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書籍詳細

抗精神病薬プラクティカルガイド

どう選んでどう使う?

抗精神病薬プラクティカルガイド

吉村玲児 編著

A5判 152頁

定価3,300円(本体3,000円 + 税)

ISBN978-4-498-12956-6

2013年06月発行

在庫あり

統合失調症の治療のうち、抗精神病薬を用いた適切な薬物治療を行うための必要知識を抽出し、誰にでもわかりやすく気軽に読めることを目指しまとめられたハンドブック。

目 次

第1章 抗精神病薬の歴史 <中村 純>   
   A.第I期:クロルプロマジン(CP)以前(有史以前から18世紀まで)
   B.第II期:クロルプロマジン(CP)の発見  
   C.第III期:CP発見以降  
   D.第IV期:第三世代抗精神病薬アリピプラゾール(ARP)開発以降

第2章 抗精神病薬の適応となる疾患 <中野和歌子>   
   A.抗精神病薬が保険適応に該当する疾患   
    1 統合失調症
    2 双極性障害   
    3 うつ病,うつ状態   
    4 その他  
   B.保険適応外であるが臨床上で使用される疾患   
    1 適応外使用について   
    2 双極性障害   
    3 うつ病   
    4 認知症(behavioral and psychological symptoms of dementia)に対して   
    5 せん妄   
    6 その他

第3章 抗精神病薬の種類と基本的な作用 <水野裕也,渡邊衡一郎>   
   A.抗精神病薬の作用機序   
    1 ドーパミンD2受容体と抗精神病効果   
   B.抗精神病薬の種類   
    1 定型抗精神病薬
    2 非定型抗精神病薬   
    3 抗精神病薬の持効性注射剤  
   C.抗精神病薬の基本的な使い方   
    1 薬剤選択   
    2 原則として単剤で使用   
    4 身体的なモニタリング  
   D.抗精神病薬の限界  
〈コラム〉抗精神病薬の併用療法および大量療法とその是正について

第4章 定型抗精神病薬 <新開隆弘,吉村玲児>   
   A.日本の抗精神病薬処方の現状  
   B.定型抗精神病薬の種類と特徴  
   C.定型抗精神病薬で認められる重篤な副作用   
    1 遅発性ジスキネジア   
    2 悪性症候群   
    3 水中毒  
   D.アドヒアランス

第5章 非定型抗精神病薬 <吉村玲児>   
   A.定 義  
   B.薬理学的プロファイル   
    1 リスペリドン   
    2 オランザピン   
    3 クエチアピン   
    4 ペロスピロン   
    5 アリピプラゾール   
    6 ブロナンセリン

第6章 クロザピン <櫻井 修,黒木俊秀>   
   A.薬理学的特徴  
   B.治療抵抗性統合失調症の定義  
   C.Clozaril Patient Monitoring Service(CPMS)  
   D.クロザピン使用の実際   
    1 適応に関する検討と禁忌   
    2 同意と導入   
    3 前治療薬からの切りかえ   
    4 投与開始後   
    5 CPMSによるモニタリング  
   E.クロザピンの有効性と限界  
   F.副作用とその対処  
   G.クロザピン抵抗性統合失調症の治療

第7章 抗精神病薬の代謝と相互作用 <三原一雄,中村明文,近藤 毅>   
   A.薬物動態学的相互作用−薬物の体内動態  
   B.薬力学的相互作用

第8章 抗精神病薬使用時に注意すべきこと <長嶺敬彦>   
   A.至適最小用量を考えよう  
   B.抗精神病薬の副作用  
   C.錐体外路症状と脳内D2受容体占拠率  
   D.悪性症候群  
   E.過鎮静  
   F.心突然死(QT延長)  
   G.便秘とイレウス  
   H.急性腹症  
   I.誤嚥性肺炎  
   J.高プロラクチン血症と低プロラクチン血症  
   K.代謝に関する副作用は,受容体プロフィールで予測できる  
   L.離脱やリバウンド現象  
   M.急性期の血液検査データの特徴

第9章 双極性障害の薬物療法─非定型抗精神病薬も含めて <帆秋伸彦,寺尾 岳>   
   A.気分安定薬   
    1 リチウム   
    2 バルプロ酸,カルバマゼピン,ラモトリギン  
   B.非定型抗精神病薬    
     日本うつ病学会の双極性障害の治療ガイドライン

第10章 抗精神病薬選択のエビデンス <嶽北佳輝,加藤正樹> 
   A.薬剤選択
    1 統合失調症に最適な薬物療法とは?
    2 CLZについて
    3 抗精神病薬の多剤併用療法
   B.剤型選択
    1 液剤
    2 口腔内崩壊錠
    3 持効性注射製剤

第11章 統合失調症の治療ガイドライン <岸 太郎> 
   A.継続してAPを服用することは,再発予防に有効か?
   B.SGA vs FGA
   C.SGA vs SGA
   D.ブロナンセリン
   E.初発統合失調症
   F.SGA vs SGA: 副作用(体重増加と抗パーキンソン病薬の使用頻度)
   G.デポ剤の有効性
   H.治療抵抗性統合失調症
   I.抗うつ薬は統合失調症の陰性症状に有効か?
   J.結語

索引

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執筆者一覧

吉村玲児 産業医科大学医学部精神医学教室診療教授 編著
中村 純 産業医科大学医学部精神医学教室教授 
中野和歌子 産業医科大学医学部精神医学教室 
水野裕也 慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 
渡邊衡一郎 杏林大学医学部精神神経科学教室准教授 
新開隆弘 産業医科大学医学部精神医学教室准教授 
櫻井 修 産業医科大学医学部精神医学教室診療教授 
黒木俊秀 国立病院機構肥前精神医療センター 
三原一雄 国立病院機構肥前精神医療センター臨床研究部長 
中村明文 琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座准教授 
近藤 毅 琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座 
長嶺敬彦 琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座教授 
帆秋伸彦 清和会吉南病院内科部長 
寺尾 岳 大分大学医学部精神神経医学講座 
嶽北佳輝 大分大学医学部精神神経医学講座教授 
加藤正樹 関西医科大学医学部精神神経科学教室 
岸 太郎 関西医科大学医学部精神神経科学教室講師 
 藤田保健衛生大学医学部精神科講師 

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