目 次
本書の読み方,血液製剤一覧および注意点
第1章 輸血用血液製剤の考え方,使い方
1.赤血球製剤
1-1. そもそも輸血の適応は曖昧(あいまい)じゃないですか!
1-2. 世界に先駆けて日本が克服した輸血副作用とは?
1-3. 血液製剤に放射線を当てても大丈夫?
1-4. 非照射赤血球製剤もいまだに日赤で供給するのはなぜ?
1-5. 白血球除去製剤になりました!
1-6. 輸血関連急性肺障害「トラーリ」は肺に起こる輸血後免疫副作用
1-7. 輸血後感染症は起こらなくなったか?
1-8. 献血血液の日本縦断の旅
1-9. 緊急O型濃赤輸血とは?
1-10. 濃赤の投与量は大雑把(おおざっぱ)?
1-11. 出血患者への輸血量と製剤の種類
1-12. 人工血液はどこまで研究が進んでいるの?
1-13. 血液型はなぜ存在するのか?
1-14. 血液型が変わる場合はあるのか?
1-15. 全血製剤はリストラされた
1-16. 赤血球製剤の考え方,使い方のまとめとポイント
2.新鮮凍結血漿
2-1. FFP投与指標のプロトロンビン時間とは?
2-2. 凍結したり,融かしたりそれでも新鮮?
2-3. FFPのメインの効能は何か?
2-4. FFPは使いすぎと言われているけれど本当?
(前埼玉社会保険病院麻酔科部長,現東京女子医科大学准教授 小高光晴先生)
2-5. 新鮮凍結血漿の考え方,使い方のまとめとポイント
3.血小板製剤
3-1. 貴重な血小板製剤,無駄には使えない
3-2. 血小板数の謎,製剤にはなぜ規定以上の血小板数が含まれているのか?
3-3. 輸血すると血小板の3分の1が消える.なぜ?
3-4. 血小板輸血の適応とトリガー(実施のひきがねの値)
3-5. 血小板輸血の効果がない場合がありますが?
3-6. 最も貴重で高価なHLA適合血小板とは何か?
3-7. CCIの計算をしないで効果判定をする方法
3-8. 血小板製剤ではアレルギー反応が出やすいのはなぜ?
3-9. 洗浄血小板の問題点
3-10. 血小板製剤の考え方,使い方のまとめとポイント
第2章 血漿分画製剤の考え方,使い方
1.アルブミン製剤
1-1. そもそもアルブミン製剤とは何? 血液? 薬剤?
1-2. 生物由来製品とは何? さらに特定生物由来製品とは?
1-3. アルブミン製剤を投与する目的は何でしょう?
1-4. アルブミン使用量削減キャンペーン中,その理由は?
1-5. 輸入原料血漿アルブミン製剤の正義について哲学しようじゃないか
1-6. アルブミン製剤の考え方,使い方のまとめとポイント
2.免疫グロブリン製剤 ―多目的用途―
2-1. 免疫グロブリンとは何? イムノグロブリン,γ(ガンマ)グロブリン,IgGとは?
2-2. 免疫グロブリンは抗原特異的な認識を行う免疫分子
2-3. 免疫グロブリン製剤の種類と安全性
2-4. 免疫グロブリン製剤の一般的な適応と難病への適応
2-5. ではなぜ免疫グロブリン製剤がITPと川崎病に効くのか?
2-6. 人免疫グロブリンの考え方,使い方のまとめとポイント
3.免疫グロブリン製剤 ―限定用途―
3-1. 適応限定の免疫グロブリン製剤とは?
3-2. 抗破傷風人免疫グロブリンはどのように作られるのですか?
付.引用文献・参考図書
あとがき / 謝辞
索引