1 PCAってなに?〈井上莊一郎〉
A.モルヒネの注射剤による鎮痛の歴史
B.オピオイドによる鎮痛〜血中濃度の上昇と鎮痛効果〜
C.注射剤による鎮痛
1 注射剤の投与経路の比較〜静脈内投与と皮下・筋肉内投与〜
2 注射による鎮痛薬の投与方法
D.PCAとは
1 PCAの歴史
2 IVまたはSC-PCAによる鎮痛薬投与法の基礎
3 PCAに用いる機器
E.在宅療養におけるIV-PCA,SC-PCAのニーズの高まりと適応,ケアの体制の整備
2 普及の問題点と対策〈山丸淳司〉
A.十分に活用されていない現実
B.普及のハードルと対策
1 医療行為について,在宅と病院の違い
2 在宅PCAポンプは患者,家族にとって難しい手技か?
3 PCAポンプの使用は煩わしくないか?
4 医師の考え方
5 供給面
6 コスト面
C.患者・家族・介護者の立場で感じる問題点
1 患者の場合
2 家族の場合
3 介護者(ヘルパー)
D.調剤を行う環境
E.薬局における対応
1 医療機能情報システム
2 薬剤師会
3 薬剤師会などの取り組み
3 適応〈吉澤明孝〉
A.PCAの適応
1 経口困難症例
2 疼痛コントロールが不十分
3 全身状態不良
4 在宅での適応
B.投与経路
1 持続皮下注入法
2 持続静脈注入(CVポート)
3 持続硬膜外注入
4 持続くも膜下腔注入
C.症例提示
1 大量モルヒネ使用患者の在宅での使用
2 皮下注時の注意点
4 準備〈五十嵐 妙〉
A.必要な人的資源とそれぞれの役割
B.皮下注を行うにあたり必要なもの
C.持続注入ポンプの選択
1 機械式PCAポンプ,ディスポーザブルPCAポンプの比較
2 機械式PCAポンプの種類
3 ディスポーザブルPCAポンプの種類
5 開始と維持〈首藤真理子〉
A.安全な初回投与量の設定
B.鎮痛薬以外の薬剤を混合するか:混合してもよい薬の種類と量
C.薬局との事前調整:処方箋の書き方
D.薬局における無菌調製:自院で調整する場合の方法
E.自宅への配送:自宅での薬液の保管
F.各種ポンプの特徴
G.針の留置
H.トラブルの事例と正しい対処法
6 在宅での維持─訪問看護師の立場から─〈永井恵子〉
A.退院時の在宅支援
1 退院時カンファレンス
2 訪問看護ステーションが行う受け入れ準備
B.在宅におけるPCAポンプの管理
1 訪問時の病状とPCAポンプの確認
2 訪問時の観察ポイント
3 皮下穿刺の方法
C.PCA利用症例の実際
7 在宅PCAのコストと保険請求〈村井邦彦〉
A.コスト
1 機械式PCAポンプのレンタル
2 機械式PCAポンプの購入
3 ディスポーザブルポンプの購入
4 消耗品の準備例
5 薬剤の処方例
B.保険請求
1 診療所
2 訪問看護ステーション
3 薬局
C.請求額と患者の支払月額
8 麻薬の流通,医療廃棄物〈真田香帆里〉
9 平成24年度診療報酬改定の評価と,今後の制度改善に期待すること〈粕田晴之〉
索 引