1章 メタボリックシンドロームの現状
1 概念と歴史
背景
Beyond Cholesterol
歴史
基盤となる病態
診断の目的
2 診断
メタボリックシンドロームの定義と診断基準
メタボリックシンドロームの意義
メタボリックシンドローム診断基準の検討点
メタボリックシンドロームの現状: 診断基準は正しく理解されているか
3 疫学
A 世界
メタボリックシンドロームの診断基準
メタボリックシンドロームの頻度
メタボリックシンドロームの予後
B 日本
4 脂肪細胞は肥大し増殖する
ヒト成人普通体重者の脂肪細胞
脂肪細胞の肥大と増殖
萎縮とアポトーシス
メタボリックシンドロームにおける脂肪組織
5 脂肪細胞の機能
A 代謝
脂肪細胞が全身の糖脂質代謝に与えるインパクト
インスリン感受性ホルモン,レプチン
抗動脈硬化アディポサイトカイン,アディポネクチン
脂肪組織の機能と細胞内グルココルチコイド活性化
B 炎症
アディポサイトカイン
脂肪細胞とマクロファージの相互作用
炎症性アディポサイトカインとしての遊離脂肪酸
肥満の脂肪組織におけるTLR4の病態生理的意義
6 危険因子からみたメタボリックシンドローム
A 肥満
メタボリックシンドロームの病態と肥満のかかわり
肥満とインスリン抵抗性
インスリン抵抗性における脂肪細胞の役割
脂肪細胞の質的(病的)変化とメタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームの診断と肥満の位置づけ
肥満からみたメタボリックシンドロームの管理
B 耐糖能異常
メタボリックシンドロームの診断基準
メタボリックシンドロームにおける耐糖能異常と動脈硬化
メタボリックシンドロームにおける耐糖能異常と心血管疾患
メタボリックシンドロームにおける耐糖能異常の管理
C 高血圧
メタボリックシンドロームにおける高血圧の頻度
メタボリックシンドロームにおける血圧上昇の機序
メタボリックシンドロームにおける高血圧の管理
D 脂質異常症
メタボリックシンドロームとCVD,2型糖尿病との関連
メタボリックシンドロームにおける脂質異常症の成因
メタボリックシンドロームにおける脂質異常症とCVD
─大規模臨床試験およびそのサブ解析からの知見─
メタボリックシンドロームにおける脂質異常症の治療
E 高尿酸血症
メタボリックシンドロームの概念と世界的なコンセンサスの流れ
診断基準と補足的かつ重要な臨床的指標
尿酸という物質が抗動脈硬化作用あるいは動脈硬化促進作用を有するとする意見
高尿酸血症が動脈硬化性疾患のリスクであるとする意見
薬剤介入による高尿酸血症のリスク分析の動き
診療面での基本的な考え方
F 凝固異常
G 微量アルブミン尿
メタボリックシンドロームにおける微量アルブミン尿のEBM
微量アルブミン尿の測定方法
メタボリックシンドロームにおける微量アルブミン尿の管理と治療戦略
H 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
SASの病態
SASとメタボリックシンドロームとの関連
SASが耐糖能異常をもたらすメカニズム
(以下,小項目は省略)
7 治療
A 食事療法
B 運動療法
C 薬物療法
(1)RAS
(2)PPARγ・α
D 食欲抑制薬
8 教育・指導
9 小児のメタボリックシンドローム
10 性差
11 健診
A 職場健診
B 人間ドック
C 地域医療
12 今後の展開(ウエスト周囲径など)
2章A メタボリックシンドロームに合併した循環器疾患の病態
1 冠動脈疾患
A 急性冠症候群
B 慢性冠動脈疾患
2 心不全
3 脳梗塞
4 末梢血管障害
5 頸動脈硬化症
2章B メタボリックシンドロームに合併した循環器疾患の治療と予防
1 冠動脈疾患
A 内科的治療
B 外科的治療(CABG)
C 血管内治療(カテーテルインターベンション)
2 心不全
3 脳梗塞
4 peripheral arterial disease(PAD)
5 頸動脈硬化症
索引