医学生・研修医のための神経内科学 2版
神田 隆 著
B5判 608頁
定価13,200円(本体12,000円 + 税)
ISBN978-4-498-12859-0
2014年04月発行
在庫なし
医学生・研修医のための神経内科学 2版
神田 隆 著
B5判 608頁
定価13,200円(本体12,000円 + 税)
ISBN978-4-498-12859-0
2014年04月発行
在庫なし
改訂3版 2018年4月上旬刊行予定
神経系は美しい論理に貫かれた臓器である.神経学の世界を著者独自の視点から説き起こし,その魅力をあますところなく伝える新しいテキスト.フルカラーで視覚的にも理解しやすいよう構成した.初版刊行後の神経学の進歩を踏まえ,記述を全面的に見なおして一新した待望の改訂版.
第 2 版の序
初版を世に出してから 5 年余りが経過した.初版の序では昨今の医学生・研修医は教科書を買わないなどと悪態をついたが,この教科書は指導医クラスの先生方からも思いのほかの好評を得て,第 3 刷を数えることができた.この 5 年間のニューロサイエンスの進歩は目を見張るものがあり,これに追随する形で神経学の臨床も徐々にではあるが着実な変貌・進化を遂げている.この流れにキャッチアップすべく,第 2 刷・第 3 刷刊行時には少しずつ minor change を加えて行ったが,初版を改めて最初から読んでみると,十分に意を尽くしていないところ,誤解を招きかねない記述,現在の水準に達していないところなどが少なからずあり,また,よりわかりやすい臨床写真がいくつか集まったこともあって,このたび大きな改訂を加えることとした.改訂作業には約 9 か月を要し,ここに第 2 版を上梓することができた.初版を世に出すにあたっての基本的な考え方は第 2 版にも同様に受け継がれているが,今回の改訂にあたって特に留意したことは以下のとおりである.
“考え方”がわかる記述に: 専門用語を覚えることはどの医学領域の勉強でも重要.しかし,数ある国試受験本に代表される,キーワードを 1 対 1 の対応で丸暗記する方法は(たぶん君たちは大学受験でこういう勉強をしてきたのではないかと想像するが),実地の患者さんを診るにあたって役に立たないだけではなく,間違いなく息が切れてしまう(神経学の各項目を丸暗記していてはただ苦痛なだけである.これは私が保証する).この本では,それぞれの病態・疾患のエッセンスをできるだけわかりやすい日本語で,簡潔明快に記述することを心がけた.どうしてこのように考えるか,この疾患はどういう病気であるのか,という学習方法を身につけることこそ,将来の医師人生の役に立つ.
“誰にでもわかる”図表に: 私も含めて専門家が教科書を書くと,この写真のどこが典型的なのか,どこを読者に見せたいのかといったポイントの説明が往々にして抜け落ちる(プロにとってはそんなことは当たり前だ,からです).この本は単著であり,したがって,著者の専門でない領域も一人で書くという苦行を強いられたが,その分,素人としての目で,冷静に全図表を観察するという新しい体験をさせてもらった.しつこいくらい“どこがこうなってこうだ”,という記述を入れること,可能な限り正常コントロールと対比させること,この 2 つを全章にわたって心がけることで,読者が一瞥・一読しただけで理解できる図表が出来上がったと思う.写真よりも絵やマンガの方がより理解しやすいと考えた事項については,イラストを積極的に採用している.著者が納得できるイラストが完成するまで根気強く付き合っていただいた中外医学社専属のイラストレーターに感謝する.
記載を“よくばらない”: 神経学のすべてをカバーすることを第一義的な目標にしないことについては初版のポリシーを継承している.例を 1 つ挙げると,この本では神経筋接合部での情報伝達メカニズムは図表付きで詳述しているが,アクチンフィラメント,ミオシンフィラメントなどの横紋筋の詳細な解剖・生理については意図的にふれていない.何を採用して何を省くかについての判断基準は,医学生・研修医の諸君に何が本当に必要かという著者個人の判断に基づくものであり,責はすべて単一著者である私が負う.しかし,疑問を持った諸君はこの本の記載にとどまらずどんどん勉強を進めて行ってほしいと思う.神経学の拡がりは無限である.
上記の目標を達成する手段として,第 2 版でも本文の記載を 3 段階にするスタイルを踏襲した.初版で採用した,重要なエッセンスを大きな字で,副次的な項目を 1 段下げて少し小さな字で,また,副次的だが重要なポイントとなる事項をクリップメモで,という表記スタイルをより徹底した.クリップメモの対象になる文章は初版よりも厳選して少なくなっている.だらだらと平板な文章が続く“教科書的”な記述ではなく,濃淡のついた重要度に従って,“リズムをつけて”読んでほしいというのが読者へのお願いである.単独著者の本には長所も短所もある.しかし,最初から最後まで一貫した記述の流れが続くこと,流れの中から読書にあたってのリズムが掴めることは共著本では絶対に得られないメリットであると思う.
神経系は美しい論理に貫かれたシステムであり,ヒトがヒトであるためには神経系の代替物は存在しない.この美しいシステムを崩壊させる神経疾患の克服は,21 世紀医療の最大の課題である.この教科書を入り口として,読者一人一人の神経疾患に対する理解・知識と親和性が深まれば,著者としてこれ以上の喜びはない.
2014 年 1 月 羽田空港のラウンジで
神田 隆
目 次
■神経学を学ぶ前に知っておかねばならないこと
第1章 神経疾患の診察法
A.診察道具を揃えよう
B.意識の診察
1.意識水準の低下
2.意識の変容
C.知能と高次脳機能の診察
1.知能の診察
2.高次脳機能の診察
D.顔面と脳神経の診察
1.嗅神経(I)
2.視神経(II)
3.動眼神経(III),滑車神経(IV),外転神経(VI)
4.三叉神経(V)
5.顔面神経(VII)
6.聴神経(VIII)
7.舌咽神経(IX),迷走神経(X)
8.副神経(XI)
9.舌下神経(XII)
E.運動系の診察
1.筋萎縮と筋肥大
2.個々の筋力の評価
3.筋トーヌス
4.不随意運動の観察
F.反射の診察
1.腱反射
2.表在反射
3.病的反射
G.感覚系の診察
1.温痛覚・触覚の検査
2.振動覚の検査
3.位置覚の検査
4.感覚障害のパターン
H.小脳系の診察
1.回内回外運動
2.指鼻試験
3.踵膝試験
I.立位・歩行の診察
1.ロンベルク徴候
2.ガワーズ徴候
J.自律神経系の診察
1.起立性低血圧
2.排尿・排便・性機能
K.髄膜刺激症候の診察
1.項部硬直
2.ケルニッヒ徴候
3.ブルジンスキー徴候
第2章 神経系の感染症
はじめに
A.中枢神経系のウイルス感染症
1.急性ウイルス性脳炎
a)単純ヘルペス脳炎
b)HHV−6 脳炎
c)日本脳炎
2.ウイルス性髄膜炎
3.遅発性ウイルス感染症
a)亜急性硬化性全脳炎
b)進行性多巣性白質脳症
4.レトロウイルス感染症
a)ヒト T リンパ球向性ウイルス脊髄症
b)AIDS 脳症(HIV 脳症)
5.その他のウイルス感染症
a)急性灰白脊髄炎
b)狂犬病
c)帯状疱疹
6.インフルエンザ脳症
B.中枢神経系の細菌感染症
1.化膿性細菌による感染症
a)急性細菌性髄膜炎
b)脳膿瘍
c)硬膜下膿瘍
2.結核性髄膜炎
3.その他の細菌感染症
a)ボツリヌス中毒
b)破傷風
C.中枢神経系のスピロヘータ感染症
1.神経梅毒
2.レプトスピラ症
3.ライム病
D.中枢神経系の真菌感染症
1.クリプトコッカス髄膜炎
2.肺アスペルギルス症
3.その他の真菌感染症
E.中枢神経系のリケッチア感染症
1.つつが虫病に合併する脳炎・髄膜炎
2.その他のリケッチア感染症
F.中枢神経系の原虫感染症
1.トキソプラズマ脳炎
2.脳マラリア
G.中枢神経系の寄生虫感染症
H.プリオン病
第3章 脳血管障害
■3−1.無症候性脳血管障害
■3−2.局所性脳機能障害
■3−2−1)一過性脳虚血発作
■3−2−2)脳卒中
A.脳出血
1.高血圧性脳出血
2.脳アミロイド・アンギオパチー
B.くも膜下出血
1.脳動脈瘤
2.脳動静脈奇形
3.その他の脳血管奇形
C.脳梗塞
1.脳の動脈系
2.脳梗塞が成立するには
3.脳梗塞各論
a)アテローム血栓性脳梗塞
b)ラクナ梗塞
c)心原性脳塞栓症
4.特殊な脳梗塞
a)脳静脈血栓症
b)解離性動脈瘤
c)血管炎
d)抗リン脂質抗体症候群
e)ウィリス動脈輪閉塞症(もやもや病)
f)CADASIL
g)トルソー症候群
■3−3.脳血管障害性認知症
■3−4.高血圧性脳症
第4章 脳腫瘍
■脳腫瘍総論
■脳腫瘍各論
A.転移性脳腫瘍
B.神経膠腫
a)星状膠細胞に起源をもつ腫瘍
b)乏突起膠細胞に起源をもつ腫瘍
c)上衣細胞に起源をもつ腫瘍
C.髄膜腫
D.下垂体腺腫
E.神経鞘腫
F.頭蓋咽頭腫
G.胚細胞由来腫瘍
H.中枢神経原発悪性リンパ腫
I.髄芽腫
第5章 中枢神経系の外傷
A.頭部外傷
1.頭蓋骨損傷
2.局所性病変
a)急性硬膜外血腫
b)急性硬膜下血腫
c)脳挫傷と脳内血腫
3.びまん性脳損傷
4.慢性硬膜下血腫
5.内頸動脈海綿静脈洞瘻
B.脊髄外傷
第6章 先天異常・発生異常による疾患
A.先天奇形
1.腰仙椎部の奇形
a)二分脊椎
b)脊髄正中離開
2.頭蓋頸椎移行部の奇形
a)クリッペル・フェイユ症候群
b)アルノルド・キアリ奇形
3.脳の奇形
a)ダンディ・ウォーカー奇形
B.胎内感染症
1.先天性トキソプラズマ症
2.先天性風疹症候群
3.巨細胞封入体症
4.新生児ヘルペス
5.先天梅毒
C.周産期脳損傷
1.脳性麻痺
D.母斑症
1.神経線維腫症
2.結節性硬化症
3.スタージ・ウェーバー病
4.フォンヒッペル・リンダウ病
5.毛細血管拡張性運動失調症
6.コケイン病
7.色素性乾皮症
E.染色体異常
1.ダウン症候群
第7章 神経系の変性疾患
A.大脳の変性疾患
1.アルツハイマー病
2.ピック病
B.錐体外路系の変性疾患
B−1.α−シヌクレイノパチー
1.パーキンソン病
2.レヴィー小体型認知症
3.純粋自律神経失調症
4.多系統萎縮症
B−2.タウオパチー
5.進行性核上性麻痺
6.大脳皮質基底核変性症
C.不随意運動を主徴とする疾患
C−1.舞踏病が前景に立つ疾患
1.ハンチントン病
2.コレア・アカントサイトーシス
C−2.ジストニアが前景に立つ疾患
3.捻転ジストニー
4.瀬川病
5.メイジュ症候群
6.痙性斜頸
C−3.振戦のみを症状とする疾患
7.本態性振戦
C−4.下肢の不髄意運動を症状とする疾患
8.痛む足と動く趾症候群
9.下肢静止不能症候群(レストレスレッグス症候群)
D.脊髄小脳変性症
D−1.常染色体劣性遺伝で後索性失調を主症状とする疾患
1.フリードライヒ運動失調症
D−2.常染色体優性遺伝で小脳失調を主症状とする疾患
2.脊髄小脳失調症
D−3.その他
3.家族性痙性対麻痺
4.オリーブ橋小脳萎縮症
5.孤発性皮質性小脳萎縮症
E.運動ニューロン疾患
1.筋萎縮性側索硬化症
2.原発性側索硬化症
3.脊髄性進行性筋萎縮症
4.球脊髄性筋萎縮症
5.脊髄性筋萎縮症
F.脳脊髄液循環異常
1.特発性正常圧水頭症
第8章 中枢神経系の脱髄・炎症性疾患
A.多発性硬化症
B.急性散在性脳脊髄炎
C.同心円性硬化症
D.視神経脊髄炎
E.自己免疫性脳炎
1.NMDA 受容体抗体脳炎
2.VGKC 複合体抗体関連脳炎
第9章 脊髄と脊椎の疾患
はじめに
A.脊髄空洞症
B.頸椎症
C.椎間板ヘルニア
D.後縦靱帯骨化症
E.脊柱管狭窄症
F.平山病(若年性一側上肢筋萎縮症)
G.脊髄腫瘍
H.脊髄の血管障害
1.脊髄梗塞
2.脊髄動静脈奇形
■神経学のプロフェッショナルになるために
第10章 末梢神経の疾患
末梢神経の病気を勉強するにあたってはじめに知っておかねばならないこと
■末梢神経障害各論
A.遺伝性ニューロパチー
1.シャルコー・マリー・トゥース病
2.デジュリン・ソッタス病
3.家族性アミロイドポリニューロパチー
4.ファブリー病
B.炎症性ニューロパチー
1.ギラン・バレー症候群
2.フィッシャー症候群
3.慢性炎症性脱髄性多発根神経炎
4.多巣性運動性ニューロパチー
C.内科疾患に伴うニューロパチー
1.糖尿病性ニューロパチー
2.アルコール性ニューロパチー
3.ビタミン欠乏性ニューロパチー
4.尿毒症性ニューロパチー
5.パラプロテイン血症に伴うニューロパチー
6.クロウ・フカセ症候群
7.ポルフィリアに伴うニューロパチー
8.癌性ニューロパチー
9.膠原病に伴うニューロパチー
10.サルコイドニューロパチー
D.中毒性ニューロパチー
1.薬物性ニューロパチー
2.金属によるニューロパチー
3.有機物によるニューロパチー
4.生物毒素によるニューロパチー
E.感染性ニューロパチー
1.ハンセン病
2.HIV 感染に伴うニューロパチー
F.神経叢障害と単神経障害
F−1.神経叢障害
1.腕神経叢障害
2.腰仙神経叢障害
F−2.単神経障害
1.圧迫性ニューロパチー
2.脳神経の単神経障害
第11章 神経筋接合部の疾患
はじめに
A.重症筋無力症
a)クリーゼ
b)抗 MuSK 抗体陽性重症筋無力症
B.ランバート・イートン筋無力症候群
第12章 筋肉の疾患
A.炎症性筋疾患
1.皮膚筋炎と多発筋炎
2.封入体筋炎
3.サルコイドミオパチー
B.筋ジストロフィー
1.デュシェンヌ型筋ジストロフィー
2.ベッカー型筋ジストロフィー
3.肢帯型筋ジストロフィー
4.先天性筋ジストロフィー
5.顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
6.エメリ・ドレフュス型筋ジストロフィー
7.眼咽頭筋ジストロフィー
C.遠位型ミオパチー
1.縁取り空胞型遠位型ミオパチー
2.遠位型(三好型)筋ジストロフィー
D.筋強直症候群
1.筋強直性ジストロフィー
2.先天性ミオトニー
3.先天性パラミオトニー
4.シュワルツ・ヤンペル症候群
E.先天性ミオパチー
1.ネマリンミオパチー
2.セントラルコア病
3.ミオチュブラーミオパチー
F.ミトコンドリア病
1.慢性進行性外眼筋麻痺症候群
2.赤色ぼろ線維・ミオクローヌスてんかん症候群(マーフ)
3.ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様症候群(メラス)
4.その他のミトコンドリア病
G.代謝性筋疾患
1.糖原病
2.脂質代謝異常によるミオパチー
H.内分泌異常に基づく筋疾患
1.ステロイドミオパチー
2.甲状腺機能低下症によるミオパチー
3.甲状腺機能亢進症によるミオパチー
I.周期性四肢麻痺
J.中毒性およびその他の原因による筋疾患
1.アルコール性ミオパチー
2.薬物・化学物質によるミオパチー
3.寄生虫によるミオパチー
K.筋痙攣を主症状とする疾患
1.全身こむら返り病(里吉病)
2.stiff−person 症候群
3.アイザークス症候群
L.筋の異常収縮を主症状とする疾患
1.悪性高熱症
第13章 自律神経の疾患
A.全身性の自律神経不全をきたす疾患
1.慢性進行性の自律神経不全
a)シャイ・ドレーガー症候群
b)純粋自律神経失調症
2.先天性の自律神経不全
a)HSAN3
b)HSAN4
3.急性または亜急性発症の自律神経不全
a)急性特発性自律神経ニューロパチー
B.局所性自律神経障害をきたす疾患
1.ホームズ・アディー症候群
2.ホルネル症候群
3.反射性交感神経性ジストロフィー
4.レイノー病
第14章 発作性神経疾患
A.てんかん
1.てんかん発作の分類
2.てんかんおよびてんかん症候群の分類
2−1.てんかん発作各論
a)部分発作
b)全般発作
2−2.てんかん各論
a)局在関連性てんかん
b)全般性てんかん
c)遅発性てんかん
3.てんかんの治療と抗てんかん薬
4.てんかん重積
5.熱性痙攣
6.子癇
7.発作性運動誘発性舞踏アテトーゼ
B.めまい
1.回転性めまいをきたす疾患
2.非回転性めまいをきたす疾患
C.失神
1.血管迷走神経性失神
2.起立性低血圧による失神
3.心原性失神
4.脳循環障害による失神
5.その他の代謝障害による失神
D.睡眠異常
1.ナルコレプシー
2.クライネ・レヴィン症候群
3.閉塞性睡眠時無呼吸症候群
第15章 頭痛
A.一次性頭痛
1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3.群発頭痛
B.二次性頭痛
■特殊な頭痛■
1.脳脊髄液減少症
2.薬物乱用頭痛
第16章 代謝性神経疾患
A.ライソゾーム病
各論
1.スフィンゴリピドーシス
2.ムコ多糖症
3.糖原病㈼型
4.オリゴ糖症(糖蛋白代謝異常症)
B.ペルオキシソーム病
1.副腎白質ジストロフィー
2.レフサム病
C.金属代謝異常
1.ウイルソン病
2.メンケス病
3.セルロプラスミン欠損症
4.銅欠乏症による myeloneuropathy
D.アミノ酸代謝異常
1.高フェニルアラニン血症をきたす疾患
a)フェニルケトン尿症
b)テトラヒドロビオプテリン欠損症
2.メープルシロップ尿症
3.ホモシスチン尿症
4.ハートナップ病
5.尿素サイクル代謝異常症
E.プリン代謝異常
1.レッシュ・ナイハン症候群
F.糖代謝異常
G.ポルフィリン代謝異常
第17章 内科疾患に伴う神経障害
A.ビタミン欠乏症
1.ビタミン B1 欠乏症
2.ビタミン B6 欠乏症
3.ニコチン酸欠乏症
4.ビタミン B12 欠乏症
5.葉酸欠乏症
6.ビタミン E 欠乏症
B.代謝・内分泌疾患に伴う神経障害
1.糖尿病
2.低血糖症
3.甲状腺機能亢進症
4.甲状腺機能低下症
5.副甲状腺機能亢進症
6.副甲状腺機能低下症
7.原発性アルドステロン症
8.クッシング症候群
9.アジソン病
C.肝疾患に伴う神経障害
1.肝性脳症
2.門脈−下大静脈シャント脳症
3.肝性ミエロパチー
D.心・肺疾患に伴う神経障害
1.低酸素性脳症
E.腎疾患に伴う神経障害
1.尿毒症性脳症
2.透析不均衡症候群
3.透析認知症
4.尿毒症性ニューロパチー
F.膠原病・炎症性疾患に伴う神経障害
1.全身性エリテマトーデス
2.抗リン脂質抗体症候群
3.血管炎症候群
a)高安病
b)巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)
c)結節性多発動脈炎
d)ANCA 関連血管炎
e)ベーチェット病
f)原発性中枢神経系血管炎
4.慢性関節リウマチ
5.リウマチ性多発筋痛
6.シェーグレン症候群
7.全身性強皮症
8.混合性結合組織病
9.IgG 関連疾患
G.サルコイドーシスに伴う神経障害
H.血液疾患に伴う神経障害
1.真性多血症
2.本態性血小板血症
3.血栓性血小板減少性紫斑病
4.播種性血管内凝固症候群
5.多発性骨髄腫
6.悪性リンパ腫
7.白血病
8.血友病
I.悪性腫瘍に伴う神経障害
1.癌腫の転移
2.癌性髄膜症
3.傍腫瘍性神経症候群
J.リウマチ熱に伴う神経障害
1.シデナム舞踏病
第18章 中毒性神経疾患
A.重金属中毒
1.有機水銀中毒
2.無機水銀中毒
3.鉛中毒
4.砒素中毒
5.タリウム中毒
6.マンガン中毒
7.リチウム中毒
B.有機物質中毒
1.エタノール中毒
2.メタノール中毒
3.有機溶剤中毒
4.アクリルアミド中毒
5.有機リン剤中毒
6.有機塩素剤中毒
C.薬物中毒
1.スモン
2.白質脳症
3.薬物性パーキンソニズム
4.悪性症候群
5.遅発性ジスキネジア
D.CO 中毒
E.シアン中毒
F.放射線による中枢神経障害
1.急性脳症
2.早期遅発性障害
3.晩期遅発性障害
G.自然毒による中毒
1.チョウセンアサガオ中毒
2.フグ毒中毒
A.形態学的検査
1.筋生検
2.末梢神経生検
B.電気生理学的検査
1.針筋電図
2.末梢神経伝導検査
3.反復誘発筋電図
4.誘発 電位
5.脳波
a)正常脳波
b)異常脳波
C.脳脊髄液検査
1.脳脊髄液の基本事項
2.腰椎穿刺の適応と禁忌
3.脳脊髄液検査の実際
4.脳脊髄液の正常値と異常値の意味
5.脳脊髄液検査の合併症
D.画像検査
1.X 線 CT
2.核磁気共鳴画像
3.MRA
4.脳血管撮影
5.ミエログラフィー
6.単一フォトン断層撮影法(スペクト)
7.ポジトロンエミッション断層撮影法(ペット)
8.ラジオアイソトープを用いたシンチグラフィー
■付録: 主要な神経疾患の診断基準
■神経内科が関与する特定疾患
■HTLV−1 関連脊髄症
■認知症
■MCI
■アルツハイマー病
■血管性認知症
■進行性核上性麻痺
■レヴィー小体型認知症
■筋萎縮性側索硬化症
■多発性硬化症
■視神経脊髄炎
■CIDP
■多巣性運動性ニューロパチー
■Crow−Fukase 症候群
■多発筋炎・皮膚筋炎
■頭痛
■抗リン脂質抗体症候群
■(附)人の名前のついた神経内科的局在症候群
■参考図書
■あとがき
■索 引
執筆者一覧
神田 隆 山口大学大学院教授 著
株式会社中外医学社 〒162-0805 東京都新宿区矢来町62 TEL 03-3268-2701/FAX 03-3268-2722
Copyright (C) CHUGAI-IGAKUSHA. All rights reserved.