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書籍詳細

麻酔ハンドブック

麻酔ハンドブック

横浜市立大学医学部麻酔科学教室 編

B5判 362頁

定価(本体7,800円 + 税)

ISBN978-4-498-05511-7

2001年03月発行

在庫なし

本書は医学生・麻酔に関わる現場のスタッフなどの初学者のために,今日の麻酔学の知識を臨床的な側面に重点を置いて解説したテキストである.入門書として臨床での基本的な事項に重点をおいて実践的に分かりやすく解説しているが,平板な記述を避け,各項目とも「なぜ?」という視点からアプローチした.今回,新しい薬の登場やメカニズムの解明など,初版後の進歩を十分に取り入れるとともに麻酔管理の安全性を求め,また一層の分かり易さを図って改訂新版とした.

改訂に際して
 本書を世に送り出して以来,はや5年が経過した.今回,中外医学社のご好意により念願の本書を改訂する機会を得た.
 この間,他の医学分野と同様,麻酔の分野でもいろいろの変化や進歩が続いている.特に薬剤に関しては,麻酔薬の作用メカニズムもますます研究が進み,臨床ではプロポフォールが広く用いられるようになった.強心薬や,抗不整脈薬の作用機序についても解明が進み,これに基づいて新しい薬剤が導入されたので,これらについて追加,改訂した.
 一方,本書の大きな目的のひとつとして安全な麻酔管理をあげているが,これまでの記述は治療上の諸問題が中心で患者さんの同定など最も基本的な事項について具体的に述べていなかった.本書ではわれわれのに苦い経験もふまえて,患者さんの同定に始まる手術室での安全な麻酔管理について,各科や看護スタッフとの連携も含む一連の注意事項を,改めて具体的に強調した.また執筆陣にも多くの新進気鋭の精鋭が加わった.
 今回の改訂により,麻酔の一般知識,手技の普及はもとより,すこしでも麻酔管理の安全性向上に寄与できれば,執筆者一同にとって大きな喜びである.

2000年12月
奥村福一郎


 近年我国においても,麻酔科学の重要性に対する評価,認識は高まり,医学生はもとより看護学や臨床工学を志す人々にも麻酔科学の知識が要求されている.当然第一線の医師,看護婦は周術期管理,集中治療,救急医療,疼痛管理等で日々麻酔学を実践する必要があり,これらに関する知識のrefreshは不可欠である.
 このたび,前述の如き必要性に応えるべく,実用的な麻酔科学の教科書として,本書を編集した.本書の特徴としては,麻酔科学の多くの部分は薬理学の臨床応用であることから,作用機序を中心とした薬剤の解説に十分のスペースを割いたこと,臨床に役立つべく麻酔上の操作,手順についてはできるだけ具体的な表現を用いたこと,麻酔の安全性向上のため改めて事故に対する注意を喚起したこと,などがあげられる.
 麻酔に関係ある薬剤,器具,モニターなどの進歩は急速であり,その消長は激しいが,安全な麻酔,患者管理についてはその根底に流れるものは不変である.本書はこの安全な麻酔管理に必要な基本的事項は網羅していると考えている.
 麻酔の入門書として,また臨床の場で少しでも読者諸兄姉のお役に立てば執筆者一同の大きな喜びである.

1995年9月
奥村福一郎

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目 次

1.麻酔の歴史 〈奥津芳人〉
 A.近代麻酔以前
 B.近代麻酔
  1.吸入麻酔の歴史
   a.亜酸化窒素(笑気)
   b.エーテル
   c.クロロフォルム
   d.その他の吸入麻酔
  2.吸入麻酔に必要な機器の歴史
  3.静脈麻酔の歴史
  4.局所・伝達麻酔

2.麻酔科医はどんな仕事をしているのか 〈奥村福一郎〉
 A.臨床麻酔
 B.ICU(intensive care unit)
 C.救急部門
 D.疼痛治療

3.麻酔にはどんな種類があるか 〈奥村福一郎〉
 A.全身麻酔
  1.静脈麻酔
  2.吸入麻酔
 B.局所麻酔
  1.表面麻酔
  2.侵潤麻酔
  3.伝達麻酔
   a.末梢神経ブロック
   b.硬膜外麻酔
   c.脊椎麻酔(脊髄麻酔)

4.麻酔はなぜかかるか 麻酔薬の作用機序 〈遠藤正之〉
 A.シナプス伝達
 B.GABAA受容体と静脈麻酔薬
 C.その他の受容体と静脈麻酔薬
 D.吸入麻酔薬の作用機序
 E.吸入麻酔薬の生理学的作用
  1.吸入麻酔薬とGABAA受容体
  2.吸入麻酔薬とKチャンネル
  3.その他の作用
  4.吸入麻酔薬が特定の結合部位をもつことを示唆する事項

5.麻酔に用いる薬剤
I.麻酔薬
 A.吸入麻酔薬 〈奥津芳人〉
  1.吸入麻酔薬とは
  2.麻酔薬の強さ
  3.吸入麻酔薬の吸収と排泄
   a.吸収
   b.排泄と覚醒
  4.麻酔薬各論
   a.亜酸化窒素(笑気)
   b.イソフルレン
   c.エンフルレン
   d.セボフルレン
   e.ハロセン
 B.静脈麻酔薬と鎮痛,鎮静薬 〈工藤一大〉
  1.バルビツレート
   a.サイオペンタール
  2.麻薬とその拮抗薬
   a.麻薬
   b.拮抗薬
  3.非麻薬性鎮痛薬
  4.鎮静薬とその拮抗薬
   a.鎮静薬
   b.拮抗薬
  5.ケタミン
 C.局所麻酔薬 〈羽尻悦朗〉
  1.総論
   a.基本構造
   b.作用メカニズム
   c.薬理学
   d.作用に影響する因子
   e.副作用
  2.各論
   a.アミド型
   b.エステル型
II.心血管作動薬
 A.心筋収縮のメカニズム 〈遠藤正之〉
 B.血管平滑筋収縮,弛緩のメカニズム 〈遠藤正之〉
  1.電位依存性Caチャンネルの活性化による細胞外からのCa流入
  2.受容体作動性Caチャンネルの活性化による細胞外からのCa流入
  3.筋小胞体からのCa放出
   a.Ca誘発Ca遊離
   b.イノシトール3リン酸(IP3)によるCa放出
 C.強心昇圧薬 〈遠藤正之〉
  1.アドレナリン受容体作動薬
   a.エピネフリン
   b.ノルエピネフリン
   c.ドーパミン
   d.ドブタミン
   e.イソプロテレノール
   f.エフェドリン
   g.フェニレフリン
   h.メトキサミン
  2.非アドレナリン受容体作動性強心昇圧薬
   a.ジギタリス
   b.PDE阻害薬
   c.グルカゴン
   d.塩化カルシウム
 D.血管拡張薬 〈遠藤正之〉
  1.血管平滑筋に直接作用するもの
   a.ニトログリセリン
   b.ニトロプルシッド・ソーダ
   c.ヒドララジン
   d.プロスタグランジンE1
   e.硝酸イソソルビド
  2.α-アドレナリン受容体遮断薬
   a.フェントラミン
   b.クロルプロマジン
  3.自立神経節遮断薬
   a.トリメタファン
  4.カルシウムチャンネル遮断薬
   a.ニフェジピン
   b.ニカルジピン
   c.ジルチアゼム
  5.α,β-アドレナリン受容体遮断薬
   a.ラベタロール
 E.抗不整脈薬 〈奥津芳人〉
  1.不整脈
  2.抗不整脈薬の分類
  3.麻酔中に使用する主な抗不整脈薬
   a.プロカインアミド
   b.ジソピラミド
   c.リドカイン
   d.メキシレチン
   e.ジフェニールヒダントイン
   f.β遮断薬
   g.Ca拮抗薬
   h.ATP
   i.エドロフォニウム
III.副交感神経遮断薬 〈関野長昭〉
 A.アトロピン
 B.スコポラミン
IV.筋弛緩薬とその拮抗薬 〈工藤一大〉
 A.筋収縮,弛緩のメカニズム
 B.筋弛緩のモニター
 C.筋弛緩薬の分類
  1.脱分極性筋弛緩薬
  2.非脱分極性筋弛緩薬
   a.パンクロニウム
   b.ベクロニウム
   c.クラーレ
 D.筋弛緩薬と麻酔
  1.筋弛緩に影響する因子
   a.腎機能
   b.肝機能
   c.カルシウム
d.抗生物質
  2.異型コリンエステラーゼ症
  3.悪性高熱症
 E.筋弛緩薬の拮抗薬
  1.ネオスチグミン
  2.エドロフォニウム
 F.ダントロレン
V.気管支拡張薬 〈工藤一大〉
 A.気管支平滑筋収縮弛緩のメカニズム
  1.気道平滑筋の神経支配
   a.副交感神経系
   b.交感神経系
   c.非交感非副交感神経系
  2.気道平滑筋の収縮弛緩機構
   a.気管支の収縮
   b.気管支の拡張
 B.気管支拡張薬
  1.テオフィリン
  2.β-刺激薬
   a.エピネフリン
   b.イソプロテレノール
   c.サルブタモール
   d.テルブタリン
  3.ステロイド
VI.抗凝固薬とその拮抗薬 〈蒲生正裕〉
 A.抗凝固薬
  1.ワーファリン
  2.アセチルサリチル酸
  3.ヘパリン
  4.その他の抗凝固薬
 B.拮抗薬
  1.VK2
  2.硫酸プロタミン
VII.利尿薬 〈森村尚登〉
 A.ループ性利尿薬
  1.フロセミド
  2.ブメタニド
 B.浸透圧性利尿薬
  1.マンニトール
VIII.ステロイド 〈森村尚登〉
 A.ステロイドとは
 B.各種ステロイド
  1.ハイドロコルチゾン
  2.プレドニゾロン
  3.メチルプレドニゾロン
  4.デキサメサゾン
IX.抗痙攣薬 〈森村尚登〉
 A.鎮静薬
  1.ジアゼパム
  2.バルビタール
   a.フェノバルビタール
   b.サイオペンタール・サイアミラール
   c.ジフェニールヒダントイン
X.抗糖尿病薬 〈森村尚登〉
  1.インスリン
  2.経口糖尿病薬
   a.スルフォイド尿素()剤
   b.スルフォンアミド剤
   c.ビグアナイド剤
   d.α-グルコシダーゼ阻害剤
   e.インスリン抵抗性改善剤
XI.子宮収縮薬 〈遠藤正之〉
  1.子宮平滑筋収縮弛緩のメカニズム
   a.収縮弛緩の概略
   b.子宮平滑筋の特殊性
  2.子宮収縮薬
   a.オキシトシン
   b.プロスタグランジン
   c.麦角アルカロイド
  3.子宮収縮抑制薬
   a.β-アドレナリン受容体刺激薬
XII.pH改善薬 〈曽我広太〉
 A.アシドーシス治療薬
  1.重炭酸ナトリウム
  2.乳酸ナトリウム
  3.サムセット
 B.アルカローシス治療薬
  1.アセゾラミド
  2.塩化アンモニウム
XIII.輸液 〈曽我広太〉
 A.輸液の種類
  1.細胞外液と似た電解質成分の輸液剤
  2.低電解質液
  3.生理食塩水
  4.5w/v%glucose(dextrose)
  5.代用血漿(ゼラチン・HES・デキストラン)
 B.どう選択するか

6.モニター
I.脳脊髄機能 〈大塚将秀〉
 A.脳波
 B.感覚誘発電位
 C.頸静脈酸素飽和度(Sjo2)
 D.経頭蓋骨ドップラー血流計
 E.近赤外線分光光度計
 F.瞳孔の大きさ
 G.神経反射 対光反射
II.循環系モニター 〈大塚将秀〉
 A.循環系モニターにはどんなものがあるか
  1.心電図
  2.血圧
  3.パルスオキシメトリー
  4.中心静脈圧
  5.肺動脈圧・肺動脈楔入圧
  6.左房圧
  7.混合静脈血酸素飽和度
  8.経食道心エコー
 B.総合的モニター
  1.心筋虚血
   a.二重積
   b.triple index
   c.endocardial viability ratio
   d.心電図ST-T変化
  2.心筋収縮力
   a.左室一回仕事量・左室仕事量
   b.心機能曲線
   c.駆出分画・駆出率
III.呼吸系 〈大塚将秀〉
 A.呼吸回数
 B.一回換気量
 C.最大吸気圧・最大呼気圧
 D.呼気二酸化炭素分圧
 E.回路内酸素濃度
IV.腎機能モニター 尿から何がわかるか 〈山口修〉
  1.尿量
  2.色
  3.糖
  4.ケトン
  5.電解質
  6.BUN
  7.creatinine
V.体温モニター 〈山口修〉
 A.測定の意義
 B.どこで測定するか
VI.血液ガス・電解質 〈山口修〉
 A.酸塩基平衡の知識
  1.なぜ,pHを7.4に保っているのか
  2.酸塩基平衡系として何が機能しているか
   a.体液による緩衝系
   b.肺による二酸化炭素の排泄
   c.腎による酸の排泄と重炭酸イオンの再吸収
 B.血液ガスから何がわかるか
  1.酸塩基平衡状態
  2.換気状態
  3.酸素化状態
  4.その他の付随情報
   a.酸素含量
   b.酸素飽和度
   c.総二酸化炭素
VII.筋弛緩モニター 〈山口修〉

7.麻酔の実際
I.術前回診
 A.目的は 〈奥村福一郎〉
 B.どのように行うか 〈奥村福一郎〉
   a.病棟詰所で何をするか
   b.病室へ何をもっていくか
   c.病室でのマナー
   d.何を伝えるか
   e.何を尋ねるか
   f.何を見るか
 C.術前服用薬と麻酔 〈西浜雅充〉
  1.降圧薬
   a.中枢性交感神経系抑制薬
   b.末梢性交感神経系抑制薬
   c.β-遮断薬
   d.カルシウム拮抗薬
   e.利尿薬
  2.冠血管拡張薬
  3.向精神薬
   a.抗精神病薬
   b.三環系抗うつ薬
   c.モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬
   d.炭酸リチウム
  4.糖尿病治療薬
   a.経口糖尿病薬
   b.インスリン
  5.抗血液凝固薬
   a.ワーファリン
   b.ヘパリン
   c.血小板凝集抑制薬
  6.糖質コルチコイド
  7.経口避妊薬(ピル)
 D.術前検査 〈小出康弘〉
  1.術前一般検査
  2.術前特殊検査
   a.呼吸系
   b.循環系
   c.腎機能検査
   d.肝機能検査
   e.内分泌機能検査
 E.術前回診で異常を見つけたらどうするか 〈奥村福一郎〉
 F.最終的な患者の評価 〈奥村福一郎〉
 G.感染症の取扱い 〈住友正和〉
  1.感染症の種類と対策
   a.血液,体液が感染源となる疾患
   b.感染巣からの分泌物・寝巻・毛布などが感染源となる疾患(MRSA)
   c.喀痰・感染巣からの分泌物が感染源となる疾患(結核,緑膿菌など)
  2.感染症患者への具体的対応
II.術前処置 〈関野長昭〉
  1.絶食の指示
  2.薬剤の中止または継続
  3.糖尿病患者
  4.入れ歯・指輪の取扱い
  5.胃管
III.前投薬 〈関野長昭〉
 A.適応 どんな人に必要か
 B.用いる薬剤
  1.鎮静催眠薬
   a.バルビツレート
   b.ベンゾジアゼピン系
   c.ジフェニールメタン誘導体
   d.メジャートランキライザー
  2.ベラドンナ薬
  3.鎮痛薬
  4.ヒスタミンH2ブロッカー
 C.実際の前投薬投与法
IV.手術の体位 〈関野長昭〉
 A.必要な注意点
 B.いろいろな体位
  1.仰臥位(supine position)
  2.トレンデレンブルグ体位(TRENDELENBURG position)
  3.砕石位(lithotomy position)
  4.腹臥位(prone position)
  5.側臥位(lateral position)
  6.座位(sitting position)
  7.ジャックナイフ体位(jack knife position)
  8.パークベンチ体位(park bench position)
V.麻酔を始める前に 〈奥村福一郎〉
 A.麻酔プランは完全か
 B.術前のカンファレンスで何をするか
   a.症例のpresentationの内容
   b.presentationの要点
 C.手術室でのマナー
 D.麻酔器周辺の生理整頓
VI.手術室での準備
 A.手術の安全対策はどうなっているか 〈曽我広太〉
  1.電気による事故
   a.マクロショックとミクロショック
   b.接地
   c.非接地配線方式(ラインアイソレーション)
   d.アイソレーションモニター
   e.等電位接地
   f.電気機器自体の安全対策
   g.非常電源
  2.余剰ガス排泄装置(pollution)
  3.感染
   a.創の感染
   b.交叉感染
 B.麻酔導入前に何を準備するか
  1.麻酔器の準備 〈清水 功〉
   a.麻酔器の構造
   b.麻酔器点検のポイント
  2.気管内挿管の準備 〈大竹美佳〉
   a.エアウェイ
   b.laryngeal mask airway
   c.気管内挿管
  3.その他の器具の準備
  4.どんな薬品を準備するか
   a.脊椎麻酔
   b.硬膜外麻酔
   c.全身麻酔
   d.その他の特殊な薬品
  5.どんなモニターを準備するか
  6.麻酔器やモニターをどのように配置するか
VII.麻酔の導入と挿管 〈岡崎 薫〉
 A.患者の入室から退室まで
  1.部屋の準備
   a.麻酔導入の準備(機器の選択)
   b.モニター,静脈路確保の準備
   c.薬剤の準備
 B.患者管理の実際
  1.患者確認
   a.患者確認の方法
   b.カルテ類の確認
   c.確認をいつするか
  2.モニター装着
  3.静脈路確保
   a.静脈路への投薬
 C.麻酔の導入
  1.全身麻酔の導入
   a.麻酔導入方法
   b.導入方法の選択
  2.麻酔導入の手順
   a.導入に使用する器具類・小物類を点検する
   b.preoxygenation
   c.マスクによる用手人工呼吸
   d.人工気道の確保
   e.機械的人工呼吸法
 D.麻酔の維持
  1.吸入麻酔
  2.静脈麻酔
  3.硬膜外麻酔併用の全身麻酔
 E.麻酔からの覚醒と抜管
  1.維持麻酔の中止
  2.どうなれば抜管してよいか
  3.抜管の方法
  4.抜管後の観察
 F.回復室(ICU)から病棟へ
  1.移動時の注意
  2.回復室での観察
   a.一般条件
   b.循環系
   c.換気と酸素化
   d.疼痛管理
   e.その他の問題が改善の方向に向かっていること
  3.帰室時の指示はどうするか
 G.術後回診
  1.何に注意するか
  2.異常があればどうするか
XII.麻酔の安全性を高めるために 〈奥村福一郎〉
 A.麻酔の危険率はどれくらいか
 B.麻酔事故の原因は何か
 C.術中事故の転機
 D.どうすれば事故を予防できるか
  1.危険性の予知
  2.充分な対策
  3.細かい対策
  4.迅速な処置
 E.さらにもう一言

8.周術期の管理 合併症とその対策
I.中枢神経・脳脊髄 〈奥津芳人〉
 A.脳血流に影響する因子
  1.脳循環の自己調節
  2.代謝
  3.刺激
  4.循環血液量の減少
  5.Paco2
  6.Pao2
  7.麻酔薬
   a.吸入麻酔薬
   b.静脈麻酔薬
   c.その他の薬物
  8.脳灌流圧
 B.脳圧に影響する因子
  1.脳組織に関係する因子
  2.頭蓋内血液量に関係する因子
  3.CSFに関係する因子
 C.脊髄循環
  1.脳脊髄液
  2.脊髄の体液循環
 D.周術期の脳脊髄合併症
  1.脳虚血
  2.脊髄虚血
  3.出血(脳内・くも膜下)
  4.脳梗塞(血栓症・塞栓症)
II.循環系 〈山口修〉
 A.心不全
  1.病態
  2.周術期の管理
   a.術中管理
   b.モニター
 B.不整脈(刺激発生の異常,伝導障害)
  1.病態
   a.刺激伝導の異常
   b.刺激発生の異常
 C.心筋虚血(冠循環)
  1.病態
  2.周術期の管理
   a.術前の評価
   b.前投薬
   c.モニター
   d.麻酔管理
 D.高血圧
  1.術前の降圧薬と麻酔
  2.術前状態の評価
  3.挿管時の血圧上昇の回避
 E.低血圧
  1.術前の低血圧
   a.体液量減少による場合
   b.心原性ショック状態の場合
  2.術中の低血圧
III.呼吸 〈山口 修〉
 A.換気障害
  1.上気道閉塞
   a.舌根沈下
   b.チューブの位置異常
   c.laryngospasm
  2.喘息患者の麻酔
  3.拘束性換気障害
 B.酸素化能の障害
  1.低換気
  2.肺水腫
  3.無気肺
  4.誤嚥性肺炎
IV.腎不全 〈蒲生正裕〉
 A.腎不全
  1.分類
  2.SELDINの病期分類
  3.術前検査
  4.病態
 B.透析導入前の患者(SELDIN病期分類の腎機能障害期まで)
  1.術前評価
  2.麻酔管理
  3.術後管理
 C.透析導入が必要な患者(腎機能不全期・尿毒症期)
  1.術前評価
  2.麻酔管理
  3.術後管理
V.肝不全 〈蒲生正裕〉
 A.術前評価
  1.肝機能の評価
  2.病態
  3.その他のチェックポイント
 B.麻酔管理
 C.術後の注意点
VI.代謝 〈鈴木宏昌〉
 A.糖尿病患者の周術期管理
  1.糖尿病とは
  2.糖尿病患者の術前評価
   a.糖代謝の評価
   b.糖尿病の慢性合併症の評価
  3.術前コントロールの目標
  4.糖尿病の周術期管理の実際
   a.術前管理
   b.麻酔法の選択
   c.術中の糖尿病管理
   d.術後管理
  5.糖尿病患者に特有な周術期の合併症
   a.糖尿病の悪化
   b.合併症による問題
 B.周術期の体温異常
  1.低体温
  2.高体温
  3.悪性高熱症
VII.水と電解質 〈蒲生正裕〉
 A.カリウムの異常
  1.高カリウム血症
  2.低カリウム血症
 B.ナトリウムの異常
  1.低ナトリウム血症
  2.高ナトリウム血症
 C.カルシウムの異常
  1.高カルシウム血症
  2.低カルシウム血症
 D.クロールの異常(低クロール性アルカローシス)
 E.マグネシウムの異常
  1.低マグネシウム血症
  2.高マグネシウム血症
 F.アシドーシス・アルカローシス
VIII.血液凝固 〈蒲生正裕,宮下徹也〉
 A.血液凝固のメカニズム
  1.1次止血機序
  2.永続的止血
   a.内因系凝固経路
   b.外因系凝固経路
   c.血小板凝集により遊離された血小板
  3.血液凝固阻害因子と凝固調節
   a.アンチトロンビンIII
   b.プロテインC
  4.線維素溶解
  5.線溶の制御
  6.凝固,止血能の検査
   a.プロトロンビン時間
   b.トロンボテスト
   c.ヘパプラスチンテスト
   d.活性化部分トロンボプラスチン時間
   e.活性化凝固時間
   f.血小板数
   g.出血時間
   h.フィブリノーゲン
   i.フィブリノーゲン-フィブリン分解産物
   j.アンチトロンビンIII
 B.凝固,止血異常とその対策
  1.血小板の異常
   a.血小板減少症
   b.血小板機能障害
  2.凝固因子の異常
   a.血友病A
   b.血友病B
   c.抗凝固因子抗体
   d.von WILLEBRAND病
   e.ビタミンK欠乏症
   f.肝障害による凝固異常
  3.DIC
IX.輸血 〈広瀬好文〉
 A.血液型について
 B.輸血の準備
  1.輸血用血液
  2.患者との適合
   a.患者の血液検査
   b.交差適合試験
  3.手術時の血液準備量
 C.どんな時に輸血するか
  1.輸血の種類と,その主な使用目的
   a.全血
   b.赤血球濃厚液
   c.新鮮凍結血漿
   d.濃厚血小板
 D.輸血の副作用,合併症
  1.即時型溶血反応
  2.アナフィラキシー
  3.大量輸血による副作用
  4.移植片対宿主病
  5.感染
   a.肝炎ウイルス
   b.AIDS
   c.成人T細胞白血病
 E.自己血輸血
  1.貯血式自己血輸血
  2.希釈式自己血輸血
  3.回収式自己血輸血

9.特殊な麻酔
I.低血圧麻酔 〈曽我武久〉
  1.目的と適応
  2.禁忌
  3.方法
  4.安全域
  5.方法
II.低体温麻酔 〈曽我武久〉
  1.目的
  2.影響
  3.適応
III.心臓血管外科の麻酔 〈三輪高明〉
 A.心臓血管外科の麻酔の特殊性
 B.心臓外科の麻酔
  1.術前回診
   a.患者の日常の活動性
   b.心臓血管カテーテル,造影検査の理解
   c.心臓超音波検査
   d.予定術式
  2.前投薬
  3.術前部屋準備
  4.麻酔管理
   a.麻酔管理の要点
   b.麻酔導入
   c.手術開始から人工心肺までの注意点
   d.人工心肺中のモニター,管理
   e.体外循環からのウィーニング
   f.体外循環後の管理
 C.胸部大血管手術の麻酔
  1.術前回診
  2.前投薬
  3.術前部屋準備
  4.麻酔導入
  5.麻酔管理
 D.腹部大動脈瘤の麻酔
  1.術前回診
  2.前投薬
  3.術前部屋準備
  4.麻酔導入
  5.麻酔管理
IV.脳神経外科の麻酔 〈滝田眞司,宮下徹也〉
 A.頭蓋内圧亢進患者の麻酔
  1.頭蓋内圧上昇の原因
  2.頭蓋内圧のコントロール
   a.血圧のコントロール
   b.過換気
   c.高浸透圧薬
   d.ステロイドと利尿薬
  3.麻酔の実際
   a.術前評価と前投薬
   b.麻酔の導入と気管内挿管
   c.モニタリング
   d.麻酔薬
   e.麻酔管理
 B.脳虚血患者の麻酔
  1.脳虚血の成因
  2.麻酔管理上の注意点
 C.sitting position
  1.空気塞栓早期発見のためのモニタリング
  2.治療
V.小児 〈広木公一〉
 A.麻酔に関連した小児の生理学的特徴
  1.小児はなぜ呼吸不全に陥りやすいか
   a.呼吸生理の面から
   b.解剖学的特徴から
   c.肺の成長について
  2.循環系の特徴
  3.乳児期の貧血の対策は必要か
   a.生理的貧血とは
   b.貧血は治療しなければいけないか
  4.脱水に陥りやすいのはなぜ 輸液管理の重要性
  5.泣いている子供は何を訴えているのか 精神発達と麻酔
 B.麻酔器具
  1.挿管チューブの長さと太さ
  2.乳児期は直ブレードの喉頭鏡を使う
  3.解剖学的異常と挿管困難症について
 C.麻酔前の評価
  1.術前にチェックすべきこと
  2.小児における麻酔のリスク
  3.術前検査
  4.水分制限
  5.前投薬
 D.全身麻酔(吸入麻酔)
  1.導入法
  2.導入と覚醒
  3.麻酔維持
 E.静脈麻酔薬
 F.筋弛緩薬
 G.局所麻酔
VI.高齢者の麻酔 〈北村俊治〉
 A.生理学的特徴
  1.呼吸器系
  2.循環器系
  3.中枢神経系
  4.代謝・内分泌
  5.腎機能・肝機能
  6.血液・体液
  7.その他の身体的問題
 B.麻酔上の注意
  1.術前回診
  2.前投薬
   a.ベラドンナ剤
   b.鎮静薬・鎮痛薬
  3.麻酔法の選択
  4.全身麻酔の導入
  5.全身麻酔の維持
  6.抜管・回復室
VII.産科麻酔〈丸田秀郎〉
 A.子宮胎盤循環の生理
  1.子宮胎盤循環
  2.胎盤での薬物移行
 B.妊婦の生理的特徴
  1.循環器系の特徴
  2.呼吸器系の特徴
  3.血液成分の特徴
  4.腎機能
  5.消化器系の特徴
  6.その他
 C.帝王切開の麻酔法
  1.麻酔法の選択
   a.脊椎麻酔・硬膜外麻酔
   b.全身麻酔
  2.胎児への配慮
  3.輸液
  4.aortocaval compressionの対処
  5.子宮収縮への配慮
  6.前投薬
VIII.脊髄損傷患者の麻酔 〈西浜雅充,井上素樹〉
 A.急性期
 B.慢性期
IX.重症筋無力症 〈西浜雅充,井上素樹〉
 A.術前管理
 B.麻酔管理
 C.術後管理
X.ホルモン異常 〈西浜雅充〉
 A.副腎
  1.褐色細胞腫
  2.原発性アルドステロン症
  3.CUSHING症候群
 B.下垂体 〈藤田久栄〉
  1.巨人症
  2.尿崩症
 C.carcinoid
 D.インスリノーマ
 E.甲状腺
  1.甲状腺機能亢進症
  2.甲状腺機能低下症
 F.副甲状腺
  1.副甲状腺機能亢進症
XI.救急麻酔 〈武田康二〉
 A.救急麻酔の特殊性
 B.緊急手術を申し込まれたら
 C.患者の術前評価
 D.救急麻酔に必要な術前検査
 E.術前準備
 F.麻酔法の選択
XII.肝手術の麻酔 〈鈴木宏昌〉
 A.肝切除術の麻酔
  1.術前評価
  2.手術法の確認
  3.周手術期管理
   a.術前管理
   b.術中管理
 B.肝移植術の麻酔
  1.麻酔管理上の問題点
  2.麻酔の実際
  3.術中管理

10.局所麻酔 〈住友正和〉
I.侵潤麻酔
II.ブロック
 A.末梢神経ブロック
  1.指(趾)ブロック
  2.手根部でのブロック
   a.橈骨神経ブロック
   b.正中神経ブロック
   c.尺骨神経ブロック
  3.肘でのブロック
   a.橈骨神経ブロック
   b.正中神経ブロック
   c.尺骨神経ブロック
  4.腕神経叢ブロック
   a.斜角筋間法
   b.鎖骨上窩法
   c.腋窩法
  5.局所静脈内麻酔法
  6.閉鎖神経ブロック
 B.硬膜外麻酔
  1.解剖
  2.作用部位
  3.硬膜外麻酔の実際
   a.正中穿刺法
   b.傍正中法
  4.硬膜外麻酔施行時の合併症
   a.くも膜下,血管内カテーテル迷入
   b.神経障害
   c.硬膜穿刺
   d.低血圧
  5.仙骨麻酔
   a.方法
   b.合併症
   c.適応
  6.硬膜外手術後鎮痛
 C.脊椎麻酔
  1.解剖
  2.脊椎麻酔に影響を与える因子
   a.比重
   b.注入部位
   c.身長・薬液量
   d.脳脊髄液(CSF)量
  3.合併症
   a.低血圧
   b.神経障害
   c.脊麻後頭痛
  4.脊椎麻酔の禁忌
  5.脊椎麻酔(高比重液)の実際
III.痛みの治療
 A.痛みの種類〈小出康弘〉
  1.侵害受容性疼痛
  2.ニューロパシック性疼痛
  3.心因性疼痛
 B.痛みの多相的モデル〈小出康弘〉
 C.体内鎮痛機構〈小出康弘〉
  1.下行性鎮痛機構
  2.生体内アミン
  3.内因性オピオイドペプチド
 D.疼痛治療法〈小出康弘〉
 E.神経ブロック療法の意義
  1.痛みの悪循環の遮断
  2.痛覚伝導路の遮断
  3.循環障害の改善
 F.疼痛治療で行うブロックと疾患
  1.星状神経節ブロック
  2.硬膜外ブロック
  3.三叉神経ブロック
   a.眼窩上神経ブロック
   b.眼窩下神経ブロック
   c.オトガイ神経ブロック
   d.上顎神経ブロック
   e.下顎神経ブロック
  4.顔面神経ブロック
  5.後頭神経ブロック
  6.腰部交感神経ブロック
 C.癌性疼痛
  1.モルフィン経口投与
  2.神経ブロック
   a.くも膜下神経ブロック
   b.腹腔神経叢ブロック
   c.硬膜外鎮痛法
   d.その他の鎮痛法

11.救急蘇生〈橋本光三,大塚将秀〉
 A.気道の確保
  1.気道異物の除去
  2.頭部後屈法
  3.下顎挙上法
  4.エアウェイ
  5.気管内挿管
  6.その他
 B.人工呼吸
  1.口対口人工呼吸法
  2.バッグマスク法
 C.心臓マッサージ
  1.胸骨圧迫心マッサージ
  2.開胸心マッサージ
 D.救急薬品
  1.エピネフリン
  2.ノルエピネフリン
  3.リドカイン
  4.重炭酸ナトリウム
 E.除細動
  1.電気的除細動
  2.前胸部叩打
 F.脳死判定基準

12.ICU
I.概略 〈磨田 裕〉
 A.ICUとは
 B.ICU入室基準
 C.ICU退室基準
II.患者管理の実際
 A.呼吸管理 〈磨田 裕〉
  1.酸素療法
   a.目的
   b.適応
   c.方法
   d.Pao2の目標
   e.注意点
  2.人工呼吸
   a.適応および開始
   b.人工呼吸器の構造
   c.換気モード
   d.人工呼吸器の設定
   e.人工呼吸中の主な管理
   f.ウィーニング
   g.合併症
  3.理学療法
  4.薬物療法
  5.その他の呼吸補助手段
   a.膜型人工肺
   b.横隔膜ペーシング
   c.一酸化窒素吸入療法
   d.部分液体換気
   e.intravenous oxygenator
 B.循環管理
  1.循環系パラメータの測定と評価
  2.循環管理に使用される主な薬物
  3.循環補助療法
   a.ペースメーカー
   b.intra-aortic balloon pumping(IABP)
   c.left ventricular assist system (device) (LVAD・LVAS)
 C.血液浄化法
  1.目的
  2.適応
   a.血液濾過,透析
   b.血漿交感・二重濾過分離血漿交換・血漿吸着など
  3.方法
   a.持続的血液濾過,持続的血液濾過透析
   b.血漿交換,および関連の方法
 D.栄養管理
  1.栄養評価
  2.栄養素などの投与量
  3.経管栄養
  4.経静脈栄養(高カロリー輸液)
 E.多臓器不全
  1.診断基準と考え方
  2.多臓器不全の進行
  3.治療指針
 F.精神管理 〈大塚将秀〉
  1.意義
  2.ICUで見られる精神症状
  3.精神症状をきたす原因
  4.ICU症候群
 G. D. not resuscitate(DNR)

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横浜市立大学医学部麻酔科学教室  編

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