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書籍詳細

Annual Review 内分泌,代謝 2001

Annual Review 内分泌,代謝 2001

金澤康徳 他編

B5判 280頁

定価10,120円(本体9,200円 + 税)

ISBN978-4-498-02390-1

2001年01月発行

在庫なし

◆本書は膨大な量の情報の中から,特に注目すべきトピックを選び,その分野の第一人者が内外の文献をふまえて最新の進歩を展望している.
◆文献抄録ではなく,その内容,評価が理解できる.
◆どのような重要な業績,文献があったかを確実にフォローできる.
◆主要文献を網羅しているので,reference sourceとしても極めて便利である.



 2001年は21世紀の開幕の年であり,特別な年のスタートであると世間は騒がしい.20世紀においては科学が観察した世界は150億光年からナノメートルまでの広がりをもち,またその中における多くの物理現象,化学現象の解明が進んだ世紀であった.医学の世界でも病気の発症機構の解明や薬剤の開発の面で目覚しい進歩を遂げた世紀でもあった.しかし,最後の1/4世紀は環境問題,心の問題に人々の関心が寄せられ,発想の転換を迫られるようになった.医療もまた経験と分析科学からの医学を基にして行うのではなく,大規模試験を根拠としたいわゆるEvidence Based Medicineを基本に行わなければならないとする波が押し寄せている.
 確かに2001年は21世紀への展開となる年だという声は当っているのかもしれないが,単純に考えれば2000年の次の年である.医学の世界は連続的であり,1年経ったら大きな飛躍があるとする考えは当らないであろう.私共内分泌, 代謝2001の編集員はあまり肩を張らずに,今年の初めに2001年にどのような情報が読者に役立つかを考えトピックスのテーマを選び,また各項目の執筆者を考えていったと記憶している.内分泌と代謝は生体の制御という考え方では全く境目のないきわめて広い生体全体を見渡す領域である.一寸自分の得意の分野を離れるとなかなか理解できないところが多いということで,このIT社会の中でも充分このAnnualが役立っていくだろうと思っている.特に1996年より文献のフロッピーディスクを付し,また2000年からはそれを中外医学社のHomepageからダウンロードできるようになったのはIT社会の進歩に副ったものと考える.
 本号が遺伝子,EBMをつくるべき大規模スタディ等の情報も盛り込み,新しい医学,医療への展望も考えつつ編集されたことを御理解いただければ幸である.また編集者の強引なお願いを聞き入れて下さった執筆者の方々に深謝したい.

2000年12月
編者一同

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目 次

I.トピックス
 A.代 謝
  1.肥満の分子病態と神経調節  <嶋田昌子>
  2.Tangier病の原因遺伝子  <上田之彦>
  3.RLPの意義  <田中 明>
 B.糖尿病
  1.糖尿病性合併症とプロテインキナーゼC(PKC)β阻害薬
  <井口登与志 國崎 真 名和田 新 梅田文夫>
  2.高血圧と糖尿病合併症  <片山茂裕>
  3.日本人における糖尿病合併症の長期介入研究(JDC Study)の中間解析  <曽根博仁 山田信博>
 C.内分泌
  1.オレキシン  <桜井 武>
  2.卵胞発育とNO  <矢野 哲 松見泰宇 武谷雄二>
  3.内分泌攪乱物質と生殖機能  <堤  治>
  4.リンパ球性視床下部下垂体炎  <島津 章>
  5.GH/GH受容体異常症と成長障害  <飯田啓二 千原和夫>
  6.エストロゲン受容体の組織特異性  <藤田雅代 福岡秀興 井上 聡>
  7.内因性GH secretagogueとしてのグレリンの発見  <児島将康 寒川賢治 松尾壽之>

II.代 謝
 1.高脂血症
  a.成因・病態  <塚本和久>
  b.治 療  <小竹英俊 及川真一>
 2.プリン代謝異常症  <竹内二士夫>
 3.先天性代謝異常症  <遠藤文夫>

III.糖尿病
 1.成 因
  a.成 因(1型,2型)  <岩倉敏夫 清野 裕>
  b.疫 学  <辻井 悟 葛谷英嗣>
 2.病 態  <小田原雅人>
 3.治 療
  a.食事療法  <鹿住 敏 芳野 原>
  b.薬物療法  <植田浩平 岡 芳知>
  c.運動療法  <佐藤祐造>
 4.合併症
  a.神 経  <多和田眞人 新藤英夫 女屋敏正>
  b.網膜症  <桂 善也 則武昌之 角 誠二郎>
  c.腎 症  <杉本俊郎 羽田勝計>
  d.動脈硬化症  <黒木昌寿 川上正舒>

IV.内分泌
 1.視床下部-下垂体
  a.成長ホルモンとGHRH  <亀谷 純 杉原 仁>
  b.ACTHとCRH  <鴨井久司 田村哲郎>
  c.TSHとTRH  <佐藤哲郎 森 昌朋>
  d.ゴナドトロピンとGnRH  <五十嵐茂雄 水沼英樹>
  e.プロラクチン  <苛原 稔 青野敏博>
  f.バゾプレシン  <岩崎泰正 浅井真人>
 2.甲状腺
  a.甲状腺機能亢進症  <村上正巳 小林 功>
  b.甲状腺機能低下症と甲状腺炎  <女屋敏正>
  c.甲状腺腫瘍  <難波裕幸 山下俊一>
 3.副甲状腺ホルモンとカルシトニン  <竹内靖博>
 4.副腎皮質
  a.副腎アンドロジェン  <大洞尚司 安田圭吾>
  b.グルココルチコイド  <蘆田健二 柳瀬敏彦 後藤公宣 名和田 新>
  c.レニン-アンジオテンシン-アルドステロン  <塩之入 洋 高崎 泉>
 5.副腎髄質  <徳永 寛 冨田公夫>
 6.性 腺
  a.男 子  <石井延久 吉田 淳 栗田 稔>
  b.女 子  <矢本希夫>
 7.心血管ホルモン  <児島将康 寒川賢治 松尾壽之>
 8.多内分泌腺腫瘍症(MEN)  <小原孝男>

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