目 次
I.輸液の基本理念と基本原則 <遠藤正之>
1.体液の分布と組成
2.浸透圧と張度
3.生理食塩水と5%ブドウ糖液
4.維持輸液と補充輸液
5.輸液製剤の分類
II.病態,状況に応じた輸液
1.血圧低下をきたしている若者
―出血性ショックの患者の診断と治療 <中川儀英>
2.血圧低下をきたしている高齢者
―敗血症性ショックの患者の診断と治療 <柳 秀高>
3.ぐったりしている高齢者
―脱水による腎前性急性腎不全の診断と治療 <仁科 良>
4.昏迷状態の高齢者(1)
―高ナトリウム血症の診断と治療 <今井裕一・渡辺一司>
5.昏迷状態の高齢者(2)
―低ナトリウム血症の診断と治療 <今井裕一・鈴木啓介>
6.口角のしびれる糖尿病患者
―高カリウム血症の診断と治療 <守屋利佳・鎌田貢壽>
7.全身脱力,筋肉痛の女性
―低カリウム血症の診断と治療 <竹内康雄・鎌田貢壽>
8.急性腎不全を呈した胆嚢癌の患者
―高カルシウム血症の診断と治療 <秋山由里香・斉間恵樹>
9.痙攣,意識障害の男性
―低カルシウム血症の診断と治療 <斉間恵樹・秋山由里香>
10.食欲低下,全身倦怠感の女性
―高リン血症の診断と治療 <三留 淳・笠井健司>
11.制酸薬連用後の意識障害
―低リン血症の診断と治療 <三留 淳・笠井健司>
12.傾眠状態の腎不全患者
―高マグネシウム血症の診断と治療 <新井英之・宮崎正信・河野 茂>
13.不穏状態の肝硬変患者
―低マグネシウム血症の診断と治療 <新井英之・宮崎正信・河野 茂>
14.糖尿病性腎症患者の意識障害
―乳酸アシドーシスの診断と治療 <遠藤正之>
15.16歳糖尿病患者の全身倦怠感
―糖尿病性ケトアシドーシスの症例 <豊田雅夫・鈴木大輔>
16.意識障害で発見された糖尿病患者
―低血糖が遷延した症例 <豊田雅夫・鈴木大輔>
17.意識障害の肝硬変症患者
―肝性昏睡の症例 <加川建弘>
18.心窩部痛とともにショック状態の男性
―急性膵炎患者の輸液管理 <小林健二>
19.嘔吐,下痢で苦しむバリ島帰りの男性
―激しい下痢の症例 <小林健二>
20.手術患者は今どうなっている?
―麻酔中の輸液管理 <福山東雄・鈴木利保>
21.手術後の輸液はどうする?
―術後高カロリー輸液 <飛田浩輔・堂脇昌一・今泉俊秀>
22.赤褐色尿を呈した抗痙攣薬服用中の男性
―横紋筋融解の症例 <須藤 博>
23.禁食が必要な腎不全患者
―腎不全患者の高カロリー輸液 <松村正巳>
24.造影剤使用時の輸液EBM
―腎機能障害のある患者に対する造影剤使用時の輸液管理<井口清太郎・下条文武・西慎一>
25.脳浮腫の予防はどうする?
―脳血管障害患者の輸液管理 <瀧澤俊也>
26.嘔吐・下痢の続く1歳2カ月の女児
―小児の嘔吐・下痢の治療 <新村文男>
27.軽くみてはいけない「つわり」
―妊娠嘔吐の治療 <池田仁惠・和泉俊一郎>
28.25歳男性,高度熱傷
―熱傷患者の輸液管理 <秋枝一基>
29.真夏に倒れた2人の男性
―熱中症の診断と治療 <渥美宗久・藤田芳郎>
30.pH7.645の急性腎不全患者
―代謝性アルカローシスの診断と治療 <柳 秀高>
31.メイロンはいつどんなときに使うのか?
―炭酸水素ナトリウムの適正使用法 <土田浩生・佐藤武夫>
索引