I 導入前(保存期)
1.透析療法導入の可否,適応,不適応
A.透析療法の位置づけ
B.各国より提唱されている透析導入のタイミング
C.透析療法を適応しないこと,透析療法を中断することを考慮すべき状況
2.透析療法の選択:HD,PDの選択
a.総 論
A.末期腎不全医療の現状
B.本邦ではなぜHDが圧倒的に多いのか
C.CAPDとHDの比較
D.HDとCAPDの適応とPD First
b.ペリトネアルアクセスの選択
A.カテーテル埋没期間の創ケアと患者教育
B.カテ−テル出口作製
c.バスキュラーアクセスの選択・内シャント作成:時期,場所,注意点
A.バスキュラーアクセスの歴史
B.血液透析導入時におけるVA
C.内シャントの作成:作成時期と作成場所
d.バスキュラーアクセスの選択・グラフト作製
A.時期
B.部位
C.注意点
e.バスキュラーアクセスの選択・カテーテル挿入:
適応,部位,手技,管理注意点
A.短期型カテーテル挿入
B.長期型カテーテル挿入
3.腎不全保存期における侵襲的手技への対応
A.保存期腎不全患者の周術期管理
B.放射線的インターベンション(造影剤腎症との関連)
4.保存期腎不全治療トピックス(1)─ 貧血:
遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤(rHuEPO)の使用法
A.添付文書と問題点
B.我が国の現状と課題
5.保存期腎不全治療トピックス(2)─ CKD-MBD:
Ca,P,PTH管理とその意義
A.CKD─MBD(chronic kidney disease-mineral and bone disorder)
B.Ca,P管理
C.ビタミンD不足
D.PTHとビタミンD治療
6.保存期腎不全治療トピックス(3)─ 腎保護療法
A.AGEsによる臓器障害の分子機構
B.AGEsを標的とした保存期腎不全治療のトピックス
(以下,小項目は省略)
II 導入期
1.血液透析導入
2.腹膜透析導入:透析条件の設定,合併症
3.小児の透析導入:アクセスと特殊性
4.透析導入を拒否する患者への対応
5.尿毒症性心膜炎
6.血圧異常:高血圧,透析低血圧への対処
7.酸塩基・電解質異常:血清カリウム濃度異常と代謝性アシドーシス
III 維持透析期
1.貧 血
2.血液凝固異常:抗凝固薬の使用法,HIT
3.透析患者に特徴的な心不全と心機能障害
4.虚血性心疾患:Intervention/CABGを中心に
5.中枢神経障害
6.末梢神経障害
7.内分泌障害
8.透析患者の栄養障害
9.免疫機能異常:総論
10.細菌感染症:Tb,MRSA,抗菌薬の使用法
11.肝炎ウイルス:有病率,新規感染率,スクリーニング,予後,対策,治療
12.常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)の合併症(嚢胞感染症を中心に)
13.多嚢胞化萎縮腎と腎細胞癌:実態,スクリーニング,治療
14.透析アミロイド症
15.CKD-MBD:ガイドライン,管理手法
16.副甲状腺(上皮小体)摘出術と術後
17.PEIT,PDIT:適応,手技,合併症,術後管理
18.周術期の管理
19.特殊な透析療法
20.アクセス不全:ケア,PTAなどについて
21.ASO合併症例:末梢血幹細胞による血管再生治療
22.被嚢性腹膜硬化症
23.糖尿病患者:糖尿病患者に特有な医学的問題(被嚢性腹膜硬化症を含む)
24.超高齢者:超高齢者の医学的問題点,工夫
25.精神医学的問題
26.腎移植,腎移植後再導入
27.透析療法における終末期ケア
IV 透析療法のトピックス
1.運動療法
2.PD/HD併用療法
3.妊娠症例の管理
4.透析液清浄化の効果
5.透析患者の予後規定因子
索 引