輸血学
遠山 博 編
B5判 992頁
定価30,800円(本体28,000円 + 税)
ISBN978-4-498-01912-6
2004年06月発行
在庫なし
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輸血学
遠山 博 編
B5判 992頁
定価30,800円(本体28,000円 + 税)
ISBN978-4-498-01912-6
2004年06月発行
在庫なし
本書は1978年初版発行以来輸血に関する最高の指導書として,好評裡に迎えられてきたが,最近の輸血学の著しい発展に伴いこの度その内容を全面的に改訂一新した.
輸血の歴史から基礎的事項,輸血の臨床面,さらに献血組織など輸血に関するすべてが網羅,詳述されている.まさに輸血学に関するバイブルといえよう.
目 次
第I章 輸血の歴史〈遠山博〉
1.古典的な輸血(〜1900年)
2.近代的な輸血(1901年〜)
3.本邦における輸血
第II章 血液事業と血液製剤
II−A.献血組織と血液事業〈田所憲治〉
1.売買血から献血へ:1964年の閣議決定
2.血液事業に関与する組織とその役割
3.血液センターの組織とその運営
4.献血者数の推移
5.献血者の季節変動と需給調整
6.献血者登録制
7.献血者の処遇と表彰制度
8.輸血用血液供給量(使用量)の推移
9.献血血液由来の血漿分画製剤の供給と使用
II−B.供血者の選択と検査法〈田所憲治〉
1.供血者の安全と「採血基準」
2.受血者の安全性確保のための選択
II−C.供血者からの採血〈中島一格〉
1.供血者の受付と選択
2.採血法
3.採血副作用とトラブル
4.救急用医薬品と備品
II−D.血液製剤の種類と製法・保存法〈佐竹正博〉
1.輸血用血液製剤の種類
2.赤血球製剤
3.血小板製剤
II−E.赤血球の凍結保存〈湯浅晋治,三浦健〉
1.赤血球の凍結と溶血
2.凍害防止剤
3.輸血用赤血球の凍結保存
4.解凍赤血球の性状
5.赤血球の長期保存
6.赤血球の若返り法による凍結保存法
7.解凍赤血球の検査および品質管理
8.サンプル赤血球の凍結保存
II−F.血漿分画製剤〈伴野丞計〉
1.血漿蛋白質の分画法
2.アルブミン製剤
3.人免疫グロブリン製剤
4.血液凝固因子製剤
5.その他の血漿分画製剤
6.ウイルス安全性の確保
II−G.世界の血液事業〈中井一士〉
1.世界の血液事業の南北問題
2.先進諸国における血液事業
第III章 血液型とその検査
III−A.赤血球型〈内川誠〉
III−A−1.ABO,H,Lewis,I血液型
1.ABO血液型の分類
2.ABH,Lewis,Ii抗原の構造と生合成
3.ABO血液型の遺伝
4.H抗原と抗H
5.分泌型と非分泌型
6.A型およびB型の亜型
7.H抗原欠損型
8.cisAB型(A2B3)
9.ABO血液型の生後の変化
10.血液型キメラとモザイク
11.Lewis血液型
12.I血液型
13.ABO血液型の遺伝子
14.H,Secretor,Lewis遺伝子
15.I遺伝子(IGnT,GCNT2)
III−A−2.P血液型
1.P血液型と関連抗原
2.P関連抗原の構造と生合成
3.P1抗原と抗P1
4.Pk(P−Pk+)およびp(P1−P−Pk−)型
III−A−3.Rh血液型
1.Rh血液型の発見
2.Rh血液型抗原の表記と遺伝様式についての歴史的経緯
3.表現型と遺伝子型の決定
4.Rh血液型の遺伝
5.Rh血液型の臨床的意義
6.Rh蛋白の構造と遺伝子
7.Rh血液型抗原と変異型
III−A−4.Duffy血液型
1.Duffy血液型の発見
2.FyaおよびFyb
3.Fy4とFy5
4.Duffy糖蛋白と遺伝子
5.Fy(a−b−)
III−A−5.MNS血液型
1.MNS血液型の発見
2.グリコフォリンAとグリコフォリンB
3.グリコフォリンA遺伝子(GYPA),グリコフォリンB遺伝子(GYPB)
4.MNS変異型
III−A−6.Gerbich血液型
1.Gerbich血液型の発見
2.GPCとGPD
3.GPC遺伝子(GYPC)
4.Gerbich陰性型(Ge−型)
5.Lsa,Wb,Dha,Ana
III−A−7.Diego血液型
1.Diego血液型の発見
2.DiaとDib
3.WraとWrb
4.SwaとNFLD
5.バンド3蛋白
III−A−8.Kell,Kx血液型
1.Kell血液型の発見
2.Kell血液型抗原
3.Kell抗原の抑制
4.Kell糖蛋白と遺伝子
5.XK血液型
6.XK遺伝子
III−A−9.Kidd血液型
1.Kidd血液型の発見
2.Kidd血液型抗原と抗体
3.Kidd糖蛋白と遺伝子
III−A−10.Lutheran血液型
1.Lutheran血液型の発見
2.LuaとLub
3.Lu(a−b−)
4.Lutheran遺伝子(LU)とLutheran糖蛋白の機能
III−A−11.Colton血液型(附 Gil血液型)
III−A−12.Dombrock血液型
III−A−13.Cromer血液型
III−A−14.Xg血液型
1.Xg血液型の発見
2.Xga抗原と抗体
3.XgaとCD99(MIC2)
III−A−15.Knops血液型
III−A−16.Chido/Rodgers血液型
III−A−17.LW血液型
III−A−18.Scianna血液型
III−A−19.Yt(Cartwright)血液型
III−A−20.Indian血液型とAnWj抗原
1.Indian血液型
2.AnWj抗原
III−A−21.OK,RAPH,JMH血液型およびEr抗原
1.OK血液型
2.RAPH血液型
3.JMH血液型
4.Er抗原
III−A−22.Jra,Lan,Vel,Ata,Emm,PEL,ABTI,MAM,Sda,
Duclos(高頻度抗原: ISBT 901シリーズ)
1.Jra抗原(901.005)
2.Lan抗原(901.002)
3.Vel抗原(901.001)
4.Ata抗原(901.003)
5.Emm抗原(901.008)
6.PEL抗原(901.014)
7.ABTI抗原(901.015)
8.MAM抗原(901.016)
9.Sda(Sid)抗原(901.011)
10.Duclos抗原(901.013)
III−A−23.低頻度抗原(ISBT 700シリーズ)
1.Kg抗原(700.045)
2.SHIN抗原
3.Bg抗原
III−B.赤血球型に関する検査〈内川誠〉
III−B−1.血液型抗原と抗体
1.赤血球抗原
2.血液型抗体の性状
3.血液型抗原と抗体の反応
III−B−2.血液型抗原と抗体の検出(血清学的検査)
1.検査感度の妥当性および対照
2.食塩液法(直接凝集法)
3.凝集反応の感度を上げる方法
4.抗グロブリン試験(Coombs試験)
5.ゲル法
6.カラム凝集法
7.固相法
8.自動血液型判定装置
III−B−3.ABO/Rh血液型検査,抗体スクリーニング,
不規則抗体の同定,交差試験
1.ABO/Rh血液型検査
2.抗体スクリーニング(不規則抗体検査)
3.不規則抗体の同定
4.交差試験
III−B−4.直接抗グロブリン試験
1.直接抗グロブリン試験陽性
2.自己免疫性溶血性貧血(温式自己抗体)
III−C.HLA抗原と検査法,臨床応用〈前田平生,平田蘭子〉
1.HLA研究の歴史
2.HLA抗原の遺伝子と構造
3.HLA抗原の機能
4.HLA抗原の分類と頻度
5.HLA検査法
6.HLAと臨床応用
III−D.血小板型(HPA)と検査法―血小板輸血,副作用(NAITを含む)―〈柴田洋一〉
1.血小板型
2.血小板(特異)型とその臨床的意義
3.血小板型の検査
4.血小板輸血と抗血小板同種抗体(抗HLA抗体および抗HPA抗体)
III−E.血清型と輸血副作用〈田所憲治〉
1.ハプトグロビン(HP)
2.免疫グロブリン(Ig)型
3.トランスフェリン(TF)型
4.α1−アンチトリプシン(PI)型
5.補体系蛋白
6.凝固・線溶系蛋白の多型
7.リポ蛋白型
8.その他の血清蛋白型
第IV章 新生児溶血性疾患と母児免疫〈大戸斉〉
1.母児間免疫における母児間輸血現象
2.母体の免疫反応
3.母体の免疫感作に影響する因子
4.母親から胎児への抗体移行
5.新生児溶血性疾患の病態
6.ABO血液型不適合新生児溶血性疾患(ABO−HDN)
7.RhとABO以外の血液型不適合妊娠
8.妊娠による白血球抗体の産生
第V章 輸血副作用・合併症
V−A.輸血の副作用・合併症〈前田平生,遠山博〉
V−A−1.溶血性輸血副作用(免疫学的機序による副作用)
1.溶血性反応の定義と種類
2.溶血性反応の病態生理と生体の防御機転
3.赤血球凝集反応の機構
4.溶血反応に補体の及ぼす影響
5.不適合輸血(ABO式その他)の原因と頻度
6.不適合輸血の症状と経過
7.不適合輸血の発症機序
8.不適合輸血に対する処置
9.ABO式血液型不適合輸血
10.ABO式血液型以外の血液型による不適合輸血
10−1.不規則抗体スクリーニング
10−2.輸血副作用に関与する不規則抗体
11.自己抗体(自己凝集素・自己溶血素)をもっている患者に対する輸血
12.免疫血液学的検査で問題のある患者に対する輸血
13.その他免疫学的機序によらない溶血反応
V−A−2.非溶血性輸血副作用(免疫学的機序による副作用)
1.非溶血性発熱反応
2.血小板輸血不応状態
3.輸血関連急性肺傷害(TRALI)
4.アレルギー・アナフィラキシー反応
V−A−3.その他の輸血副作用(免疫学的機序によらない副作用)
1.細菌汚染血による反応
2.有害物質の輸注
3.輸血の量や速度の過大に関係するもの
4.輸血後ヘモジデローシス
V−B.白血球除去フィルターによる輸血副作用の予防〈比留間潔〉
1.輸血用血液に含まれる白血球数
2.白血球に起因する有害事象
3.白血球除去フィルターによる有害事象
4.フィルターによる白血球除去
5.保存前白血球除去
第VI章 輸血後GVHD〈大戸斉〉
1.PT−GVHDの臨床像
2.発症機序
3.PT−GVHD発症要因と発症抵抗性にかかわる要因
4.診断
5.発症予防
6.治療
7.放射線照射が血液成分に与える影響
第VII章 輸血感染症
VII−A.輸血後肝炎
VII−A−1.輸血後肝炎(そのI)〈大戸斉,遠山博〉
1.輸血後肝炎解明の歴史
1−1.HB抗原の発見以前
1−2.HB抗原の発見以後
2.核酸増幅検査(NAT)導入前までの輸血後肝炎の対策
VII−A−2.輸血後肝炎(そのII)〈田所憲治〉
VII−B.輸血による肝炎以外のウイルス感染症〈大戸斉〉
1.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
2.HTLV−I
3.ヒトパルボウイルスB19
4.サイトメガロウイルス
VII−C.輸血によるその他の感染症〈大戸斉,遠山博〉
1.梅毒
2.Lyme病
3.マラリア
4.バベシア症
5.トキソプラズマ症
6.Trypanosomaによるシャガス病
7.フィラリア症
8.リケッチア症
9.Leishmaniaによるkala−azar
10.プリオン病〈倉田義之〉
VII−D.輸血感染症に関する検査法〈吉原なみ子〉
1.主なウイルス肝炎
2.HBVの構造
3.B型肝炎の臨床経過
4.HBV関連マーカー
5.HBs抗原検査
6.HBs抗原以外のHBV関連マーカーの意義と主な検査法
7.日本赤十字血液センターの検査
8.検査室における肝炎ウイルス消毒法および感染予防対策
VII−E.病原体の不活化・除去〈大戸斉〉
1.新鮮凍結血漿の不活化
2.血小板製剤の不活化
3.赤血球製剤の不活化
4.安全性試験
第VIII章 輸血の実際
VIII−A.輸血とインフォームド・コンセント〈田崎哲典〉
1.インフォームド・コンセントの概念と歴史
2.輸血療法とインフォームド・コンセント
3.宗教と輸血
VIII−B.輸血の生理学と理論〈坂本久浩〉
1.血液の生理学的な機能
2.赤血球ヘモグロビンの酸素供給能
3.体液成分と電解質バランス
4.循環血液量(TBV)の算定とその測定法
5.酸・塩基平衡
6.血漿膠質浸透圧
7.アルブミンの生理的役割
8.出血に対する生理学的反応と輸血
VIII−C.輸血の方法・手技・器具〈坂本久浩〉
1.輸血経路と血管穿刺
2.輸血器具
3.輸血の実施
VIII−D.血液製剤の適正使用〈坂本久浩〉
1.「血液製剤の使用指針」及び「輸血療法の実施に関する指針」
2.血液製剤使用適正化の具体的な対策
VIII−E.外科手術と輸血〈坂本久浩〉
1.外科領域の輸血の適応
2.術前検査結果の評価と対策
3.手術のための血液の準備
4.出血に対する輸血開始の判断
5.外科領域における成分輸血療法
VIII−F.溶血性疾患と輸血〈高松純樹〉
1.赤血球の異常による溶血性貧血
2.外的要因による溶血性貧血
VIII−G.血液凝固疾患と輸血〈高松純樹〉
1.血液凝固機構
2.血液凝固障害と輸血療法
VIII−H.産科・小児科の輸血〈大戸斉〉
VIII−H−1.小児の輸血
1.新生児の生物学的特徴と子宮外環境への適応
2.新生児への輸血
3.小児の輸血
VIII−H−2.産科の輸血
1.妊娠に伴う生理的変化
2.産科的異常出血とショック
3.妊娠中の血小板減少症
4.産科領域の自己血輸血
VIII−I.緊急輸血,大量輸血(熱傷を含む)〈稲葉頌一〉
1.緊急輸血
2.大量輸血
3.熱傷
VIII−J.輸血過誤と防止対策〈高橋孝喜〉
1.輸血過誤防止の要点
2.輸血の各ステップと過誤の危険性
3.輸血過誤の状況・原因
4.輸血過誤対策の原則
5.医療過誤防止のための処置実施時のバーコード照合確認
第IX章 自己血輸血と人工血液
IX−A.自己血輸血〈高橋孝喜〉
1.自己血輸血の目的
2.自己血輸血の方法と特徴
3.インフォームド・コンセント
4.自己血輸血の適応の考え方
5.自己血輸血の適応基準
6.自己血採血前の検査
7.自己血採血・保存計画
8.自己血採血時の留意点
9.術前貯血式自己血輸血の血液保存法
10.戻し輸血法
11.自己血輸血の実施手順および採血の実際
12.自己フィブリン糊の利用
13.成分自己血採血
14.自己血輸血の免疫抑制的効果と白血球除去
IX−B.人工血液〈池淵研二〉
1.人工酸素運搬体の開発初期
2.第一世代のパーフルオロカーボンの登場と臨床試験
3.ヘモグロビンをベースにした代替物と課題
4.修飾ヘモグロビン開発
5.リポソーム内包型ヘモグロビン開発
6.リポソーム型ヘモグロビンの課題
7.パーフルオロカーボン(第二世代)
8.人工赤血球なのか酸素運搬蘇生液なのか
9.血液代替物が輸血代替物以外に想定される利用方法
10.血小板製剤の課題
11.血小板代替物
12.血液製剤の安全性に関する最近の状況
第X章 血液成分分離装置と血漿交換
X−A.血液成分分離装置による成分輸血〈稲葉頌一〉
1.間歇型血液成分分離装置
2.連続式血液成分分離装置
3.採取の実際と注意点
〈附〉同種末梢血幹細胞移植のための健常人
ドナーからの末梢血幹細胞の動員・採取に関するガイドライン
X−B.血漿交換療法〈稲葉頌一〉
1.血漿交換療法の歴史
2.血漿交換の原理
3.血漿交換の除去対象物質
4.血漿交換の保険適応
5.代表的適応疾患
6.血漿交換の方法
7.血漿交換の置換液
8.血流路
9.副作用
10.実施記録
11.血漿交換のコスト
第XI章 造血幹細胞移植
XI−A.骨髄移植〈比留間潔〉
1.BMTの歴史
2.同種BMT
3.自己BMT
XI−B.末梢血幹細胞移植〈比留間潔〉
1.末梢血幹細胞移植療法の原理
2.PBSCTとBMTの比較
3.同種PBSCTの骨髄非破壊的幹細胞移植への応用
4.PBSCTの展望
XI−C.臍帯血移植〈比留間潔〉
1.臍帯血移植の歴史
2.臍帯血移植療法の原理
3.治療成績の現状と今後の展望
XI−D.骨髄バンク,臍帯血バンク〈奥山美樹〉
1.骨髄バンク
2.臍帯血バンク
第XII章 細胞治療,免疫療法
XII−A.細胞治療〈大久保光夫〉
1.養子免疫療法
2.ドナーリンパ球輸注療法(DLT療法)
3.骨髄非破壊幹細胞移植(ミニ移植)を応用した固形癌の治療
4.樹状細胞療法
XII−B.輸血による免疫修飾〈前田平生〉
1.同種免疫とは
2.腎移植
免疫抑制機序
3.習慣性流産
NK活性,リンパ球サブセット,サイトカインの変動
4.癌再発率と生存率
5.術後創感染症
免疫抑制を起こす血液成分
〈附〉「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」について〈坂本久浩〉
索引
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遠山 博 編
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