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書籍詳細

パルスオキシメーター

パルスオキシメーター

諏訪邦夫 著

B5判 100頁

定価3,300円(本体3,000円 + 税)

ISBN978-4-498-05505-6

1992年発行

在庫なし

動脈血の酸素レベルを無侵襲に,連続的に測定するパルスオキシメーターを使用していく上で必要な理論と使い方の実際を解説したものである.パルスオキシメーターが測定している酸素,ハイポキシア,動脈血酸素飽和度の理解の仕方からパルスオキシメーターの原理,精度,機種の選択,問題点などを具体的にわかり易く述べている.また巻末には参考書,参考文献やコメントを附してまとめ便を図った.

目 次

1酸素を測る
 1.1酸素電極の開発と応用
 1.2オキシメーターとパルスオキシメーター

2パルスオキシメーターの構造と動作原理
 2.1ランバート-ベールの法則と吸光による測定の原理
 2.2酸素ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸光スペクトル
 2.3光ダイオードと発光ダイオード
 2.4オキシメーターの問題点
 2.5脈波分析による動脈血の解析
 2.6感覚的な説明 パルスオキシメーターの基本
 2.7なぜ赤色光と赤外光を使用するのか
 2.82つの色を点滅させる回数と理由
 2.9較正曲線は理論計算でなく実測に基づく

3なぜハイポキシアをチェックする必要があるのか
 3.1ハイポキシアとハイポキセミア
 3.2ハイポキセミアの症状 “チアノーゼ”
 3.3チアノーゼの起こる病態
 3.4ハイポキシアにおける酸素解離曲線の重要性 悪性高熱を例に
 3.5チアノーゼのでないハイポキセミア
 3.6麻酔・手術とハイポキシア
 3.7ハイポキシアの起こる原因・メカニズム
 3.8ハイポキセミアの反応が麻酔で抑制されるメカニズム

4動脈血酸素飽和度とは何か
 4.1“酸素飽和度So2”とは
 4.2Pao2とSao2の関係 酸素解離曲線
 4.3酸素解離曲線はS字形だとなぜ有利か
 4.4酸素解離曲線の移動の身体への影響
 4.5P50 酸素解離曲線の移動の定量的な表現
 4.6酸素解離曲線の移動を招く因子
  4.6.1温度
  4.6.2pHとPco2
  4.6.32,3DPG
  4.6.4その他の因子
 4.7Pao2を使うかSao2を使うか
  4.7.1Pao2とSao2は「どちらが身体にとって大切か」
  4.7.2どちらが測りやすいか
  4.7.3測定精度はどちらが優れているか

5利点・使い道と今後の問題点
 5.1パルスオキシメーターの教育効果
 5.2手術および麻酔のモニターとしての利用
  5.2.1単純に安全装置としての利用
  5.2.2diffusion hypoxia
  5.2.3回路の接続のモニターとして
  5.2.4開胸手術・心臓手術・上腹部手術
  5.2.5肥満患者・高齢患者・肺障害患者
  5.2.6換気の妥当性のチェック
  5.2.7気管支鏡
  5.2.8移送中の酸素の低下
  5.2.9回復室・集中治療室・病室での使用
  5.2.10事故とハイポキシア
  5.2.11気管内チューブにまつわる問題
  5.2.12ウィーニングとハイポキア 離脱時の注意とモニター
  5.2.13抜管に伴う問題
  5.2.14鎮静薬投与を伴う場合
  5.2.15睡眠で危険の予測される場合
  5.2.16CT・NMRスキャン時の遠隔モニター
 5.3循環のモニター
  5.3.1心停止時の血流と血液酸素化のチェック
  5.3.2血管外科での血流
  5.3.3アレンのテストに併用
  5.3.4肺塞栓のチェック
 5.4治療の管理
  5.4.1吸入気酸素濃度Fio2の管理
  5.4.2在宅酸素療法の酸素濃度の制御
  5.4.3新生児・未熟児の酸素投与
  5.4.4 PEEP・CPAPレベルの適切な決定
 5.5研究・臨床研究・テスト
  5.5.1低酸素換気応答
  5.5.2呼吸停止テストと閉鎖回路の換気試験
  5.5.3運動負荷試験
  5.5.4麻酔
  5.5.5血液透析時のガス交換
  5.5.6酸素解離曲線をin vivoで直接描こうという試み
  5.5.7睡眠
 5.6パルスオキシメーターの使用の合併症と問題点
  5.6.1プローブによる火傷・皮膚の圧損傷・光線による日焼け
  5.6.2プローブの破損と消耗の問題
  5.6.3体動による測定の障害
  5.6.4ディスポのプローブ
  5.6.5電気メス対策を是非
  5.6.6パルスオキシメーターを使えば回路の酸素濃度計は不要か?
  5.6.7経皮酸素電極と比較したら

6パルスオキシメーターの精度
 6.1“酸素飽和度”の定義に何種類かあるらしい
 6.2カルボキシヘモグロビンの影響
 6.3どの酸素飽和度が妥当か もう一度酸素飽和度の定義の問題
 6.4パルスオキシメーターはなぜ較正がいらないか
 6.5なぜ“原理的に正確”ではないのか
 6.6その他の誤差を招く状況
 6.7応答性 速い酸素の変化に応ずる
 6.8応答はどの位速いか,速いほどよいか
 6.9耳のプローブと指のプローブ
 6.10100%付近での精度が不足

7種々の機能と選択との関係
 7.1精度はあまり問題とする必要がない
 7.2大きさと重さ
 7.3形
 7.4充電式と交流電源
 7.5プローブの価格に注意
 7.6反射型プローブ
 7.7プレティスモグラフの表示
 7.8トレンド出力
 7.9アナログ出力
 7.10ディジタル出力
 7.11プリンター
 7.12他の機能を組み合わせてもっているもの
 7.13故障とサービス
 7.14価格
 7.15著者はどれを薦めるか
 7.16in vitroの分析装置
 7.17どんな機種があるか

8コンピュータとの接続
 8.1記録装置としてのパソコンの利用
 8.2基本の問題
 8.3ディジタルRS232Cポート利用のハードウェア
 8.4RS232Cから信号を受け取るためのプログラムの基本
 8.5接続の実例
 8.6コンピュータ記録の利点
 8.7接続の問題点 著者が経験したトラブルから
  8.7.1何もない!
  8.7.2速度
  8.7.32番ピンと3番ピンとの交差の問題
 8.8パソコンでパルスオキシメーターをコントロールする

9パルスオキシメトリーの歴史
 9.1ランバート-ベールの法則の記述
 9.2ブンゼンとキルヒホッフによる“分光装置”の発明
 9.3分光光度計の発明
 9.4分光光度計の血液への応用 ニコライとクラーメル
 9.5ミリカンと英米系の研究
 9.6ウッドによるオキシメトリーの完成
 9.78波長使用によるオキシメーター 究極の旧式オキシメーター
 9.8青柳によるパルスオキシメトリーの創始
 9.9ミノルタの製品化
 9.10アメリカにおける発展 バイオクス社とネルコア社の役割
 9.11医療の環境と技術の環境との関連
 9.12パルスオキシメーターの歴史のまとめ

参考書と参考文献
1.書籍と論文集
2.論説と解説的な論文
3.装置の説明・使用法・測定精度・問題点などの論文
4.臨床使用の論文
5.血液ガス,パルスオキシメーターの歴史に関する書籍とシリーズ
6.歴史的な著作と論文

索引

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