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書籍詳細

看護師のための臨床輸血 第3版

看護師のための臨床輸血 第3版

学会認定・臨床輸血看護師テキスト

学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 編

B5判 144頁

定価3,520円(本体3,200円 + 税)

ISBN978-4-498-17508-2

2022年08月発行

予約受付

学会認定・臨床輸血看護師制度カリキュラム委員会のもと,学会認定・臨床輸血看護師を目指す上で必要な基本的知識や看護能力を平易かつ分かりやすく解説したテキストの改訂第3版.リアルに講義を受けているような分かりやすい紙面はそのままに,各血液製剤の最新ガイドライン・指針や薬剤の動向などを踏まえてブラッシュアップした.試験範囲もカバーされた.輸血看護を学び始めた初学者の自習用としても役立つ1冊になっている.

はじめに

 このテキストは,学会認定・臨床輸血看護師制度の試験受験者を対象に行われた講習会の内容を講演者の了解のもとに編集して単行本にしたものです.今回の改訂第3版では「多職種連携による輸血療法」を追加しました.
 この本は試験を受験する皆さんが講習会でテキストとして使うだけでなく,将来資格の取得を希望される方や臨床輸血の知識を自習したいと思っている皆さんにも役立つものとなっています.
 日本輸血・細胞治療学会の安全委員会・輸血用語集タスクフォースは,「輸血副作用」を「輸血副反応」に変更すると発表しました.「副作用」は,目的とした作用以外の作用と定義され(例:薬疹など),「副反応」は,主要な反応以外の反応と定義され,予想されていることが多いです(例:ワクチン接種部位の腫脹など).今後,本学会から公表される出版物,学術集会の抄録や発表,学会誌への投稿論文などの記述に関しては,本変更に準じることに合わせて,このテキストにおいても「輸血副反応」に統一します.

この本の特徴と使い方
1.この本はあなたの書き込みによって完成します
 この本は過去の講習会で講演された内容をまとめたものです.次の講習会で新たに話されるトピックスやup—to—dateな内容は,あなた自身がこの本に書き込みましょう.そのためのスペースを設けてあります.
 血液製剤や輸血療法に関して,改訂事項があれば,日本輸血・細胞治療学会のホームページにその内容を掲載します.参考にしてください.
 この本では足りない部分や興味を持った事柄があれば,指定の参考図書を使って調べましょう.なお,指定参考図書については第15章に記してあります.

2.この本には読者の理解を助ける工夫があります
1)プレゼンテーション形式の図表(パネル)を文章と組み合わせて,見やすく配置しました.
2)【参考】の指示は,この本の中で参考になる章や資料を示しています.
3)【注意】の指示は,誤りやすいことや問題となりやすい点を示しています.
4)【重要】の指示は,ぜひ覚えておきたい重要な点を示しています.
5)【自習】の指示は,試験等に備えて自分でまとめておくとよい点を示しています.
6)講習会当日に示される新しい内容などを書き込むメモ欄を設けました.
7)輸血臨床でしばしば問題となる事項を「輸血Q & A」として第14章にまとめてありますのでご活用ください.

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目 次

1 学会認定・臨床輸血看護師制度導入の趣旨 〈大戸 斉〉

2 血液製剤の管理と使用指針 総論 〈牧野茂義〉
  1.輸血用血液製剤
  2.血漿分画製剤
  3.血液製剤の使用指針

3 危機的出血への対応ガイドライン 〈坂口嘉郎〉
  1.危機的出血
  2.「危機的出血への対応ガイドライン」
  3.周術期の異型適合血の問題点
  4.放射線照射の必要性
  5.血液製剤の使用指針
  6.危機的出血への対応のまとめ

4 内科領域における輸血療法 〈高見昭良〉
  1.血液製剤の使用指針
  2.内科的疾患における輸血療法
  3.造血幹細胞移植
  4.肝硬変における輸血
  5.消化管疾患における輸血
  6.腎疾患における輸血

5 周術期・外科領域における輸血療法 〈香取信之〉
  1.輸血の歴史
  2.周術期に使用する輸血用血液製剤とその適応
  3.周術期・外科領域の輸血の実際

6 産科領域における輸血療法 〈橘 大介〉
  1.周産期の出血
  2.産科出血への対応
  3.大量出血を起こす病態
  4.周産期出血の問題点
  5.大量出血をきたす病態(各論)
  6.症例提示(O大学産婦人科経験例報告)

7 小児科領域の輸血療法 〈梶原道子〉
  1.小児輸血の特殊性
  2.小児の輸血検査
  3.小児での血液製剤の使いかた
  4.小児の輸血に用いる器材
  5.交換輸血について
  6.小児輸血と副反応
  7.小児輸血の安全対策
  8.宗教的理由による輸血拒否

8 輸血の実際と看護 〈松川恵梨子・梅木智美・北澤淳一〉
  1.輸血前の準備:血液製剤の申し込みから出庫まで
  2.輸血の実際
  3.輸血中の観察
  4.輸血後の注意

9 多職種連携による輸血療法 〈牧野茂義〉
  1.チーム医療とは
  2.輸血チーム医療に関する指針
  3.輸血療法委員会の役割
  4.輸血医療チームの役割
  5.マニュアルの作成と見直し
  6.輸血療法委員会と輸血医療チームの違い
  7.多職種連携の効果と展望
  8.最後に

10 自己血輸血 〈塗谷智子・高橋理栄・北澤淳一〉
  1.貯血式自己血輸血
  2.希釈式自己血輸血
  3.回収式自己血輸血
  4.自己血輸血の実施手順

11 輸血副反応とその対策 〈牧野茂義〉
  1.輸血副反応(総論)
  2.輸血副反応(各論)
  3.輸血副反応の対応と検査

12 輸血検査 〈北澤淳一〉
  1.輸血検査
  2.血液型検査
  3.不規則抗体検査
  4.交差適合試験

13 輸血に関わる法制度,倫理等 〈河野武弘〉
  1.安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律(血液法)
  2.医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関するよいですか?
  3.特定生物由来製品と救済制度
  4.説明と同意:インフォームド・コンセント
  5.宗教上の理由により輸血治療を拒否する患者への対応
  6.血液製剤等に係る遡及調査

14 輸血Q & A 〈阿部智美・片野めぐみ・平安山知子〉
  Q1.標準的な輸血の速度はどのくらいですか?
  Q2.輸血は何ゲージの針まで使用可能ですか?
  Q3.薬剤との混注は可能ですか?
  Q4.同じラインから輸血に続いて抗菌薬や他の薬剤を投与する場合にはどうしたらよいですか?
  Q5.赤血球液や血小板製剤はなぜフィルター付きのルート(セット)を使用しなくてはいけないのですか?
  Q6.赤血球液を使用する際,輸血セットのフィルター部分をすべて満たさなくてもよいですか?
  Q7.洗浄血小板とは何ですか?
  Q8.RhD陽性の患者にRhD陰性の製剤を使用しても問題はないですか?
  Q9.RhD陰性の患者に新鮮凍結血漿や濃厚血小板を輸血する場合,RhD陽性の製剤を用いてよいですか?
  Q10.血小板を振盪しながら保存するのはなぜですか?
  Q11.赤血球液を間違って冷凍庫で保存してしまいました.使用できますか?
  Q12.新鮮凍結血漿を融解したら,白い浮遊物が生じていました.使用できますか?
  Q13.加温が必要な場合はどんな時ですか?
  Q14.クリオプレシピテートとは何ですか?

15 参考図書

  編集後記
  索引

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執筆者一覧

学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会   編
大戸 斉 福島県立医科大学 総括副学長/学会認定・臨床輸血看護師制度協議会 会長 
坂口嘉郎 佐賀大学医学部麻酔・蘇生学 教授/学会認定・臨床輸血看護師制度協議会 委員(日本麻酔科学会代表) 
高見昭良 愛知医科大学内科学講座血液内科 教授/学会認定・臨床輸血看護師制度協議会 委員(日本血液学会代表) 
香取信之 東京慈恵会医科大学麻酔科学講座 准教授/橘 大介 大阪公立大学大学院医学研究科女性生涯医学 教授 
梶原道子 東京医科歯科大学病院 輸血・細胞治療センター 副センター長・講師/学会認定・臨床輸血看護師制度 試験委員会 委員長 
松川恵梨子 磐田市立総合病院看護部/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員 
梅木智美 聖マリア病院看護部/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員 
北澤淳一 青森県立中央病院新興感染症対策推進監/臨床検査部長/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員長 
塗谷智子 青森県立中央病院看護部/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員 
高橋理栄 NTT東日本札幌病院看護部/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員 
河野武弘 大阪医科薬科大学病院輸血室 室長・准教授/学会認定・臨床輸血看護師制度 施設認定委員会 委員長 
阿部智美 九州大学病院看護部/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員 
片野めぐみ 塙厚生病院医療安全管理室/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員 
平安山知子 九州大学病院遺伝子・細胞療法部 助教/学会認定・臨床輸血看護師制度 カリキュラム委員会 委員 

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