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書籍詳細

女性の漢方−すぐに使えるフローチャート (改訂2版)

女性の漢方−すぐに使えるフローチャート (改訂2版)

小川恵子 著

A5判 126頁

定価(本体2,800円 + 税)

ISBN978-4-498-06909-1

2017年07月発行

在庫あり

好評を博した『女性の漢方−すぐに使えるライフステージ別処方』を改訂改題.女性漢方処方のノウハウを女性特有のライフステージ(思春期・成熟期・更年期・老年期)別に解説するスタイルはそのままに,もう1つの特徴である「フローチャート」をさらに充実.さらにわかりやすく,使いやすい本として生まれ変わりました.古来より,女性の病気を男性のそれとは別に体系づけて発展してきた漢方医学の真髄を余すところなく伝えます.

著者略歴

小川恵子(おがわ けいこ)

愛知県名古屋市生まれ

学歴
平成2年 南山高等学校女子部卒業
平成9年 名古屋大学医学部卒業
平成16年 名古屋大学大学院医学研究科博士課程機能構築医学専攻終了
機能構築医学 博士号取得

職歴
平成9年 名古屋第一赤十字病院にて外科研修
平成14年 名古屋大学医学部小児外科 非常勤医員
平成16年 名古屋第二赤十字病院 小児外科常勤医
平成17年 あいち小児保健医療総合センター 医長
平成18年 あきば伝統医学クリニック 常勤医
平成19年 千葉大学医学部附属病院和漢診療科 医員
平成23年 金沢大学附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 和漢診療外来 特任准教授
平成27年 金沢大学附属病院漢方医学科 臨床教授

専門医
日本東洋医学会指導,日本外科学会専門医,日本小児外科学会専門医

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改訂2版の序

 この度,第2版を発刊することとなった.初版出版時よりも,さらに漢方医学に対する関心が高まっている.科学的なエビデンスを示す研究も蓄積してきたし,漢方医学的診断に基づいた漢方治療を行うための勉強と経験を積む医師も増えてきた.
 漢方医学は効果があるように処方しなければならないから,漢方薬を勉強し始めたばかりの頃は,病名投与で効果の高い漢方薬から処方してみることも良い経験となる.しかし,病名処方のみでは,漢方医学が究極の個別化医療であることを生かせているとは言えない.しかし,漢方医学的診断を身につけるには時間がかかる.そこで本書は病名処方による処方と,漢方医学的診断に基づく治療との間の隔たりを埋めるために著した.処方への思考の理解を助けるためにフローチャートを付けているが,今回の2版ではフローチャートの改訂と増補を行った.
 この本が,漢方をより深く勉強してみたいという方々の一助となり,さらに深淵な漢方医学の世界への橋渡しになれば幸いである.
 この本を書くに当たってご指導頂いた諸先生方,医局の皆さん,校正して下さった中外医学社の方々,そしていつも温かく見守ってくれ時には叱咤激励してくれる家族に感謝したい.

2017年6月
小川恵子



初版の序

 漢方医学に対する関心が高まっている.漢方医学を専門にしているものにとっては,非常に嬉しいことであるが,期待が高いため,かえって漢方薬は効かない,というがっかりした声も耳にする.これは,漢方医学の多様性を生かした処方がされていない,もしくはできないことによると思う.漢方医学的診断に基づいた漢方治療を行うには勉強と経験が必要であるが,漢方医学を専門にしていない医師には,新たに勉強する時間を設けるのは非常に困難である.
 私は,小児外科医として働いていた頃,独学で使い始めた漢方薬が,術後の小児の種々の症状に有効であったことに感激して漢方を勉強し始めた.ほぼ素人でこれだけ効くなら,2年くらい勉強すれば何とかなるだろうと思ったが,勉強すればするほど漢方医学は難解なものとなって行き,それを追いかけているうちに漢方医学を専門とするようになり,今日に至っている.
 漢方医学は「効いてなんぼ」であるから,漢方薬を勉強し始めるに当たっては,病名投与で効果の高い漢方薬から処方してみることも重要である.しかし,真面目に処方していると,そのうちに多様な選択肢を持っていないと困る場面に出くわすと思う.これは,漢方医学が基本的には個別化医療であるからである.
 しかし,病名処方や安直本などによる処方と,漢方医学的診断に基づく治療との間にはかなりの隔たりがある.漢方を集中して勉強しようと専念できる環境がない場合にはこのギャップを埋めるのはなかなか難しい.そこで,自分の経験から,その間を埋めるようなコンセプトでこの本を書いてみた.西洋医学的基礎知識から漢方医学的考え方に至る巻末にはある程度の漢方医学的診断ができるような基礎知識を付けた.随時参照して頂きたい.
また,漢方薬は安全であるという神話があるが,100%安全な漢方薬など存在しない.またその副作用などについてはあまり知られていないように思い,安全に漢方薬を処方するための基礎知識として特に副作用の項を設けた.
 この本が,漢方をより深く勉強してみたいという方々の一助になれば幸いである.
最後に,この本を書くに当たってご指導頂いた諸先生方,秘書の皆さん,校正して下さった中外医学社の方々,そしていつも温かく見守ってくれ,時には同志として叱咤激励してくれる夫の真生さんに感謝したい.

2013年6月
小川恵子

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目 次
 
I章 女性のライフステージと漢方
 Section 1 女性のライフステージにおける漢方の使い分け
 Section 2 思春期
  A.思春期とは?
  B.起立性調節障害
 Section 3 成熟期
  A.成熟期とは?
  B.妊娠中の漢方
  C.子宮内膜症・子宮筋腫
  D.不 妊
 Section 4 更年期
  A.更年期症状・更年期障害
  B.ホルモン補充療法と漢方治療
  C.陰虚と更年期症状
 Section 5 老年期
  A.老年期とは?
  B.認知症
 
II章 症状・疾患と漢方
 Section 1 初期のかぜの漢方治療
  A.六病位とは何か?
  B.初期のかぜに対する漢方薬の使い分け
 Section 2 ストレス
  A.女性のライフステージとストレス
  B.西洋医学と東洋医学からみたストレス
  C.西洋薬との併用と副作用軽減効果
 Section 3 上部消化管機能障害
 Section 4 咽喉頭異常感症
  A.咽喉頭異常感症とは?
  B.咽喉頭異常感症の漢方治療
 Section 5 月経異常
  A.正常な月経とは?
  B.月経異常とは?
  C.ストレスと月経異常症
  D.月経困難症の漢方
  E.月経前症候群
  F.月経不順
  G.月経異常は氷山の一角
 Section 6 口内炎
 Section 7 骨粗鬆症
 Section 8 過敏性腸症候群
 Section 9 習慣性便秘
 Section 10 睡眠障害
  A.睡眠障害とは?
  B.月経前睡眠障害(思春期〜更年期以前)
  C.妊娠中睡眠障害(成熟期)
  D.産褥期の睡眠障害
  E.更年期の睡眠障害
 Section 11 肥満とやせ
  A.肥満とは?
  B.肥満に用いる漢方
  C.やせに用いる漢方方剤
 Section 12 鉄欠乏性貧血
  A.女性の鉄欠乏性貧血
  B.鉄欠乏性貧血とは?
  C.鉄欠乏性貧血の漢方治療
 Section 13 尿失禁
  A.女性尿失禁
  B.分 類
  C.老年期の尿失禁
  D.漢方医学的にみた尿失禁
 Section 14 頭 痛
  A.頭痛と性差
  B.主な方剤の解説
 Section 15 冷え症
  A.冷え症とは?
  B.思春期
  C.成熟期
  D.更年期
  E.老年期
 
III章 漢方薬の副作用
 使用上の注意
  A.薬剤性間質性肺炎
  B.甘草配合方剤による偽アルドステロン症
  C.薬剤性肝機能障害
  D.麻黄配合方剤による副作用
  E.附子配合方剤,附子(ブシ)末による副作用
  F.山梔子による腸間膜静脈硬化症
  G.乳糖不耐症
  H.アレルギー症状
  I.消化管症状
 Appendix 1 漢方医学の特質
  A.陰 陽
  B.虚 実
  C.寒 熱
  D.気血水
  E.五 臓
  F.漢方的概念からみた更年期症状
 Appendix 2 漢方の診察
 
Column
▪漢方上達への近道
▪傷寒雑病論が書かれた時代の感染症
▪傾聴と証の決定
 
索引

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執筆者一覧

小川恵子 金沢大学附属病院漢方医学科臨床教授 著

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