目 次
第1章 呼吸器感染症は他の部位の感染症とどこが異なるか?
第2章 呼吸器系の解剖と感染部位
第3章 呼吸器感染症の感染経路
第4章 呼吸器感染症を診断する
A.もっとも大切なのは感染による病態かどうかの診断である!
B.原因微生物を診断する
1. 検体の採取方法
2. グラム染色と培養検査の見方
3. 培養検査と感受性検査の落とし穴
4. 抗原検出法
5. 抗体検査
6. 遺伝子診断
第5章 呼吸器感染症の治療に用いる薬剤
A.抗菌薬
1. ペニシリン系抗菌薬―もっとペニシリンを上手に使おう
2. セフェム系抗菌薬―たくさんある薬剤の使い分け
3. カルバペネム系抗菌薬―カルバペネムが必要なケースを見落とさない!
4. モノバクタム系抗菌薬
5. マクロライド系抗菌薬―耐性菌が増えている現実を知った上で使う
6. テトラサイクリン系抗菌薬
7. リンコマイシン系抗菌薬
8. キノロン系抗菌薬―エンピリック使用における位置づけ
9. アミノ配糖体系抗菌薬―呼吸器感染症における位置づけ
10. グリコペプチド系抗菌薬およびオキサゾリジノン系抗菌薬
B.抗真菌薬
1. アゾール系
2. エキノキャンディン系
3. ポリエン系
C.抗結核薬
1. rifampicin(RFP)
2. isoniazid(INH)
3. pirazinamide(PZA)
4. ethambutol(EB)
5. SM
D.抗ウイルス薬
1. インフルエンザ治療薬
2. 抗cytomegalovirus薬
E.ニューモシスチス肺炎治療薬
1. ST合剤
2. pentamidine
F.抗菌薬のPK/PD―実際の診療でどのように活かす?
第6章 病態ごとの診断と治療
A.肺炎
1. 市中肺炎
a) 耐性菌時代の初期診療
b) 画像診断の位置づけ
c) 重症度の診断と治療薬の選択
d) キノロン系抗菌薬をエンピリックに使用しない訳
e) 治療効果を評価するには
f) 原因微生物が判明したときの治療
g) 原因微生物が判明せず,治療に反応しない場合の対応
h) 肺炎の補助療法
2. 院内肺炎
a) 日米ガイドラインの比較
b) ガイドラインのうそと本当
3. 感染によらない肺炎を見分ける
a) BAC
b) COP
c) 好酸球性肺炎
d) 薬剤性肺炎
B.気道感染症
1. 気道感染症の成立は肺炎とどのように異なるか?
2. 急性上気道炎
a) 抗菌薬治療の対象となる上気道感染症を見落とさない
b) かぜ症候群への対応
c) インフルエンザ
3. 慢性肺(気道)疾患における持続性気道感染症
C.抗酸菌感染症
1. 抗酸菌の分類と診断法
2. 結核菌感染症の治療
a) 肺結核
b) 薬剤耐性結核菌の治療
c) 抗結核薬使用中の副作用の問題
3. 非結核性抗酸菌症
a) 治療対象の見分け方
b) 肺MAC症
c) 肺M.kansasii症
d) 肺M.abscessus症
e) 肺NTM症の外科治療
D.肺真菌症
1.アスペルギルス感染症
2.クリプトコックス感染症
3.カンジダ感染症
4.接合菌症(zygomycosis)
5.輸入真菌症
E.免疫不全を有する患者の呼吸器感染症
1.大切なのは患者の背景から考えること
2.Pneumocystis 肺炎
3.Cytomegalovirus 肺炎
4.侵襲性肺Aspergillus 症(IPA)
5.肺Nocardia 症
6.免疫抑制療法中のリウマチ患者の肺炎への対処法
F.胸膜炎
1.感染が関与する病態かどうかの診断が最初の一歩
2.結核性胸膜炎
3.膿胸
a)難治性膿胸への対応
b)線維素溶解療法の適応
c)外科へのコンサルテーションのタイミング
第7章 呼吸器感染症ガイドライン利用のすすめ
a)ガイドラインはよくできた教科書
b)ガイドラインを上手に使おう
第8章 抗菌薬コントロール
a)抗菌薬コントロールとは
b)抗菌薬使用と院内分離菌の薬剤感受性
c)抗菌薬制限の功罪
d)抗菌薬の適正使用は可能か?
事項索引
薬剤名索引