目次
1.総説 乳癌診療における近年の進歩[福富隆志]
1.乳癌の動向
2.乳癌拡がり診断の飛躍―MRI/CT の進歩と RVS の登場
3.病理組織診断の展開
4.乳房温存手術・センチネルリンパ節生検法の標準化と
non−surgical ablation の登場
5.遺伝子プロファイリング
6.分子標的薬
7.ホルモン剤の画期的進歩
8.放射線療法の適正化
9.緩和ケアとチーム医療
10.現実的な諸問題
2.疫学と病期分類 [岩瀬弘敬]
1.乳癌の疫学
2.乳癌の分子疫学
3.病期分類
3.診断
A.問診・視触診 [安藤二郎]
1.問診
2.視触診
1)体位
2)視診
3)乳房の触診
4)腋窩・鎖骨上リンパ節の触診
3.視触診で用いる診断用語と鑑別診断について
1)皮膚陥凹とえくぼ症状
2)膨隆
3)浮腫
4)発赤
5)乳頭陥凹,陥没乳頭
6)乳頭部びらん,湿疹様変化
7)乳頭分泌
8)腫瘤
B.マンモグラフィ [中野正吾・毛利有佳子・福富隆志]
1.撮影法
1)撮影方向
2)画質・ポジショニング
2.読影環境・手順
1)読影環境
2)手順
3.マンモグラフィの読影の実際
1)腫瘤
2)石灰化
3)その他の所見
C.超音波 [角田博子]
1.超音波診断
1)腫瘤像形成性病変
2)腫瘤像非形成性病変
2.乳癌術前の精査超音波診断
1)腫瘤のサイズ計測
2)乳頭腫瘍間距離
3)病変の広がり診断
4)多発病変の検出
5)リンパ節の評価
6)術前薬物療法後の効果判定
3.新たな検査法―エラストグラフィ
D.CT・MRI [明石定子]
1.乳癌の広がり診断
1)MRI
2)CT
3)偽陽性,偽陰性
2.術前化療例における広がり診断
1)化療後の広がり診断
2)縮小パターンの予測
3.非触知乳癌の局在診への応用
4.リンパ節転移診断
附.RVS [中野正吾・毛利有佳子・福富隆志]
1.背景
2.RVS の原理
3.RVS の適応と操作の実際
1)適応
2)操作の実際
4.RVS での表示画像
5.当院での RVS の成績
6.将来展望
E.細胞診・針生検 [堀井理絵・秋山 太]
1.細胞診および針生検の病理診断報告様式
2.針生検診断困難例とその対処法
1)症例 1 コア針生検で検体採取が困難であった症例
2)症例 2 部分像しか観察できなかったため鑑別困難
となった症例
3)症例 3 アーティファクトのため悪性の確定ができ
なかった症例
4.手術
A.術式の適応基準 [武井寛幸]
1.術式の概要
1)胸筋合併乳房切除術(定型的乳房切除術)
2)拡大乳房切除術 100
3)胸筋温存乳房切除術(非定型的乳房切除術)
4)skin−sparing mastectomy
5)乳頭温存乳房切除術(乳腺全切除術)
6)乳房温存術
2.術式の歴史的変遷
3.術式と予後
4.放射線治療
5.術式別適応基準
1)乳房温存術
2)胸筋温存乳房切除術または単純乳房切除術
(+センチネルリンパ節生検)
3)skin−sparing mastectomy
4)乳頭温存乳房切除術
6.乳房再建術
7.特殊な病変に対する術式の適応
1)Paget 病
2)炎症性乳癌
8.リンパ節郭清
9.まとめ
B.胸筋温存乳房切除術 [井本 滋]
1.適応
2.術前から入室まで
3.体位から消毒まで
4.皮膚切開から乳房切除まで
5.レベル?リンパ節の郭清
6.レベル?リンパ節の郭清
7.レベル?・Rotter・胸骨傍リンパ節のサンプリング
8.郭清のコツ
9.閉創と消毒