目 次
Chapter 1.脳神経ネットワーク
§1.高度な活動を支える神経伝達システム
§2.高次元ネットワークシステム
§3.ストレスが引き起こすネットワークトラブル
§4.システムトラブルと精神症状
§5.ネットワークシステムと神経伝達物質
§6.神経伝達物質共用によるメリットとデメリット
Chapter 2.神経伝達物質,いまわかっていること
§1.神経伝達物質と生理機能の関わり
§2.精神活動に大きく関与する神経伝達物質
§3.神経伝達機構のdysfunction
§4.個々の神経伝達物質が支配する生理機能
Chapter 3.向精神薬ができること
§1.精神症状はどのような状態で発現するのか?
§2.向精神薬は神経伝達物質にどう関わっているのか
§3.精神症状に向精神薬はどのように機能しているのか
§4.向精神薬の機能からみた精神症状への効果
§5.向精神薬の役割と限界
向精神薬の海外適応効果に対する考え方
Chapter 4.向精神薬を処方する前に
§1.向精神薬のプロファイルを知る
§2.個体差考慮のために添付文書を読み込む
§3.神経伝達システム異常連鎖を考慮する
Chapter 5.精神症状と神経伝達物質
§1.精神症状の成因を神経伝達物質の変化から考える
§2.抑うつ状態
§3.躁状態
§4.幻覚妄想状態
§5.不 安
§6.集中困難
§7.衝 動
§8.睡眠異常
Chapter 6.『うつ』における神経伝達物質の動態
§1.『うつ』に相関する神経伝達物質
§2.『うつ』のモノアミン仮説
§3.モノアミンの生理学的ファンクションと『うつ』の症状
§4.モノアミンの動態と『うつ』発現のプロセス
Chapter 7.抗うつ薬の処方のヒント
§1.『うつの治療』は新世代抗うつ薬のみで成立するのか?
§2.新世代抗うつ薬
§3.新世代抗うつ薬の特性
§4.抗うつ薬の使い分け
§5.SSRI,SNRI,NaSSAの選択
§6.新世代抗うつ薬は単剤処方
§7.抗うつ薬の効果判定
§8.抗うつ薬の治療を終えるとき
§9.抗うつ薬の減薬
§10.Discontinuation syndrome(中止後発現症状)
〔NaSSA(noradrenergic and specific serotonergic antidepressant): ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬〕とドーパミン神経
NaSSAの副作用
パロキセチン5 mgの有用性
抗うつ薬と慢性疼痛
Chapter 8.マイナートランキライザーの処方のヒント
§1.ストレス社会とマイナートランキライザー
§2.マイナートランキライザーの定義
§3.2つのマイナートランキライザー
§4.ベンゾジアゼピン
§5.ベンゾジアゼピン系薬剤と非ベンゾジアゼピン系薬剤
§6.マイナートランキライザーの問題点
§7.過量のマイナートランキライザーの作用は“気絶”
§8.マイナートランキライザーの至適用量
§9.マイナートランキライザーが抱える問題
医原性薬物依存症
第一次薬物乱用期と現在
Chapter 9.マイナートランキライザーを適切に使うには
Chapter 10.抗精神病薬による薬物療法で知っておくべきこと
Chapter 11.抗精神病薬の処方のヒント
Chapter 12.抗精神病薬のAugmentation(補助療法)
Chapter 13.Mood stabilizer(気分安定薬)
Chapter 14.精神科薬物療法をよりよくする知識
おわりに