§1.総論
1.世界における慢性腎臓病対策の潮流とCVDガイドライン
A.CKDという用語の創出
B.CKD診療ガイドラインの世界統一基準の作成―KDIGO設立
C.KDIGOの目標と性格
D.CKD対策の根幹をなすCVD心血管病の早期予防/
治療介入の国際的運動の展開
E.K/DOQI―透析患者におけるCVDガイドライン
2.日本におけるCKD(chronic kidney disease:慢性腎臓病)への取り組みの現況と展望
A.米国におけるCKD対策の原点としてのK/DOQI-CKD-GL
B.K/DOQI-CKD-GLの概説
C.わが国におけるCKD対策の現状と今後の展望
3.国際的調査研究DOPPSの役割
A.DOPPSとその意義
B.DOPPSで得られた循環器関連データ
4.慢性腎臓病患者および慢性腎臓病を原因とする循環器合併症の疫学
A.慢性腎臓病が注目されている背景
B.CKDには古典的危険因子が多い
C.新規の循環器合併症の危険因子としての慢性腎臓病
D.メタボリック症候群との関連
E.慢性腎臓病による循環器疾患合併の機序
5.慢性腎臓病患者の循環器合併症研究史
A.冠動脈疾患
B.心肥大
§2.各論―A.慢性腎臓病患者の循環器合併症
1.心不全と心筋症
A.心不全
B.心筋症
2.冠動脈疾患
A.分類
B.臨床症状
C.検査
D.検査頻度
3.冠動脈疾患に対する治療
a.内科的治療
A.急性冠症候群
B.慢性冠動脈疾患
C.治療効果の比較
D.冠動脈疾患の予防
b.外科的治療
A.慢性透析患者に対する冠動脈再建治療―PCIとCABGの成績
B.慢性透析患者の術前管理
C.手術
D.術後管理
4.心臓弁膜症
A.大動脈弁狭窄症
B.大動脈弁閉鎖不全症
C.僧帽弁狭窄症
D.僧帽弁閉鎖不全症
5.心臓弁膜症に対する治療
A.透析患者の弁膜症の特徴
B.透析患者の各種弁膜症手術の適応とタイミング
C.術前の問題点
D.手術中の問題点
E.弁の選択
F.周術期管理
6.不整脈
A.致死性不整脈
B.失神をきたす不整脈
C.心不全をきたす不整脈
D.検査
7.不整脈に対する治療
A.不整脈の種類
B.不整脈の治療法
C.不整脈に対する薬物療法
D.不整脈に対する非薬物療法
E.自動体外式除細動器の設置
8.脳血管障害
A.慢性腎臓病患者における脳血管障害の疫学
B.脳血管障害の概念と分類
C.脳血管障害の診断
D.脳血管障害の治療
9.末梢血管障害
A.疫学
B.診断
10.末梢血管障害に対する治療
a.内科的治療
A.透析患者のPVDの特徴
B.血管内治療の実際
b.外科的治療
A.手術適応
B.手術成績
C.血管内治療
c.保存的治療(炭酸泉浴を中心に)
A.ASO治療における保存的治療
B.間歇性跛行患者に対する運動療法
C.重症虚血肢に対する人工炭酸泉治療
d.末梢血管障害に対する治療―LDLアフェレーシス
A.PADの合併が透析患者に及ぼす影響
B.透析患者のPADの特徴
C.早期発見のために
D.ABI,TBI,TcPo2,SPPの診断感度と特異度
E.LDL-Aの実際
F.治療戦略の一つとしてのLDL-apheresisとその効果改善の機序
G.我々の検討
H.LAの抗炎症作用
I.LAの今後の課題
(以下,小項目は省略)
11.腎動脈狭窄症
12.腎動脈狭窄症に対する治療
13.腎移植と循環器合併症
§3.各論―B.心臓血管病のリスクファクター管理
1.糖尿病
2.高血圧
3.高脂血症
4.貧血
5.血管および弁石灰化
索引