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書籍詳細

卒後15年目総合内科医の診断術 ver.2

卒後15年目総合内科医の診断術 ver.2

石井義洋 著

A5判 936頁

定価9,460円(本体8,600円 + 税)

ISBN978-4-498-02073-3

2019年05月発行

在庫あり

好評書の改訂版 大幅リニューアルで登場

「どうしたら正しい診断にたどりつくことができるのか」.誰しもが求める総合内科診療の実践力を明快かつ詳細にまとめて好評を得た「卒後10年目総合内科医の診断術」が,「卒後15年目〜」と改訂改題し大幅リニューアルした.新たに培われた著者の知識と技術をあますところなく盛り込み,内容もページも増量.さらに読み応えのある1冊に.初診時に診るべきことはもちろん,ピットフォールの対処法も充実したバイブルだ.

本書は『卒後10年目総合内科医の診断術』(2015年)の改訂版です.

2版の序

『卒後10年目』の区切りの年に書いた前作から約5年の月日が経ち,この間,いろいろな経験をしました.一番の出来事は,母の死を経験したことです.これまで何度も当たり前のように看取りの場面に遭遇してきたので,同じように受け止められるものと思っていたのですが,母の死(が私の精神に与える影響)は,自分の想像をはるかに超えたものでした.自分の価値観や人生観も前後で変わった気がします.裏を返せば,それくらい患者の家族は辛い思いをしているということをこれまで知らずに,あるいは,知っていても実感としてはもつことができずに過ごしてきたということにもなります.『10年やってわかっているようで全然わかっていなかった』というのが本音です.それは私の医師としての経験や,書く本の内容にも当てはまることで,『15年目』を迎えた今の自分からすると『10年目』の自分や記載した内容が未熟であると感じる部分も多いです.そしてこの『15年目』の本もまた,わかった気になって書いてしまっている部分もたくさんあると思います.本書の読者層の中心は医学生や研修医といった若手医師と思いますが,私の書く内容はその点に留意して頂いて,『15年目』を迎えた総合内科医の視点がどんなものなのか,どのように知識を整理しているのか,また時には,『ここにはこういうふうに書いてあるけど,本当にこれでよいのだろうか』と批判的に読んで頂き,参考書というよりも読み物として,前作同様に楽しんでもらえたら幸いです.
前作を出版した時も一番喜んでくれていたのが母ですから,改訂版を出版することを天国で聞いて,きっと周りに自慢していると思います.本書の出版に関してご尽力くださった中外医学社さんをはじめ,いつも支えてくれる家族,仲間,たくさん勉強させてくれる患者さん,読者の皆さんに心からの感謝を申し上げます. 

2019年3月
石井義洋




はじめに

本書は『診断』をテーマにした本ですが,診断に至るまでのノウハウに特化することなく,現場で使える実践的な本を目指して書きました.ただし,たとえば『意識障害』だけをとっても一冊の本になってしまうくらい膨大な内容を含んでいるため,本書のみで全てを網羅することは到底できません.そこで,特に初学者が陥るピットフォールを中心に書きました.また,鑑別疾患に想起できない疾患は診断できないことや,たとえ鑑別疾患に挙がっても非典型的なプレゼンテーションでは診断できないことも多いため,こうした点にも配慮して,救急外来・総合内科外来・入院診療の3つのステージにおける診断アプローチを,私自身(卒後10年目総合内科医)の見分け方で記載した内容となっています.
また,本書は幅広い分野にわたる内容を取り上げることで,そこから見える共通の『診断プロセス』を味わうことができる作りになっています.すぐに検査に飛びついてしまう先生であるならば,本書を通じて問診や身体所見から非常に多くの情報を手に入れることができることを学んで頂けると確信しています.
私自身が山の頂上から見下ろして本書を書いたわけではありません.多くの読者の方々と同じように悩んで立ち止まり,教訓を得ることを繰り返しています.文章は荒く葛藤や迷いもそのままに表現しましたので,わかりづらい部分も多いと思います.また,疾患の疫学から治療まで全てを網羅したものではありません.本書は参考書ではなく,『読み物』として診断の手助けとなれればと考えています.
最後に,大変貴重な機会を与えてくれた中外医学社さん,福井大学附属病院救急部勤務時代に大変お世話になった寺沢秀一先生をはじめとするスタッフの皆さん,そして現在,宮崎県で一緒に頑張る長野健彦先生(宮崎大学医学部附属病院救命救急センター)を始めとした志の高い多くの仲間達に心から感謝を申し上げます.

2015年10月
石井義洋




推薦の序

新臨床研修医制度が開始された後,初期臨床研修医や高学年の医学生を対象とした種々の診療マニュアル本・症例集などが多数出版されました.海外の同等のものの翻訳もなされており,選ぶのに迷うほどです.このような中,このほど面白い視点からの著作が出版されることとなりました.この本には大きく2つの興味深い点があります.1つめは卒後10年目前後の医師の目線で書かれていること,2つめは宮崎の片田舎からの発信であることです.

1つめに関しては,石井先生ご自身の経験も大きく絡んでくると思いますが,卒後10年目前後といえば,医局や病院の中で診療の中心となり,後輩医師・初期研修医への指導でも大きな役割を果たしている頃です.また,専門分野に対する知識・技量とも深まり,専門医取得もなされている(または取得準備中の)時期で,かなりの自信もある頃だと思います.一方,専門外の一部の分野では苦手意識があったり,最近の知識に疎くなっているのを感じ,診療や指導にストレスを感じている先生もいると思います.本書は,そのような時にヒントを与えてくれる1冊です.多彩な症例を提示しつつ診療上の疑問点をわかりやすく解決するとともに,豊富な図表および参考文献が示され,卒後10年目前後の医師が一般外来や救急当直中,また後輩医師や初期研修医を指導する時の疑問に対して,その解決の糸口をみつけることのできる内容になっています.もちろん,卒後10年目前後でなくとも初期研修医からベテランの先生にも広く役立ち,丹念に読めば読むほど理解が深まり,診療の質の向上に役立つものと思います.

2つめは,九州の片田舎の宮崎から発信することにより,都会の臨床研修などで著名な病院でなくても,病気・悩みを抱えた患者さんはどこにでもいて,しっかり経験もできることを示している点です.これは石井先生の経験・診療スタイルそのものでしょうが,患者さんと真摯に向き合い,しっかりとテキストや文献で学んでいくと,多数の症例をより深く経験することができ,そこから深い学びをすることができることを示しています.今,自分に与えられた場所でぶつかった診療上の疑問に常に自問自答しつつ歩むことが臨床医に大切であることを示してくれる本です.

卒後10年目前後の先生は診察の横におきながら,初期研修医はマニュアル本などと見比べながら,ベテランの先生はコーヒー片手に読めば,診療や指導のヒントをプレゼントしてくれる1冊ですので,ぜひ一度手に取って読んでみてください.

2015年10月
宮崎県立宮崎病院救急・総合診療センター長/救命救急科部長
雨田立憲

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目 次

●総合内科虎の巻 〜総合内科医の心得〜

CHAPTER 1 救急外来編
 CASE 1 意識障害を分析する
  意識障害の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  目は口ほどに物をいう 〜意識障害患者の目に注目〜
  意識障害の鑑別疾患
 CASE 2 頭痛を分析する
  頭痛の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  頭痛の鑑別疾患
 CASE 3 髄膜炎 〜疑った時が腰椎穿刺の時〜
  髄膜炎とは
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  腰椎穿刺をするか否か
  髄膜炎診療の手順
  髄液所見の解釈
  ウイルス性髄膜炎のピットフォール
  各髄膜炎の臨床像
  細菌性髄膜炎の治療
  【One Point Lesson】腰椎穿刺前の頭部CTの適応
 CASE 4 本当に単純ヘルペス脳炎? 〜脳炎と脳症〜
  髄膜炎/脳炎/脳症とは
  脳炎の分類
  脳炎を疑った時の診断アプローチ
  【One Point Lesson】大脳辺縁系とは
 CASE 5 めまいを分析する
  めまいの考え方
  めまいの性状による分類は本当に有用なのか
  ERで使えるめまいの分類
  回転性めまいの鑑別疾患
  前失神の鑑別疾患
  平衡障害の鑑別疾患
  浮動性・分類不能型めまいの鑑別疾患
  救急外来における『浮動性・分類不能型めまい』のアプローチ
  前庭神経炎? 小脳梗塞? 〜めまいのピットフォール〜
 CASE 6 複視を分析する
  複視の考え方 〜片眼性複視? 両眼性複視?〜
  動眼神経麻痺
  MLF症候群
  外転神経麻痺
  重症筋無力症
  甲状腺眼症
  軽微な神経症状を呈する脳梗塞 〜ラクナ梗塞〜
  その他の見逃されやすい脳梗塞のパターン
  MRIで写らなければ脳梗塞でない? 〜急性期MRIの有用性〜
  【One Point Lesson】抗血小板薬? 抗凝固薬? 〜脳梗塞の再発予防〜
 CASE 7 一過性意識障害 〜失神? けいれん?〜
  一過性意識障害の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  検査のポイント
  失神とけいれんの鑑別表
  失神とは
  けいれんとは
  てんかんとは
  けいれんの初期対応
  けいれんの初期治療
 CASE 8 失神を分析する 〜病歴聴取が鍵〜
  失神の考え方
  問診のポイント 〜本当に失神?〜
  身体所見のポイント
  失神の鑑別疾患
  失神の分類(原因疾患)
  心血管性失神
  起立性失神
  神経調節性失神
  【One Point Lesson】意識消失の原因検索に頭部CTは必要か?
 CASE 9 失神患者のdisposition 〜入院させる? 帰宅させる?〜
  STePS study
  失神の予後予測スコア
  失神患者を帰宅させる前に
 CASE 10 胸痛を分析する
  胸痛の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  胸部レントゲン・心電図のポイント
  胸痛の鑑別疾患
 CASE 11 急性冠症候群(ACS)を見逃さない
  急性冠症候群(ACS)とは?
  ACSの分類
  安定狭心症
  不安定狭心症
  非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)
  ST上昇型心筋梗塞(STEMI)
  ACSを疑う心電図変化と鑑別疾患
  ACS疑い患者の診断アルゴリズム
  ACSの治療方針
 CASE 12 大動脈解離のピットフォール
  大動脈解離とは
  発生機序
  問診のポイント
  臨床徴候 〜臓器虚血による様々な臨床徴候〜
  大動脈解離の診断/除外に有用な所見
  大動脈解離のピットフォール
  大動脈解離の分類と治療方針
  偽腔の血流状態による分類
  Stanford A型急性大動脈解離の治療方針
  Stanford B型急性大動脈解離の治療方針
 CASE 13 呼吸困難を分析する
  呼吸困難の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  呼吸困難の鑑別疾患
  胸部レントゲンで異常を認めなかったら?
  慢性閉塞性肺疾患(COPD)について
 CASE 14 心不全の診断 〜本当に心不全?〜
  心不全とは
  心不全の原因
  診断に有用な問診・身体所見・画像所見のポイント
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  胸部レントゲン検査の有用性とその解釈
  心不全の胸部CT所見
  心電図検査の有用性
  BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の有用性
  心臓超音波検査の有用性
  心不全診断のゴールドスタンダード
 CASE 15 ショックを分析する
  ショックの考え方
  ショックのアプローチ
  病歴から推定するショックの原因
  バイタルサインによるショックの鑑別
  身体所見によるショックの鑑別
  超音波検査によるショックの鑑別
  心電図検査や胸部レントゲン検査によるショックの鑑別
  中心静脈圧(CVP)測定によるショックの鑑別
  血液検査によるショックの鑑別
  ショックの鑑別疾患
 CASE 16 敗血症の治療戦略
  SIRSと敗血症
  臓器障害とは
  初期蘇生の治療戦略
  〜EGDT(早期目標指向型治療)は有用でない?〜
  なぜ最初の6時間が大切か 〜warm shockとcold shock〜
  初期蘇生の治療目標
  初期抗菌薬投与の注意点は?
  その他の注意すべき事項
 CASE 17 トキシックショックシンドロームって?
  ブドウ球菌TSS/連鎖球菌TSS(STSS)とは
  原因
  臨床徴候
  診断のポイント
  治療
 CASE 18 アルコール患者の救急疾患
  アルコール関連疾患
  アルコール患者の救急疾患
  【One Point Lesson】飲酒量の問診
 CASE 19 糖尿病患者の救急疾患
  糖尿病患者の救急疾患
  低血糖の救急
  高血糖の救急
  糖尿病患者と感染症
  【One Point Lesson】免疫不全の分類
 CASE 20 びまん性紅斑を分析する
  皮膚科疾患? 〜体にぶつぶつが出てきた,真っ赤になった〜
  病歴のポイント
  身体所見のポイント
  びまん性紅斑の鑑別疾患
  紅皮症の鑑別疾患
  薬疹とは
  薬疹の病型
  薬疹を疑った時の検査
  重症薬疹について

CHAPTER 2 総合内科外来編
 CASE 1 咽頭痛を分析する
  咽頭痛の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  鑑別疾患
  深頸部感染症
 CASE 2 咽頭炎 〜抗菌薬は処方する?〜
  咽頭炎の考え方
  起炎菌
  A群β溶連菌性咽頭炎(GAS)の診断 〜Centorスコア〜
  A群β溶連菌性咽頭炎の治療
 CASE 3 特発性縦隔気腫と特発性食道破裂 〜似て非なる疾患〜
  特発性縦隔気腫とは
  疫学
  臨床徴候
  画像検査
  鑑別疾患
  特発性縦隔気腫の治療
 CASE 4 咳嗽を分析する
  咳嗽とは
  問診のポイント
  咳嗽の鑑別疾患と遷延性咳嗽(≧3週間)のアプローチ
  症例のまとめ
 CASE 5 腹痛を分析する
  腹痛の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  腹痛をきたすコモンディジーズと痛みの特徴
  【One Point Lesson】原因不明の腹痛? カーネット徴候とは
 CASE 6 虫垂炎 〜たかが虫垂炎,されど虫垂炎〜
  たかが虫垂炎,されど虫垂炎
  正常虫垂の位置と虫垂炎
  虫垂炎の痛み
  問診
  身体所見
  血液検査
  右下腹部痛の鑑別疾患
  画像検査の有用性 〜悩んだらCT〜
 CASE 7 急性虫垂炎の治療方針 〜抗菌薬投与? 外科手術?〜
  British Medical Journalに掲載された論文
  抗菌薬投与VS外科手術
  【One Point Lesson】それって本当に心因性?
 CASE 8 女性の下腹部痛を分析する
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  鑑別疾患
  若い女性の虫垂炎? 〜骨盤内炎症性疾患(PID)とは〜
  臨床徴候
  診断
  治療
  【One Point Lesson】妊娠の有無の問診のしかた
 CASE 9 腰痛を分析する
  腰痛の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  鑑別疾患
 CASE 10 関節痛を分析する
  関節痛の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  リウマチ医の聴診器 〜関節超音波検査の有用性〜
  関節炎の鑑別疾患
  急性単関節炎の鑑別疾患
  急性多関節炎の鑑別疾患
  慢性単関節炎の鑑別疾患
  慢性多関節炎の鑑別疾患
 CASE 11 化膿性関節炎と結晶誘発性関節炎
  化膿性関節炎とは
  起炎菌
  リスクファクター
  臨床徴候
  血液検査 〜炎症反応の有用性〜
  レントゲン検査
  関節液検査
  結晶誘発性関節炎 〜痛風と偽痛風〜
 CASE 12 レイノー現象と強皮症
  レイノー現象とは
  原因
  強皮症
 CASE 13 リンパ節腫脹を分析する
  リンパ節腫脹の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  血液検査のポイント
  超音波検査の有用性
  リンパ節腫脹の鑑別疾患
 CASE 14 しびれを分析する
  しびれの考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  神経伝導速度検査
  しびれの鑑別疾患
 CASE 15 貧血を分析する
  貧血を疑う病歴
  貧血の診断に有用な身体所見
  貧血のアプローチ
  小球性貧血の鑑別疾患
  正球性貧血の鑑別疾患
  大球性貧血の鑑別疾患
 CASE 16 下腿浮腫の鑑別疾患 〜本当に低アルブミン血症?〜
  下腿浮腫の考え方
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  下腿浮腫の鑑別疾患
  片側性下腿浮腫のアプローチ
  両側性下腿浮腫のアプローチ
 CASE 17 肝機能障害を分析する
  肝機能検査とは
  肝細胞の障害・壊死を示すマーカー 〜AST/ALT/LDH〜
  肝細胞の機能(肝予備能)を示すマーカー
  〜合成能と解毒・排泄機能〜
  肝臓の炎症を示すマーカー 〜γグロブリン/TTT/ZTT〜
  胆道閉塞を示すマーカー 〜ビリルビン/ALP/LAP/γGTP〜
  肝機能障害のアプローチ 〜トランスアミナーゼ高値をみたら〜
  トランスアミナーゼ高値の鑑別疾患
 CASE 18 急性腎障害を分析する
  急性腎障害の考え方
  問診・身体所見のポイント
  検査のポイント
  急性腎障害の鑑別疾患
 CASE 19 低Na血症を分析する
  低Na血症の考え方
  体内Naのバランス
  体内の水のバランス
  低Na血症のアプローチ
  低Na血症の治療
 CASE 20 低K血症を分析する
  血清カリウム(K)の役割
  低K血症とは
  臨床徴候
  心電図変化
  低K血症のアプローチ
  低K血症の治療
  【One Point Lesson】高K血症の治療薬

CHAPTER 3 入院診療編
 CASE 1 不明熱のアプローチ1 〜不明熱を分析する〜
  不明熱(fever of unknown origin)とは
  不明熱の分類
  問診のポイント
  身体所見のポイント
  不明熱の検査
  不明熱の鑑別疾患
  不明熱の鑑別疾患リスト
 CASE 2 不明熱のアプローチ2 〜どんな検査が必要か〜
  不明熱の原因
  最小限必要な検査
  不明熱の検査
 CASE 3 不明熱のアプローチ3 〜初回抗菌薬が効かない時はどうする?〜
  不明熱の診療 〜発熱の原因はどこか?〜
  なぜこの場所に炎症?
  骨髄炎と診断 〜その原因は?〜
  最初に選択した抗菌薬が効かない時にどうするか
  カルバペネムは万能な抗菌薬ではない
  【One Point Lesson】コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)
 CASE 4 不明熱1 〜感染性心内膜炎〜
  感染性心内膜炎とは
  起炎菌
  リスク因子
  臨床徴候
  検査所見
  診断基準 〜修正Duke診断基準〜
  診断のピットフォール
  血培陰性例での治療方針
 CASE 5 不明熱2 〜粟粒結核〜
  結核の感染と発症機序
  粟粒結核とは
  発症リスク因子
  臨床症状
  身体所見
  検査所見
  画像所見
  胸部レントゲンで陰影が出現しない肺外結核・粟粒結核
  診断 〜結核菌感染の証明〜
 CASE 6 不明熱3 〜伝染性単核症〜
  EBウイルスとは
  EBウイルス感染後の生体反応
  伝染性単核症とは
  臨床徴候
  鑑別疾患
  伝染性単核症の診断
  合併症
  慢性活動性EBウイルス感染症(EBウイルス関連リンパ増殖性疾患)
 CASE 7 不明熱4 〜薬剤熱〜
  薬剤熱とは
  薬剤熱のメカニズム
  薬剤熱を起こしやすい薬剤
  薬剤熱の特徴
  薬剤熱の診断
 CASE 8 不明熱5 〜血管炎症候群〜
  血管炎の考え方
  血管炎の臨床徴候
  血管炎の鑑別疾患
  血管炎の分類
  小血管炎の分類
  中血管炎と大血管炎の分類
  様々な大きさの血管炎の分類
 CASE 9 不明熱6 〜リウマチ性多発筋痛症〜
  リウマチ性多発筋痛症(PMR)とは
  臨床徴候
  血液検査
  PMRの診断基準
  PMRと鑑別を要する疾患 〜PMRもどき〜
  PMRの治療と予後
 CASE 10 不明熱7 〜成人スティル病〜
  成人スティル病とは
  臨床徴候
  検査所見
  画像所見
  診断
  治療
  予後
 CASE 11 血球貪食症候群 〜敗血症+DIC?〜
  血球貪食症候群とは
  原因
  臨床徴候
  診断基準
  HLH診断のポイント
 CASE 12 急性胆嚢炎 〜本当に胆嚢炎?〜
  急性胆嚢炎とは
  胆石発作と総胆管結石症,胆嚢炎,胆管炎の病歴の特徴
  急性胆嚢炎(心窩部痛〜右上腹部痛)の鑑別疾患
  診断に有用な病歴や身体所見
  血液検査の有用性
  画像検査の有用性
  診断のピットフォール
  急性胆嚢炎の診療指針
 CASE 13 急性膵炎 〜悩んだら経時的に評価する〜
  急性膵炎の原因
  病歴と身体所見
  血液検査
  画像検査
  急性膵炎の診断
  慢性膵炎の診断
  急性膵炎の重症度分類
  急性膵炎の合併症
 CASE 14 胸水貯留 〜滲出性胸水と漏出性胸水〜
  胸水貯留の考え方
  問診/身体所見のポイント
  検査のポイント
  胸水貯留の鑑別疾患
  漏出性胸水の鑑別疾患
  滲出性胸水の鑑別疾患
 CASE 15 心嚢水貯留 〜本当に原因不明?〜
  心嚢水貯留の考え方
  問診のポイント
  身体所見/検査のポイント
  心嚢水貯留の鑑別疾患
  心嚢水貯留のマネージメント 〜心嚢穿刺? 経過観察?〜
  【One Point Lesson】担癌患者の救急疾患(oncologic emergency)

CHAPTER 4 臨床Tips
 CASE 1 感度・特異度と尤度比
  感度・特異度とは?
  検査前確率とは?
  検査後確率と感度・特異度・検査前確率の関係
  陽性尤度比と陰性尤度比とは?
  目の前の症例に適用する前に…
 CASE 2 臨床推論 〜全体像(疾患像)で勝負する〜
  臨床推論
  本症例の経過
  レプトスピラ症
  臨床徴候
  検査所見
  確定診断
  治療
  予後
 CASE 3 症例カンファレンス 〜経験豊富な臨床医はどう考えているのか〜
  病歴について
  バイタルサインの解釈
  身体所見について
  胸部レントゲンについて
  血液検査データの解釈
  胸部CTについて
  症例の経過
  レジオネラ肺炎とは
  レジオネラ肺炎を疑う徴候
  レジオネラ肺炎の胸部CT画像
  尿中レジオネラ抗原
  レジオネラ肺炎の診断予測ツール
  治療
 CASE 4 バイタルサイン 〜バイタルサイン解釈と経験豊富な医師の第6感?〜
  脈拍数と体温が解離する時(pulse-temperature dissociation)
 CASE 5 発熱と高体温 〜正常? 感染症? 熱中症?〜
  正常? 発熱? 熱中症?
  正常体温とは
  発熱とは
  高体温とは
  感染症と熱中症の鑑別のポイント
 CASE 6 動脈血ガスを分析する
  動脈血ガス判読の基本ステップ
   Step1・2 〜アシデミアとアルカレミア,アシドーシスとアルカローシス〜
   Step3 〜アニオンギャップ(anion gap:AG)とは〜
   Step3 〜補正HCO3−とは〜
   Step4 〜代償性変化とは〜
   Step5 〜酸塩基平衡障害の原因を考える〜
  静脈血ガスで代用は可能か?
 CASE 7 胸部CT読影のポイント
  胸部CT読影のポイント
  優位な画像パターンは何か(低吸収領域,高吸収領域,結節影,線状影,網状影など)
  肺のどこに優位に分布しているのか(上肺野/下肺野/中心性/末梢性/非区域性)
 CASE 8 抗核抗体 〜膠原病のスクリーニング?〜
  抗核抗体(antinuclear antibody:ANA)とは
  抗核抗体を測定する時
  抗核抗体のみでSLEは否定できるか?
  抗核抗体陽性が物語る 〜抗核抗体関連膠原病と関節リウマチはしばしば合併することがある〜
  抗核抗体定量のカットオフ値
  抗核抗体からの膠原病診断アルゴリズム
  自己抗体の感度と特異度
  不明熱と抗核抗体
 CASE 9 脱水症の分類 〜輸液はどうする?〜
  体内の水分バランス
  脱水症とは
  血管内脱水の指標 〜尿素窒素(BUN)上昇〜
  高張性脱水の身体所見
  脱水診断のゴールドスタンダード
  脱水症の補液

●索引

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執筆者一覧

石井義洋 宮崎県立宮崎病院救急・総合診療センター総合診療科科長 著

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