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書籍詳細

すぐに使える!実践リハビリ技術マスターガイド 第2版

臨床で役立つ基本知識から評価・訓練まで

すぐに使える!実践リハビリ技術マスターガイド 第2版

上月正博   編著 / 長谷川敬一  編著

B5判 234頁

定価(本体4,600円 + 税)

ISBN978-4-498-08325-7

2019年06月発行

在庫あり

財団法人竹田綜合病院において実際に行われている新人リハビリテーションスタッフ向け教育プログラムを書籍化した初版は各所で高い評価を得ているが、本書はその内容を更にブラッシュアップし、また現状に即して適宜アップデートを行った改訂第2版である。OT・PTの新人スタッフや学生の学習に最適の一冊.

第2版の序

東日本大震災後の東北復興の願いも込めて2011年の11月に出版した本書は,リハビリテ一ション(リハ)関連職新規入職者の新人教育テキスト,学生の病院実習前のテキスト,さらには,高齢者や障害者を抱えるご家庭の介護テキストとして,幸い多くの支持を得て,臨床現場や教育現場で広く利用され,増刷を重ねてきました.
初版とほぼ同時期発行の米国医学雑誌JAMAに,「70歳以上の入院患者さんは退院時に30%以上で入院時にはなかった新たな障害を抱える」という衝撃的な論文が掲載されました.これはリハ領域では以前からよく知られ「廃用症候群」と呼ばれてきたものです.すなわち,超高齢社会の現在,「安静」はむしろ有害であり,体力がない高齢者や障害者こそ,寝たきりにならないようになるべく早期に基本動作訓練や日常生活活動訓練を行う必要があるのです.
本書初版発行以来約8年が経過し,リハ医学・医療の対象や役割はさらに急速に拡大し,内容も進歩しました.例えば,慢性心不全患者,慢性腎臓病患者,がん患者などもリハ対象疾患となりました.リハ医療従事者の果たす役割は益々大きくなり,求められる基本的知識量も必然的に増えています.90年の歴史を誇る竹田綜合病院も,新館を建て替えて機能アップを図り,本院・関連施設の療法士を184名まで増員し,急性期から在宅支援までの一貫したリハサービスを提供しています.私の月1回の訪問指導も四半世紀となり,私自身,リハに関するすべてのシステムを備えたこの病院での経験は大きな財産となっています.
本書はこのような背景のもと,竹田綜合病院で研鑽を積んだリハスタッフが,写真や図表を多くして理解を助け,現場ですぐに役立つ実践的な書を執筆するという伝統を守りながら,1.最新のガイドラインや診療報酬改定などの新知見や変更点を盛り込む,2.カラー化し一目で理解できるようにする,3.エッセンスやPointを加えてリハスタッフのみならず,養成校の学生や患者・家族にも理解しやすい書籍にする,4.リハ評価の基礎的内容も含み,学生が教科書としても,また卒後も使える書籍にする,の4点を心がけて改訂したものです.執筆者各位に感謝するとともに,企画・編集の中外医学社の岩松宏典氏にも感謝いたします.
本書を一読していただければ,患者さんの生活機能や運動機能を改善できるリハのプロとしてのスタートがきれるわけです.本書が質・量ともに優れたリハの普及と発展に貢献する一助となれば,編者としてこれに勝る喜びはありません.

2019年3月
編者を代表して  上月正博




初版の序

リハビリテーション(リハ)とは,患者の身体的・精神的・社会的な自立能力の向上を目指す総合的なプログラムであり,障害の機能回復のみならず,生活機能向上,復職,家屋改造,介護負担の軽減,生活の質向上,再発予防などを含んだ広範なものです.リハ医療は社会における医療の重点領域であり,リハ医療従事者の役割は益々大きくなっています.このような背景の下,リハ医療従事者を養成する大学や専門学校の数は大幅に増え,平成21年の入学定員は平成11年に比較して,例えば理学療法学科で3.7倍,作業療法学科で2.5倍に達しています.その一方,教員や実習病院の確保は大変です.また,実習病院での指導教員の負担も増しています.学生が実習に入る前に読んでおくべき実践的テキストがあれば,学生の学習効率も上がるし,実習病院での指導教員の負担も減るものと期待されます.
本書は,このような背景のもとに作られました.本書のベースは,竹田綜合病院で毎週行われている新人教育用のレジメです.竹田綜合病院は福島県会津若松市にあり,80有余年の歴史を有するベッド数939の地域の基幹総合病院です.東北大学との関係は古く,大学院生の供給先,就職先としても連携をとっています.本院と関連施設を合わせて121名の療法士がおり,急性期から在宅支援までの一貫したリハサービスを提供しています.私は15年前から毎月1回訪問して,主に重症例に対するリハ指導を行なってきました.リハに関するすべてのシステムを備えたこの病院の存在は,私にとって,大学病院以外での多様なリハシステムに触れられる貴重な機会となっています.
本書の執筆にあたっては,竹田綜合病院スタッフがレジメをもとに全面的に書き改めるとともに,編者がその内容のすべてに目を通しました.本書の特徴として,テーマの最初にエッセンスを記載することで,重要なポイントが一目でわかるようにしました.写真や図表を多くして理解を助け,現場ですぐに役立つ実践的な書を目指しました.コラムには,リハ関連職になるにあたっての心得などをオムニバス的に記載しました.執筆者各位に感謝するとともに,企画・編集で何かと手を煩わせた中外医学社の岩松宏典,上村裕也の各氏にも感謝いたします.
本書はリハ関連職を志す学生の病院実習前の読本として役立つとともに,リハの現場で広く読まれることでさらに有用性が発揮されるテキストであることを確信します.また,本書では「基本動作訓練」や「日常生活活動」の具体的な方法を述べています.お年寄りを多く診られる一般医家の皆様や,お年寄りのおられるご家庭に,この一冊を揃えて置かれて,必要に応じた章を読んでいただきますと,お年寄りの「自立」に大いに役立つものと期待します.
本書が皆様の日常の座右の書となれば,編者としてこれに勝る喜びはありません.

2011年10月
編者を代表して  上月正博

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目次

1章 リハが活躍する場はどんな所? リハ医療を取り巻く現状と当院におけるリハシステム
 1.リハビリテーションの流れ 〔長谷川敬一〕
  A.リハの流れの理解 
  B.広がる疾患別リハ 
 2.急性期リハビリテーションの流れ 〔塚田 徹〕
  A.脳卒中急性期について 
  B.当院の病棟の流れ 
  C.リハの流れ 
 3.回復期リハビリテーション病棟での取り組み 〔成田知代,椎野良隆〕
  A.回復期リハ病棟とは 
  B.入棟から退院までの流れ 
  C.おわりに 
 4.生活期のリハビリテーション 〔南場良春,伊藤ゆかり,尾崎千香子,石田康子,村山由美〕
  A.療養病床 
  B.介護老人保健施設 
  C.訪問リハ 
  D.通所リハ 

2章 対象者と関わる前に知っておきたいこと! 医療・福祉分野における基本知識と対策
 1.倫理(守秘義務と個人情報保護) 〔丹保信人〕
  A.守秘義務 
  B.医療・福祉施設における個人情報管理 
  C.診療記録の記載や文書取扱いにおける具体的注意点 
 2.感染対策 〔折笠 忍〕
  A.感染対策の基本 
  B.感染経路別予防策 
  C.リハで遭遇する主な感染症 
 3.医療安全管理 〔成田知代,金田麻利子〕
  A.インシデントとは 
  B.インシデントの対処法 
  C.リハ中に起こりやすい事故とその具体的予防策 
 4.廃用症候群と褥瘡予防 〔佐藤瑞枝〕
  A.廃用症候群の症状 
  B.廃用症候群患者の面接・評価・目標設定 
  C.アプローチ 
  D.リハで留意すること 
  E.おわりに 
 5.脳卒中のリスク管理 〔塚田 徹,根岸映子,小泉孝幸,上月正博〕
  A.脳卒中の病型 
  B.脳血管障害患者の血圧管理 
  C.脳卒中急性期リハにおいて注意するバイタルサイン 
  D.リハ開始基準・中止基準 
  E.急性期リハの臨床で起こり得る問題とその対処 

3章 どうやって診る?考える?触る? 基本動作訓練の進め方
 1.臥位での訓練とポジショニング 〔椎野良隆,五十嵐淳平〕
  A.姿勢と動作の評価 
  B.臥位での訓練 
  C.おわりに 
 2.寝返りと起き上がり動作訓練 〔椎野良隆,五十嵐淳平〕
  A.寝返り動作訓練 
  B.起き上がり動作訓練 
 3.座位での訓練 〔五十嵐淳平,須藤美代子〕
  A.座位訓練 
  B.おわりに 
 4.立ち上がり動作と立位での訓練 〔折笠 忍〕
  A.立ち上がり動作訓練 
  B.立位訓練 
  C.おわりに 
 5.歩行訓練 〔五十嵐淳平,根岸映子〕
  A.健常者の歩行 
  B.片麻痺患者の歩行 
  C.訓練の実際 
 6.下肢装具の活用 〔丹保信人,小牧哲也〕
  A.下肢装具とは 
  B.下肢装具の機能を構成する要素 
  C.下肢装具の装着に関するポイント 
  D.下肢装具を作製する 
 7.道具や機器の活用 〔丹保信人,小牧哲也〕
  A.さまざまな道具や機器 

4章 身の回りのことができるように! 日常生活活動へのアプローチ
 1.摂食嚥下 〔塚田 徹,椎野良隆〕
  A.正常嚥下のメカニズム 
  B.評価前の全身状態と安静度の確認 
  C.摂食嚥下機能評価 
  D.摂食嚥下障害の治療 
  E.多職種との連携 
 2.移乗動作 〔椎野良隆,五十嵐淳平〕
  A.移乗動作の評価 
  B.移乗動作訓練の実際 
  C.動作獲得に向けた支援 
 3.車椅子でのシーティング 〔根岸映子,椎野良隆〕
  A.車椅子シーティング 
  B.車椅子の点検と工夫  
 4.排泄動作 〔須藤美代子,椎野良隆〕
  A.排泄動作の評価 
  B.排泄動作訓練の実際 
  C.動作獲得に向けた支援 
  D.おわりに 
 5.更衣動作 〔須藤美代子,椎野良隆〕
  A.更衣動作の評価 
  B.更衣動作訓練の実際 
  C.動作獲得に向けた支援 
  D.おわりに 
 6.整容動作 〔須藤美代子,椎野良隆〕
  A.整容動作の評価 
  B.整容動作訓練の実際 
  C.動作獲得に向けた支援 
  D.おわりに 
 7.入浴動作 〔椎野良隆,須藤美代子〕
  A.入浴動作の評価 
  B.入浴動作訓練の実際 
  C.動作獲得に向けた支援 

5章 在宅復帰を進めよう! 在宅で必要な活動へのアプローチと社会資源の活用
 1.床上動作 〔椎野良隆〕
  A.床上動作の評価 
  B.床上動作訓練の実際 
  C.動作獲得に向けた支援 
 2.段差昇降訓練 〔五十嵐淳平〕
  A.段差昇降の意味と必要性 
  B.段差昇降の評価 
  C.段差昇降訓練の実際 
  D.動作獲得に向けた支援 
 3.家事動作 〔小瀧晃弘〕
  A.家事動作の評価 
  B.調理 
  C.洗濯 
  D.掃除 
 4.介護保険 〔榎森智絵〕
  A.介護保険制度の仕組みとサービス利用の流れ 
  B.サービスの概要 
  C.介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業) 
  D.リハチームの役割 
  E.入院中での関わりの流れ 
 5.住宅改修と福祉用具 〔折笠 忍,要 由紀子〕
  A.環境調整の流れ 
  B.環境調整の手法 
  C.環境調整の実際 
  D.おわりに 

6章 よい関係をつくろう! 精神機能へのアプローチ
 1.失語症の評価と対応 〔阿久津由紀子,新田幸世〕
  A.失語症とは 
  B.失語症の評価 
  C.失語症患者への対応 
  D.おわりに 
 2.高次脳機能障害の評価と対応 〔阿久津由紀子,新田幸世〕
  A.高次脳機能障害とは 
  B.高次脳機能障害:用語の整理 
  C.高次脳機能障害の種類と評価 
  D.臨床で遭遇する主症状 
  E.高次脳機能障害患者への対応のポイント 
  F.おわりに 
 3.認知症の評価と対応 〔新田幸世,阿久津由紀子〕
  A.認知症とは 
  B.認知症の評価 
  C.認知症の症状 
  D.認知症と間違われやすい症状 
  E.認知症の方への対応・アプローチ方法 
  F.おわりに 

7章 段階別目標 〔塚田 徹,椎野良隆〕
  A.段階別目標 

索引 

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執筆者一覧

上月正博   東北大学大学院医学系研究科教授・東北大学病院リハビリテーション部長 編著
長谷川敬一  竹田綜合病院リハビリテーション部長 編著
塚田 徹   竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 
成田知代   竹田綜合病院リハビリテーション部回復期リハビリテーション課 
椎野良隆   竹田綜合病院リハビリテーション部回復期リハビリテーション課 
南場良春   芦ノ牧温泉病院リハビリテーション室 
伊藤ゆかり  介護老人保健施設エミネンス芦ノ牧 
尾崎千香子  介護老人保健施設エミネンス芦ノ牧 
石田康子   訪問リハビリテーション Life 
村山由美   通所リハビリテーション TRY 
丹保信人   竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 
折笠 忍   竹田綜合病院リハビリテーション部総合リハビリテーション課 
金田麻利子  竹田綜合病院リハビリテーション部精神科作業療法室 
佐藤瑞枝   竹田綜合病院リハビリテーション部総合リハビリテーション課 
根岸映子   竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 
小泉孝幸   芦ノ牧温泉病院  
五十嵐淳平  竹田綜合病院リハビリテーション部総合リハビリテーション課 
須藤美代子  竹田綜合病院リハビリテーション部運動器リハビリテーション課 
小牧哲也   竹田綜合病院リハビリテーション部回復期リハビリテーション課 
小瀧晃弘   竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 
榎森智絵   若松第2地域包括支援センター 
要 由紀子  竹田綜合病院リハビリテーション部回復期リハビリテーション課 
阿久津由紀子 竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 
新田幸世   竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 
鈴木貴久   竹田綜合病院リハビリテーション部総合リハビリテーション課 
小檜山花梨  竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 
関 瑞歩   竹田綜合病院リハビリテーション部総合リハビリテーション課 
渡辺季菜   竹田綜合病院リハビリテーション部総合リハビリテーション課 
小林有希   竹田綜合病院リハビリテーション部総合リハビリテーション課 
田村美佳   竹田綜合病院リハビリテーション部脳神経リハビリテーション課 

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すぐに使える!実践リハビリ技術マスターガイド 第2版
   定価4,968円(本体4,600円 + 税)
   2019年06月発行
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