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書籍詳細

必携! 外来での腎臓病診療アプローチ

必携! 外来での腎臓病診療アプローチ

富野康日己 著

A5判 100頁

定価2,420円(本体2,200円 + 税)

ISBN978-4-498-22476-6

2021年09月発行

在庫あり

慢性腎臓病の罹患者は年々増加傾向であり,もはや腎臓専門医のみで対応することは不可能である.そんな現状を鑑みて,本書では腎臓内科専門医ではない一般内科医が症状から腎臓病を的確に診断し,治療に繋げられるよう,アプローチ方法を解説.専門医でなくても判断できる必要最小限の着目ポイントを精査し,専門医へ紹介するタイミングも明確に示した.オンライン診療にも活かせるように組み立てた,役立つ1冊である.

はじめに

わが国の慢性腎臓病(CKD)患者さんは,1,300万人を超えさらに増加していると言われています.それに対し日本腎臓学会認定の腎臓専門医は5,777人(2021年5月26日現在)であり,腎臓専門医だけでこれらの患者さんを診ることは不可能です.私はこれまで「かかりつけ医のための腎疾患診療ガイド.日常診療のエッセンスと専門医との連携ポイント」(文光堂)と「専門医が伝える腎臓病診療基本レクチャー」(中外医学社)を刊行し,腎臓専門医と非腎臓専門医との病診連携の重要性と「ふたり主治医診療」の活用について述べてきました.多くの皆さんにお読みいただいたことに感謝しています.
2019年の暮れから中国武漢市で発症した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,現在もパンデミックの状態です.COVID-19患者さんの増加は,それ以外の患者さんにも影響を与え医療逼迫の状況にもなっており,オンライン診療の普及・活用が叫ばれています.
今回,「必携!  外来での腎臓病診療アプローチ」を上梓しました.その内容は,第I章 症状・症候からのアプローチ 主訴をどうとらえるか? 第II章 臨床診断のポイント 外来診療医は,どこに着目すべきか? どんな検査を行うべきか? 第III章 外来診療での臨床診断,第IV章 外来診療で学ぶべき高頻度の腎臓病 第V章 外来診療医が専門医(腎臓,糖尿病,泌尿器)に紹介すべき時期は? 第VI章 腎臓病(特に,CKD)治療のポイント(管理栄養士やトレーナー不在での栄養食事指導・運動サポートは? CKDステージ別薬物療法は? 腎機能低下時に注意すべき薬剤と禁忌薬剤,慢性腎臓病(CKD)ステージ別使用禁忌薬剤)の6分野としました.これらの内容は,「ふたり主治医診療」と「腎臓病におけるオンライン診療」に活かしていただけると思っています.オンライン診療は,初診では検査所見がないだけに難しい面もありますが,再診では症状・症候などの変化から診療に活かすことができると思います.しかし,執筆の過不足があろうかと思われますので,皆さまの忌憚のないご意見をお待ちしています.
最後に,本書の発行にあたりご協力いただいた(医社)松和会管理栄養士 杉村紀子さんと中外医学社の皆さまにお礼申し上げます.

2021年 盛夏 COVID-19の終息を願って
富野康日己

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目 次

第I章 症状・症候からのアプローチ  ―主訴をどうとらえるか?
 1 尿が赤く見えた
 2 学校・職場検診で尿潜血反応陽性といわれた
 3 血尿が出ていたが,そのうち蛋白尿もみられるようになった.その後血尿が消えたのは,なぜ?
 4 喉が痛くて発熱した数日後に,真っ赤な尿が出た.なぜ?
 5 血尿と蛋白尿がみられ,皮膚に紫色の皮疹が出たのは,なぜ?
 6 血尿と蛋白尿がみられ,皮膚に紅い皮疹が出たのは,なぜ?
 7 尿に蛋白が出た
 8 尿に糖が混じった
 9 血清クレアチニン値が高い
 10 高血圧と腎臓病

第II章 臨床診断のポイント
 1 腎臓病の診断で外来診療医は,どこに着目すべきか?
 2 腎臓病の診療で外来診療医は,どんな検査を行うべきか?
  A.尿検査の読み方
  B.血液検査の読み方
  C.腎・尿路画像の読み方

第III章 外来診療での臨床診断
  2大臨床分類
  主な腎臓病

第IV章 外来診療で学ぶべき高頻度の腎臓病
 1 急性腎不全(ARF)から急性腎障害(AKI)へ
 2 慢性腎臓病(CKD)とは?
 3 糖尿病性腎臓病(DKD)とは?
 4 IgA腎症(so called Berger病)とは?
 5 高血圧性腎硬化症(hypertensive nephrosclerosis)とは?
 6 ループス腎炎(lupus nephritis)とは?
 7 多発性嚢胞腎(polycystic kidney disease: PCKD)とは?
 8 ネフローゼ症候群(nephrotic syndrome)とは?
 9 尿細管・間質性腎炎とは?
 10 痛風腎gouty nephropathy(urate nephropathy)とは?
 11 中毒性腎障害drug-induced nephropathy(薬物,重金属)とは?
 12 尿細管性アシドーシスrenal tubular acidosis(RTA)とは?

第V章 外来診療医が専門医に紹介すべき時期は?
 1 腎臓専門医への診察依頼
 2 糖尿病専門医への診察依頼
 3 泌尿器科専門医への診察依頼

第VI章 腎臓病(特に,CKD)治療のポイント―基本的治療:栄養・運動・薬剤―
 1 管理栄養士不在での栄養食事指導は?
 2 トレーナー不在での運動サポートは?
 3 CKDステージ別薬物療法は?
 4 腎機能低下時に注意すべき薬剤と禁忌薬剤
 5 慢性腎臓病(CKD)ステージ別使用禁忌薬剤

参考とした教科書・解説書
索引

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執筆者一覧

富野康日己 医療法人社団松和会理事長,順天堂大学名誉教授 著

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   定価2,420円(本体2,200円 + 税)
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