目次
1 CKDの概念 〈今井圓裕〉
A.慢性腎臓病(CKD)の定義
B.CKDの概念
C.欧米におけるCKDの現状
D.わが国のCKDの現状とCVD合併症に関する疫学調査
E.かかりつけ医と腎臓専門医とのCKD診療連携
F.今後の課題
2 CKDと地域住民,地域医師会 〈甲斐平康,斎藤知栄,山縣邦弘〉
A.自覚症状のないCKD
B.CKD早期発見における健診の意義
C.CKDのリスクファクターとCKD対策
D.CKD啓発活動の必要性
E.CKD診療連携に必要なこと
F.かかりつけ医/非腎臓専門医と腎臓専門医の連携
G.CKD地域連携クリティカルパス
H.CKD戦略研究の位置づけと期待されること
3 CKDと食事 〈中尾俊之,金澤良枝〉
A.慢性腎臓病(CKD)に対する食事療法の基準
基本的な考え方
B.食事療法の実際
1.水分
2.食塩
3.カリウム
4.蛋白質
5.総エネルギー量
6.脂質
7.リン
8.カルシウム
4 CKDと薬剤 〈田中章郎,平田純生〉
A.透析患者に対する薬物投与の流れ
B.残腎機能の評価
C.薬剤の選択と投与量と投与間隔の調節
1.薬物のADME
2.薬物の投与量と投与間隔の調節
D.薬物による相互作用
E.薬物による副作用
5 血圧・蛋白尿の管理 〈松岡博昭〉
A.血圧は心血管疾患および腎障害のリスクである
B.蛋白尿は腎障害の進展および心血管疾患発症のリスクである
C.血圧と蛋白尿の関係
D.血圧と蛋白尿の管理による脳血管障害と心血管疾患ならびに腎障害進展の抑制
1.生活習慣の修正
2.降圧薬治療
E.透析患者の血圧管理
6 CKDと心血管疾患 〈末次靖子,栗山 哲〉
A.CKDと心血管疾患の関連性
B.CKDのハイリスク群をどう評価し,どう対策を立てるか?
C.CKDにおける心血管疾患合併のメカニズム
1.RAA系の活性亢進
2.酸化ストレス
3.炎症
4.交感神経系活性化
5.腎性貧血
6.asymmetric dimethylarginine(ADMA)
7.脂質代謝異常
D.CKD患者における心血管イベント抑制のための治療
1.生活習慣の修正
2.血圧管理
3.血糖管理
4.蛋白尿,アルブミン尿の抑制
5.脂質代謝異常,腎性貧血の治療
6.低蛋白食
E.CKDステージ5Dに対する腎代替療法(dialysis modality:HD vs PD)による心血管疾患への影響
7 CKDにおける脂質管理 〈庄司哲雄〉
A.蛋白尿優位のCKDにおけるリポ蛋白代謝
B.GFR低下優位のCKDにおけるリポ蛋白代謝
C.CKDにおける脂質レベルと動脈硬化との関係
D.CKDにおける脂質レベルと心血管イベントとの関連
E.CKDにおける脂質低下療法による介入試験
F.脂質低下療法による腎保護の可能性
G.CKDにおける脂質管理ガイドライン
H.CKDにおける脂質管理の方法
8 Uremic toxinの管理 〈丹羽利充〉
A.Uremic toxin
B.インドキシル硫酸
1.Uremic toxinとしてのインドキシル硫酸
2.腎不全進行因子としてのインドキシル硫酸
3.心血管障害因子,骨代謝障害因子としてのインドキシル硫索引