目 次
A.検査・分類
1.貧血診断へのアプローチ 〈檀 和夫〉
1.貧血の分類
2.貧血の症候
3.貧血の検査異常
4.貧血の鑑別診断
5.微量元素欠乏による貧血症
2.貧血の分子病態と分類
a)造血と骨髄微小環境 〈桐戸敬太 小松則夫〉
1.骨髄微小環境についての最近の知見
2.骨髄微小環境と貧血の分子病態
b)鉄代謝と病態 〈川端 浩〉
1.細胞レベルでの鉄の制御機構
2.個体レベルでの鉄の制御機構
3.ヘプシジンが関与する鉄代謝異常症
c)赤血球の膜異常・血色素異常 〈山城安啓 服部幸夫〉
1.赤血球膜の異常
2.血色素異常症
3.貧血の検査法
a)末梢血液検査 〈土屋達行〉
1.血液一般検査
2.貧血に対する血液像検査
b)溶血に関する検査 〈上妻行則 二宮治彦〉
1.赤血球浸透圧抵抗性試験
2.赤血球酵素活性測定
3.Ham試験とショ糖水試験
4.異常ヘモグロビンの測定
5.Coombs試験(抗グロブリン試験)
c)骨髄検査 〈通山 薫 大倉 貢〉
1.骨髄検査の意義・目的
2.骨髄穿刺検査の方法と注意点
3.骨髄生検の奨励
4.骨髄所見の評価
d)フローサイトメトリー検査 〈米山彰子〉
1.フローサイトメトリーの基礎
2.貧血の診療に用いられるFCM解析
3.PNH血球の検出
4.赤血球結合IgG定量検査
5.MDSの解析
6.造血器腫瘍細胞の浸潤の検出
e)遺伝子・染色体検査 〈宮地勇人〉
1.遺伝子検査の定義と分類
2.遺伝子変異と種類
3.検出技術:核酸増幅法と核酸プローブハイブリダイゼーション法
4.遺伝子情報の種類と検出技術
5.検査の利用法:測定前のプロセスの重要性
4.小児にみられる貧血の分類と診断へのアプローチ 〈伊藤悦朗〉
1.小児貧血の特徴
2.小児の貧血の分類
3.貧血を疑うときの検査の進め方
B.診断と治療
I.造血必須物質の欠乏による貧血
1.鉄欠乏性貧血 〈生田克哉 高後 裕〉
1.鉄欠乏性貧血の診断
2.鉄欠乏性貧血の治療
2.巨赤芽球性貧血 〈片山直之〉
1.病態
2.ビタミンB12(コバラミン)と葉酸の吸収,輸送,細胞内機能と代謝
3.原因
4.臨床症状
5.検査所見
6.悪性貧血
7.治療
II.全身疾患に伴う貧血
1.感染・炎症に伴う貧血 〈小船雅義 加藤淳二〉
1.ACDにおける鉄代謝および造血異常
2.ACDの診断
3.ACDの治療
4.ヘプシジン制御による治療への可能性
2.腎性貧血 〈友杉直久〉
1.腎性貧血とは
2.腎性貧血はいつから出現するのか
3.EPO分泌低下はいつ頃から出現するのか
4.腎性貧血治療を早期に始める必要性
5.腎性貧血のrHuEPOを主体とした治療への抵抗性
6.腎性貧血の管理:ヘプシジン−25による新しい観点
3.リウマチ・膠原病に伴う貧血 〈福島俊洋 梅原久範〉
1.ACD
2.ACD以外の貧血
4.加齢に伴う貧血 〈大田雅嗣〉
1.加齢に伴う造血能の変化
2.造血幹細胞の老化
3.加齢に伴う貧血
5.薬剤性貧血 〈張替秀郎〉
1.溶血機序による薬剤性貧血
2.非溶血機序による薬剤性貧血
索 引