第1章 総論的知識
1.がん疼痛治療の概要
A.世界の動きと日本の位置づけ
B.医療用麻薬に対する誤解
C.わが国におけるがん疼痛治療の整備
D.緩和ケア病棟,緩和ケアチームが必要
E.在宅緩和への流れ
2.WHO方式がん疼痛治療法
A.がん疼痛治療の目標
B.鎮痛薬投与の基本原則
C.WHO方式がん疼痛治療法の有効性
3.副作用対策
■悪心・嘔吐
■便秘
■眠気
■呼吸抑制
■幻覚,錯乱
■口内乾燥,口渇
■発汗
■そう痒感
■排尿障害
■ふらつき,めまい
4.がん性疼痛に対する神経ブロックの有効性
A.適応基準
B.神経ブロックの利点・欠点
C.神経ブロックの種類
5.放射線治療
A.がん緩和医療における放射線治療の適応
B.主な対象
■骨転移
■脊髄圧迫症候群→緊急照射の適応
■Pancoast型腫瘍
■脳転移
■腫瘍からの出血
■上大静脈症候群
■閉塞性黄疸
C.放射線障害
D.放射線治療にかかる費用
6.経口製剤
A.NSAIDsの使い方
B.NSAIDsで除痛効果が不十分のときは
経口オピオイド
C.即効性オピオイドの使い方
D.モルヒネ徐放製剤
E.オキシコドン徐放製剤
F.経口オピオイドの増量のしかた
G.経口摂取が不可能になったとき
H.いつオピオイドは中止すべきか
7.注射製剤
A.持続皮下注入法と持続静脈内注入法
■デバイス
■投与量の決定
■持続皮下注入法
■持続静脈内注入法
B.硬膜外投与法およびくも膜下投与法
8.フェンタニル貼付剤(デュロテップパッチ)
9.鎮痛補助薬
■鎮痛補助薬とは
A.使用原則
B.主な薬剤
■抗けいれん薬
■抗うつ薬
■抗不整脈薬
■ケタミン(ケタラール)
■デキストロメトロルファン(メジコン)
■コルチコステロイド
■ビスホスホネート(アレディア,ビスフォナール,ゾメタ),
カルシトニン(エルシトニン)
■バクロフェン(ギャバロン,リオレサール)
■クロニジン(カタプレス)
■オクトレオチド(サンドスタチン)
■ガバペンチン(ガパペン錠)
10.がん患者の苦痛,がん疼痛の評価
A.がん患者の全人的な痛み
B.痛みの評価法
第2章 具体的対応
1.オピオイド開始時の処方例
A.オピオイド投与開始時に同時に処方されることの多い薬
B.処方例
■処方例1(経口投与の例)
■処方例2(経直腸投与の例)
■処方例3(静脈内投与の例)
■処方例4(皮下投与の例)
■処方例5(骨転移痛を伴う場合)
■処方例6(小児の場合)
■処方例7(高齢者の場合)
2.腎・肝機能障害時の減量処方
A.腎機能障害時の減量処方
B.肝機能障害時の減量処方
3.オピオイドによる鎮痛が不十分な場合の対応
A.オピオイドの投与量が疼痛のレベルに対して少ない
B.オピオイドが効きにくい疼痛
4.オピオイドローテーション
A.オピオイドローテーションを考慮する状況
B.投与経路,オピオイドの選択
C.モルヒネ投与経路の変更のしかた
D.モルヒネ,オキシコドンからデュロテップパッチへの変更のしかた
E.デュロテップパッチからモルヒネ,オキシコドンへの変更のしかた
F.大量のオピオイドからのローテーション
(以下,小項目は省略)
5.疼痛以外の症状への対応
A.口腔ケア・口腔内の症状
B.消化器の症状
C.呼吸器の症状
D.皮膚の症状
E.不眠の分類と治療
F.高カルシウム血症
G.全身倦怠感
H.苦痛緩和のための鎮静
6.精神症状の評価と対応
A.抑うつ
B.不安
C.せん妄
第3章 環 境
1.麻薬の管理と実際
A.麻薬取扱者免許と事務手続
B.麻薬の施用・交付・処方せんの交付
C.麻薬の管理
D.その他
2.医療ソーシャルワーカーの役割
3.在宅ケア,ホスピス,緩和ケアと相互の連携
付録 参考図書
参考HP
薬剤一覧
事項索引
薬物索引