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書籍詳細

輸血学 改訂第4版

輸血学 改訂第4版

前田平生  編著 / 大戸 斉  編著 / 岡崎 仁  編著

B5判 1092頁

定価(本体28,000円 + 税)

ISBN978-4-498-01913-3

2018年10月発行

在庫あり

改訂第4版発行の序

―故 遠山 博恩師に捧げる―

 ようやく「輸血学改訂第4版」の発行にこぎつけた.「輸血学」初版(1978年)から編著者であった遠山 博教授は2010年に惜しまれながら逝去された.病床にあっても「輸血学」に寄せる情熱は並々ならぬものがあり,亡くなられる数日前にも“輸血学の改訂版出版をよろしく頼む”と遺され,私たちも必ず出版することを約束したのを鮮明に覚えている.

 「輸血学改訂第3版」は2004年7月に出版された.それから10年以上経過した2015年に,編集者と中外医学社が集まり,「改訂第4版」の構想を相談した.更に3年を経て,ようやくここに上梓でき,安堵の気持ちでいる.

 改訂第3版から14年が経過して,輸血医学でも大きな進展がみられる.赤血球の検査は日常では血清学が主たる方法であるが,遺伝子学的手法・解析が問題解決には必須となりつつある.特に,本書第III章の「赤血球型」については,故遠山教授の遺志を継ぎ,3000本近くの国内外の論文を引用した集大成である.輸血感染症については,三大輸血関連ウイルス(HBV,HCV,HIV)は個別NATの採用により,ごく限られた症例に留まる.しかし,新興・再興感染症は毎年流行を変えて到来し,水際での対応となっている.マラリアでさえ,地球温暖化に伴い,他人事とは思えなくなっている.

 この間,輸血医療においても,2003年に「血液法」が施行され,血液事業者,医療機関の責務が定められ,安全で適正な輸血が推進されてきた.一方,輸血臨床では,大量出血時の低フィブリノゲン血症に対して最も必要なフィブリノゲン濃縮製剤やクリオプレシピテートが適応外であったり,血液センターから供給されない現状がある.このような事情から,血液事業をはじめ輸血臨床に関わるほぼ全項目が気鋭の著者により全面的に改訂された.細胞移植についても,非血縁者間の移植が年間1000例以上になり,今後は,細胞バンクと治療部門の接合点として輸血部門の更なる参画が望まれる.

 大学病院などの大病院,全国の血液センターで「輸血学改訂第4版」を備えていただき,問題解決と深化した考察と研究に役立てていただければ,編集者と著者の喜びはこれに勝るものはない.

 最後に,本書改訂版に快く執筆していただいたすべての方々と辛抱強く応援いただいた中外医学社に心からの感謝と御礼を申し上げる.

2018年8月 蝉しぐれを聞きながら
前田平生
大戸 斉
岡崎 仁




初版の序

 血液が生命の源泉であることは古代人も知っていたようである.17 世紀には人に仔羊の血液を輸注したというような物語りも遺されている.19 世紀に入ってから,今日の感覚にかなり近い方法で,人から人への輸血が施行されたようであるが,多くの先人が苦難に満ちた茨の途を歩まれたであろうことは想像に難くない.

 20 世紀の開幕とともに Landsteiner が ABO 式血液型を発見し,次いで Hustin らが血液抗凝固剤としてクエン酸ナトリウムを開発したが,この 2 つの業績は輸血に対して画期的な発展をもたらした.さらに 1940 年,Wiener らによって Rh 式血液型も発見され,第 2 次大戦を契機として欧米では保存血の普及化,献血組織の設立,血液銀行の充実化が始まった.戦後になって数年以内に Lewis 式その他の数十種類の赤血球型,さらに 1950 年代になって白血球・血小板・血清にも独自の型があって,輸血副作用の因となり得ることが解明された.これら免疫血液学の発展と,赤血球保存法(特に冷凍赤血球)や血液成分製剤輸血法の進歩は輸血近代化の双輪となった.

 以上は世界的に大量輸血の時代を招来した.そのために従来不治とされた疾患も救命され得るようになったが,その反面輸血によるウイルス肝炎の蔓延もとどまるところを知らなかった.しかし Au 抗原の発見以来,なお今日輸血後肝炎征服の闘いがくりひろげられている.

 最近では血液成分輸血の思想がきわめて重視され,供血者から血小板や白血球のみを超大量選択的に分離・採取する連続血液成分遠心分離装置や自動血液型判定機なども登場するに到り,これら輸血学の展開はとどまるところを知らず,医家もこの方面の対応に戸惑うのみとなった.

 そこでこれらの領域を綜合的に研究し,教育する輸血学の独立の必要性が主張されてから既に久しい.輸血学は究極的には臨床各科の治療を補佐し,これに貢献するものであって,麻酔学とその立場がよく似ていると思う.4 半世紀前,麻酔は外科医が片手間にかけていた一種の手技で,麻酔専門医はまだ本邦にほとんどいなかったが,それらの発展により欧米にならって麻酔学の独立が認められてきた.それと全く同様に輸血学もその専門医を今後早く養成しなければ,患者の安全と真に治療効果をあげる近代的な輸血の普及には到底対応してゆくことはできなくなるであろう.

 輸血学は非常に若々しい魅力にあふれた領域であるが,手引き書に乏しく,一般には理解しにくかったこともあるのではないかと思う.洋書に於ても Mollison の名著“Blood Transfusion in Clinical Medicine”があるが,そのほかでは,この方面の教科書は比較的少ない.本邦でも全く同様で,輸血に関係した著書・論文はかなり出版されているが,輸血学全般という柱を入れて,綜合的にまとめた著書は多くない.

 昭和 25 年,故加藤勝治先生が,第 2 次大戦敗戦後の打ちひしがれた本邦に欧米,特に米国の輸血に関する新知見を導入してまとめた「輸血学」を発刊された.その後昭和 37 年 3 月,村上省三・徳永栄一両先生が書かれたところの当時名著の誉れが高かった「輸血の実際」が,さらにこれに踵を接して昭和 38 年 8 月,故福田保先生の監修による「臨床輸血学」が発刊された.この両書は,昭和 35 年東京に於て開催された第 8 回国際輸血学会で発奮し,あるいは意気上った輸血学を学ぼうとする本邦の若い学者達に良好な手引きとなり,大きた影響力を与えたようである.

 しかしその後は綜合的な輸血学書の新刊にはあまり接しなかった.それはあまりにも急速に展開する輸血学に対し,輸血専門家は少数であるので対応するにいとまがなく,またその内容も高度に分化・専門化してきたこともあずかっていたためでもあろう.

 今般,各方面のおすすめ並びに中外医学杜の御依頼によって綜合的な輸血学書を編集させていただくことになった.当初は自身の浅学と,直面する壁の巨大さに到底自信がなく辞退を重ねたが,やっと神輿をあげてどのようにしたらよいか考えてみた.私自身もできるだけ書き,さらに私の勤務している東京大学輸血部の現部員,さらに私がここで机を並べて学んだ旧部員の中の後輩の方々,また私が昭和 48 年東大輸血部に再度就職する前に 13 年間お世話になった群馬大学医学部で共に輸血学を学んだ同志の方々,そのほか篤志をもってわざわざ御参加いただいた 2,3 の先輩の方々に,それぞれ分担・執筆をお願いしたのが,昭和 49 年の春であったかと記憶している.

 これら分担執筆者は大部分がいわゆる新進気鋭のこれからの方々であり,しかもすべて分担領域を自分で実際研究された方々である.さらにその中には他のすべてを捨てて輸血学を終身の業としようとしている人も多数含まれている.またもし本書が将来改訂されることが許されるとすれば,このメンバーがそのまま使えるということも楽しみであると思っている.

 しかし輸血学はあまりに幅広く,しかも奥が深いので,編集者としてはかなりの努力を払ったつもりであるが,非力なためなお不充分なことを深く遺憾としている.内容にもし誤謬があれば編集者に御教示賜わることを切望してやまない.

 なお本書の分担執筆をされた中西敬先生が本書の完成を見ることなく,昭和52年9月9日逝去された.ここに謹んで哀悼の意を表する.

昭和53年3月1日
遠山 博

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第I章 輸血の歴史と現状
 I‒A.輸血の歴史 〈稲葉頌一,遠山 博〉
  1.古典的な輸血(〜1900年)
  2.近代的な輸血(1901年〜)
   a.血液型の発見
   b.クエン酸の発見
   c.血液銀行のはじまり
   d.成分輸血のはじまりと赤血球多型の発見
   e.白血球型の発見
   f.Additive solutions
   g.輸血感染症
   h.プリオン問題
  3.本邦における輸血
   a.わが国の輸血近代史
   b.薬害エイズ問題
   c.遠山教授の未来予測
   d.21世紀初頭の変化
 I‒B.血液法,指針,認定制度 〈松下 正〉
  1.血液法・関連法規の整備
   a.血液新法制定までの経緯と問題点
   b.薬事法の改正
  2.国による使用・実施の指針の整備
   a.血液製剤の使用指針
   b.輸血療法の実施指針
  3.認定制度
   a.日本輸血・細胞治療学会認定医
   b.学会認定輸血検査技師
   c.学会認定・自己血輸血医師看護師
   d.学会認定・臨床輸血看護師
   e.学会認定・アフェレーシスナース
   f.I & A制度
   g.細胞治療認定管理士制度

第II章 血液事業と血液製剤
 II‒A.献血組織と血液事業 〈谷 慶彦,田所憲治〉
  1.売買血から献血へ:1964年の閣議決定
  2.血液事業に関与する組織とその役割
   a.国の役割
   b.地方公共団体の役割
   c.赤十字血液センターの役割
   d.血漿分画製剤製造業者の役割
   e.医療機関の役割
  3.血液センターの組織とその運営
   a.血液センターの組織体制
   b.広域事業運営体制
   c.貯留保管・検体保管・核酸増幅検査業務
   d.全国方針の策定と財政調整
   e.血液事業の財政
  4.献血者確保
   a.献血者数の推移
   b.献血基準の変更
   c.献血者登録制
   d.献血者の処遇と表彰制度
  5.献血者への安全対策
   a.献血申込書と問診票
   b.献血者健康増進事業
   c.献血者健康被害救済制度
  6.血液製剤の安全対策
   a.輸血後移植片対宿主病(GVHD)の予防:自己血輸血への協力
   b.核酸増幅検査(NAT)
   c.検体保管
   d.8項目の安全対策
   e.細菌感染対策
  7.輸血用血液供給量(使用量)の推移
  8.すべての血液製剤の国内自給と安全性の向上
 II‒B.供血者の選択と検査法,供血者からの採血 〈紀野修一〉
 II‒B‒1.供血者の選択と検査法
  1.献血の現状
  2.血液センターで行っている受血者のための安全確保対策
  3.採血までの流れ
   a.献血希望者の受入とインフォームド・コンセント
   b.献血希望者の受付
   c.献血者による問診質問事項への回答
   d.問診項目と判断基準
   e.検診・事前採血
  4.献血血液の検査
  5.問診歴,検査履歴の照合
  6.貯留保管
  7.献血後情報への対応
 II‒B‒2.供血者からの採血
  1.採血法
   a.全血採血
   b.成分採血
  2.採血副作用とトラブル
   a.採血副作用の発生状況
   b.主な採血副作用
   c.採血時のトラブル
   d.救急用医薬品と備品
  3.採血過誤の防止
   a.採血時の過誤発生原因
   b.採血過誤の防止対策
 II‒C.血液製剤の種類と製法・保存法,赤血球の凍結保存
 II‒C‒1.血液製剤の種類と製法・保存法 〈佐竹正博〉
  1.輸血用血液製剤の種類
   a.人全血液‒LR「日赤」
   b.赤血球液‒LR「日赤」
   c.洗浄赤血球液‒LR「日赤」
   d.解凍赤血球液‒LR「日赤」
   e.合成血液‒LR「日赤」
   f.新鮮凍結血漿‒LR「日赤」120,240,480
   g.濃厚血小板‒LR「日赤」
   h.照射洗浄血小板‒LR「日赤」
   i.濃厚血小板HLA‒LR「日赤」
   j.クリオプレシピテート
   k.放射線照射について
   l.保存前白血球除去について
  2.赤血球製剤
   a.赤血球保存法の評価について
   b.赤血球の代謝
   c.保存赤血球の酸素運搬能
   d.保存による赤血球代謝の変化
   e.赤血球形態の変化
   f.抗凝固液
   g.赤血球保存のための添加液
   h.血液バッグと冷蔵保存
  3.血小板製剤
   a.血小板採取法・保存法
   b.輸血された血小板の動態
   c.血小板の保存障害
   d.保存による血小板の変化とその検出法
   e.血小板保存液または血小板置換液
   f.血小板製剤と細菌汚染
   g.血小板マイクロパーティクル
 II‒C‒2.赤血球の凍結保存 〈湯浅晋治,三浦 健,佐竹正博〉
  1.赤血球の凍結と溶血
  2.凍害防止剤(凍害保護液)
   a.細胞内性凍害防止剤
   b.細胞外性凍害防止剤
  3.輸血用赤血球の凍結保存
   a.−80℃緩速凍結法
   b.−196℃急速凍結法
  4.解凍赤血球の性状
   a.赤血球の回収率
   b.解凍赤血球の輸血後の寿命
   c.凍結赤血球の2,3‒DPGおよびATP
   d.赤血球の形態学的変化
   e.解凍赤血球の品質管理
  5.解凍赤血球輸血の臨床
  6.赤血球の長期保存
  7.サンプル赤血球の凍結保存
   a.60% glycerol法
   b.40% glycerol法
 II‒D.血漿分画製剤 〈田中朝志〉
  1.血漿分画製剤の製造方法と安全性の確保
   a.加熱処理
   b.化学処理
   c.ウイルス除去膜処理
  2.アルブミン製剤
   a.性状と機能
   b.適応病態
   c.有害事象
  3.免疫グロブリン製剤
   a.性状と機能
   b.適応病態
   c.有害事象
  4.血液凝固因子製剤
   a.血液凝固系の反応と構成因子
  5.その他の血漿分画製剤
   a.ヒトハプトグロビン製剤
   b.ヒトC1‒インアクチベータ製剤
 II‒E.世界の血液事業 〈高本 滋〉
  1.血液事業,歴史と背景
   a.エイズ(AIDS)薬害事件
   b.供血によるHIV集団感染
  2.供血の種類
  3.採血基準
   a.日本の採血基準
   b.欧米諸国の採血基準
   c.アジア諸国の採血基準
  4.感染症予防
  5.世界における血液製剤の供給状況
   a.輸血用血液製剤の収集と供給
   b.血漿分画製剤の収集と供給
   c.血液製剤の臨床応用
   d.血液製剤の使用に関する開発国と開発途上国の比較
  6.諸外国の血液事業
   a.欧米諸国
   b.アジア諸国

第III章 血液型とその検査
 III‒A.赤血球型 〈内川 誠〉
 III‒A‒1.ABO血液型,H血液型,Lewis(LE)血液型,I血液型(Iiコレクシヨンを含む)
  1.ABO血液型の分類
  2.ABH,Lewis,Ii抗原の構造と生合成
   a.ABH型物質の構造
   b.Lewis血液型物質の構造
   c.ABH,Lewis型物質の生合成
   d.Ii抗原の構造と生合成
  3.ABO血液型の遺伝
  4.H抗原と抗H
  5.分泌型と非分泌型
  6.A型およびB型の亜型
   a.A型の亜型
   b.その他のA亜型
   c.B型の亜型
   d.その他
  7.cis AB型(A2B3)
  8.ABO血液型抗原の後天的な変化
   a.成長に伴う変化
   b.疾患による変化
   c.獲得性B
   d.その他
  9.血液型キメラとモザイク
  10.H抗原欠損型
   a.Bombay型,H不活性(h)/非分泌型(se)
   b.para‒Bombay型(H活性低下型)
  11.Lewis(LE)血液型
   a.Lewis抗原
   b.Lewis抗原の発達
   c.Lewis抗体
  12.I血液型とIiコレクション
   a.I,i抗原
   b.抗体
  13.ABO血液型の遺伝子
   a.ABO遺伝子のクローニング
   b.ABO遺伝子構造
   c.ABO遺伝子の転写調節
   d.ABOアリル
  14.H,Se(Secretor),Le(Lewis)遺伝子
   a.H遺伝子(FUT1)
   b.Se(FUT2)遺伝子
   c.Le(FUT3)遺伝子
  15.I遺伝子(GCNT2)
 III‒A‒2.P1PK血液型,Globoside(GLOB)血液型,Forssman(FORS)血液型,
      GLOBコレクション(LKE抗原)
  1.P血液型の発見と関連抗原
  2.P1PK血液型抗原,GLOB血液型抗原,LKE抗原の構造と生合成
  3.P1PK血液型,GLOB血液型,LKE抗原
   a.P1(P1PK1)抗原と抗P1
   b.NOR抗原(P1PK4)
   c.PX2抗原(GLOB2)
   d.LKE抗原
   e.Pk(P−Pk+)およびp(P1−P−Pk−)型
   f.P1PK,GLOB血液型と病原微生物
  4.FORS血液型
 III‒A‒3.Rh(RH)血液型,Rh‒associated glycoprotein(RHAG)血液型
  1.Rh血液型の発見
  2.Rh血液型抗原の表記と遺伝様式についての歴史的経緯
  3.表現型と遺伝型の決定
   a.抗Dだけを用いる場合
   b.各抗Rh血清を用いる場合
  4.Rh血液型の遺伝
  5.Rh血液型の臨床的意義
  6.Rh蛋白の構造とRH遺伝子
   a.Rh関連蛋白
   b.他のRh関連蛋白
  7.Rh血液型抗原と変異型
   a.D抗原
   b.C/c,E/e抗原と変異型
   c.その他のRh血液型抗原と変異型
   d.複合抗原
   e.CcEe抗原の低下と欠損に関与するハプロタイプ
   f.RhnullとRhmod
  8.Rh‒associated glycoprotein(RHAG)血液型
   a.Duclos抗原(RHAG1),DSLK抗原(RHAG3)
   b.Ola(RHAG2),RHAG4
 III‒A‒4.Duffy(FY)血液型
  1.Duffy血液型の発見
  2.FyaおよびFyb
  3.Fy5
  4.Duffy糖蛋白とFY遺伝子
  5.Fy(a−b−)
 III‒A‒5.MNS血液型
  1.MNS血液型の発見
  2.グリコフォリンAとグリコフォリンB
   a.GPA
   b.GPA欠損型
   c.GPB
   d.GPB欠損型
   e.GPA/GPB欠損型(Mk型)
  3.グリコフォリンA遺伝子(GYPA),グリコフォリンB遺伝子(GYPB)
  4.MNSバリアント
   a.Miltenberger抗原群
   b.GP(A‒B)バリアント
   c.GP(B‒A)バリアント
   d.GP(B‒A‒B)バリアント
   e.GP(A‒B‒A)バリアント
   f.GP(A‒A)バリアント
   g.GP(E‒B)バリアント
   h.HAG(MNS41)/ENEP(MNS39),MAR(MNS43)/ENAV(MNS42),ENEV(MNS45)
   i.Or, Osa, MNTD, Vr, Mta, Ria, Cla, Nya, Mv, Far, sD, Mit, SARA
   j.M1,Can,Tm(MNCHOコレクション)
  5.グリコフォリンと病原体
 III‒A‒6.Gerbich(GE)血液型
  1.Gerbich血液型の発見
  2.GPCとGPD
  3.GPC遺伝子(GYPC)
  4.Gerbich陰性型(Ge‒型)
   a.Ge:‒2,3,4(Yusタイプ)
   b.Ge:‒2,‒3,4(Gerbichタイプ)
   c.Ge:‒2,‒3,‒4(Leach型)
  5.その他のGerbich血液型抗原
   a.Lsa(GE6)
   b.Wb(GE5)
   c.Dha(GE8)
   d.Ana(GE7)
   e.GEIS(GE9)
   f.GEPL(GE10),GEAT(GE11),GETI(GE12),GERW
 III‒A‒7.Diego(DI)血液型
  1.Diego血液型の発見
  2.Dia(DI1)とDib(DI2)
  3.Wra(DI3)とWrb(DI4)
  4.Swa(DI14)とNFLD(DI16)
  5.バンド3蛋白(AE1,CD233)
 III‒A‒8.Kell(KEL)血液型,Kx(XK)血液型
  1.Kell血液型の発見
  2.Kell血液型抗原とKo型
  3.Kell抗原の抑制
  4.Kell蛋白とKEL遺伝子
  5.Kx血液型
 III‒A‒9.Kidd(JK)血液型
  1.Kidd血液型の発見
  2.Kidd血液型抗原と抗体
  3.Jk(a−b−)型
  4.Kidd糖蛋白と遺伝子
 III‒A‒10.Lutheran(LU)血液型
  1.Lutheran血液型の発見
  2.LuaとLub
  3.Lutheran遺伝子とLutheran糖蛋白
  4.Lu(a−b−)
   a.Lunull
   b.In(Lu)
   c.X染色体連鎖型
  5.Lutheran糖蛋白の機能
 III‒A‒11.Colton(CO)血液型,Gill(GIL)血液型
  1.Colton血液型
  2.Colton血液型の抗原と抗体
  3.アクアポリン
  4.Colton(AQP1)遺伝子
  5.Gill血液型
 III‒A‒12.Dombrock(DO)血液型
  1.Dombrock血液型の発見
  2.Dombrock血液型の抗原と抗体
  3.Dombrock血液型抗原とART4遺伝子
 III‒A‒13.Cromer(CROM)血液型,CD59血液型
  1.Cromer血液型
  2.Cromer血液型の抗原と発作性夜間血色素尿症
  3.Cromer血液型の変異型
  4.補体制御蛋白としてのDAF
  5.CD59血液型
 III‒A‒14.Xg血液型
  1.Xg血液型の発見
  2.Xga抗原,CD99抗原と抗体
  3.CD99(MIC2)の量的多型性とXga
 III‒A‒15.Knops(KN)血液型
  1.Knops血液型の発見
  2.Knops抗原と抗体
  3.Knops抗原と補体レセプター1(CR1)
 III‒A‒16.Chido/Rodgers(CH/RG)血液型
  1.Chido/Rodgers血液型の発見
  2.Chido/Rodgers血液型の抗原と抗体
 III‒A‒17.Landsteiner‒Wiener(LW)血液型
  1.LW血液型の発見
  2.LW血液型の抗原と抗体
  3.LW糖蛋白と遺伝子
 III‒A‒18.Scianna(SC)血液型
  1.Scianna血液型の発見
  2.Scianna血液型の抗原と抗体
  3.Scianna血液型とERMAP
 III‒A‒19.Yt(YT)血液型
  1.Yt血液型の発見
  2.Yt血液型の抗原と抗体
 III‒A‒20.Indian(IN)血液型とAnWj抗原
  1.Indian血液型の発見
  2.Indian血液型の抗原と抗体
  3.Indian血液型とCD44
  4.AnWj抗原(901009)
 III‒A‒21.Ok(OK)血液型,Raph(RAPH)血液型,John Milton Hagen(JMH)血液型,Er抗原
  1.Ok血液型
  2.Raph血液型
  3.John Milton Hagen血液型
  4.Er抗原
 III‒A‒22.JR血液型,LAN血液型
  1.JR血液型
   a.Jra抗原と抗Jra
   b.ABC輸送体
   c.JR血液型とABCG2
   d.Jr(a−),Jr(a+w)とABCG2遺伝子
   e.抗Jraと妊娠
  2.LAN血液型
   a.Lan抗原と抗Lan
   b.Lan抗原とABCB6
 III‒A‒23.Vel(VEL)血液型,Augustine(AUG)血液型
  1.Vel血液型
  2.Augustine血液型
 III‒A‒24.Emm抗原,PEL抗原,ABTI抗原,MAM抗原,Sda抗原(高頻度抗原:ISBT901シリーズ),
      KANNO抗原
  1.Emm抗原(901008)
  2.PEL抗原(901014)
  3.ABTI抗原(901015)
  4.MAM抗原(901016)
  5.Sda抗原(901012)とCad抗原
  6.KANNO抗原
 III‒A‒25.低頻度抗原(ISBT700シリーズ)
  1.Kg抗原
  2.SHIN抗原
  3.SUMI抗原
  4.Bg抗原
 III‒B.赤血球型に関する検査 〈安田広康,内川 誠〉
 III‒B‒1.血液型抗原と抗体
  1.赤血球抗原
   a.赤血球膜
   b.抗原決定基
   c.赤血球前駆細胞の血液型抗原
  2.血液型抗体の性状
   a.免疫グロブリン
   b.新生児の免疫グロブリン産生
   c.自然抗体
   d.免疫抗体
  3.血液型抗原と抗体の反応
   a.抗原抗体反応
   b.赤血球凝集反応
 III‒B‒2.不規則抗体検出法とその原理
  1.検査結果の妥当性および対照の役割
  2.生理食塩液法
  3.抗グロブリン試験
   a.間接抗グロブリン試験の原理
   b.間接抗グロブリン試験における反応時間
  4.凝集反応の感度を上げる方法
   a.低イオン強度溶液
   b.ポリエチレングリコール
   c.酵素
  5.カラム凝集法
   a.ゲル法
   b.ガラスビーズ法
  6.固相法
 III‒B‒3.輸血前検査
  1.ABO/RhD血液型検査
   a.ABOオモテ・ウラ不一致を起こす原因とその対処法
  2.不規則抗体スクリーニング
   a.不規則抗体スクリーニングの重要性
   b.適切な患者検体を用いることの重要性
  3.不規則抗体の同定
   a.抗体同定検査におけるポイントと対処法
   b.抗体同定までの手順
  4.交差適合試験
   a.交差適合試験の検査法
   b.タイプ&スクリーン(T&S)
   c.コンピュータクロスマッチ
   d.結果の解釈と交差適合試験陽性時への対応
   e.輸血用血液製剤の選択
 III‒B‒4.直接抗グロブリン試験
  1.直接抗グロブリン試験陽性
  2.自己免疫性溶血性貧血
 III‒C.HLA抗原と検査法,臨床応用 〈柏瀬貢一,平田蘭子,前田平生〉
  1.HLA研究の歴史
   a.白血球アロ抗原の発見
   b.HLAクラスI抗原系の確立
   c.国際組織適合性ワークショップ
   d.HLAクラスII抗原の発見と血清学的検出
   e.クラスII抗原分子の同定と遺伝子の検出
   f.DNAタイピング
  2.HLA抗原の遺伝子と構造
   a.HLA遺伝子領域
   b.クラスI・II分子
  3.HLA抗原の機能
   a.T細胞レセプターの選択
   b.外来性抗原の提示
   c.T細胞免疫応答
  4.HLA抗原の分類と頻度
   a.HLA抗原・アリルの命名・表記法
   b.日本人のHLA抗原・アリル頻度
  5.HLA検査法
   a.血清学的検査法
   b.混合リンパ球反応
   c.HLAアリル(対立遺伝子)タイピング
   d.HLA抗体検査
  6.HLAと臨床応用
   a.輸血
   b.移植
   c.疾患との相関
   d.癌免疫への応用
 III‒D.血小板型(HPA)と検査法 ―血小板輸血,副反応(NAITを含む)― 〈松橋美佳,岡崎 仁〉
  1.血小板型(ヒト血小板特異抗原)とは
   a.血小板上に存在する抗原
   b.主な血小板型
  2.HPAの臨床的意義
   a.新生児血小板減少症
   b.血小板輸血不応
   c.輸血後紫斑病
   d.血栓性疾患
   e.移植成績への関与
  3.血小板抗原・抗体検出方法
   a.血清学的検査法
   b.DNA検査法
 III‒E.顆粒球型と検査法 〈松橋美佳,岡崎 仁〉
  1.HNA抗原,好中球(顆粒球)抗原
   a.HNA‒1
   b.HNA‒2
   c.HNA‒3
   d.HNA‒4
   e.HNA‒5
  2.HNAの臨床的意義
   a.同種抗体が関与する疾患
   b.自己抗体が関与する疾患
  3.HNA抗原・抗体検査法
   a.血清学的検査法
   b.近年の検査法の問題点

第IV章 新生児溶血性疾患と母児免疫 〈大戸 斉〉
  1.母児間免疫における母児間輸血現象
   a.胎児由来細胞の母体血中への流入
   b.大量経胎盤出血が母と児に与える影響
  2.母体の免疫反応
   a.赤血球抗原の免疫原性
   b.RhD陰性者における免疫実験
   c.初回妊娠分娩による抗体産生
   d.第2回妊娠における抗体産生
   e.流産による抗体産生
   f.妊娠回数と抗体産生率
   g.RhD以外の抗体産生
   h.IgGのサブクラスと生理的活性
  3.母体の免疫感作に影響する因子
   a.経胎盤出血の量
   b.母児間ABO不適合によるRhD感作への影響
   c.胎児の性とRh型の影響
   d.祖母のRh型の影響
   e.輸血の影響
  4.母親から胎児への抗体移行
   a.母親からの経胎盤的能動輸送
   b.抗HLA‒クラスII抗体による溶血の軽減
  5.新生児溶血性疾患の病態
   a.機序
   b.ビリルビンの合成と代謝
  6.血液型不適合妊娠の管理
   a.RhD不適合
   b.RhD以外の血液型不適合妊娠
   c.超音波検査と羊水検査による管理
   d.高ビリルビン血症の治療
  7.抗D免疫グロブリン投与による免疫感作の予防
   a.歴史
   b.抗RhD免疫グロブリン(RhIgG)の投与法
   c.RhIgGの作用機序
  8.ABO血液型不適合新生児溶血性疾患
   a.ABO‒HDFNの病態
   b.ABO‒HDFNにおける溶血の機序と検査所見
  9.妊娠による白血球抗体の産生
   a.妊娠によるHLA抗体の産生

第V章 輸血反応
 V‒A.溶血性輸血反応 〈川畑絹代,大戸 斉,前田平生,遠山 博〉
  1.溶血性反応の定義と種類
  2.溶血性反応の病態生理と生体の防御機転
   a.ヘモグロビン血症
   b.ヘモグロビン尿と腎障害
   c.ヘモジデリン尿
   d.血漿諸成分による遊離ヘモグロビンの排除
  3.溶血反応に補体の及ぼす影響
   a.補体系の活性
   b.血液型抗体と補体
  4.不適合輸血(ABOその他)の頻度と原因
  5.不適合輸血の症状と経過
   a.急性溶血反応によるもの
   b.遅発性溶血反応によるもの
  6.不適合輸血の発症機序
   a.サイトカインの役割
   b.DIC(播種性血管内凝固症候群)
   c.急性腎不全
   d.呼吸不全
  7.不適合輸血に対する処置
   a.直後の処置
   b.乏尿期の処置
   c.利尿期の処置
  8.ABO血液型不適合輸血
   a.ABO不適合輸血の予後
   b.O型全血輸血による有害事象
   c.O型血小板の輸血
   d.ABO亜型(A1,A2)による輸血反応
  9.ABO血液型以外の血液型による不適合輸血
  9‒1.不規則抗体スクリーニングと抗体の特異性
  9‒2.輸血有害反応に関与する不規則抗体
   a.Lewis血液型による反応
   b.PIPKおよびGloboside血液型による溶血反応
   c.Rh血液型による溶血反応
   d.Lutheran血液型による溶血反応
   e.Kell血液型による溶血反応
   f.Duffy血液型による溶血反応
   g.Kidd血液型による溶血反応
   h.Diego血液型による溶血反応
   i.Xg血液型による溶血反応
   j.MNS血液型による溶血反応
   k.Miltenberger血液型による溶血反応
   l.Dombrock(Holley)血液型による溶血反応
   m.HLA抗体(抗Bga,抗Bgc)による溶血反応
  10.自己抗体(自己凝集素・自己溶血素)を保有する患者に対する輸血
   a.正常に存在する自己抗体,障害を与えない自己抗体
   b.有害自己抗体,障害を与える自己抗体
  11.免疫血液学的検査で問題のある患者に対する輸血
   a.高頻度抗原に対する抗体
   b.低頻度抗原に対する抗体
   c.複数抗体保有例
   d.微弱な抗体
   e.その他の諸問題
  12.その他免疫学的機序によらない溶血反応
 V‒B.非溶血性輸血反応 〈岡崎 仁〉
  1.非溶血性発熱反応
  2.アレルギー性輸血反応
   a.血清型
   b.ハプトグロビン
   c.IgA
   d.その他のアレルギー性反応
   e.アレルギー性輸血反応の診断
   f.アレルギー性輸血反応の治療と予防
  3.輸血関連急性肺障害
   a.輸血とARDSの臨床研究
   b.TRALI病態解明
   c.TRALI予防対策
  4.輸血関連循環過負荷
   a.TACOの報告数と診断基準
   b.TACOの診断・鑑別のための検査BNP/NT‒pro BNPの有用性
   c.TACOの予防について
  5.Transfusion associated dyspnea(TAD)
  6.輸血後GVHD
  7.その他の非溶血性輸血反応
   a.血小板不応
   b.輸血後紫斑病
   c.低血圧性輸血反応
   d.高カリウム血症
   e.輸血後鉄過剰症
   f.その他の輸血反応(因果関係のはっきりとした証明はない)
   g.輸血製剤中に混入する可能性のある有害物質
 V‒C.輸血による免疫修飾 〈前田平生〉
  1.同種免疫とは
  2.腎移植
   a.免疫抑制機序
  3.習慣性流産
   a.NK活性,リンパ球サブセット,サイトカインの変動
  4.癌再発率と生存率
   a.これまでの研究(後方視的研究)
   b.前方視的対照研究
  5.術後創感染症
   a.免疫抑制に関与する血液成分
   b.赤血球保存傷害

第VI章 輸血感染症
 VI‒A.輸血後肝炎 〈佐竹正博〉
 輸血後肝炎の歴史
 VI‒A‒1.B型肝炎,C型肝炎
  1.B型肝炎
   a.B型肝炎ウイルス(HBV)のウイルス学的特徴
   b.HBV感染の自然経過
   c.輸血用血液のHBVに関する検査法
   d.輸血HBV感染を起こす血液製剤について
   e.輸血HBV感染の臨床経過
   f.遡及調査について
  2.C型肝炎
   a.C型肝炎ウイルス(HCV)について
   b.HCVの感染経路
   c.HCV感染の経過とマーカーの動き
   d.輸血製剤によるHCVの感染性
   e.日本での輸血によるHCV感染の実態
   f.献血者集団におけるHCV感染の実態
   g.オカルトHCV感染について
 VI‒A‒2.E型肝炎,A型肝炎,その他
  1.E型肝炎
   a.E型肝炎ウイルス(HEV)について
   b.疫学
   c.E型肝炎の臨床
   d.輸血によるHEV感染
   e.献血血液のHEVスクリーニングについて
  2.A型肝炎
   a.A型肝炎ウイルス(HAV)について
   b.HAVの疫学
   c.急性A型肝炎の経過
   d.輸血によるHAV感染例
   e.輸血HAV感染の防御
  3.D型肝炎
  4.その他の肝炎ウイルス
   a.GBV‒C(G型肝炎ウイルス,HGV)
   b.Torque teno virus(TTV)
   c.SENウイルス(SENV)
 VI‒B.輸血による肝炎以外のウイルス感染症 〈佐藤博行〉
  1.ヒト免疫不全ウイルス
   a.疫学
   b.ウイルスの性状
   c.感染
   d.輸血による感染
  2.ヒトT細胞白血病ウイルス1型
   a.疫学
   b.ウイルスと感染細胞の性状
   c.輸血を介する感染
  3.ヒトパルボウイルスB19
   a.疫学
   b.ウイルスの性状
   c.臨床経過
   d.輸血とパルボウイルス
  4.ヒトサイトメガロウイルス
  5.その他のウイルス
   a.デングウイルス
   b.ウエストナイルウイルス
   c.チクングニアウイルス
   d.その他のウイルス
 VI‒C.輸血によるウイルス以外の感染症
  1.マラリア 〈佐竹正博〉
   a.マラリア原虫
   b.マラリアの疫学
   c.マラリアの臨床と検査
   d.輸血マラリアに対する対策の考え方
   e.輸血によるマラリアの感染
   f.日本の輸血マラリア対策
  2.シャーガス病 〈佐竹正博〉
   a.感染経路と疫学
   b.T. cruziと病態
   c.T. cruziと輸血
   d.輸血T. cruzi感染の防御
  3.バベシア症 〈佐竹正博〉
   a.バベシア原虫について
   b.バベシア症の臨床と輸血による感染
   c.バベシア感染の防御
  4.トキソプラズマ症 〈佐竹正博〉
   a.トキソプラズマ原虫について
   b.トキソプラズマと輸血
  5.リーシュマニア症 〈佐竹正博〉
   a.リーシュマニア原虫と疾患
   b.リーシュマニアと輸血
  6.梅毒 〈佐竹正博〉
   a.梅毒の疫学
   b.梅毒の臨床
   c.輸血による梅毒感染
  7.ライム病 〈佐竹正博〉
  8.リケッチア症 〈佐竹正博〉
   a.ヒト顆粒球アナプラズマ症
   b.ツツガムシ病
   c.Q熱(コクシエラ症)
   d.日本紅斑熱
  9.フィラリア症 〈佐竹正博〉
  10.プリオン病 〈脇坂明美〉
   a.プリオン病とは
   b.病因としてのプリオン蛋白質
   c.現在実施されている感染防止対策
 VI‒D.輸血感染症に関する検査法 〈内田茂治〉
  1.輸血感染症を起こしうる病原体
  2.輸血感染症の血清学的検査
   a.凝集法
   b.平板二重免疫拡散法(オクタロニー法)
   c.イムノクロマト法
   d.ウエスタンブロット法
   e.間接蛍光抗体法
   f.EIA/RIA/CLIA/CLEIA/ECLIA法
   g.血清学的検査の問題点
  3.輸血感染症の核酸増幅検査
   a.核酸の抽出
   b.PCR法の原理
   c.TMA法の原理
   d.増幅産物の確認
   e.リアルタイムPCR法による定量測定の原理
   f.核酸増幅検査の問題点
 VI‒E.細菌感染 〈佐竹正博〉
  1.輸血細菌感染症の頻度
  2.輸血用血液製剤の汚染源となる細菌とその頻度
  3.細菌が混入する経路
   a.皮膚からの混入
   b.菌血症によるもの
   c.製剤のプロセスでの混入
   d.輸血実施の際の混入
  4.輸血による敗血症の臨床
  5.輸血による細菌感染を防ぐために
   a.採取する血液に細菌を混入させない方策
   b.細菌に汚染された製剤を検出する
   c.製剤保存中に細菌を増殖させない
   d.混入した細菌を死滅させる
 VI‒F.病原因子低減化 〈佐竹正博〉
  1.病原因子低減化の考えの起こり
  2.血漿製剤
  3.細胞成分を含む製剤
  4.トロント・コンセンサス・カンファレンス
  5.技術的課題
  6.主な病原因子低減化法
   a.メチレンブルー
   b.インターセプト
   c.ミラソル
   d.UVC照射

第VII章 輸血の実際
 VII‒A.輸血とインフォームド・コンセント〈田?哲典〉
  1.インフォームド・コンセントの概念と歴史
   a.インフォームド・コンセントの歴史【世界】
   b.インフォームド・コンセントの歴史【日本】
   c.医療におけるインフォームド・コンセント
  2.輸血療法とインフォームド・コンセント
   a.日本輸血学会インフォームド・コンセント小委員会の報告書要旨
   b.インフォームド・コンセント実施上の要点
  3.宗教と輸血
   a.エホバの証人の輸血拒否の根拠と受け入れ可能な成分について
   b.エホバの証人への輸血をめぐっての裁判について
   c.エホバの証人への輸血を考える
  4.まとめ
 VII‒B.輸血の目的と輸血理論 〈山本晃士〉
  1.輸血の目的
  2.赤血球の輸血理論
   a.赤血球の酸素運搬能
   b.赤血球輸血の適応と輸血量
   c.出血に対する生理反応と輸血
  3.止血のしくみ―血小板と凝固線溶系―
   a.血小板のはたらき
   b.凝固系のしくみ
   c.凝固制御系のしくみ
   d.線溶系のしくみ
   e.凝固線溶系とキニン・カリクレイン系
  4.血漿成分の輸血の実際と輸血理論
   a.FFPの止血効果
   b.FFP輸血のトリガー値
   c.FFP輸血の適応と投与量
   d.FFPに代わるフィブリノゲン補充製剤
  5.血小板の輸血理論
   a.血小板輸血の適応と投与量
   b.血小板輸血の弊害
  6.血漿浸透圧とアルブミンの役割
 VII‒C.輸血の手順(輸血過誤と防止対策含む) 〈松下 正〉
  1.日本のABO不適合輸血
  2.患者の血液型検査と不規則抗体スクリーニング検査
   a.ABO血液型の検査
   b.RhD抗原の検査
   c.乳児の検査
   d.不規則抗体スクリーニング検査
  3.交差適合試験
   a.患者検体の採取
   b.輸血用血液の選択
   c.術式
   d.交差適合試験の一部の省略
  4.超緊急時の輸血
   a.ABO血液型確定時の同型の血液の使用
   b.血液型が確定できない場合のO型赤血球の使用
   c.RhD抗原が陰性の場合
  5.大量輸血時の適合血
   a.追加輸血時の交差適合試験
   b.不規則抗体が陽性の場合
  6.不適合輸血を防ぐための検査以外の留意点
   a.血液型検査用検体の採血時の取り違いに注意すること
   b.検査結果の伝票への誤記や誤入力に注意すること
   c.検査結果の記録と患者への通知
  7.手術時または直ちに輸血する可能性の少ない場合の血液準備
  8.輸血用血液の保存
  9.部署における実施の実際
   a.輸血前
   b.輸血の実施
   c.輸血中の観察
   d.輸血後の作業
   e.患者検体の保存
 VII‒D.血液製剤の適正使用
 VII‒D‒1.赤血球 〈米村雄士〉
  1.目的
  2.使用指針
   a.慢性貧血に対する適応
   b.急性出血に対する適応
   c.周術期の輸血
   d.敗血症患者の貧血
   e.制限輸血と非制限輸血
  3.投与量
  4.効果の評価
  5.不適切な使用
  6.使用上の注意点
  7.赤血球製剤の製法と性状と用法
 VII‒D‒2.血小板 〈羽藤高明〉
  1.血小板輸血の適応
   a.造血器腫瘍
   b.慢性造血不全(再生不良性貧血・骨髄異形成症候群)
   c.消費性血小板減少症(TTP,HIT,ITP)
   d.観血的処置・手術
   e.活動性出血
   f.抗血小板薬服用患者の脳出血
  2.血小板輸血不応状態
 VII‒D‒3.新鮮凍結血漿の適正輸血 〈山本晃士〉
  1.製剤と使用指針
   a.複合型凝固障害
   b.濃縮製剤のない凝固因子欠乏症
   c.クマリン系薬剤(ワルファリンなど)効果の緊急補正
  2.FFPの適正使用を目指して
 VII‒D‒4.アルブミン 〈安村 敏〉
  1.アルブミンとアルブミン製剤について
  2.低アルブミン血症の病態とアルブミン投与について
  3.わが国のアルブミンの使用状況と国内自給達成に向けた取り組み
  4.アルブミンのトリガー値をめぐる問題
  5.病態別アルブミンの使用
   a.強く推奨される病態
   b.臨床で多く使用されたがその有効性が認められない病態
   c.使用により予後を悪化させる病態
   d.科学的根拠が乏しい病態
   e.不適切な使用
 VII‒E.外科手術と輸血
 VII‒E‒1.一般外科(心臓血管外科を除く) 〈紀野修一〉
  1.一般外科領域における輸血の適応
  2.一般外科領域における成分輸血
   a.成分輸血の考え方
   b.成分輸血の実際
  3.手術のための血液準備
   a.T&S法
   b.MSBOS
   c.SBOE
  4.患者中心の輸血医療
   a.PBMとは
   b.術前の評価と対策
   c.術中の対策
   d.術後の対策
  5.POCT機器の活用
 VII‒E‒2.心臓血管外科の輸血 〈塩野則次〉
  1.人工心肺の影響
  2.低体温の影響
  3.本邦における心臓血管外科と輸血の変遷
  4.心臓血管疾患の外科治療と輸血
   a.冠動脈疾患
   b.弁膜症
   c.大動脈疾患,大動脈解離,動脈瘤破裂
   d.小児心臓手術
  5.自己血と心臓血管外科手術
 VII‒F.血液疾患と輸血(移植は含まない) 〈奧山美樹〉
  1.血液製剤使用の基本的考え方
   a.赤血球製剤
   b.血小板製剤
   c.新鮮凍結血漿
  2.代表的な血液疾患
   a.造血器腫瘍
   b.再生不良性貧血
   c.溶血性貧血
   c‒1.自己免疫性溶血性貧血
   c‒2.発作性夜間ヘモグロビン尿症
   d.特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病
   e.播種性血管内凝固症候群
 VII‒G.産科の輸血 〈板倉敦夫〉
  1.妊娠時の生理的変化
   a.循環系
   b.血液系
  2.産科危機的出血とショック
   a.分娩時出血の背景
   b.輸血開始基準と製剤の選択
   c.産科の血管内凝固症候群
  3.妊娠中の血小板減少症
   a.妊婦の血小板数と止血
   b.妊娠性血小板減少症
   c.特発性血小板減少性紫斑病
   d.抗リン脂質抗体関連血小板減少症
   e.新生児血小板減少症
   f.妊娠高血圧症候群
   g.血栓性血小板減少症と溶血性尿毒症
  4.産科領域の自己血輸血
 VII‒H.新生児の輸血 〈大戸 斉〉
  1.新生児の生物学的特徴と子宮外環境への対応
   a.新生児とは
   b.新生児の子宮外環境への適応
  2.新生児への輸血
   a.胎盤輸血/臍帯結紮遅延
   b.赤血球輸血
   c.血小板輸血
   d.新鮮凍結血漿の輸血
   e.交換輸血
   f.顆粒球輸血
   g.Erythropoietin(Epo)による貧血の治療
 VII‒I.緊急輸血,大量輸血(熱傷を含む) 〈山本晃士〉
  1.緊急輸血
  2.異型適合輸血
  3.大量輸血
   a.希釈性凝固障害とは
   b.希釈性凝固障害に対する治療概念
   c.希釈性凝固障害に対して用いる製剤
  4.熱傷
 VII‒J.血漿交換療法 〈水口智明,小幡由佳子,竹下明裕〉
  1.血漿交換療法の歴史
  2.血漿交換の分類と原理
   a.単純血漿交換
   b.選択的血漿交換
  3.血漿交換により除去される物質
  4.ルート確保と血流
  5.血漿交換の対象疾患
   a.急性肝不全
   b.慢性C型肝炎
   c.急性進行性糸球体腎炎
   d.悪性関節リウマチ
   e.SLE
   f.多発性硬化症
   g.Guillain‒Barré症候群
   h.血栓性血小板減少性紫斑病/溶血性尿毒症症候群
   i.ABO不適合腎移植
   j.高LDL血症
   k.川崎病
  6.乳幼児のPE
  7.治療量
  8.血漿交換に伴う有害事象・合併症
   a.血圧低下
   b.アレルギー反応
   c.出血
   d.電解質異常
  9.血漿交換療法の安全対策
第VIII章 自己血輸血 〈牧野茂義〉
  1.歴史・背景
  2.自己血輸血の目的
  3.自己血輸血の種類
   a.貯血式自己血輸血
   b.希釈式自己血輸血
   c.回収式自己血輸血
  4.インフォームド・コンセント
  5.自己血輸血とpatient blood management
  6.適応・禁忌
  7.採血前の検査
   a.血球計算(血算)
   b.血液型と不規則抗体
   c.感染症検査
  8.採血・保存計画
   a.貯血計画
   b.鉄剤投与
   c.rEPO製剤投与
  9.貯血式自己血輸血の実施手順
   a.自己血採血の準備・実施
   b.採血した自己血の保管・管理
   c.院内の自己血輸血管理および実施体制の整備
  10.採血時の有害事象と留意点
   a.血管迷走神経反応
   b.皮下出血および血腫
   c.神経損傷
   d.細菌汚染
  11.自己血輸血時の有害事象
   a.ABO不適合輸血(過誤輸血)
   b.自己血輸血時の有害反応など
  12.自己フィブリン糊の臨床使用
   a.自己フィブリン糊とは
   b.フィブリン糊の分類と比較
   c.自己フィブリン糊の適応疾患・病態・部位
   d.自己フィブリン糊の今後の課題
  13.成分自己血採血
  14.自己血輸血の免疫抑制的効果と保存前白血球除去

第IX章 細胞治療・移植
 IX‒A.血液成分採取 〈池田和彦,大戸 斉〉
  1.遠心分離法による血液成分分離
   a.間歇型血液成分分離
   b.連続式血液成分分離
   c.血液成分分離装置の機種
  2.採取の実際
   a.献血における血漿と血小板の採取
   b.末梢血幹細胞採取
   c.成分採血,アフェレーシスの留意点および副反応
 IX‒B.造血幹細胞移植
 IX‒B‒1.骨髄移植 〈室井一男〉
  1.造血幹細胞
  2.造血幹細胞移植の歴史
  3.造血幹細胞移植の適応
  4.HLA検査とドナー選択
  5.前処置
  6.骨髄採取
  7.骨髄移植
  8.同種造血幹細胞移植の経過
   a.生着前期
   b.生着期
   c.生着後期
 IX‒B‒2.末梢血幹細胞移植 〈室井一男〉
  1.末梢血幹細胞採取
  2.末梢血幹細胞採取の体制
  3.末梢血幹細胞の凍結と解凍
  4.自家(己)末梢血幹細胞移植
  5.同種末梢血幹細胞移植
  6.HLA半合致(ハプロ)移植
 IX‒B‒3.臍帯血移植 〈室井一男〉
  1.さい帯血バンク
  2.臍帯血移植
  3.特殊な臍帯血移植
 IX‒B‒4.骨髄バンク,臍帯血バンク 〈高梨美乃子〉
  1.骨髄バンク
   a.概要
   b.設立
   c.公益財団法人日本骨髄バンク
   d.骨髄ドナー登録
   e.患者登録とドナー検索
   f.骨髄・末梢血幹細胞移植のコーディネート
   g.骨髄液・末梢血幹細胞の採取,合併症
   h.搬送と輸注
  2.臍帯血バンク
   a.概要
   b.設立
   c.法的規制
   d.臍帯血採取
   e.臍帯血調製保存・検査
   f.公開登録と検索
   g.移植手続き,移植施設までの搬送と移植
  3.将来の非血縁者間造血幹細胞移植のために取り組むべきこと
   a.社会的要請
   b.国際化
   c.骨髄・末梢血幹細胞移植における患者負担
 IX‒C.樹状細胞療法,細胞治療,免疫療法 〈小林博人,菅野 仁〉
  1.腫瘍免疫
  2.養子免疫療法
   a.非特異的細胞増幅を用いた免疫療法
   b.γδ型T細胞療法を用いた免疫療法
   c.NKT細胞を用いた免疫療法
   d.CTL療法
  3.樹状細胞ワクチン療法
   a.抗原提示能
   b.樹状細胞療法の実際
   c.樹状細胞ワクチン療法の有効性
   d.樹状細胞ワクチン療法の展望
  4.合成生物学的手法を用いた養子癌免疫療法
   a.CAR T細胞療法
   b.腫瘍特異的抗原受容体改変T細胞療法
 IX‒D.人工血液 〈半田 誠〉
  1.人工赤血球
   a.修飾ヘモグロビン
   b.ヘモグロビン小胞体
   c.今後の展望
  2.人工血小板
   a.人工血小板の設計戦略
   b.人工血小板の開発状況

和文索引

英文・数字索引

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執筆者一覧

前田平生  埼玉医科大学名誉教授 編著
大戸 斉  福島医科大学名誉教授 編著
岡崎 仁  東京大学大学院医学系研究科教授 編著
稲葉頌一  神奈川県赤十字血液センター名誉所長 
遠山 博  元埼玉医科大学総合医療センター名誉所長 
松下 正  名古屋大学医学部附属病院輸血部教授 
谷 慶彦  大阪府赤十字血液センター所長 
田所憲治  日本赤十字社特別参与 
紀野修一  日本赤十字社北海道ブロック血液センター副所長 
佐竹正博  日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所所長 
湯浅晋治  順天堂大学名誉教授 
三浦 健  三浦病院院長 
田中朝志  東京医科大学八王子医療センター臨床検査医学科・輸血部准教授 
高本 滋  愛知医科大学名誉教授/日本赤十字社北海道ブロック血液センター前所長 
内川 誠  日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター前検査部長 
安田広康  福島県立総合衛生学院教務部 
柏瀬貢一  日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター事業部付課長 
平田蘭子  埼玉医科大学総合医療センター輸血細胞医療部 
松橋美佳  日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター検査部付課長 
川畑絹代  福島県立医科大学附属病院輸血・移植免疫部 
佐藤博行  長野県赤十字血液センター所長 
脇坂明美  日本血液製剤機構中央研究所所長 
内田茂治  日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所副所長 
田崎哲典  東京慈恵会医科大学附属病院輸血細胞治療部診療部長 
山本晃士  埼玉医科大学総合医療センター輸血細胞医療部教授 
米村雄士  熊本大学医学部附属病院輸血・細胞治療部副部長 
羽藤高明  愛媛大学医学部附属病院輸血・細胞治療部部長 
安村 敏  富山大学附属病院検査・輸血細胞治療部副部長 
塩野則次  東邦大学医療センター大森病院輸血部・心臓血管外科准教授 
奥山美樹  東京都立駒込病院輸血・細胞治療科部長 
板倉敦夫  順天堂大学医学部産婦人科教授 
水口智明  浜松医科大学附属病院血液浄化療法部 
小幡由佳子 浜松医科大学附属病院血液浄化療法部 
竹下明裕  浜松医科大学附属病院輸血・細胞治療部部長 
牧野茂義  虎の門病院輸血部部長 
池田和彦  福島県立医科大学輸血・移植免疫学講座主任教授 
室井一男  自治医科大学附属病院輸血・細胞移植部教授・部長 
高梨美乃子 日本赤十字社血液事業本部技術部次長 
小林博人  東京女子医科大学医学部輸血・細胞プロセシング科講師 
菅野 仁  東京女子医科大学医学部輸血・細胞プロセシング科教授 
半田 誠  慶應義塾大学医学部輸血・細胞療法センター非常勤講師 

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   定価30,240円(本体28,000円 + 税)
   2018年10月発行
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