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書籍詳細

「攻めの栄養療法」実践マニュアル 

「攻めの栄養療法」実践マニュアル 

うまくいく栄養改善と生活機能改善

若林秀隆  編集 / 前田圭介  編集 / 西岡心大  編集

A5判 238頁

定価(本体3,400円 + 税)

ISBN978-4-498-01802-0

2019年11月発行

在庫あり

「口からの摂取をあきらめない」ための、「攻めの栄養療法」=体重(主に筋肉量)を増やす栄養療法を実践するために必要な、食事の工夫・経口栄養剤・間食・経管栄養・静脈栄養・栄養モニタリングを具体的にまとめた,病棟だけでなく外来担当医師にも知る必要性がある栄養療法の今日から使える臨床で役立つマニュアル.糖尿病・CKD・認知症・経済的ゆとりがないなど,ケース別対処法も紹介.



 今回,「攻めの栄養療法」実践マニュアルを出版させていただくことになりました.高齢者には低栄養やサルコペニアを認めることが多く,栄養改善することで嚥下機能やADL,自宅退院率が改善することがわかっています.そのため,低栄養やサルコペニアの方の場合,栄養改善することは極めて重要です.リハ栄養がこの10年で,リハと臨床栄養の領域で急速に広まったことが,その表れです.
 しかし,太るための書籍はごく少数でした.従来の栄養管理では,1日エネルギー消費量=1日エネルギー必要量としていました.これでは現在の低栄養やサルコペニアを維持できても,改善できません.栄養改善には,エネルギー蓄積量を加味した攻めの栄養療法が必要です.攻めの栄養療法を行うと,1日エネルギー必要量は3000kcal を超えることもあります.ただし医療・介護現場では,1日3000kcal 以上の栄養管理を経験したことがある方は少ないと思います.
 そこで,医療・介護現場で具体的に攻めの栄養療法を行えるよう,実践的なマニュアル書籍を作成しました.健康的に科学的に太るための書籍です.低栄養やサルコペニアの方に対する攻めの栄養療法では,以下の2つの質問が重要です.1,2ともYesの場合には,必ず攻めの栄養療法を行ってください.
1 改善すべき栄養障害・サルコペニアか?(栄養改善しながらリハを行うことで,嚥下機能やADL などの改善を期待できるか)
2 改善できる栄養障害・サルコペニアか?(がん終末期,高度侵襲,Refeeding症候群とそのリスク状態では,栄養改善できない)
 今回,日本リハ栄養学会の管理栄養士部会(NST48)に所属する管理栄養士が,すべての原稿を執筆しました.執筆してくださった皆様に感謝いたします.管理栄養士はもちろん,低栄養やサルコペニアをリハ栄養でより改善したいと考えている多職種の方に読んでいただきたいです.また,日本リハ栄養学会では,2019年からリハ栄養指導士制度を開始しました.攻めの栄養療法を臨床現場で実践できるよう,多くの方にリハ栄養指導士を目指していただければと思います.
 最後に中外医学社の上岡里織さん,沖田英治さんには,企画,執筆,編集などで大変お世話になりました.心よりお礼申し上げます.

2019年9月
若林秀隆

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目 次

I 「攻めの栄養療法」総論
 1 「攻めの栄養療法」とは ―リハビリテーション栄養の考え方 〈小蔵要司〉
  はじめに
  リハ対象者における低栄養とサルコペニア
  リハ対象者における攻めの栄養管理の重要性
  リハ栄養とその効果
  リハ栄養ケアプロセスとは
  リハ栄養ケアプロセスで攻めの栄養療法をどう行うか
  さいごに
 2 リハビリテーション栄養診療ガイドライン2018を使いこなす 〈熊谷直子〉
  はじめに
  「診療ガイドライン」とは何か
  リハ栄養診療ガイドライン2018のポイント
  EBM実践に診療ガイドラインを活用する
  さいごに
 3 なぜ「攻めの栄養療法」が重要か ―口からの摂取をあきらめないために 〈二井麻里亜〉
  はじめに
  経口摂取が困難となる原因
  疾病構造の変化とサルコペニアの摂食嚥下障害への対応
  サルコペニアの嚥下障害に対する治療としての攻めの栄養療法
  口からの摂取をあきらめないために
  さいごに
 4 口からの摂取をあきらめないためのKTバランスチャート 〈嶋津さゆり〉
  はじめに
  KTバランスチャートの概要
  口からの摂取をあきらめないための多職種の攻めるアプローチ
  口からの摂取をあきらめないための摂食嚥下調整食における栄養補給方法
  KTバランスチャートの信頼性と妥当性について
  KTバランスチャートの使用例(熊本リハビリテーション病院の場合)
  KTバランスチャートを使用する際の注意点
  さいごに ―今後の口からの摂取をあきらめない取り組みを地域へむけて―
 5 低栄養・サルコペニアの診断方法 〈種村陽子〉
  はじめに
  低栄養の診断方法(GLIM criteria)
  サルコペニアの診断方法
  さいごに
 6 サルコペニアの摂食嚥下障害と診断方法(フローチャート) 〈森山大介〉
  はじめに
  医原性サルコペニア
  サルコペニアの摂食嚥下障害の診断方法
  サルコペニアの摂食嚥下障害における治療
  サルコペニアの摂食嚥下障害診断と治療における今後の展望
  さいごに
 7 「攻めの栄養療法」の適応 〈若野知恵〉
  はじめに
  急性期
  回復期
  慢性期(生活期)
  さいごに
 8 「攻めの栄養療法」の禁忌 〈鈴木達郎〉
  はじめに
  低栄養患者における禁忌事項
  各種疾患・合併症における禁忌事項
  さいごに
 9 ゴール設定と栄養投与量の考え方(SMARTなゴールと蓄積量など) 〈西山 愛〉
  はじめに
  ゴール設定
  栄養投与量の考え方
  低栄養時の栄養管理
  過栄養時の栄養管理
  さいごに
 10 運動,リハビリテーションとの併用(タイミング含め) 〈宇野千晴〉
  はじめに
  加齢による骨格筋の形態的変化
  骨格筋のエネルギー,たんぱく質代謝
  筋肉づくりに効果的な栄養素
  効果的な栄養摂取のタイミング
  さいごに
 11 「攻めの栄養療法」の栄養モニタリング 〈塩濱奈保子〉
  はじめに
  栄養モニタリングの必要性
  栄養モニタリング項目
  栄養モニタリングの頻度
  さいごに
 12 チームで行う攻めのリハビリテーション栄養 〈井村沙織〉
  はじめに
  チームで行う攻めのリハ栄養とは
  リハ栄養チームのつくり方
  チームで取り組む際の留意点
  当院での実践例
  さいごに

II 「攻めの栄養療法」各論
 1.経口摂取
  1 食欲不振の原因の考え方と対応 〈友原妃東美〉
   はじめに
   食欲不振の原因
   全身状態のモニタリング指標
   摂取栄養量の評価
   食欲不振への対応策
   さいごに
  2 食事摂取量を増やす工夫 〈西田有里〉
   はじめに
   給食サービスに関するエビデンス
   食事摂取量に関するエビデンス
   間食・夜食に関するエビデンス
   さいごに
  3 高エネルギー・高たんぱく質の食品の選び方や調理の仕方 〈阿部沙耶香〉
   はじめに
   推奨される症例
   エネルギー量,たんぱく質量増加のポイント
   エネルギー量増加
   たんぱく質量増加
   レシピ:主食
   レシピ:おかず
   レシピ:デザート
   さいごに
  4 高エネルギー・低糖質の食品の選び方や調理の仕方 〈中原さおり〉
   はじめに
   高エネルギー・低糖質管理の対象症例
   市販食品
   栄養剤
   調理のポイント
   高エネルギー・低糖質のレシピ
    1.在宅で使用しやすいレシピ
    2.病院・施設で使用しやすいレシピ
   さいごに
  5 高エネルギー・低たんぱく質の食品の選び方や調理の仕方 〈池淵雅士美〉
   はじめに
   推奨される症例
   推奨されない症例
   市販食品
   栄養補助食品
   調理方法
   攻めの高エネルギー・低たんぱく質レシピ
   さいごに
  6 低エネルギー・高たんぱく質の食品の選び方や調理の仕方 〈高山仁子〉
   はじめに
   低エネルギー・高たんぱく質管理の対象症例
   市販食品
   栄養剤
   栄養補助食品
   低エネルギー・高たんぱく質食の調理のポイント
   低エネルギー・高たんぱく質のレシピ
   さいごに
  7 リハビリテーション栄養用の栄養剤の使用 〈野崎彰子〉
   はじめに
   リハ栄養用の栄養剤の使用の適応
   リハ栄養用の栄養剤の分類と特徴
   栄養剤の選択方法
   リハ栄養用の栄養剤使用の実際
   さいごに
 2.経管栄養
  8 経腸栄養剤の選び方 〈高崎美幸〉
   はじめに
   経腸栄養剤の分類
   消化管の状態と選択できる経腸栄養剤の種類
   病態別経腸栄養剤
   リハ栄養用栄養剤
   高粘度経管栄養剤
   攻めのリハ栄養への応用
   経腸栄養剤の選び方
   さいごに
  9 経管栄養投与ルートと実際の攻めの投与ルート 〈杉山佳子〉
   はじめに
   代替栄養の考え方
   経管栄養法(tube feeding)の特徴
   ルートの選択とその特徴
   攻めの投与方法
   さいごに
 3.静脈栄養
  10 糖質,アミノ酸,脂質投与量の上限 〈松本史織〉
   はじめに
   静脈栄養の適応
   静脈栄養の種類と特徴
   静脈栄養で投与される栄養素とその上限
   攻めの栄養療法における静脈栄養の合併症
   さいごに
  11 実際の攻めの投与方法例(末梢静脈栄養法と中心静脈栄養法) 〈寺田 師〉
   栄養管理における静脈栄養の位置づけとその短所と長所
   PPN
   TPN
   攻めのPNを病院で広く実施するための取り組み
   攻めのPNにおけるモニタリングの要点
   さいごに
 4.疾患・状況別
  12 嚥下障害で嚥下調整食が必要な場合の「攻めの栄養療法」 〈澤田亜紀〉
   はじめに
   嚥下調整食における問題点と解決策
   さいごに
  13 糖尿病の場合の「攻めの栄養療法」 〈園井みか〉
   はじめに
   糖尿病の治療目標とコントロール目標
   高齢者糖尿病の治療計画とコントロール目標
   栄養管理のポイント
   糖尿病での攻めの栄養療法の適応となる場合,ならない場合
   攻めの栄養療法を行う上での注意点
   さいごに
  14 慢性腎疾患(CKD)の場合の「攻めの栄養療法」 〈吉村由梨〉
   はじめに
   栄養管理ポイント
   さいごに
  15 在宅で経済的にゆとりがない場合の「攻めの栄養療法」 〈改發明子〉
   はじめに
   経済的にゆとりがない現状とは
   貧困による栄養の問題点
   在宅高齢者の食生活
   利用できる社会資源
   ゆとりがない場合でもできる攻めの栄養管理
   まとめ
  16 医薬品経腸栄養剤しか使用できない場合の「攻めの栄養療法」 〈西田明子〉
   はじめに
   医薬品栄養剤の特徴
   医薬品栄養剤しか使用できない状況とは
   攻めのリハ栄養 場面と攻め方具体例
   さいごに
  17 認知症で食べてくれない場合の「攻めの栄養療法」 〈橋本ちひろ〉
   はじめに
   認知症の種類と特徴
   栄養摂取量が低下する時期
   栄養療法
   さいごに

索引

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執筆者一覧

若林秀隆  横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科 編集
前田圭介  愛知医科大学医学研究科緩和・支持医療学 編集
西岡心大  長崎リハビリテーション病院栄養管理室 編集
小蔵要司  恵寿総合病院臨床栄養課 
熊谷直子  横浜市立脳卒中・神経脊椎センター栄養部 
二井麻里亜 さくら会病院栄養科 
嶋津さゆり 熊本リハビリテーション病院栄養管理科 
種村陽子  東京慈恵会医科大学葛飾医療センター栄養部 
森山大介  中部ろうさい病院栄養管理部 
若野知恵  大阪府済生会吹田病院栄養科 
鈴木達郎  産業医科大学病院栄養部管理指導科栄養指導室 
西山 愛  安岡病院栄養科 
宇野千晴  名古屋大学大学院医学系研究科地域在宅医療学・老年科学 
塩濱奈保子 済生会京都府病院栄養科 
井村沙織  小倉リハビリテーション病院栄養科 
友原妃東美 北海道釧路総合振興局保健環境部保健行政室 
西田有里  介護老人保健施設さやまの里栄養課 
阿部沙耶香 札幌西円山病院診療技術部栄養科 
中原さおり 鈴鹿中央総合病院栄養管理科 
池淵雅士美 小倉第一病院栄養指導管理室 
高山仁子  熊本機能病院診療技術部栄養部 
野崎彰子  魚沼市立小出病院栄養科 
高崎美幸  鶴巻温泉病院栄養サポート室 
杉山佳子  長尾病院栄養管理科 
松本史織  愛生会山科病院栄養科 
寺田 師  上尾中央総合病院栄養科 
澤田亜紀  石狩ファミリアホスピタル栄養課 
園井みか  岡山大学病院周術期管理センター 
吉村由梨  刀圭会協立病院診療技術部栄養課 
改發明子  わかくさ竜間リハビリテーション病院栄養サポート課 
西田明子  五反田リハビリテーション病院栄養科 
橋本ちひろ 特別養護老人ホーム加賀屋の森栄養科 

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「攻めの栄養療法」実践マニュアル 
   定価3,740円(本体3,400円 + 税)
   2019年11月発行
(外部のサイトへとびます)
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