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書籍詳細

薬剤師国家試験記憶術

1. 薬理学

薬剤師国家試験記憶術

こくしおぼえかた研究会 著

A5判 272頁

定価3,630円(本体3,300円 + 税)

ISBN978-4-498-07902-1

1993年発行

在庫なし

はじめに
 本書は医師国家試験・看護婦国家試験においてそれぞれベストセラーを続けている「記憶術シリーズ」の薬剤師版として企画された.
 薬剤師国家試験は難易度が高いが,その主たる原因に膨大な数にのぼる薬剤名等の記憶のしにくさがある.いわゆる〔まとめ〕本としての出版物はいずれも要点を示すだけで,理解した後の記憶の便をはかってくれたものは何ひとつない.薬学もどちらかといえば理論により結論が整然と導かれる理論科学ではなく,事実が優先して「知らなくては出来ない」という経験科学の側面が大きい.つまりいくら考えても理論科学のように答えは出てこないのである.ここに必要悪としての丸暗記の必然が生じて来ることになる.そもそも丸暗記は不確実かつ記憶の保持が難しく,古来より幾多の工夫がそれに対してなされてきたが,「ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ」「フジサンロクニオームナク」「イヨクニガミエタ」などという語呂合わせやこじつけによる無意味語の有意味語化の工夫は広く一般に知られてきたし,実際この種の記憶法は極めて有効であることは論を待たない.
 本書は記憶の立場から薬学にアプローチするという新しい手法で書かれており,如何にして記憶しやすくするかという点を徹底的に追求したものである.「おぼえる」ということを唯一最大の目的としているので,その目的に沿って無意味語の有意味化など視覚を含めた複数の記憶ルートを確立して記憶の正確かつ長時間の保持を容易にするよう可能な限り努力した.記憶の便の為に学問的見地からはやや強引な割り切り方をした部分もあるが,大半はすんなりと受け入れて下さるものと信ずる.また,本書はいわゆる教科書とは全く別のものであるから,単独でなく併用して効果の上がるものである.制作にあたっては本書に類するものが無い為まったくのゼロからスタートせねばならなかったので内容に至らない点があるかもしれないが,そこはこの本の楽しく勇気ある企画に免じて許していただきたい.本書が読者諸氏の薬学知識習得に少しでも役立てれば苦労も報われようというものである.是非御活用をお願いする.

平成五年初春
こくしおぼえかた研究会

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目 次

総論
 プラシーボ効果
 薬物の感受性
 経口投与
 Litchfield-Wilcoxon法

薬物の安全性と毒性
 エフェドリンとタキフィラキシー
 酵素誘導
 ジスルフィラム様作用
 ハロペリドール
 糖質コルチコイド
 アスピリン
 インドメタシン
 メフェナム酸
 テトラサイクリンの副作用
 クロロチアジド
 イミプラミンとグアネチジン
 トルブタミドとフェニルブタゾン

末梢神経系に作用する薬物
 交感神経節と副交感神経節の位置
 交感・副交感と神経伝達様式
 ニコチンの2相性反応
 アセチルコリン
 ベタネコール
 アトロピンとスコポラミン
 アトロピン
 ホマトロピン
 アドレナリン受容体と反応
 ノルエピネフリンの遊離
 ノルエピネフリンと血管平滑筋
 ノルエピネフリンの不活化
 ノルエピネフリンと気管支喘息
 ノルエピネフリンと血液-脳関門
 ノルエピネフリンと中枢神経
 ナファゾリン
 クロニジン
 プロカテロール
 チラミン
 エフェドリン
 フェントラミンの作用
 ジベナミン
 プラゾシン
 サルブタモール
 ピンドロール
 プロプラノロールとイソプレナリン
 レセルピンとカテコールアミン等
 レセルピン
 グアネチジンの作用部位
 ダントロレンの作用
 バクロフェン
 デカメトニウムとスキサメトニウム
 ヘキサメトニウムの働き
 ネオスチグミンと重症筋無力症
 フィゾスチグミンとネオスチグミン
 ツボクラリン
 テトロドトキシン
 コカインとプロカイン
 プロカインとエステラーゼ
 エピネフリンと局所麻酔
 オキセサゼイン
 プラリドキシム

中枢神経系に作用する薬物
 せき髄の前根と後根
 全身麻酔の段階
 チオペンタール
 ハロタン
 ハロタンと肝
 クロルプロマジンと体温
 ベンゾジアゼピン誘導体
 ベンゾジアゼピン誘導体の連用
 メプロバメート
 エトスクシミド
 トリメタジオン
 フェノバール
 フェニトイン
 カルバマゼピン
 フェナセミド
 バルプロ酸ナトリウム
 ジアゼパム
 リチウム
 イミプラミン
 アミトリプチリン
 ニアラミド
 モルヒネ
 Straubの挙尾反応
 モルヒネと依存
 慢性モルヒネ中毒と拮抗薬
 モルヒネとCheyne-Stokes呼吸
 コデインとモルヒネとの関係
 ペチジン
 ペンタゾシン
 コカインと依存
 リン酸コデイン
 ナロルフィン
 エンドルフィン
 レボドパとカルビドパ
 アマンタジン
 トリヘキシフェニジル
 レンショウ細胞
 グリシンとストリキニーネ
 メフェネシン
 ピクロトキシン
 LSDの症状
 テトラヒドロカンナビノール
 メスカリン
 メタンフェタミンとアンフェタミン

オータコイドおよびその拮抗薬
 レニン
 アンジオテンシンII
 キニナーゼ(1)
 キニナーゼ(2)
 カリクレインとブラジキニンの関係
 ブラジキニンの作用
 H1ブロッカーと制吐作用
 メキタジン
 プロメタジン
 ジフェンヒドラミン
 シプロヘプタジン
 メチセルジド
 ジメンヒドリナート
 アプロチニン

抗炎症薬・抗アレルギー薬
 アスピリンはピリン系か?
 エピリゾール
 フェニルブタゾン
 イブプロフェンとケトプロフェン
 ジクロフェナク
 フェナセチン
 アセトアミノフェン
 ミグレニン
 スルフィンピラゾン
 アロプリノール
 プロベネシド
 コルヒチン

心臓血管系に作用する薬物
 洞房結節
 房室結節
 His束
 Purkinje線維
 Bainbridge反射
 迷走神経と心拍数
 心筋とカルシウム
 強心配糖体(ジギタリス)の作用機序
 ジゴキシンの作用
 ジギタリスと心拍数
 G-ストロファンチン
 キニジン
 アジマリン
 リドカイン
 ニトログリセリン
 カルシウム拮抗体の組織選択性
 ニフェジピン
 ニフェジピンと心拍数
 ジルチアゼム
 カプトプリル
 ヒドララジン
 チアジド系利尿薬
 パパベリン
 クロフィブラート
 コレスチラミン
 シトステロール
 デキストラン硫酸ナトリウム
 ヘパリンと脂質

腎機能および電解質代謝に作用する薬物
 原尿の再吸収率
 パラアミノ馬尿酸
 イヌリン
 フロセミド
 スピロノラクトン
 アセタゾラミド
 マンニトール
 エタクリン酸
 トリアムテレン

呼吸器系に作用する薬物
 カルバコール
 二酸化炭素
 ジモルホラミン
 ロベリン
 ニケタミド
 ベメグリド
 テオフィリン
 アミノフィリン
 トラニラスト
 クロモグリク酸ナトリウム
 ベンゾナテート
 コデイン
 デキストロメトルファン
 ノスカピン
 アセチルシステイン
 キキョウとセネガ

消化器系に作用する薬物
 ガストリンとセクレチン
 迷走神経切断術
 胃酸分泌と抗ヒスタミン薬
 シメチジン
 ファモチジン
 ラニチジン
 ケイ酸アルミニウム
 メトクロプラミド
 スルピリド
 アポモルヒネ
 トコン
 硫酸銅
 ヒマシ油
 アントラキノン誘導体
 フェノバリン
 胆汁酸
 胆汁の排出
 デヒドロコール酸

子宮運動に作用する薬物
 プロスタグランジンF2α
 エルゴメトリン

血液および造血器官に作用する薬物
 トロンビン
 トロンボキサンA2
 トラネキサム酸
 プロスタサイクリン
 ヘパリンと胎盤
 プロタミン
 ワルファリンと試験管
 ワルファリン
 ロイコトリエンB4
 ビタミンB12

ホルモン
 インスリン
 グルカゴン
 メラトニン
 成長ホルモン
 オキシトシン
 バソプレシン
 チロキシン
 カルシトニン
 上皮小体とカルシウム
 ボンベシン
 エリスロポエチン
 メチラポン
 デキサメタゾン
 アルドステロン
 テストステロン
 プロゲステロン
 クロミフェン
 トルブタミド
 EGF
 エンドセリン-1

ビタミン類
 トコフェロール

化学療法剤・消毒剤
 βラクタム剤の作用機序
 ジョサマイシン
 ゲンタマイシン
 ストレプトマイシンとカナマイシンの副作用
 クロラムフェニコールの副作用
 エタンブトール
 メトロニダゾール
 アムホテリシンB
 グリセオフルビン
 クロトリマゾール
 サルファ剤の副作用

抗悪性腫瘍薬
 アルキル化剤と代謝拮抗薬

免疫学的製剤
 シクロスポリンA
 アザチオプリン
 抗体

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