名倉英一〉
A.罹病数と罹病率
B.死亡数と死亡率
(3) 形態学 〈村上博和,半田 寛〉
A.Greipp分類
B.その他の骨髄腫細胞形態の種類
(4) 染色体と遺伝子の異常 〈飯田真介〉
A.骨髄腫の分子機構
B.染色体の数的異常と14q32転座
C.遺伝子発現アレイに基づく分類
(5)B細胞分化と表面抗原検査 〈大津山賢一郎〉
A.表面抗原解析の有用性
B.細胞から形質細胞への分化過程
C.CD38/CD19パラメーターによる形質細胞表面抗原解析
(6) 多発性骨髄腫の生存・増殖に必要なサイトカインと情報伝達シグナル 〈坂井 晃〉
A.骨髄腫細胞の生存と増殖
B.サイトカインと情報伝達シグナル
C.骨髄腫細胞におけるNF-κBの活性化
(7) 骨髄微小環境と溶骨病変の病態 〈安倍正博〉
A.骨髄腫骨病変
B.骨髄腫ニッチ
(8) 新規治療薬の作用点 〈林 敏昭〉
A.bortezomib
B.thalidomide,lenalidomide
C.その他
2 症 候
初発症状・病態進展に伴う症状 〈鈴木憲史〉
A.初発症状
B.病態進展に伴う症状
§3 診断と検査の実際
(1) 診断に必要な検査 〈坂井 晃〉
A.多発性骨髄腫の診断
B.多発性骨髄腫の病態の把握
(2) 骨髄穿刺時に行う検査 〈坂井 晃〉
A.FACS(fluorescence activated cell sorting)
B.染色体検査(G-band法,FISH)
C.骨髄生検
D.遺伝子解析
(3)M蛋白の検出法 〈伊藤公人〉
A.骨髄腫におけるM蛋白の意義
B.M蛋白の検出
C.免疫電気泳動法と免疫固定法
D.尿中M蛋白
E.血清遊離軽鎖serum free light chain(SFLC)
(4) 骨病変の評価法 〈矢田健一郎,安倍正博〉
A.ペインスコア
B.画像評価
(5) 診断規準 〈半田 寛,村上博和〉
(6) 病期の決定 〈半田 寛,村上博和〉
(7) 生物学的な予後因子 〈花村一朗〉
(8) 治療後のフォローアップに必要な検査 〈畑 裕之〉
A.腫瘍量を直接反映するもの
B.腫瘍量を間接的に反映するもの
C.骨に関するもの
(9)MGUSや無症候性骨髄腫のフォローアップ法
(進展予測因子) 〈畑 裕之〉
A.MGUS
B.Smoldering Multiple Myeloma(SMM)