ログアウト中です。

トップページ薬物療法 > 腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル 第4版

トップページ内分泌・代謝・糖尿病 > 腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル 第4版

トップページ腎臓 > 腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル 第4版

書籍詳細

腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル 第4版

腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル 第4版

田中哲洋  編集 / 南学正臣  編集

B6判 464頁

定価5,280円(本体4,800円 + 税)

ISBN978-4-498-11707-5

2019年06月発行

在庫あり

腎機能の低下した患者に至適な薬剤処方を行うための必要知識を解説したポケットブック改訂第4版が表紙を刷新して登場.患者に応じた使用法・注意点を薬剤ごとにまとめたコンパクトでわかりやすい構成・体裁はそのままに,次々に出てくる新薬に関する記載に加え,既存項目の加筆・修正・増補を行った.特に注意すべき薬剤をまとめた付録「携帯用ポケットカード」付き.

4版の序

 国民病ともされる慢性腎臓病患者に接する機会は,日常臨床の現場で数多く,どのような分野においても医療に従事する限り腎機能低下患者に薬剤を投与する機会は少なくない.患者の腎機能に応じて,適切に薬剤を使用することは,診療において非常に重要である.更に,安全に医療を遂行するためには,薬剤の副作用としての腎機能障害に関しても,熟知しておく必要がある.これまで「腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル」は,このような目的で多くの皆様にご活用を頂き,高くご評価頂いてきた.今回,次々に出てくる新薬に関する記載を加え,また皆様にご要望を伺い加筆・修正を行って,改訂第4版を上梓することができた.
 ご多忙の中,ご執筆を頂いた各病院の執筆者の皆様にこの場を借りて深く感謝申し上げるとともに,本書の作成に当たり御指導・御鞭撻を頂いた中外医学社企画部の桂彰吾氏にも心から感謝申し上げる.
 本書は,日常臨床で忙しい皆様でも素早くご活躍頂けるよう,実用性と使いやすさに特に留意している.本書が,皆様の日々の診療のお役に立てることを,祈念している.
 
2019年5月
田中哲洋,南学正臣




初版の序

 日本では国民の約1/10が慢性腎臓病(CKD)であり,末期腎不全のため透析を余儀なくされる患者数も増加する一方である.また,CKD患者では心血管系合併症を起こすことが多く,その患者管理の重要性が近年ことに強調されるようになってきている.このため,臨床の現場において,腎機能が低下している患者を診察する機会は非常に多くなっているが,そのような場合に問題となるのが薬物の使い方である.
 CKD患者は様々な合併症を伴うことも多く,多数の薬物投与が必要なケースも多いが,不適切な薬物投与は,腎機能低下を促進し,また排泄低下に伴う血中濃度の上昇により重篤な副作用を引き起こす.腎機能の低下の程度に応じて,適切に薬物の使用量と投与間隔を調節することは,安全にかつ最大の効果を得るために必須であるが,忙しい日常臨床の場において分厚い専門書を紐解く時間は臨床医には与えられていない.
 本書は,現場の医師たちからの,手元で簡単に腎機能低下患者における正しい薬物療法が分かるようなものがあれば,という要望に応えるべく企画されたものである.執筆は最前線で患者の診療にあたっている東大病院,虎の門病院,および東京日立病院の腎臓内科医師にお願いし,多忙な日常業務の中,非常に質が高く,かつ分かりやすい原稿を執筆頂いた.また,より理解を深めたい方々のために,腎機能低下における薬物動態の薬理学的な基礎知識について,東大病院薬剤部の先生方にご寄稿頂いた.さらに,本書が仕上がるまでには,中外医学社企画部岩松宏典氏の,多大なご支援と叱咤激励が欠かせなかった.この場を借りて,感謝の意を表するものである.
 本書は,各先生方の多大な尽力により,非常に実用的なものに仕上がっている.ぜひ,皆様の臨床のお手元で,ご活用頂ければ幸甚である.
 
2009年4月
南学正臣

すべて見る

目次

I章 ベッドサイドでの薬物使用法
 1 病原微生物に対する薬剤
  A.抗生物質
   1 ペニシリン系抗生物質 〔和田健彦〕
   2 セフェム系抗生物質
   3 カルバペネム系抗生物質
   4 アミノグリコシド系抗生物質
   5 マクロライド系抗生物質
   6 MRSA治療薬
   7 クリンダマイシン 〔加藤秀樹〕
   8 テトラサイクリン
  B.合成抗菌薬
   1 ニューキノロン系抗生物質 〔加藤秀樹〕
  C.ニューモシスチス等治療薬
   1 ST合剤 〔大瀬貴元〕
   2 アトバコン
  D.抗結核薬
   1 抗結核薬 〔大瀬貴元〕
  E.抗ウイルス薬
   1 抗ヘルペス薬 〔大瀬貴元〕
   2 抗インフルエンザ薬
   3 抗HIV薬
   4 抗CMV薬
  F.抗真菌薬
   1 抗真菌薬 〔碓井知子〕
 2 降圧薬 〔田中哲洋〕
  1 カルシウム拮抗薬
  2 ACE阻害薬
  3 アンジオテンシン受容体拮抗薬
  4 アルドステロン拮抗薬
  5 レニン阻害薬
  6 利尿薬
  7 α遮断薬
  8 β遮断薬
 3 循環器病薬 〔中村元信〕
  1 ジギタリス
  2 硝酸薬
  3 プロカインアミド(Ia群 抗不整脈薬)
  4 ジソピラミド(Ia群 抗不整脈薬)
  5 シベンゾリン(Ia群 抗不整脈薬)
  6 ピルメノール(Ia群 抗不整脈薬)
  7 リドカイン(Ib群 抗不整脈薬)
  8 メキシレチン(Ib群 抗不整脈薬)
  9 アプリンジン(Ib群 抗不整脈薬)
  10 ピルジカイニド(Ic群 抗不整脈薬)
  11 フレカイニド(Ic群 抗不整脈薬)
  12 プロパフェノン(Ic群 抗不整脈薬)
  13 アミオダロン(III群 抗不整脈薬)
  14 ソタロール(III群 抗不整脈薬)
  15 ベラパミル(IV群 抗不整脈薬)
  16 ベプリジル(IV群 抗不整脈薬)
  17 抗血小板薬
  18 ワルファリンカリウム(抗血小板薬・抗凝固薬)
  19 NOAC(新規経口抗凝固薬)
  20 プロスタグランディン製剤
  21 ニコランジル(血管拡張薬)
  22 肺高血圧症治療薬
 4 呼吸器病薬 〔碓井知子〕
  1 気管支炎・気管支喘息治療薬
 5 糖尿病/肥満治療薬
  1 スルホニル尿素薬 〔本西秀太〕
  2 αグルコシダーゼ阻害薬
  3 ビグアナイド
  4 チアゾリジン
  5 速効型インスリン分泌促進薬
  6 DPP-4阻害薬
  7 Glucagon like peptide-1(GLP-1)アナログ(GLP-1受容体作動薬) 〔菅原真衣〕
  8 SGLT2阻害薬
  9 インスリン
 6 高脂血症・高尿酸血症治療薬 〔古瀬 智〕
  1 スタチン
  2 フィブラート
  3 その他の高脂血症治療薬
  4 アロプリノール
  5 プロベネシド
  6 フェブキソスタット
 7 骨粗鬆症治療薬 〔古瀬 智〕
  1 ビスホスホネート
  2 デノスマブおよびデノタスチュアブル
 8 消炎鎮痛薬 〔井上 剛〕
  1 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  2 副腎皮質ステロイド
  3 その他の消炎鎮痛薬
  4 麻薬系鎮痛薬・非麻薬系鎮痛薬
  5 片頭痛治療薬
 9 腎不全治療薬 〔花房規男〕
  1 球形吸着炭
  2 陽イオン交換樹脂
  3 リン吸着薬
  4 ビタミンD製剤
  5 カルシミメティクス
  6 ESA(erythropoiesis stimulating agents)
  7 鉄製剤
  8 経口瘙痒症治療薬
 10 多発性囊胞腎治療薬/心不全治療薬 〔本田謙次郎〕
  1 トルバプタン(利尿薬)
 11 消化器系薬 〔西 裕志〕
  1 H2ブロッカー
  2 プロトンポンプ阻害薬
  3 下剤
  4 肝炎治療薬
  5 その他の消化器系薬
  6 炎症性腸疾患治療薬
 12 抗アレルギー薬・抗リウマチ薬 〔三村維真理〕
  1 抗ヒスタミン薬
  2 ブシラミン
  3 金製剤
  4 メトトレキサート
  5 インフリキシマブ,アダリムマブ
  6 エタネルセプト
  7 その他の分子標的薬(JAK阻害薬,IL-6阻害薬)
 13 免疫抑制薬
  1 シクロスポリン 〔高野秀樹〕
  2 タクロリムス
  3 シクロホスファミド
  4 ミゾリビン
  5 ミコフェノール酸モフェチル
  6 エクリズマブ 〔加藤秀樹〕 
 14 中枢神経系 〔平川陽亮〕
  1 麻薬系鎮痛薬
  2 非麻薬系鎮痛薬
  3 ベンゾジアゼピン系
  4 フェニトイン
  5 バルプロ酸ナトリウム
  6 トリプタン
  7 アマンタジン
  8 メマンチン,ガランタミン(認知症薬)
  9 抗うつ薬
 15 抗癌剤 〔近藤千紘,星野純一〕
  1 アルキル化薬
  2 トポイソメラーゼ阻害薬
  3 抗腫瘍性抗生物質
  4 白金製剤
  5 微小管阻害薬
  6 代謝拮抗薬
  7 分子標的治療薬
  8 ホルモン類似薬
  9 免疫調整薬,その他
 16 造影剤 〔池田洋一郎〕
  1 ヨード系造影剤
  2 MRI用造影剤
  3 蛍光眼底造影剤
 17 腎不全患者用輸液・栄養製剤 〔花房規男〕
  1 高カロリー輸液用基本液
  2 腎不全用アミノ酸注射液
 18 急性腎障害に対する薬物療法 〔土井研人〕
  1 急性腎障害に対する薬物療法

II章 腎障害時の薬物動態の変化
 1 薬物の腎排泄機構とクリアランスの変動 〔樋坂章博,鈴木洋史〕
 2 血液透析,腹膜透析,持続血液濾過透析における薬物動態の変化 〔山本武人,樋坂章博,鈴木洋史〕
 3 腎機能低下時の薬物投与の調整法 〔大野能之,樋坂章博,鈴木洋史〕
 4 薬剤による腎障害 〔大野能之,岩井麻珠子,鈴木洋史〕

事項索引

薬剤名索引

すべて見る

執筆者一覧

田中哲洋  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科講師 編集
南学正臣  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科教授 編集
和田健彦  東海大学医学部内科学系腎・代謝内科学准教授 
加藤秀樹  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科 
大瀬貴元  JCHO東京新宿メディカルセンター腎臓内科部長 
碓井知子  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科助教 
中村元信  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科助教 
本西秀太  医療法人社団欅会東大和南街クリニック院長 
菅原真衣  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科 
古瀬 智  三井記念病院腎臓内科科長 
井上 剛  東京大学大学院医学系研究科CKD病態生理学特任助教 
花房規男  東京女子医科大学血液浄化療法科准教授 
本田謙次郎 東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科助教 
西 裕志  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科助教 
三村維真理 東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科助教 
高野秀樹  東京逓信病院腎臓内科主任医長 
平川陽亮  東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科助教 
近藤千紘  虎の門病院臨床腫瘍科 
星野純一  虎の門病院腎センター内科部長 
池田洋一郎 東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科助教 
土井研人  東京大学医学部附属病院救命救急センター講師 
樋坂章博  千葉大学大学院薬学研究院臨床薬理学研究室教授 
鈴木洋史  東京大学医学部附属病院薬剤部教授・薬剤部長 
山本武人  東京大学大学院薬学研究科医療薬学教育センター講師 
大野能之  東京大学医学部附属病院薬剤部副薬剤部長 
岩井麻珠子 東京大学医学部附属病院薬剤部 

すべて見る

電子書籍で購入する

腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル 第4版
   定価5,280円(本体4,800円 + 税)
   2019年06月発行
(外部のサイトへとびます)
腎機能低下時の薬剤ポケットマニュアル 第4版
   定価5,280円(本体4,800円 + 税)
   2019年06月発行
(外部のサイトへとびます)
  • テキスト・教科書
  • 考え方・使い方
  • J-IDEO
  • J-IDEO定期購読
  • ClinicalNeuroscience
  • 広告掲載をお考えの方へ
  • 企画応募フォーム
  • 動画閲覧・ファイルダウンロード
  • 採用情報
  • X
  • note小
  • Facebook
  • JIDEOバックナンバー
  • テキスト・教科書
  • グリーンノート
  • 考え方使い方

株式会社中外医学社 〒162-0805 東京都新宿区矢来町62 TEL 03-3268-2701/FAX 03-3268-2722