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書籍詳細

レジデントのためのパーキンソン病ハンドブック

レジデントのためのパーキンソン病ハンドブック

山本光利 編著

A5判 182頁

定価3,960円(本体3,600円 + 税)

ISBN978-4-498-22826-9

2014年12月発行

在庫あり

パーキンソン病の診療に必要な知識をわかりやすく、かつ実践的に解説した新しいハンドブック。病態生理の基礎、症状、合併症、診断、非運動症状と治療、病気ごとの治療指針、リハビリテーションまでを第一線で活躍する気鋭の執筆者が懇切に解説した書。



 パーキンソン病は,神経変性疾患の中では治療薬が存在する数少ない病気です.また,高齢になるほど有病率は高くなり,50 歳以上では100 人に1 人ともいわれます.したがってパーキンソン病の知識は神経内科専門医のみならず,内科医,研修医,GP,医療関係者にとってはcommon disease といえ,必須の知識といえます.
 本書はわが国の新進気鋭の若手(一部無名ともいわれますが,この本で有名になりました)に執筆をお願いして完成したものです.多くの皆さんの手元で十分活躍できるように希望するものです.

2014 年10 月
山本光利

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contents

1 パーキンソン病の基本知識  (山本光利)
 パーキンソン病の発病過程
 パーキンソン病の生涯
 基本事項
 パーキンソン病の歴史
 パーキンソン病概念の変遷
 パーキンソン病の病因
 パーキンソン病の病態生理
 治療について

2 運動症状について  (栗?玲一)
 パーキンソン病の4大症状について
 4大症状に伴う運動症状について〜歩行障害
 パーキンソン病の初発症状と症状の進行について

3 運動合併症について  (西田 卓)
 症状の日内変動
 ジスキネジア

4 診断について  (関 守信)
 自覚症状・神経所見
 検査所見
 鑑別診断
 治療による診断の判定

5 非運動症状と治療
 1 幻覚・妄想  (和田健二)
  幻覚・妄想とは?
  幻覚・妄想の評価スケール
  幻覚・妄想の原因
  幻覚・妄想の治療
 2 うつ状態  (田代 淳,菊地誠志)
  パーキンソン病とうつの関係
  パーキンソン病におけるうつの特徴
  パーキンソン病におけるうつの病理学的背景
  パーキンソン病におけるうつの疫学と診断
  パーキンソン病におけるうつの治療
 3 認知症  (古和久典,中島健二)
  臨床的特徴
  治療とケア
 4 パーキンソン病における睡眠の問題  (渡辺宏久,祖父江 元)
  夜間の睡眠の問題と対策
  日中の眠気の問題と対策
 5 自律神経症状  (中村友彦,祖父江 元)
  起立性低血圧/ 食事性低血圧
  消化管症状
  排尿障害
  発汗障害
  流涎
  性機能障害
 6 痛み  (出口一志)
  痛みの種類
  痛みの特徴
  痛みの起こりやすい部位
  痛みの経過
  痛みの治療

6 病期と治療方法
 1 薬物療法(レボドパ/ドパミンアゴニスト)  (大塚千久美)
  レボドパ
  ドパミンアゴニスト
 2 薬物療法(その他の薬剤)  (伊藤瑞規,渡辺宏久,祖父江 元)
  MAO-B 阻害薬(セレギリン:エフピー®)
  COMT阻害薬( エンタカポン:コムタン®)
  ゾニサミド:トレリーフ®
  アマンタジン塩酸塩:シンメトレル®
  抗コリン薬(トリヘキシフェニジル塩酸塩:アーテン®)
  ドロキシドパ:ドプス®
  アデノシンA2A 受容体拮抗薬(イストラデフィリン:ノウリアスト®)
 3 パーキンソン病の治療をどうするか(いつ,何で開始するか)  (波田野 琢)
  パーキンソン病の治療はいつから始めるか
  パーキンソン病の治療は何で開始するか
  モノアミン酸化酵素B(MAO-B)阻害薬と進行抑制
 4 薬物効果が減弱したときの治療  (斎木英資)
  治療よりも前に
  効果が減弱する理由
  薬の増量の原則
  薬の種類と選択
  レボドパの用量の考え方
  レボドパに追加して服用する薬の有効性
  徐放型製剤の活用
  実際の薬の調整の方針例
  増量の目安は
 5 ウェアリングオフが発現したときの治療  (馬場康彦)
  長期間の薬物治療における問題点
  ウェアリングオフ現象とは?
  ウェアリングオフ現象を正確にとらえる
  ウェアリングオフ現象への対応
 6 進行期の諸問題(摂食嚥下障害)  (山本敏之)
  正常な嚥下
  パーキンソン病の嚥下障害のスクリーニング
  パーキンソン病の嚥下造影検査所見
  パーキンソン病の嚥下障害への対応
 7 外科的治療  (木村活生,田中章景)
  パーキンソン病の外科的治療
  パーキンソン病の外科的治療の歴史
  外科的治療の種類
  DBS 治療のながれ
  STN-DBS の利点・問題点
  そのほかの治療
 8 リハビリテーション  (中馬孝容)
  パーキンソン病患者にリハは必要なのか?
  パーキンソン病患者自身が困っていることは何か?
  パーキンソン病のリハの進め方とは?
  自主訓練の指導とは?

 9 音楽療法  (服部優子)
  パーキンソン病に対する音楽療法の効果
  パーキンソン病への音楽療法の実践
  パーキンソン病の音楽療法のポイントと注意点

 索引

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執筆者一覧

山本光利 高松神経内科クリニック院長 編著
栗崎玲一 国立病院機構熊本南病院神経難病センター神経内科部長 
西田 卓 トヨタ記念病院神経内科医長 
関 守信 慶應義塾大学医学部神経内科 
和田健二 鳥取大学医学部附属病院神経内科講師 
田代 淳 インスブルック医科大学神経内科 
菊地誠志 国立病院機構北海道医療センター院長 
古和久典 鳥取大学医学部脳神経内科学准教授 
中島健二 鳥取大学医学部脳神経内科学教授 
渡辺宏久 名古屋大学脳とこころの研究センター特任教授 
祖父江 元 名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学教授 
中村友彦 名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学 
出口一志 香川大学医学部消化器・神経内科学准教授 
大塚千久美 岩手医科大学医学部内科学神経内科・老年科分野講師 
伊藤瑞規 名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学 
波田野 琢 順天堂大学医学部脳神経内科学准教授 
斎木英資 (公財)田附興風会医学研究所北野病院神経内科副部長 
馬場康彦 東海大学医学部内科学系神経内科学准教授 
山本敏之 国立精神・神経医療研究センター病院神経内科医長 
木村活生 横浜市立大学医学部神経内科学 
田中章景 横浜市立大学医学部神経内科学主任教授 
中馬孝容 滋賀県立成人病センターリハビリテーション科部長 
服部優子 本町クリニック服部神経内科副院長 

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