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書籍詳細

止血・血栓・線溶

止血・血栓・線溶

松田道生 他編著

B5判 500頁

定価(本体18,000円 + 税)

ISBN978-4-498-02560-8

1994年05月発行

在庫なし

目覚ましい進歩を遂げている血栓,止血,線溶領域の研究の現況を最新情報によりヴィヴィッドにまとめた注目の書である.特に血管内皮・細胞接着・血小板の産生,粘着,凝集・凝固因子・凝固制御因子・線溶因子など構造と機能相関の分子レベルでの解説に力を入れている.また本領域の先天異常についても新しい成果を示した.最後に止血,血栓研究領域で汎用される合成インヒビター,合成基質に関するデータがまとめられている.



 怪我をする.出血する.やがて血餅ができて血は止まる.しかし,この血餅も次第に溶解除去されて創は自然に治っていく.日常,誰でも経験するこの現象の裏に,血管内皮細胞や内皮下組織を提供する血管系と,血小板やフィブリノゲンなどの血液成分との間に,複雑ながらもきわめて調和のとれた一連の反応系がくり拡げられている.
 1960年代の終わりまでは,数々の先天性因子欠損症や機能異常症での観察に見られるように,これらの反応系の存在が一つ一つ確かめられてきた時代であった.1970年代に入ると,生化学技術の進歩に伴って,これらの反応系に関与する物質が相次いで鈍化,精製され,その性状の分析や構造の解析が急速に進展した.これに応じて,血液凝固線溶系因子に広く共通する特有の構造がいくつか見出されている.ビタミンK依存性因子に固有のγ-carboxyglutamic acid,いわゆるGlaやプラスミノゲンに同定されたkringle構造などはその代表的なものである.これらの情報に基づいて,関連物質の機能を特有の構造をもつドメイン単位で理解し,整理していこうとする試みがなされたのも当然と言えよう.
 この時期はまた,凝固線溶系で重要な役割を演じている新しい関連因子が発見された時期でもある.α2-plasmin inhibitorやprotein Cなどがこれである.さらに,血小板では膜蛋白質の分離同定やアラキドン酸代謝経路に光が当てられ,血小板凝集の機作が明らかにされてきた時でもあった.他方,血漿中に古くからその存在が知られていたcold-insoluble globulinが線維芽細胞膜蛋白質の一つと同一ないしきわめて近似の物質であることが示され,fibronectinと命名されたのもこの時期である.これを契機に接着分子の研究が次の1980年代に大きく展開したことは記憶に新しい.
 これらの土台の上に1980年代に入って血漿凝固線溶系因子や血小板,白血球,血管内皮細胞などの細胞性諸因子の遺伝子クローニングが進められ,cDNAはもとよりgenomic DNAの構造が次々と解明されていった.まさに止血・血栓・線溶・組織修復などの生体反応に関する分子生物学の新しい幕開きであった.
 臨床面でも,これまでは単一の因子欠損症として一括されていた先天性疾患について遺伝子上での変異が次々と明らかにされ,その勢いは今日なお衰えることなく続けられてきており,疾患単位の再編成に迫られている感さえある.これに加えて遺伝子工学技術の導入は凝固線溶系に関連するrecombinant因子の作製を可能にし,その臨床面への応用から治療面でも今日新しい時代に入っていることは間違いない.
 まさにこのような時に機を得て,本邦におけるこの領域の第一人者と目される方々の分担執筆による「止血・血栓・線溶」と題した本書が上梓される運びとなった.文字通り日進月歩のこの研究領域に関係する専門の研究者だけでなく,これからのこの領域の門を叩いてみようとしている若い研究者や学際領域の研究者の手許にあってよき相談相手となってくれるに違いない.

1994年4月
松田道生
鈴木宏治

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目 次

I.血管
 A.血管内皮 形態と機能 〈住吉昭信〉 
  A.内皮細胞の形態
  B.内皮細胞の機能
 B.細胞接着 その分子機構と生理的意義 〈宮坂昌之〉 
  A.接着分子にはいくつかのファミリーがある
  B.接着分子の多重性
  C.接着分子の生体における役割
   1)細胞接着とシグナル伝達
   2)発生と分化において
   3)免疫系における役割
 C.接着蛋白質の構造と機能
  1.セレクチンとその類縁物質 〈鈴木康夫〉
   A.セレクチンファミリー(E-セレクチン・P-セレクチン・L-セレクチン)の構造
   B.セレクチンファミリーは糖鎖を認識する新しいレセプターファミリーである
   C.好中球やリンパ球の血管内皮細胞への接着および組織への浸潤におけるセレクチン分子の役割
   D.脈管系におけるセレクチンファミリーの糖鎖リガンド
    1)脈管系におけるシアリルLewisx(シアリルLex・シアリルSSEA-1)糖鎖の存在
    2)シアリルLea糖鎖抗原は多くの癌細胞に発現しており血管内皮細胞への癌細胞の接着および転移に関連している
    3)L-セレクチンに対するリガンドとしての硫酸化糖鎖
  2.フィブロネクチンおよび類縁接着蛋白質とそのレセプター 〈前田利長・関口清俊〉
   A.インテグリン
   B.フィブロネクチン
   C.ビトロネクチン
   D.トロンボスポンジン
 D.血管収縮と弛緩(エンドセリンとEDRF) 〈越村邦夫・眞崎知生〉
  A.血管平滑筋の収縮機構
  B.血管平滑筋緊張に対するエンドセリンの作用
  C.血管平滑筋緊張に対するNOの作用
 E.レオロジー 〈安藤譲二〉
  A.内皮細胞とレオロジー
  B.ずり応力と内皮機能
  C.血栓とレオロジー
  D.内皮の流れ感知機構

II.血小板
 A.総論 産生と構造 〈鈴木英紀・山崎博男〉
  A.血小板の産生
  B.血小板の構造
  C.膜受容体と細胞骨格
   1)膜受容体の変化
   2)膜受容体と細胞骨格
  D.今後の問題点
 B.粘着と凝集 〈田上憲次郎〉
  A.血小板粘着のメカニズム
   1)血小板の内皮下組織への粘着とその観察方法
   2)vWFを介する内皮下組織と血小板膜糖蛋白GPIb/IXとの相互反応
   3)コラーゲンへの血小板の直接的な粘着
   4)コラーゲン以外の内皮下組織への粘着
  B.血小板凝集のメカニズム
   1)血小板膜糖蛋白GP IIb/IIIa複合体(αIIbβ3)の構造
   2)GP IIb/IIIaとフィブリノゲンとの反応 55
 C.血小板の生化学
  1.膜蛋白質 〈諸井将明〉
   A.GPIa/IIa
   B.GPIb/IX
   C.GPIIb/IIIa
   D.GPIV
   E.GPV
   F.その他の膜糖蛋白
  2.プロスタグランジン系 〈大熊稔〉
   A.CO系代謝
   B.LO系代謝
   C.PG系と血小板機能
  3.Ca2+代謝とcyclic AMP 〈西川政勝〉
   A.血小板活性化とCa2+動態
    1)静止時血小板内のCa2+調節
    2)血小板刺激時のCa2+動態
    3)血小板Ca2+シグナルの伝達
   B.cyclic AMPシグナルによる制御系
    1)プロスタグランジン(PG)レセプターとアデニル酸シクラーゼの活性化
    2)phosphodiesterase(PDE)
    3)A-キナーゼの活性化と基質蛋白
  4.細胞骨格 膜糖蛋白との関係について 〈藤村欣吾・藏本淳〉
   A.血小板骨格蛋白の性質
    1)アクチン(actin)
    2)ミオシン(myosin)
    3)actin-binding protein(ABP)
    4)α-アクチニン(α-actinin)
    5)ゲルゾリン(gelsolin)
    6)アクチンとかかわりあいのあるその他の骨格蛋白
   B.静止および刺激血小板における骨格蛋白の機能
    1)静止血小板
    2)活性化血小板
  5.血小板由来増殖因子(PDGF) 〈下門顕太郎〉
   A.PDGF
   B.PDGFレセプター
   C.PDGFの生物学的作用
  6.血小板活性化因子(PAF) 〈和久敬藏〉
   A.PAFの生合成
   B.PAFの分解
   C.PAFの産生細胞と標的細胞
   D.PAFレセプター
   E.PAFレセプター情報伝達

III.血液凝固とその制御
 A.血液凝固機序
 [1]総論 〈岩永貞昭〉
 [2]凝固因子の構造と機能
  1.接触相(第XI因子・第XII因子・プレカリクレイン・高分子キニノゲン)〈斎藤英彦〉
   A.異物面
   B.XII因子
    1)構造
    2)活性化機序
    3)機能
   C.XI因子
    1)構造
    2)活性化機序
    3)機能
   D.プレカリクレイン(PK)
    1)構造と活性化機序
    2)機能
   E.高分子キニノゲン(HMW-K)
    1)構造
    2)キニン放出機構
    3)機能
   F.接触因子の生理的機能
  2.第IX因子・第X因子 〈井上敬介・森田隆司〉
   A.IX因子およびX因子の構造
   B.IX因子およびX因子の活性化機構
   C.Ca2+結合能と機能
    1)Gla依存性Ca2+結合部位
    2)Gla非依存性Ca2+結合部位
   D.各ドメインの機能
    1)Glaドメイン
    2)EGF様ドメイン
    3)セリンプロテアーゼドメイン
  3.第VII因子・組織因子・リン脂質 〈宮田敏行・岩永貞昭〉
   A.VII因子の構造
   B.組織因子の構造
   C.組織因子の発現調節
   D.VII因子の活性化機作
   E.VII因子と組織因子の分子間相互作用
  4.第VIII因子 〈三上貞昭〉
   A.F VIIIの産生と分泌
   B.F VIIIの構造
   C.vWFとの結合
   D.F VIII構造と2価陽イオン
   E.F VIIIの活性化とFXase(tenase)複合体
    1)F VIIIの活性化
    2)リン脂質との結合
   F.F VIIIの不活化
  5.VON WILLEBRAND因子 〈三浦修治・藤村吉博〉
   A.vWFの生合成
   B.vWF分子構造
   C.vWF機能ドメイン
    1)第VIII因子結合ドメイン
    2)血小板GPIb結合ドメイン
    3)botrocetin総合ドメイン
    4)血小板GP IIb/IIIa結合ドメイン
    5)コラーゲン結合ドメイン
    6)ヘパリン結合ドメイン
    7)sulfated glycolipid結合ドメイン
  6.第V因子 〈西岡淳二・鈴木宏治〉
   A.第V因子の産生と遺伝子
   B.第V因子の構造
   C.第V因子の機能
   D.第V因子の構造と機能の関係
   E.第V因子の失活化
  7.第II因子(プロトロンビン) 〈井上敬介・森田隆司〉
   A.プロトロンビンの構造
   B.プロトロンビンの活性化機構
   C.Glaドメインの構造と機能
    1)Glaドメインの構造
    2)Glaドメインとリン脂質との結合
   D.トロンビンの機能
  8.フィブリノゲン 〈松田道生〉
   A.フィブリノゲンの産生
   B.Fbgの構造
   C.Fbgの機能
   D.他の関連諸物質との反応
  9.第XIII因子 〈一瀬白帝〉
   A.aサブユニットの構造とトランスグルタミナーゼファミリー
   B.bサブユニットの構造と寿司ドメイン
   C.XIII因子(aサブユニット)の活性化
   D.XIII因子欠損症とbサブユニットの機能
 B.血液凝固の制御機構
 [1]総論 〈鈴木宏治〉
   A.プロテアーゼインヒビターによる凝固の制御
    1)血漿SERPINによる制御
    2)外因系凝固インヒビターによる制御
   B.プロテアーゼによる凝固の制御
   C.組織内阻害因子による凝固の制御
 [2]制御因子の構造と機能
  1.アンチトロンビンIII 〈小出武比古〉
   A.アンチトロンビンIIIの機能
   B.アミノ酸配列と糖鎖構造
   C.遺伝子構造とその多型
   D.プロテアーゼ阻害機構
   E.ヘパリンコファクター活性
   F.ヘパリン依存性トロンビン阻害機構
   G.AT IIIのヘパリン結合部位
  2.ヘパリンコファクターIIおよびその他のセルピンファミリー蛋白質〈小出武比古〉
   A.セルピンスーパーファミリー
   B.セルピンファミリー蛋白質と凝固線溶系
   C.ヘパリンコファクターII(HC II)
    1)生理機能
    2)構造
    3)プロテアーゼ阻害機構
    4)HC IIのGAG結合部位
   D.α1アンチトリプシン(α1AT)
    1)生理機能
    2)構造とプロテアーゼ阻害機構
    3)代表的α1AT欠乏症
   E.C1インヒビター(C1IN)
   F.プロテインCインヒビター(PCI)
  3.グリコサミノグリカン(ヘパリン) 〈島田和幸〉
   A.ヘパリン-アンチトロンビンIII反応
   B.ヘパリンの構造と生合成
  4.外因系凝固インヒビター(TFPI) 〈加藤久雄〉
   A.TFPIのアミノ酸配列と阻害機構
   B.TFPIの遺伝子構造と発現
   C.TFPIとリポ蛋白質および内皮細胞との結合
  5.プロテインC 〈鈴木宏治〉
   A.プロテインCの産生と構造
   B.一次構造,糖鎖構造と機能の関係
    1)機能ドメインの役割
    2)糖鎖構造の役割
   C.プロテインCの活性化
   D.プロテインCの機能
    1)凝固阻害作用
    2)線溶促進作用
  6.プロテインS 〈鈴木宏治〉
   A.プロテインSの産生と遺伝子構造
   B.一次構造と機能の関係
   C.プロテインSの機能
   D.C4b結合蛋白質(C4BP) 産生・一次構造・遺伝子構造
   E.プロテインSと(C4BP)による凝固制御調節機構
   F.C4BPと血清アミロイドP成分(SAP)
   G.プロテインSと病態生理
   H.新しいAPCコファクター
  7.トロンボモジュリン 〈鈴木宏治〉
   A.TMの生化学的性質と機能
   B.TMの一次構造と遺伝子構造
   C.TMの構造と機能の関係
   D.TMの組織分布と病態生理
  8.カルホバインディン(胎盤性アネクシン) 〈真木正博〉
   A.歴史的なこと
   B.CPBSの分離精製
   C.CPBSの構造と機能
   D.機能の多様性
    1)フォスフォリパーゼA2阻害
    2)抗凝固作用
    3)プロテインキナーゼC抑制

IV.線維素溶解
 [1]線溶系の生理と生化学 〈坂田洋一〉
   A.血栓溶解反応
   B.組織線溶反応
 [2]線溶因子の構造と機能
  1.プラスミノゲンアクチベータ(t-PA・u-PA) 〈松尾理〉
   A.プラスミノゲンアクチベータの生理作用
   B.t-PA
    1)t-PAの基本構造
    2)t-PAの機能
   C.u-PAとscu-PA
    1)構造
    2)機能
  2.プラスミノゲンアクチベータインヒビター 〈三室淳〉
   A.プラスミノゲンアクチベータインヒビター(PAI)の線溶系での位置づけ
   B.PAI-1
    1)PAI-1の一次構造
    2)PAI-1の構造と機能の関連
    3)PAI-1の産生
   C.PAI-2
    1)PAI-2の構造
    2)PAI-2の構造と機能の関連
    3)PAI-2の産生
  3.プラスミノゲン 〈坂田洋一〉
   A.物理化学的性状
   B.一次構造と遺伝子構造
   C.リジン結合部位とフィブリンへの結合
   D.フィブリンとの結合
   E.プラスミノゲンの高次構造
   F.活性化反応
   G.その他
  4.α2-プラスミンインヒビター 〈広沢信作・鈴木謙〉
   A.機能
   B.cDNAとゲノム遺伝子の構造
   C.染色体上の局在
 [3]線溶因子のレセプターと細胞生理機能 〈高橋敬〉
   A.研究の背景とパラダイム
   B.uPAと細胞表面レセプター
    1)GPIアンカー型レセプター
    2)レセプターの機能
   C.tPAとレセプター
   D.プラスミノゲンとレセプター

V.先天性異常
 A.血小板機能異常 〈森和夫〉
   A.発見の歴史
   B.分類
   C.本邦における先天性血小板機能異常症
   D.代表的な血小板機能異常症について
    1)血小板無力症
    2)BERNARD-SOULIER症候群
    3)放出障害症
 B.血液凝固異常
  1.接触相(第XII因子・第XI因子・プレカリクレイン・高分子キニノゲン)〈斎藤英彦〉
   A.接触因子欠乏症の臨床像とスクリーニング検査所見
   B.先天性XII因子欠乏症
   C.先天性XI因子欠乏症
   D.先天性プレカリクレイン欠乏症
   E.先天性高分子キニノゲン欠乏症
  2.プロトロンビン・第X因子 〈宮田敏行・岩永貞昭〉
   A.プロトロンビン異常症
    1)プロトロンビンBarcelona,Madrid
    2)プロトロンビンTokushima
    3)プロトロンビンQuick
    4)プロトロンビンSalakta
    5)プロトロンビンHimi
    6)プロトロンビン(unnamed)
   B.X因子異常症
    1)X因子Santo Domingo
    2)X因子Vorarlberg
    3)X因子Ockero
    4)X因子San Antonio
    5)X因子Friuli
  3.第VII因子 〈松下正・斎藤英彦〉
   A.第VII因子遺伝子
   B.第VII因子欠乏症,異常症の遺伝子解析
  4.第IX因子 血友病B 〈阪井利幸・吉岡章〉
   A.シグナルペプチド(プレペプチド)領域の変異
   B.プロペプチド領域の変異
   C.Glaドメイン内の変異
   D.EGF(内皮細胞成長因子)様ドメイン内の変異
    1)FIX Alabama(Asp47 Gly)
    2)FIX Fukuoka(Asn92 His)
   E.活性化ぺプチド(AP),カタリティックドメイン内の変異
    1)FIX Chapel Hill(Arg145 His)
    2)BM,BM様FIX
    3)FIX Vancouver(Ile397 Thr)
    4)FIX Eagle Rock(Gly363 Val)
   F.プロモーター領域の異常
  5.第VIII因子 血友病A 〈嶋緑倫・吉岡章〉
   A.血友病Aの分類
   B.血友病Aの遺伝子解析例
   C.CRM+解析例
  6.VON WILLEBRAND因子 〈高橋幸博・吉岡章〉 
   A.vWDの病型分類
   B.遺伝子解析による異常部位の同定
    1)タイプI
    2)タイプIIA
    3)タイプIIB
    4)タイプIIC
    5)タイプB
    6)タイプIII
    7)第VIII因子結合異常vWD
  7.フィブリノゲン 〈松田道生〉
   A.先天性フィブリノゲン異常症の定義と名称
   B.構造異常と機能障害との関係 臨床症状(出血・血栓症・創傷治癒不全)への含蓄
    1)Aα鎖の異常
    2)Bβ鎖の異常
    3)γ鎖の異常
  8.第XIII因子(フィブリン安定化因子) 〈松田道生〉
   A.先天性第XIII因子欠損症の定義
   B.本症発見のエピソード
   C.XIIIの性状
   D.XIII欠損症の臨床像
   E.診断
   F.治療
  9.抗リン脂質抗体 抗カルジオリピン抗体を中心に 〈小池隆夫〉
   A.抗カルジオリピン抗体とβ2-グリコプロテインI
   B.抗カルジオリピン抗体,β2-GPIと凝固異常
   C.抗カルジオリピン抗体の対応抗原
  10.後天性インヒビター 〈坂田洋一〉
   A.第VIII因子インヒビター
    1)インヒビターアッセイ
    2)インヒビターのエピトープ
   B.第IX因子に対するインヒビター
   C.第V因子に対するインヒビター
   D.第XIII因子に対するインヒビター
   E.フィブリノゲンに対するインヒビター
   F.その他の因子に対するインヒビター
 C.線溶異常
  1.プラスミノゲン 〈坂田洋一〉 
   A.プラスミノゲン異常症分類
    1)I型異常症
    2)II型異常症
   B.その他
  2.α2プラスミンインヒビター 〈広沢信作・豊田茂雄〉
   A.異常症
   B.欠損症
   C.発現実験
 D.凝固制御異常
  1.アンチトロンビンIII(α1ATピッツバーグを含む) 〈小出武比古〉 
   A.AT III欠乏症の分類
   B.タイプ1欠乏症
   C.タイプ2欠乏症
   D.タイプ3欠乏症
   E.タイプ4欠乏症
   F.先天性異常AT IIIにみるAT IIIの構造と機能相関
  2.プロテインC 〈山本晃士〉 
   A.先天性プロテインC欠乏症の臨床
   B.先天性プロテインC欠乏症の遺伝子解析
   C.自験例における分子生物学的解析
  3.プロテインS 〈林辰弥・鈴木宏治〉
   A.タイプI異常症
   B.タイプII異常症
   C.タイプIII異常症
   D.新しいAPCコファクター異常症(APC-resistance)

VI.トピックス 
  1.遺伝子工学の止血,血栓研究への応用 〈吉武新次〉
   A.遺伝子組換え蛋白質の医薬品としての実用化
   B.血液凝固異常と遺伝子分析
   C.トランスジェニックマウスの利用
  2.遺伝子診断 〈松下正・谷本光音〉
   A.血友病の遺伝子診断
   B.血友病Aの遺伝子解析
   C.血友病Bの遺伝子解析
   D.血友病の出生前診断
   E.実例 血友病Bの出生前遺伝子診断
  3.トロンビンレセプター 〈鈴木宏治〉
   A.トロンビンレセプター(TR)の分布と遺伝子局在部位
   B.TRの構造とトロンビンの血小板活性化
    1)TRの構造
    2)トロンビンの血小板活性化
    3)TRAPの作用(構造と機能の関係)
    4)TR分子内のTRAPリガンドの反応部位
   C.TRの活性化と細胞内情報伝達機構
    1)TRの活性化とshut off現象
    2)TRの活性化と低分子量G蛋白
    3)TRの活性化とMAPキナーゼ
   D.TRの細胞内代謝
   E.TRの生理的役割  TRと疾患
    1)血小板の活性化
    2)フィブリン凝固の生成
    3)細胞形態変化の誘発
   4)血液循環調節
  4.糖鎖 凝固-線溶関連糖蛋白質,糖の構造と機能 〈高橋禮子〉
   A.蛋白質との結合様式による糖鎖の分類
   B.ヒト血液凝固-線溶関連糖蛋白質の概観
   C.フィブリノゲン
   D.プロトロンビン
   E.VIII因子(抗血友病因子)
   F.VON WILLEBRAND因子(vWF)
   G.プラスミノゲン(HPg)
   H.組織プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)
  5.ビタミンKとアンタゴニスト 〈白幡聡〉
   A.ビタミンKの構造
   B.生体内動態
   C.ビタミンK依存性カルボキシル化反応
   D.ビタミンKサイクル
   E.Glaの役割
   F.ビタミンKのアンタゴニスト
  6.蛇素酵素,インヒビター 〈岩永貞昭・武谷浩之〉
   A.血小板凝集因子と阻止因子
   B.蛇毒の凝固因子の特色
    1)トロンビン様酵素
    2)プロトロンビン活性化酵素(Ecarin)
    3)X因子およびIX因子,プロテインCの活性化酵素
    4)V因子活性化酵素(RVV-V)
    5)キニノゲナーゼ(キニン遊離酵素)
    6)凝固阻止因子
    7)出血因子(金属プロテアーゼ)
   C.プロテアーゼインヒビター
  7.補体系と凝固系 〈長澤滋治〉
   A.補体制御因子
    1)C4bp(C4bの結合蛋白質)
    2)S-プロテイン(ビトロネクチン)
   B.膜攻撃複合体
    1)MACによる血管内皮細胞刺激を介した凝固系の活性化
    2)MACによる血小板刺激を介した凝固系の活性化
   C.単球や好中球の補体レセプター
    1)単球の補体レセプターを介した凝固系の亢進
    2)好中球補体レセプター(CR3・CR4)のフィブリン,フィブリノゲン結合活性
  8.低分子量ヘパリンの臨床 〈櫻川信男〉
   A.ヘパリンの性状と血管内皮との関連
   B.低分子量ヘパリンの開発への道
   C.低分子量ヘパリンの特徴
   D.低分子量ヘパリン(Fragmin・Kabi vitrum AB)の臨床応用
    1)汎発性血管内血液凝固症候群(DIC)治療
    2)興味あるDIC症例
    3)腎透析
    4)深部静脈血栓症(DVT)
  9.DICの分子マーカー 〈風間睦美〉
   A.止血学的分子マーカーとは
   B.各分子マーカーの種類と生成機序
   C.DICにおける分子マーカー測定の意義
  10.血友病 最近の話題 特に凝固因子製剤,インヒビターに関して 〈神谷忠〉
   A.凝固因子製剤の現状
    1)第VIII因子製剤
    2)第IX因子製剤
    3)インヒビター用治療剤
    4)VON WILLEBRAND病用治療剤
    5)遺伝子工学技術による第VIII因子製剤
   B.血友病患者におけるインヒビター
    1)発生頻度
    2)発生年齢
    3)発生要因

VII.止血,血栓研究領域で汎用される合成インヒビター 〈加藤久雄〉

VIII.止血,血栓研究領域で汎用される合成基質 〈加藤久雄〉

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