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書籍詳細

技術1割のプレゼン

技術1割のプレゼン

阿部泰之  著

A5判 200頁

定価(本体2,800円 + 税)

ISBN978-4-498-04858-4

2018年06月発行

在庫あり

オーディエンスの心に届き,良き変化につながる.ここまでできて,そのプレゼンは「よいプレゼンだった」と言える.ただ資料がきれい,説明が分かりやすいというだけでは,人の認識を変え,行動変容を促すには不十分である.本書では,表面的な技術に捕らわれることなく,「よいプレゼンとはどういうことか」を深く追求し,その本質を掴むことを試みた.どんな場所でも誰が聴衆でも,伝えられる力が身に付く,新しいバイブルだ.

はじめに

実は、私たちは毎日のようにプレゼン(プレゼンテーション)をしています。[presentation]というのは、相手に対して、発表したり、披露したり、提示したりする行為の総称です。仕事をしている日、人と会っている日であれば、誰かに何も伝えず1日を終えることは難しいでしょうから、やっぱり私たちは日々「プレゼン」しているのです。
私のように医療に関わる人であれば、例えば、講演会や学会、講義はもちろんのこと、他の医療者に患者さんのことを紹介することも、患者さんやその家族に治療やケアの提案をすることも一種の「プレゼンテーション」です。同じことは、医療を、介護や福祉、教育や法律などの分野に置き換えても言えることでしょう。しかし、いかにプレゼンをするのかということは、学校では教えてもらえません。また、現場に出てからもプレゼンをトレーニングしたり、フィードバックをもらう機会はほとんどありません。
ビジネスの世界では、プレゼンの仕方が業績に関係するため、プレゼンテーションに関わる講座やセミナーが盛んに行われています。また、TEDに代表されるようなプレゼンテーション自体を楽しむような取り組みも増えてきました。プレゼンテーションに関わる本も多数ありますがそれらの多くはどういうプレゼン計画を立てるか、わかりやすいスライドはどう作るか、といったテクニックを紹介するに留まっています。
しかし、本当にいいプレゼンをしようと思うのなら、そもそも「プレゼンテーションとは何か」「よいプレゼンってどういうものか」ということを深く追求しておく必要があると私は考えています。それは、プレゼンの場面も内容も、目的も、人それぞれだからです。しかし、プレゼンを突き詰めて考えると、大切なことは共通しています。この本は、その共通する大切なことを書いたものです。これはすべてのプレゼンに通用する考えです。すなわち、今この本を読んでいるあなたにも絶対に必要なことですから、読んで損をすることはありません。安心して読み進めてください。
繰り返しますが、これは技術集ではありません。プレゼンとは何かを考えることから始め、プレゼンの本質を掴むことを目的としたものです。それゆえ、内容を自分のなかに落としこむのには、少々苦労するかもしれません。しかし、この本質を自分のものにできたとしたら、きっとあなたのプレゼンは根本から変わることでしょう。
皆さんの素敵なプレゼンを目にする日を楽しみにしています。

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目次

まえがき
はじめに

 1時限目 プレゼンとは何か
  1 相手の良き変化を促す
  2 それによって社会を変える

 2時限目 プレゼンの基本態度
  1 状況と目的に応じてプレゼンを変えよう:方法の原理
  2 ファシリテーターであれ
  3 学ぶ力を促進する
  4 人間として認める―他者論
  5 未来という価値を語ろう

 3時限目 プレゼンの基本技術─参加者から能動性を引き出すスキル
  1 インタラクションを使う
  2 自己紹介ではなく「志向相関的自己開示」
  3 比喩を使う
  4 Aha! experience(アハ!体験)を使う
  5 コンセプトフレーズを使う
  6 感情に働きかける
  7 プレゼンターのタイプによる留意点

 4時限目 こんなプレゼンはいやだ!?
  1 話し方がうまい
  2 スライドにきれいな写真が多い
  3 経験が豊富である

 5時限目 インタラクションの基本スキル
  1 非言語的・準言語的コミュニケーションの意識
  2 動きをつけよう(非言語的コミュニケーション)
  3 参加者に話しかけよう
  4 好みの学習スタイルに違いがあることを理解しよう
  5 使えるインタラクション

 6時限目 スライドづくりの基本
 スライドづくりの基本10箇条
  1 スライドに依存しないこと
  2 伝えたいメッセージは絞ろう
  3 「1枚1分」にこだわらない
  4 とにかく文字を少なく見やすく
  5 白地に黒字が基本
  6 スライドのテーマカラーを決めよう
  7 ゴシック体を使おう
  8 アニメーションは最小限に
  9 プレゼンの地図を示そう
  10 他の誰かに見てもらおう、予行演習をしよう

Appendix
 1. 聴衆の反応を得る具体的方策:聴衆反応システムを用いて
  1 プレゼンテーションのオーディエンスに注目
  2 プレゼンテーションの使い分け
  3 プレゼンテーションはオーディエンス変化を確認しながら
 2. 色覚の違いへの配慮
  1 実はたくさんいる「色覚異常」
  2 色覚バリアフリーを目指そう
 3. プレゼン前の緊張をどのようにコントロールするか?
  1 どんなときに緊張するか?
  2 心理学的な緊張とは
  3 プレゼンにおける緊張のコントロールの方法
  4 プレゼンの緊張を成長の原動力に変える
 4. 意外と知らないスライド作成のコツ
  1 素材・写真の使い方
  2 トップスライドの工夫
  3 フォントの応用と選択

その他:便利なサイトの紹介
おわりに

◆課外授業
 プロのオーディエンスになる
 「哲学する」ことについて
 コミュニケーションの語源
 私が絵本を書く理由(わけ)1
 私が絵本を書く理由(わけ)2
 メラビアンの法則の誤解1
 メラビアンの法則の誤解2

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執筆者一覧

阿部泰之  旭川医科大学病院緩和ケア診療部副部長 著
松本尚浩  医療法人社団尚誠会笑顔のおうちクリニック松戸理事長 
大谷内真弓 深川市立病院麻酔科部長 
平井 啓  大阪大学大学院人間科学研究科准教授 
近藤昭彦  Medical Grand Osaka代表/大正くすのきクリニック透析室長 

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