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書籍詳細

腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル

腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル

南学正臣 編

B6判 284頁

定価4,840円(本体4,400円 + 税)

ISBN978-4-498-01777-1

2011年12月発行

在庫なし

CKD・透析患者への薬剤使用にこの一冊!

腎機能の低下した患者に至適な薬剤処方を行うための必要知識を解説したポケットブック改訂第二版。日本の人口の約10%が慢性腎臓病(CKD)といわれる今、程度の差を問わず腎機能低下患者を診る機会は多く、そこで求められるのは副作用を引き起こさない至適な薬剤処方です。
本書では患者に応じた使用法・注意点を薬剤ごとにまとめ、新薬を中心に項目の増補を行いました。

2版の序

 ヒポクラテスの誓いを引用するまでもなく,患者に害をなすような行為は医師としては絶対にしてはならないことである.一方,薬剤は使い方を誤ると毒性を発揮しうるものであり,腎機能低下時の薬剤の使用には細心の注意が必要である.慢性腎臓病CKD は国民の1 割が罹患しており,患者の高齢化とともに腎機能が低下した患者を診療する機会は,専門分野を問わず多くなっている.
「腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル」は多くの先生方にご活用頂き,有難いことに高い評価を頂いてきたが,医学の進歩は目覚ましく,発行以後もレニン阻害薬,DPPIV 阻害薬,GLP ― 1 アナログ,バソプレシン受容体拮抗薬をはじめとする様々な新しい薬剤が認可され,分子標的薬の使用は広まり,内容のアップデートの必要性を感じていた.
 今回,新しく現臨床場で使用されるようになった薬剤を加えるとともに,以前からあった項目についても見直しを加え,さらに忙しい日常臨床の現場で使いやすいよう留意し,第2 版を上梓することができたのは,望外の喜びである.
 多忙な臨床をこなしながら原稿の改定と新しい項目の執筆を行って頂いた東大病院,虎の門病院,東京逓信病院,東京日立病院などの腎臓内科の先生方と,東大病院薬剤部の先生方に深く感謝申し上げる.また,本書の作成は,中外医学社の岩松宏典氏の御指導,御支援なしでは成し遂げることができなかった.この場を借りて深謝申し上げる.
 本書は,日常臨床で忙しい先生方に御活用頂けるよう,実用性・使いやすさに最大限の注意を払って作成したものである.皆様の臨床の場で本書がお役に立てれば大変幸甚である.

2011 年9 月
南学正臣

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目次

I章 ベッドサイドでの薬物使用法
 1 病原微生物に対する薬剤
  A.抗生物質
   1 ペニシリン系抗生物質 〔和田健彦〕 
   2 セフェム系抗生物質
   3 カルバペネム系抗生物質
   4 アミノグリコシド系抗生物質
   5 マクロライド系抗生物質
   6 MRSA治療薬
   7 クリンダマイシン 〔井上美貴〕 
   8 テトラサイクリン
  B.合成抗菌薬
   1 ニューキノロン系抗生物質 〔井上美貴〕 
  C.ST合剤
   1 ST合剤 〔大瀬貴元〕 
  D.抗結核薬
   1 抗結核薬 〔大瀬貴元〕 
  E.抗ウイルス薬
   1 抗ヘルペス薬 〔大瀬貴元〕 
   2 抗インフルエンザ薬
  F.抗真菌薬
   1 抗真菌薬 〔井上美貴〕 

 2 降圧薬 〔田中哲洋〕 
   1 カルシウム拮抗薬
   2 ACE阻害薬
   3 アンジオテンシン受容体拮抗薬
   4 アルドステロン拮抗薬
   5 レニン阻害薬
   6 利尿薬
   7 α遮断薬
   8 β遮断薬
   9 降圧配合剤

 3 循環器病薬 〔城 愛理,川上貴久〕 
   1 ジギタリス
   2 硝酸薬
   3 プロカインアミド(Ia群 抗不整脈薬)
   4 ジソピラミド(Ia群 抗不整脈薬)
   5 シベンゾリン(Ia群 抗不整脈薬)
   6 ピルメノール(Ia群 抗不整脈薬)
   7 リドカイン(Ib群 抗不整脈薬)
   8 メキシレチン(Ib群 抗不整脈薬)
   9 アプリンジン(Ib群 抗不整脈薬)
   10 ピルジカイニド(Ic群 抗不整脈薬)
   11 フレカイニド(Ic群 抗不整脈薬)
   12 プロパフェノン(Ic群 抗不整脈薬)
   13 アミオダロン(III群 抗不整脈薬)
   14 ソタロール(III群 抗不整脈薬)
   15 ベラパミル(IV群 抗不整脈薬)
   16 ベプリジル(IV群 抗不整脈薬)
   17 抗血小板薬
   18 ワルファリンカリウム(抗血小板薬・抗凝固薬)
   19 ダビガトラン・エテキシラート(抗血小板薬・抗凝固薬)
   20 エドキサバントシル酸塩水和物(抗血小板薬・抗凝固薬)
   21 血管拡張薬(プロスタグランディン製剤など)
   22 ニコランジル(血管拡張薬)
   23 トルバプタン(利尿薬)

 4 糖尿病治療薬 〔本西秀太,西 裕志〕 
   1 スルホニル尿素薬
   2 αグルコシダーゼ阻害薬
   3 ビグアナイド
   4 チアゾリジン
   5 速効型インスリン分泌促進薬
   6 DPPIV阻害薬
   7 Glucagon like peptide-1(GLP-1)アナログ(GLP-1受容体作動薬)
   8 インスリン

 5 高脂血症・高尿酸血症治療薬 〔鵜沼 智,熊谷天哲〕 
   1 スタチン
   2 フィブラート
   3 その他の高脂血症治療薬
   4 アロプリノール
   5 プロベネシド
   6 フェブキソスタット

 6 骨粗鬆症治療薬 〔鵜沼 智〕 
   1 ビスフォスフォネート
 7 消炎鎮痛薬 〔池田洋一郎〕 
   1 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
   2 副腎皮質ステロイド
   3 その他の消炎鎮痛薬
   4 麻薬系鎮痛薬・非麻薬系鎮痛薬
   5 片頭痛治療薬
 8 腎不全治療薬 〔花房規男〕 
   1 球形吸着炭
   2 陽イオン交換樹脂
   3 リン吸着薬
   4 ビタミンD製剤
   5 シナカルセット
   6 ESA(erythropoiesis stimulating agents)
   7 経口掻痒症治療薬

事項索引
薬剤名索引

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執筆者一覧

南学正臣 東京大学講師 編
和田健彦 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
井上美貴 東京日立病院内科医長 
大瀬貴元 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
田中哲洋 東京大学保健・健康推進本部 
城 愛理 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
川上貴久 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
本西秀太 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
西 裕志 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
鵜沼 智 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
熊谷天哲 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
池田洋一郎 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
花房規男 東京大学医学部附属病院血液浄化療法部講師 
三村維真理 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
高野秀樹 東京逓信病院腎臓内科医長 
村津四葉 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
星野純一 虎の門病院腎センター内科 
正路久美 東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科 
樋坂章博 東京大学医学部附属病院薬理動態学特任准教授 
鈴木洋史 東京大学医学部附属病院薬剤部教授 
山本武人 東京大学医学部附属病院薬剤部 
大野能之 東京大学医学部附属病院薬剤部 
金平麻珠子 東京大学医学部附属病院薬剤部 

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