目次
I 睡眠薬(睡眠障害改善薬)の考え方
1.睡眠薬とは何か? 〈石郷岡 純〉
A.睡眠薬とは―不眠と睡眠薬の関係
B.睡眠薬の使用上の原則と実態
2.睡眠薬を使うために必要な睡眠障害の基礎知識 〈清水徹男〉
A.不眠とは何か?
B.不眠と短時間睡眠の関係
C.不眠症状と不眠症の関係
D.概日リズムと睡眠
E.不眠の疫学
F.不眠の原因
G.不眠の原因としての睡眠時無呼吸症候群
H.不眠の原因としてのレストレスレッグス(むずむず脚)症候群
I.不眠の原因としてのうつ病
J.不眠の原因としての夜間排尿
3.睡眠薬が必要な睡眠障害・不要な睡眠疾患〈内山 真,金野倫子〉
A.不眠を呈する睡眠障害とその治療
B.睡眠薬増量前に行うべきこと
C.睡眠薬使用に対する葛藤が強い場合
D.非薬物療法の技法を生かした睡眠薬離脱
4.なぜ睡眠薬を使うのか(睡眠が改善すると何が変わるのか)?〈橋爪祐二〉
A.不眠症
B.睡眠時間と睡眠不足
C.不眠と精神疾患との関連性
D.不眠と生活習慣病
II 睡眠薬(睡眠改善薬)の種類と特徴
1.ベンゾジアゼピン受容体(GABAA受容体作動薬)〈小曽根基裕,岩下正幸,伊藤 洋〉
A.BZ受容体作動薬誕生までの睡眠薬
B.GABAA受容体とBZ系薬剤の作用
C.BZ系薬剤の睡眠作用と副作用
D.BZ系薬剤の副作用
E.長時間作用型から短時間作用型へ
F.選択的ω1受容体作動薬の開発
G.新しいGABAA受容体作動薬の開発
H.その他
2.メラトニン受容体作動薬 〈井上雄一〉
A.ラメルテオンの薬理作用
B.ラメルテオンの開発試験成績
C.ラメルテオンの副作用・薬物相互作用
D.ラメルテオンの効果的な使用方法
3.その他の睡眠改善薬 〈黒田彩子,小曽根基裕,伊藤 洋〉
A.睡眠,覚醒の神経機構
B.各種受容体に対する薬理作用の臨床的効果
C.睡眠作用を有する薬物
D.抗ヒスタミン薬
E.開発中の薬剤
4.使われなくなった睡眠薬 〈粥川裕平〉
A.睡眠薬開発の歴史
B.使われなくなった睡眠薬
C.睡眠薬自殺の有名人―睡眠薬は怖いというイメージ根源
D.今後使用が減少する可能性の高い睡眠薬
5.睡眠薬一覧 〈高橋結花〉
A.不眠症治療薬
B.睡眠障害関連治療薬
III 睡眠薬(睡眠障害改善薬)の使い方
1.睡眠薬の選び方と用法 〈橋爪祐二,内村直尚〉
A.不眠症の疫学と概念
B.ベンゾジアピン系
C.非ベンゾジアゼピン系(非BZ)系
D.BZ系と非BZ系の選択および使用方法
E.メラトニン受容体(MT1/MT2受容体)アゴニスト(ラメルテオン)
F.抗うつ薬の睡眠薬としての効果
G.睡眠薬の中止法
2.用量の決め方と切り替え方 〈林田健一,井上雄一〉
A.BZ系,BZアゴニスト睡眠薬の用量調整と切り替え方
B.多剤併用からの減量,切り替え方
C.BZ系,BZアゴニスト睡眠薬でコントロールが不十分な場合の切り替え方
3.睡眠薬の効果を上げるための服薬指導,生活指導〈清水徹男〉
A.いわゆる不眠症の成り立ち
B.睡眠薬の効果を上げるための服薬指導
4.睡眠薬はいつまで続けるのか? 〈金野倫子,内山 真〉
A.中止のタイミングと方法
B.睡眠薬の中止に困難を伴うとの予想が必要なケース
C.睡眠薬の中止には慎重を期すべきケース
索引