目 次
1章 クリアランスギャップの理論
透析量の質的管理法「クリアランスギャップ」の基礎 〈小野淳一〉
A. 透析量(Kt/V)の質的管理法「クリアランスギャップ」(CL-Gap)の理論
B. CL-Gap法の臨床的有用性について
C. 適切にKt/Vを使用するために注意すべきこと
D. 算出されたクリアランスギャップ値の解釈について
E. CL-Gapとその他の指標を用いたVA機能不全の検出プログラムの 確立に向けて
2章 クリアランスギャップの臨床応用(1)
1.PTAの適応について 〈鵜川豊世武〉
A. バスキュラーアクセス再循環率の評価方法
B. バスキュラーアクセスにおける透析効率Kt/Vと流入動脈血流速度との関連性
C. PTAの適応と効果判定
2.透析効率の指標であるKt/VおよびクリアランスギャップからみたPTAの適応 〈椛島成利,潮下 敬,木村亜希子〉
A. VAIVTと透析効率の関連
B. KT/VとCL-Gapとの関連
C. 血管拡張の程度と透析効率は関連しない?
D. アクセスの形態と狭窄部位がVAIVTによる透析効率の改善を決定する
E. VAIVTで透析効率が改善するのはどのような症例か?
F. 透析効率の低下した患者はVAIVTにより透析効率が改善する
G. KT/VとCL-Gapの関連
H. まとめ
3.アクセス機能評価,クリアランスギャップとCLIT-LINEモニター 〈横手卓也〉
A. CLIT-LINEモニター
B. RR測定およびRRを利用したVA血流量の算出
C. CRIT-LINE III TQAによる測定法
4.クリアランスギャップを用いたバスキュラーアクセス管理について 〈湯浅建司〉
A. 対象と方法
B. 結果
C. 考案
D. 結語
5.穿刺針とクリアランスギャップ 〈木村亜希子,椛島成利,櫻井和美〉
A. 方法
B. 穿刺針と血液流量,Kt/V,CL-Gap
C. 設定血液流量ごとの穿刺針と血液流量,Kt/V,CL-Gap
D. まとめ
6.カフ型(長期留置目的)カテーテルとクリアランスギャップ 〈宮田 昭〉
A. カフ型カテーテルとは
B. カフ型カテーテルの種類と選択の基準
C. カフ型カテーテルとガイドライン
D. カテーテル透析におけるクリアランスギャップの意義
7.クリアランスギャップとRI 〈村上康一〉
A. RIの意味とその測定法
B. RIカットオフ値とVA開存率
C. RIとCL-Gapの関係
D. VA開存率の検討(RIとCL-Gapの関係から)
E. 各群のVA開存率
F. RIとCL-Gapの臨床応用1
G. RIとCL-Gapの臨床応用2
8.クリアランスギャップを用いたクリニカルパス 〈川口法子〉
A. VA観察におけるデータ(CL-Gap)導入の経緯
B. VA管理パス(くらしき透析連携の会VAWG作成)の紹介
C. 今後のVA管理パス運用について
3章 クリアランスギャップの臨床応用(2)―症例呈示
1.クリアランスギャップに関与する因子 〈櫻間教文〉
A. 総論
B. 各論
2.クリアランスギャップと生体適合性 〈佐藤元美,天野 泉〉
A. 透析膜の生体適合性について
B. HD中の微小循環動態について
C. HD中の微小循環障害の臨床的意義
3.透析条件とクリアランスギャップ,Kt/V 〈椛島成利,櫻井和美,高柳敦史〉
A. 透析量を決定する因子
B. 透析条件の変更
C. 透析条件の変更による影響―血液流量の増量
D. 透析条件の変更による影響―透析器膜面積の増量
E. まとめ
4.クリアランスギャップ変形式 〈藤原千尋〉
A. CL-Gap変形式への展開
B. 実際の利用と評価
C. 今後の利用と可能性
5.クリアランスギャップと体液量 〈安藤 誠〉
4章 クリアランスギャップのこれから
索引