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書籍詳細

しびれ、痛みの外来Q&A-脊椎脊髄外来の疑問に答える-改訂2版

しびれ、痛みの外来Q&A-脊椎脊髄外来の疑問に答える-改訂2版

井須豊彦  編著 / 金 景成  編著

B5判 165頁

定価(本体4,700円 + 税)

ISBN978-4-498-12881-1

2017年07月発行

在庫あり

井須 豊彦(イス トヨヒコ)プロフィール

1973年 9月 北海道大学医学部卒業
1973年10月 北海道大学医学部脳神経外科入局
1975年 4月 旭川赤十字病院脳神経外科研修
1976年 4月 北海道大学医学部神経内科研修(6カ月間)
1976年10月 秋田脳血管研究センター放射線科研修(1年間)
1981年 5月 北海道大学歯学部放射線科助手(1年間)
1983年 4月 北海道大学医学部脳神経外科助手
1985年 4月 北海道大学医学部脳神経外科講師
1986年10月 アメリカフロリダ大学脳神経外科留学
1989年10月 釧路労災病院脳神経外科部長
2013年 4月 釧路労災病院末梢神経外科センター長を兼任
2015年 4月 富山大学客員教授を兼任

脊髄関係役職
  日本脊髄外科学会認定   指導医
  日本脊髄障害医学会    評議員
  末梢神経の外科研究会   代表世話人
 脊椎脊髄外科ならびに末梢神経外科の専門医.近年,画像ではわからない腰痛,下肢痛治療に専念.とくに腰痛を呈する上殿皮神経障害に対する新しい手術法を開発.「医師,患者双方が納得する医療が大切」という信念のもと,各地で市民向けの医療講演会を開催し,病気の啓蒙活動を積極的に行っている.

著書
1.脊椎脊髄手術−これが私の手術法,編著 井須豊彦,三輪書店,2007年.
2.しびれ,痛みの外来Q&A−脊椎脊髄外来の疑問に答える,編著 井須豊彦,中外医学社,2010年.
3.痛み,しびれの脊椎脊髄外科−治療の効果とレビュー,編著 井須豊彦,メディカルレビュー社,2012年.
4.首,肩,腕の痛みとしびれをとる本,健康ライブラリーイラスト,監修 井須豊彦,講談社,2012年.
5.しびれ,痛みの外来診療−そのポイントとコツを教えます,編著 井須豊彦,中外医学社,2012年.
6.‌画像ではわからないしつこい腰の痛みを治す本,健康ライブラリーイラスト,監修 井須豊彦,講談社,2013年.
7.‌痛み,しびれがつらい患者さんへの看護−チームで取り組む脳神経外科,整形外科の実践,編著 井須豊彦,金景成,照林社,2013年.
8.‌クリニカルスタッフのためのしびれ,痛み診療と薬物治療,編著 井須豊彦,金景成,中外医学社,2014年.
9.‌触れてわかる腰痛診療<画像でわからない痛みをみつけて治療する>,編著 井須豊彦,金景成,中外医学社,2015年.
10.‌「超」入門 手術で治すしびれと痛みー絞扼性末梢神経障害の診断と治療―脳神経外科医,整形外科医,ペインクリニック医のための,編著 井須豊彦,金景成,メディカ出版,2016年.


金 景成(キン キョンソン)プロフィール

1995年 3月 日本医科大学医学部卒業
1995年 4月 日本医科大学脳神経外科入局
2001年 3月 日本医科大学大学院卒業.医学博士
2001年 4月 日本医科大学多摩永山病院脳神経外科助教
2002年 4月 虎の門病院脳神経外科医員
2003年 4月 日本医科大学千葉北総病院脳神経センター助教
2004年10月 釧路労災病院脳神経外科副部長(国内留学)
2005年11月 日本医科大学千葉北総病院脳神経センター助教
2009年10月 日本医科大学千葉北総病院脳神経センター講師
(2010年4月〜6月 スイスバーゼル大学脊椎手術外科留学)

脊髄関係役職
  日本脊髄外科学会認定   指導医,広報委員,生涯教育委員
               学会機関誌編集委員
  日本脊髄障害医学会    評議員
  末梢神経の外科研究会   世話人

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改訂版の発刊に際して

「しびれ,痛みの外来Q&A」初版の刊行から6年以上が経過し,この度,改訂第2版を出版することになりました.初版が非常に好評であったことに加え,その後のしびれ,痛み診療における診断・治療の進歩があり,初版本の内容が古くなってしまいました.そのため,改訂に際しては6年間の進歩を踏まえて,項目を加えたり,削除したりしました.特に,画像では診断が困難である「触れてわかる腰痛,下肢痛」や「殿部,下肢の絞扼性末梢神経障害」の項目を重点的に追加しました.これらの病態は,一般教科書には十分に記載されていない疾患概念ですが,日常診療では,思いのほか多く遭遇する疾患と思われます.改訂版は,他の教科書では得られない内容も記載されているため,しびれ,痛みの外来診療を行っている医師には非常に役立つものと確信しております.ぜひ,御一読いただければ幸いです.
最後に,今回の改訂版の発刊に際して御尽力いただいた中外医学社の小川孝志氏,鈴木真美子氏にこの場を借りて心より感謝申しあげます.

2017年6月
井須豊彦


初版の序

私は1973年北海道大学医学部を卒業し,その後,初代教授である故 都留美都雄先生に憧れ,北大脳神経外科に入局しました.当初は脊椎脊髄外科には全く興味はなかったのですが,元講師伊藤輝史先生(初代脊髄班チーフ)と北大神経外科の前教授である岩崎喜信先生(当時は助教授,二代目脊髄班チーフ)の篤い勧誘により脊椎脊髄外科を志すことになりました.大学での6年間は学会発表や論文作成を精力的に行い,神経内科医や同門の先生方の信頼を得るため,岩崎喜信先生(当時は脊髄班チーフ)とともに頑張りました.1989年10月突然,釧路労災病院脳神経外科への赴任を命ぜられました.当時,釧路労災病院脳神経外科では脊椎脊髄疾患の診療は全く行われていませんでしたので,赴任後は患者さんに信頼される診察,治療を心がけました.また,扱う疾患も大学での疾患(脊髄腫瘍,脊髄空洞症,脊髄動静脈奇形等の髄内疾患)と違い,加齢に伴って生じる脊椎変性疾患(腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症,頸椎症,頸椎後縦靭帯骨化症等)が大多数を占めるようになりました.
近年,MRI,CT等の画像診断の普及,進歩により脊椎脊髄疾患の診断が容易となったことに加え,高齢化社会の到来により脊椎変性疾患の外来数・手術件数は増加しています.脊椎変性疾患の診療を行っていて感じることは,患者さんへのインフォームドコンセント(説明と同意)が如何に大切であるかということです.脊椎変性疾患でみられる手足のしびれや痛みは他の疾患でもしばしばみられるため,他の疾患(脳疾患であったり,末梢疾患であったり,内科的な病気だったりと多種多彩)との鑑別が必要です.そのため,画像で脊椎変性疾患に特有な異常所見がみられても,しびれや痛みの原因が脊椎変性疾患によるものかどうかを検討しなければなりません.昨今における画像重視の時代では,患者さんへの説明が画像で異常があるかどうかに終始する傾向にあります.また,エビデンス重視の時代を反映してか,診療ガイドラインや教科書に基づいて,画一的に病気や治療の説明が行われたりしています.私は病気や治療の説明には,医師の長年の経験や患者さんの個別性も考慮しなければいけないと感じています.
本書では,脊椎変性疾患外来において患者さんからしばしば受ける質問をとりあげ,それぞれについてエビデンスや診療ガイドライン,教科書に基づいてQ&A方式で執筆者にわかりやすく答えていただきました.日常の診療指針の確認と知識の整理に,また実際の患者さんや家族への説明に役立つようにまとめました.本書の特徴はそれぞれのQ&Aに対して<神経外科医のつぶやき>の欄を設け,長年の経験に基づいた私の考え方を記載していることです.私の独善的な内容となっていますので,ご批判をいただければと思います.また,Coffee Breakやコラム欄では渡辺亜紀子氏ならびに本間秀樹氏にイラストをお願いしました.本書が手足のしびれや痛みの患者さんを診察する機会のある先生方や脊椎脊髄疾患に興味を抱いている若手の先生方の外来診療の参考になれば幸いです.また,本書の出版に尽力された中外医学社の小川孝志氏ならびに稲垣義夫氏に心よりお礼を述べたいと思います.
最後に,脳神経外科入局時の教授であった故 都留美都雄先生(1920年10月13日〜1993年10月26日,享年74歳)に本書を捧げたいと思います.

2010年8月
井須豊彦

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目次

第1章 症状ならびに病気に関すること
  Q1.しびれや痛みの場所はなぜ重要ですか?
   a.神経内科の立場より〈安藤哲朗〉
   b.神経外科の立場より〈金 景成〉
  Q2.病状の経過はなぜ重要ですか?〈山口 智〉
  Q3.歩行,座位,頸部後屈などの動作で症状が悪化または軽減するかどうかを聞くことはなぜ重要ですか?〈森本大二郎〉
  Q4.外傷により症状が悪化したかどうかはなぜ重要ですか?〈山口 智〉
 Coffee Break 昔の教えは正しい〈井須豊彦〉
  Q5.他院で頸椎後縦靱帯骨化症と診断されました.難病と言われ心配です.どうしたらよいでしょうか?〈矢野俊介〉
  Q6.病気は遺伝しますか?〈石垣大哉〉
 Coffee Break エチケット〈井須豊彦〉
  Q7.腰部脊柱管狭窄症とはどんな病気ですか?〈國保倫子 金 景成〉
  Q8.ぎっくり腰と言われました.ぎっくり腰とは何ですか?〈青山 剛〉
 Coffee Break 医者は強者または弱者?〈井須豊彦〉
  Q9.「手で身体に触れてわかる腰痛」とはどのような腰痛ですか?診断は簡単ですか?〈金 景成〉
  Q10.間欠性跛行とは何ですか? 鑑別しなければいけない疾患は?〈千葉泰弘〉
  Q11.腰が痛いです.どのような病気が考えられますか?〈森本大二郎〉
  Q12.下肢がしびれ,痛いです.どのような病気が考えられますか?坐骨神経痛でしょうか?〈松本順太郎〉
  Q13.しびれ・痛みを呈する神経内科疾患とはどのような病気ですか?〈三澤園子〉
 文献

第2章 検査ならびに診断に関すること
  Q1.どうして脳の検査をするのですか?〈千住緒美 井上 亨〉
 Coffee Break 脳神経外科医とは〈井須豊彦〉
 コラム教科書❶ 人との出会い その1.橘 滋國先生〈井須豊彦〉
 コラム教科書❷ 人との出会い その2.故 都留美都雄先生〈井須豊彦〉
  Q2.MRI,CTなどの画像検査をすればすべてがわかりますか?〈森本大二郎〉
  Q3.どうして採血するのですか?〈三澤園子〉
  Q4.脊髄造影検査とはどんな検査ですか?今でも必要ですか?どのような時に必要となるか,入院が必要かどうか,を教えてください.〈金 景成〉 
 文献

第3章 診察に関すること
  Q1.受診の目的をどうして聞くのですか?〈金 景成〉
 Coffee Break 医者は画像診断にのみ興味をもってはいけません〈井須豊彦〉
 Coffee Break 外科医は忙しい?〈井須豊彦〉
  Q2.診察する前にどうして問診票を書かなければならないのですか?〈森本大二郎〉
  Q3.どうして服用している薬を教えなければいけないのですか?〈矢野俊介〉
 Coffee Break 手をあてる医療をめざして〈井須豊彦〉
  Q4.セカンドオピニオンとは何ですか?セカンドオピニオンを求めてもいいですか?〈原 政人〉
 文献

第4章 治療に関すること
 A.保存療法
  Q1.薬は効きますか? 薬物療法にはどのようなものがありますか?〈國保倫子〉
 Coffee Break 仲間〈井須豊彦〉
  Q2.脊椎変性疾患に対して牽引療法は有効ですか?〈菅原 淳〉
 Coffee Break 整形外科医に教えられたこと〈井須豊彦〉
  Q3.頸椎カラー,腰椎コルセットなどの外固定装具は必要ですか?〈菅原 淳〉
 Coffee Break 時代おくれ〈井須豊彦〉
  Q4.神経ブロックとはどんな治療法ですか? 有効ですか?〈岩本直高〉
 コラム教科書❸ 人との出会い その3.村上栄一先生〈井須豊彦〉
  Q5.保存療法をいつまで続けるべきですか?〈原 政人〉
  Q6.脊髄刺激療法とはどんな治療法ですか?どのような症状に効きますか?〈笹森 徹〉
  Q7.鍼灸治療とはどんな方法ですか? 有効ですか?〈佐藤雅美〉
 コラム教科書❹ 人との出会い その4.佐藤雅美先生〈井須豊彦〉
 Coffee Break 足裏の病気−足根管症候群〈井須豊彦〉
  Q8.どの段階で専門家へ紹介すべきですか?〈金 景成〉
 B.外科治療:手術のタイミングに関して
  Q1.手術は急いで決めなければならないのでしょうか?〈谷  諭〉
 Coffee Break 中高年の神経外科医よ大志を抱け〈井須豊彦〉
  Q2.どのような症状になったら手術をすべきでしょうか?〈谷  諭〉
  Q3.検査で神経が強く圧迫されていると言われました.しかし,症状は少ししびれる程度です.それでも手術は必要ですか?〈谷  諭〉
 C.外科治療:手術法に関して
  Q1.手術にはどういった方法がありますか(頸椎,腰椎)?〈高安正和〉
 Coffee Break 金属固定術推進派それとも消極派?〈井須豊彦〉
  Q2.金属固定術は必要ですか?〈金 景成〉
  Q3.内視鏡手術とはどんな手術法ですか?内視鏡手術は有用な手術法ですか?〈内門久明〉
  Q4.絞扼性末梢神経障害にはどのような疾患がありますか?手術は可能ですか?〈金 景成〉
 コラム教科書❺ 人との出会い その5.Williams先生〈井須豊彦〉
 D.手術治療におけるインフォームドコンセントに関して
  Q1.どうして手術同意書が必要ですか?〈谷 諭〉
  Q2.どうして家族の同意も必要ですか?〈谷 諭〉
 Coffee Break  親子のきずな〈井須豊彦〉
  Q3.手術の話はどの医師に聞くべきですか?〈谷 諭〉
 Coffee Break  患者さんの本音,外科医の本音〈井須豊彦〉
 文献

第5章 手術後の経過に関して
  Q1.手術をすればしびれ,痛み,運動麻痺は良くなりますか?〈関 俊隆〉
  Q2.手術は安全なのでしょうか?手術の合併症にはどのようなものがありますか?〈金 景成〉
 Coffee Break  脊椎脊髄外科医の寿命〈井須豊彦〉
  Q3.再発はするのでしょうか? 再発した場合,再手術は可能ですか?〈金 景成〉
  Q4.手術の長期成績を教えてください〈倉石慶太〉
 文献

<付録>
 1.用語集〈國保倫子〉
 2.薬説明集〈國保倫子〉

索 引

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執筆者一覧

井須豊彦  釧路労災病院脳神経外科部長、末梢神経外科センター長 編著
金 景成  日本医科大学千葉北総病院脳神経外科講師 編著
安藤哲朗  安城厚生病院副院長/神経内科代表部長 
山口 智  広島大学大学院医歯薬保健学研究院脳神経外科診療講師 
森本大二郎 日本医科大学脳神経外科講師 
矢野俊介  札幌麻生脳神経外科病院副院長 
石垣大哉  秋田厚生連かづの厚生病院脳神経外科 
國保倫子  日本医科大学千葉北総病院脳神経センター助教 
青山 剛  手稲渓仁会病院整形外科/脊椎脊髄センター長 
千葉泰弘  北海道脳神経外科記念病院脳神経外科医長 
松本順太郎 釧路労災病院脳神経外科副部長 
三澤園子  千葉大学大学院医学研究院神経内科学准教授 
千住緒美  福岡大学博多駅クリニック脳神経外科 
井上 亨  福岡大学医学部脳神経外科教授 
原 政人  稲沢市民病院副院長/脊髄末梢神経センター長/脳神経外科部長 
菅原 淳  岩手医科大学附属病院脳神経外科助教 
岩本直高  帝京大学医学部附属病院脳神経外科講師 
笹森 徹  札幌麻生脳神経外科病院脳神経外科 
佐藤雅美  しらかば鍼灸整骨院院長 
谷 諭   東京慈恵会医科大学附属病院脳神経外科教授 
高安正和  愛知医科大学病院脳神経外科教授 
内門久明  うちかど脳神経外科クリニック理事長 
関 俊隆  北海道大学大学院医学研究科脳神経外科診療講師 
倉石慶太  三重大学医学部附属病院脳神経外科助教 

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