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書籍詳細

電解質輸液塾 改訂2版

電解質輸液塾 改訂2版

門川俊明 著

A5判 180頁

定価3,520円(本体3,200円 + 税)

ISBN978-4-498-12351-9

2020年09月発行

在庫あり

水電解質が苦手になる大きな要因の一つに,例外やまれな事項があまりに多い,というものがある.本書ではそれを踏まえ,「まずは原理原則を徹底的にたたき込む」ことを優先し,覚える内容を大胆にクリアカット.簡単明瞭で分かりやすいと,発売すぐさま好評をいただいた.改訂2版では,初版の良さはそのままに,最新の知見も加えてブラッシュアップ.今すぐに臨床に活かせる,ミニマムかつ最適な水電解質攻略本となった.

電解質輸液塾  第2版にあたって



「電解質輸液塾」の第1版を出版したのが2013年3月.水・電解質の領域は,新しい薬がどんどん出て,ガイドラインが改定されるような領域ではないから,当分,改訂版は出さなくてもよいと思っていました.
2018年に,機会があり,水・電解質の2大教科書の一つである「Fluid, Electrolyte, and Acid-Base Physiology」を翻訳し,「ハルペリン  病態から考える電解質異常」としてメディカル・サイエンスインターナショナル社から出版させていただきました.この本は,難解であることで知られていますが,この翻訳作業を1人で行うことによって,自分の中の,水・電解質異常の考え方を再構成することができたと思っています.
ハルペリン翻訳後に,「電解質輸液塾」を読み直してみて気づいたのは,ハルペリンの教えを取り入れたとしても,「電解質輸液塾」は,ほとんど変更不要であるということでした.初学者どころか,腎臓専門医にも十分通用するものであり,水・電解質異常を学ぶには,ベストな本であるという結論に達しました(自画自賛ですいません).
一方で,修正したり追加しなければいけないことも出てきました.Kの腎排泄の制御には,生理学で大きな進歩があったので,「尿細管でのK排泄制御の生理学(上級編)」を追加しました.初版に掲載していたTTKGは開発者のハルペリン自体が間違っていたので,もう使わないでくれと言っているので,削除しました.また,この7年間,水・電解質を学生達に教えている中で,気がついた,わかりやすい説明とかも取り入れてブラッシュアップしました.
ということで,本全体にわたってブラッシュアップしましたが,この本の本質は変わりません.改訂版と言うにはおこがましいレベルではありますが,ここに,最新の知見も入れた「電解質輸液塾改訂2版」をお届けできることをうれしく思います.

 2020年9月
門川俊明



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テーマ01●Naと水の異常
 第1限 低Na血症の考え方
  1-1 低Na血症の考え方
  1-2 細胞外液量の推定
 第2限 低Na血症の治療
  2-1 低Na血症の症状
  2-2 低Na血症の治療
  2-3 体液量減少型の低Na血症へのアプローチ
 第3限 SIADH
  3-1 SIADHとは
  3-2 ADHの作用メカニズム
  3-3 血漿浸透圧の調整機構
  3-4 SIADHの原因
  3-5 SIADHの診断
  3-6 SIADHの治療
  3-7 バソプレシン受容体拮抗薬
 第4限 高浸透圧性低Na血症と偽性低Na血症
  4-1 高浸透圧性低Na血症
  4-2 偽性低Na血症
 第5限 低Na血症の診断アプローチ
  5-1 低Na血症の診断アプローチ
  5-2 水とNaの関係
 第6限 高Na血症
  6-1 高Na血症を防ぐメカニズム
  6-2 高Na血症の症状
  6-3 高Na血症の診断アプローチ
  6-4 高Na血症の治療
 第7限 尿崩症
  7-1 尿崩症とは
  7-2 尿崩症の治療
  7-3 多尿の診断アプローチ

テーマ02●Kの異常
 第1限 K代謝異常症の病態生理
  1-1 Kの体内動態
  1-2 Kは細胞内の主要なイオン
  1-3 Kの調整機構
  1-4 細胞内外のK移動を調節する因子
  1-5 腎臓でのK分泌
 第2限 高K血症
  2-1 高K血症の症状
  2-2 K濃度異常と心電図変化
  2-3 高K血症の診断アプローチ
  2-4 高K血症の緊急治療
  2-5 高K血症の慢性期の治療
 第3限 低K血症  1
  3-1 低K血症の症状
  3-2 低K血症の診断アプローチ
 第4限 低K血症  2
  4-1 低K血症の治療
  4-2 Bartter症候群/Gitelman症候群
 第5限 尿細管でのK排泄制御の生理学(上級編)
  5-1 尿細管でのK排泄制御
  5-2 尿細管でのK排泄制御から低K血症と高K血症の病態を考える

テーマ03●Ca・P・Mgの異常
 第1限 Ca,P代謝の基本
  1-1 Ca代謝
  1-2 P代謝
  1-3 Ca・Pを調節する因子
 第2限 高Ca血症
  2-1 高Ca血症とは
  2-2 高Ca血症の診断
  2-3 高Ca血症の治療
 第3限 低Ca血症
  3-1 低Ca血症とは
  3-2 低Ca血症の原因疾患
  3-3 低Ca血症の診断アプローチ
  3-4 低Ca血症の治療
 第4限 高P血症
  4-1 高P血症とは
  4-2 高P血症の診断
  4-3 高P血症の治療
 第5限 低P血症
  5-1 低P血症とは
  5-2 低P血症の診断
  5-3 低P血症の治療
 第6限 Mg代謝異常症
  6-1 Mg代謝の基本
  6-2 高Mg血症
  6-3 低Mg血症

テーマ04●酸塩基平衡異常
 第1限 酸塩基平衡の基本
  1-1 酸の産生と排泄
  1-2 pHは肺と腎臓が決める
  1-3 代償作用
  1-4 アシデミア,アルカレミアとアシドーシス,アルカローシスの違い
  1-5 血液ガスのステップ分析
 第2限 代謝性アシドーシス  1
  2-1 アニオンギャップ
  2-2 AG増加型代謝性アシドーシス
  2-3 糖尿病性ケトアシドーシス
 第3限 代謝性アシドーシス  2
  3-1 乳酸アシドーシス
 第4限 代謝性アシドーシス  3
  4-1 AGが減少するのは
 第5限 代謝性アシドーシス  4
  5-1 AG正常の代謝性アシドーシス
  5-2 尿アニオンギャップ
 第6限 代謝性アシドーシス  5
  6-1 尿細管性アシドーシス
  6-2 慢性腎不全のときのアシドーシス
 第7限 代謝性アルカローシス
  7-1 代謝性アルカローシスの病態
  7-2 代謝性アルカローシスの診断
  7-3 代謝性アルカローシスの治療
 第8限 混合性酸塩基平衡異常  1
 第9限 混合性酸塩基平衡異常  2
  9-1 アスピリン中毒
  9-2 ΔAGとΔHCO3- 

テーマ05●輸液の考え方
 第1限 輸液療法の基本
  1-1 輸液は難しい?
  1-2 2+3の輸液製剤を覚える
 第2限 基本輸液製剤を理解する
  2-1 輸液の基本製剤は生食と5%ブドウ糖液
  2-2 輸液はどこに行くか?
 第3限 その他の輸液製剤を理解する
  3-1 イントロ
  3-2 血漿増量剤
  3-3 細胞外液補充液
  3-4 1号液〜4号液
  3-5 3号液がなぜ維持液とよばれるのか
  3-6 1号液と4号液の使い方
  3-7 輸液製剤何を覚えるか
 第4限 輸液の量とスピードの考え方
  4-1 補充輸液
  4-2 脱水時の輸液量の目安
  4-3 維持輸液
  4-4 水と電解質のバランスシート
  4-5 フィードバック

●クイック・レファレンス
 低Na血症の診断アプローチ
 低Na血症の診断アプローチ
 高Na血症の診断アプローチ
 多尿の診断アプローチ
 高K血症の診断アプローチ
 高K血症の緊急治療
 低K血症の診断アプローチ
 高Ca血症の診断アプローチ
 低Ca血症の診断アプローチ
 高P血症の診断アプローチ
 低P血症の診断アプローチ
 血液ガスのステップ分析
 覚えるべき輸液製剤の組成

索引

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執筆者一覧

門川俊明 慶應義塾大学医学部医学教育センター教授 著

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