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書籍詳細

透析患者の検査値から何が分るか

透析患者の検査値から何が分るか

丸茂文昭 著

B5判 56頁

定価2,640円(本体2,400円 + 税)

ISBN978-4-498-02464-9

1995年06月発行

在庫なし

透析患者の検査値から何が考えられ,どうしたら良いかをフローチャートを中心に,わかり易く解説した極めて有用な書である.
重要な検査項目50余を取り上げ,まず男性,女性の正常範囲を示した.次に異常値での診断,対策を示した.全頁2色刷の図解からなっており,日常の透析患者の管理に必ずや役立つであろう.透析療法に携わる医師,ナース,技師の方々に広くおすすめする.



 検査データの見方は正常値からはずれているかどうかといった簡単なものでなく,その検査値から推定しうる異常とその他の検査値と合わせ考えなければ判断のつき得ないものとがある.何よりも疾患全般について広い知識が要求される.本書では,非透析・透析慢性腎不全患者から得られる主として血液・血清からの情報をどう解釈したらよいかについて,まず簡明に見当がつくように図示し,必要に応じて説明を加えてみた.さらに一般的な腎機能正常者の場合の解説も適宜加え,総合的に理解が深まるように配慮した.現場でいそがしいメディカル,コメディカル諸氏にとって若干でも参考になればとの意図からである.
 まず,正常値と称されるものは,一見正常と思われる男女から得られた値のmean±2SDであるから,かなり広い範囲となる.この範囲の中に異常者,軽い変調者が含まれる確率は決して低くない.また,腎機能低下者では腎機能の低下していること自体が他の検査に影響を与えないはずがない.もうひとつの問題点は正常値とは望ましい値とはかぎらず,単に現状の平均値を示しているにすぎないことである.健康を守るには現状にとどまればよいのではなく,検査値を望ましい値にすることであろう.検査値の見方について若干でも参考になれば望外の喜びである.
 なお,検査値の正常範囲は検査施設によって若干のへだたりがあるので,大手検査会社の中で最も広い市場を持っているSRLの値に依拠することとした.これは単に現場のメディカルスタッフにとって最も判りやすいであろうという考えによる.データの提供に応じていただいたSRL石神達三博士,窪田規一氏,そして多忙な著者の代りに編集のほとんどの作業をしていただいた中外医学者 高橋 衛,久保田恭史氏に感謝します.

1995年5月
著者

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目 次

1 赤血球,白血球
2 白血球
3 CRP
4 血小板
5 Ht
6 総蛋白
7 アルブミン
8 K
9 Na
10 Cl
11 HCO3-
12 P
13 Ca
14 Mg
15 BUN/クレアチニン
16 尿酸
17 GOT,GPT
18 HCV抗体
19 血清アミラーゼ
20 LDH
21 アルカリフォスファターゼ(Al-P)
22 Creatinine Phosphokinase(CPK)
23 心室筋ミオシン軽鎖I
24 心筋トロポニンT(TnT)
25 アンギオテンシン転換酵素(ACE)
26 Fe
27 フェリチン
28 Al
29 Zn
30 血糖(1)空腹時血糖
31 血糖(2)HbAlc,フルクトサミン
32 血糖(3)グリコアルブミン
33 総コレステロール(T.ch)
34 HDL-コレステロール,LDL-コレステロール
35 中性脂肪(トリグリセリド)
36 PT,APTT
37 フィブリノーゲン
38 その他の線溶・凝固系検査
39 甲状腺機能
40 エリスロポエチン(EPO)
41 副甲状腺ホルモン
42 副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)
43 1,25(OH)2D3
44 オステオカルシン(BGP)
45 レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系
46 ヒト心房性Na利尿ペプチド(hANP)
47 エンドセリン(ET-1)
48 β2ミクログロブリン
49 腫瘍マーカー

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