◆ 1 標準予防策
べからず1■一行為一手洗いを怠らない
べからず2■目にみえる汚れがある場合,擦式消毒用アルコール製剤は用いない
べからず3■血液や体液,排泄物で汚染されたものは,手袋なしで処理しない
◆ 2 感染経路別対策
【A】空気感染予防策
べからず4■空気感染する麻疹・水痘・結核は大部屋で管理せず,個室隔離する
空気感染する患者の部屋のドアを開けっ放しにしない
べからず5■感染の可能性のある時には室外に出さない
面会者および家族の面会を制限する
【B】飛沫感染予防策
【C】接触感染予防策 等,べからず6〜9
◆ 3 病原体別対策
【A】結核対策
べからず10■抗酸菌塗抹陽性を結核感染に直結させない
抗酸菌塗抹陽性患者はただちに隔離する
べからず11■喀痰採取は風通しの悪いところでとらない
喀痰検体は開放容器にとらない
ツベルクリン反応陰性の医療従事者は結核患者と接触しない
【B】ウイルス感染対策
【C】レジオネラ対策
【D】アスペルギルス対策
【E】流行性角結膜炎対策
【F】疥癬対策 等,べからず12〜21
◆ 4 医療器具関連の感染予防対策
【A】尿路カテーテル関連
べからず22■失禁患者に尿路カテーテルを装着しない
採尿バッグは膀胱より高い位置に置かない
べからず23■日常的な感染予防としての膀胱洗浄はしない
尿路カテーテル留置患者に抗生物質の予防投与は行わない
尿路カテーテル留置感染症ではカテーテルを抜去する
【B】中心静脈カテーテル関連
【C】人工呼吸器関連肺炎 等,べからず24〜31
◆ 5 職業感染対策
【A】針刺し事故防止
べからず32■リキャップをしない
安全器材導入を無視しない
べからず33■血液を扱う際は素手で行わない
べからず34■針刺し事故後対応を遅らせない(48時間以内ならいつでもよいわけではない)
【B】予防接種 等,べからず35〜38
◆ 6 抗菌化学療法
べからず39■感染症の確認なしで抗菌薬を使用しない
べからず40■抗菌薬の選択は漫然と行わない
抗菌薬保険適応の有効菌種にも注意が必要である
べからず41■抗菌薬の投与法・投与量は画一的にしない
PK/PD分析を考慮して投与法,投与量を決める
べからず42■抗MRSA薬の使用の際はTDM(血中濃度測定)を忘れない
べからず43■不必要な抗菌薬投与は行わない
◆ 7 滅菌・消毒・洗浄
【A】消毒
べからず44■イソジンは濡れたままで処置しない
イソジン塗布後2分以内に処置しない
できるだけハイポアルコールで脱色しない
べからず45■アルコールは濃度が経時的に低下し効果が減弱する(できるだけ単包化アルコール綿を使用する)
べからず46■一般病棟での床や壁の清掃に消毒薬のルーチン使用は避ける(特にグルタラールは使用しない)
グルタラール使用の際には換気に注意する
べからず47■経腸栄養投与容器やチューブを繰り返し使用する場合は水洗だけでなく消毒を忘れない
粉末製剤の溶解後や液状製品の開缶(または開封)後は8時間以内に投与を終了する
【B】手術関連
【C】ネブライザー
【D】病院環境整備 等,べからず48〜53
◆ memo
ハンドケアについて
コンピューター画面上の培養検査データの確認
ディスポ製品の繰り返し使用について
針刺し事故報告の必要性
院内感染対策による費用削減(1) 滅菌セットの見直し
改修に伴うアスペルギルス症の有効なサーベイランス方法
院内感染対策による費用削減(2) 滅菌単包化不織布への変更
グルタラールの交換
疥癬の流行 -- 診断ミスと安易なステロイド外用
この患者に尿道留置カテーテルは本当に必要なのか?
院内感染対策による費用削減(3) 作りおきから個別包装アルコール綿に変更
抗生物質の無謀な使用方法
アルコールの消毒力と水分の関係&コスト
内因性感染の予防
院内感染対策による費用削減(4) 消毒用イソジン綿棒の導入
院内感染対策による費用削減(5) 消毒薬の整理
職員のインフルエンザワクチン接種率を上げる方法
抗菌薬規制と耐性菌の減少
院内感染対策による費用削減(6) 紙マスクを立体裁断マスクに変更
イソジンの副作用
除毛クリーム
手術時手洗いの統一化
イソジンの適正使用のポイント
次亜塩素酸ナトリウム使用上の注意
院内感染対策による費用削減(7) 外科用シルク糸を10本から5本入り包装へ変更
院内感染対策による費用削減(8) 術前検査の整理
索引