第 1 章 血球と造血
A.血液と血球
1.血液の構成成分
2.血球の形態と機能
B.造血組織の構造と機能
1.骨髄
2.胸腺
3.リンパ節
4.脾臓
5.粘膜関連リンパ組織
C.血球の産生・崩壊とその調節
1.血球の個体発生
2.造血幹細胞の性状と分化
3.造血因子と造血微小環境
4.血球の崩壊
第 2 章 血液疾患の分類と特徴
A.血液疾患の分類
B.血液疾患の特徴
第 3 章 病因論―血液疾患はなぜ起こるか
A.先天性疾患
1.Down 症候群
2.Noonan 症候群
3.先天性骨髄不全症候群
B.造血器腫瘍
1.分子生物学的要因
2.ウイルス,細菌
3.放射線,化学薬品
C.病原微生物
1.自己免疫学的機序が疾患発症に関与する微生物
2.持続感染に伴う慢性炎症が疾患発症に関与する微生物
3.感染の直接的な影響が疾患発症に関与する微生物
D.自己免疫性血液疾患の病因論
1.自己免疫性血液疾患に関する概説
2.抗体依存性自己免疫性血液疾患
3.T 細胞依存性自己免疫疾患
第 4 章 血液疾患の診断
A.症候
A−I.病歴の取り方
A−II.身体所見の取り方
A−III.貧血のみかた
A−IV.リンパ節腫脹のみかた
A−V.脾腫のみかた
A−VI.出血傾向のみかた
1.血栓の形成
2.出血傾向のみかた,鑑別診断
B.検査法
B−I.血球算定
B−II.末梢血液像
B−III.骨髄検査
B−IV.リンパ節生検
B−V.表面マーカー検査
B−VI.染色体分析
B−VII.遺伝子検査(方法,代表的な異常など)
B−VIII.血小板機能検査,凝固線溶系検査
第 5 章 血液疾患の治療
A.治療の進め方
1.患者・家族への説明
2.主な治療法
B.造血器腫瘍の治療法
1.抗腫瘍剤の薬理と毒性
2.放射線療法
3.免疫療法
4.分子標的療法
C.造血幹細胞移植
1.造血幹細胞移植の種類
2.我が国の造血幹細胞移植の動向
3.造血幹細胞移植の原理
4.造血幹細胞移植に必要な HLA の基礎知識
5.幹細胞の採取法と輸注法
6.幹細胞輸注
7.移植前処置
8.移植片対宿主反応病(GVHD)
9.造血幹細胞移植に特有な合併症
10.移植の適応と治療成績
11.骨髄バンクとさい帯血バンク
D.血液疾患に合併する感染性
1.血液疾患に合併する感染症の特徴
2.感染症の予防と治療
E.血液型と輸血
1.血液型
2.血液型の検査
3.血液製剤の種類と適応
4.輸血療法の実際
5.輸血による副作用: 輸血一般にみられる副作用
F.再生医療と細胞治療
1.ES 細胞を用いた再生医療
2.造血幹細胞の可塑性と細胞融合
3.自己骨髄細胞の筋注による血管再生療法
4.間葉系細胞(MSC)について
5.MSC の臨床応用の可能性
6.リンパ球や樹状細胞を用いた細胞治療
(以下、小項目は省略)
第 6 章 貧血
A.鉄代謝異常による貧血
B.二次性(症候性)貧血
C.巨赤芽球性貧血
D.骨髄不全症候群
E.溶血性貧血
第 7 章 赤血球増加症
A.赤血球増加症の成因と病態
B.真性赤血球増加症(真性多血症)
第 8 章 白血球の異常
A.白血球増加症
B.白血球減少症
C.白血球機能異常症
第 9 章 造血器腫瘍と関連疾患
A.造血器腫瘍の分類
B.急性白血病
C.慢性骨髄増殖性疾患
D.リンパ球の分化とリンパ球系腫瘍
E.慢性リンパ性白血病と関連疾患
F.悪性リンパ腫
G.免疫グロブリンの異常
H.組織球・樹状細胞の異常と血球貪食症候群
第 10 章 出血・血栓性疾患
A.血小板の異常
B.血管性紫斑病
C.von Willebrand 病
D.血液凝固線溶因子の異常
E.播種性血管内凝固症候群
F.血栓症
●基準値一覧
●索引